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【メンタルヘルスケア検定の難易度】コース別の難易度と対策方法をご紹介

メンタルヘルスマネジメント検定の難易度が気になる人は多い

職場においての自分自身や部署内のメンタルケアのために、メンタルヘルスマネジメント検定の資格を取得したい人も多いのではないでしょうか。企業内でこの資格を取得するように、社員に求めているケースも近年増えています。このような事情もあり、メンタルヘルスマネジメント検定を受験することを、考え中の人が多いようです。

しかし、学校で勉強し、アルバイトをしながらこの検定試験に向けて勉強するのですから、事前にこの検定試験について知っておかなくては勉強が大変です。実際に、この検定の難易度が気になるという人も多いでしょう。難易度を知ることによって、勉強する時間や方法、そして心の準備や覚悟もできます。

メンタルヘルスマネジメントとは

メンタルヘルスマネジメントとは、日本語に訳すと「心の健康管理」という意味合になります。上述の通り、仕事内容や職場環境に強い不安やストレスを感じ、心の健康を損なってしまう方が近年では増えてきています。そのような人を減らしていけるようにアプローチするがメンタルヘルスマネジメントなのです。以下、メンタルヘルスマネジメントについて、その目的も含めて具体的に解説していきます。しっかりと押さえておくようにしましょう。

心の健康管理をする仕事

メンタルヘルスケアマネジメントとは「心の健康管理をする仕事」のことです。心の健康管理は体の健康管理に比べると、どうしても優先順位が劣後してしまう傾向があります。「心の不調なんて心が弱い証拠だ」などと考えている人も未だに一定数存在しているのです。たしかに心の不調は目に見えて症状がすぐに出るわけではないので、「これぐらいなら大丈夫だろう」と安易に考えがちです。

しかし心の不調は放っておくと体の健康にも支障を及ぼします。強いストレスを溜め込み、それが膨らみ続けた結果、うつ病を発症し、最悪の場合自殺という選択をしてしまう人も今日では存在しています。いまや心の健康管理は社会的に取り組まなければならない問題となっています。社会生活において心の健康管理をすることは、体の健康管理同様に大切なことなのです。

生産性が上がる

メンタルヘルスケアマネジメントを推進することは企業にとって、自社の生産性を高めることにもつながります。ストレス社会と言われる中で、仕事内容、職場環境などさまざまな要因によりストレスを溜め込み、心が疲弊し、体に支障が出てしまうことがあります。心が疲弊している状態で仕事を行うと、仕事への集中力も下がってしまい、ミスが増えるなど仕事の効率性に問題が生じてしまうでしょう。

また体に支障が出てしまい、休職、退職をせざるを得ない人材が増加してしまうと、企業として収益を生み出す源を失ってしまうことになります。企業にとっては社員が生産性に関わる資本なのです。そのため社員の心の健康を管理することは、個人の問題だけでなく、企業全体の生産性にも大きな影響を及ぼすと言えるのです。

メンタルヘルスマネジメント資格の種類

メンタルヘルスケアマネジメント資格には三つの種類が存在します。一種(マスターコース)、二種(ラインケアコース)、三種(セルフケアコース)です。三種は自分自身、二種は自分がマネージメントする周りの社員、一種は自分が所属する組織全体に対しての心の健康管理を目的とした資格となっています。

一言にメンタルヘルスケアマネジメントといっても、誰に対して、どの程度の規模でその取り組みを行うのかによって資格の種類が異なるのです。以下、三種類の資格におけるそれぞれの対象者と目的を詳しく解説していきます。種類に応じて資格試験の内容も当然変わってきます。自分が目指すべき資格はどれにあたるのかをしっかりと把握し、その上で適切に選択するようにしましょう。

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メンタルヘルスマネジメント検定試験の対象者と目的

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上述の通り、メンタルヘルスケアマネジメント検定試験にはその目的に応じて三つの種類が存在しています。「自分が取得したいと思うのはどれなんだろう」と疑問に思う方もいることでしょう。

ここではそれぞれの資格試験がどのような方を対象にしており、どのような目的を持つ人が受けるべき試験なのかを解説していきます。「イメージしていたものと違った」とならないよう、受験勉強を始める前に、しっかりと確認しておくようにしてください。

三種:セルフケアコース

メンタルヘルスマネジメント検定の一つ目の種類は三種:セルフケアコースです。この試験において、対象となるのは一般社員の方々です。職場において社員の方々は、仕事内容や人間関係など日々多くのストレスにさらされています。そのような中で自身が溜め込んでいるストレスに気づかず、気づいた時には体の健康に大きく影響が出てしまっているケースも多くあるのです。

この種類ではメンタルヘルスケアの意義から、ストレスへの気づき方、対処法までメンタルヘルスケアについての基本的な知識を学ぶことになります。心の不調を早期の段階で認識し、自らケアを行う、自身の力だけでは難しい際には助けを求める、など不調が深刻化する前に手を打つことが出来るよう、正しい知識を身につけるのです。

二種:ラインケアコース

メンタルヘルスマネジメント検定の二つ目の種類は二種:ラインケアコースです。この試験において、対象となるのは管理職の方々です。自身がマネージメントする部署において、人知れずストレスを溜め込んでしまっている社員もいることでしょう。そのような社員の存在に気づかず、症状が悪化してしまうと、結果、チーム全体のパフォーマンスにも大きく影響が出てしまいます。

この種類においては、メンタルヘルスケアにおける監督者の役割や職場環境の改善方法、心の健康問題が生じてしまった社員への対応方法などを学びます。部下が不調に陥らないようメンタルケアを推進すると同時に、実際に部下に不調が生じた場合への対応策まで、職場における部下の心の健康管理を包括的に扱える知識、スキルを身につけることが出来るのです。

一種:マスターコース

メンタルヘルスマネジメント検定の三つ目の種類は一種:マスターコースです。この試験において、対象となるのは人事労務管理者や経営幹部です。今日、過剰な残業の強制や不適切な労務指示など、企業のメンタルヘルスケアへの取り組みに人々の注目が集まっています。メンタルヘルスケアを企業として適切に行っているかどうかは企業の評価に直接影響を及ぼします。

この種類においては、メンタルヘルスケアに関する方針、計画の策定方法から、社内向けの教育制度の確立方法、職場環境の改善方法などを学びます。自社の人事戦略や経営方針を考慮し、その上で従業員全体のメンタルヘルスケアに対する意識の醸成、メンタルヘルスケアを推し進める企業としての計画の立案などを行うことが出来るよう、必要とされる能力を養成することが目的です。

メンタルヘルスマネジメント検定の難易度

ここまでメンタルヘルスケアマネジメント検定の種類について見てきました。種類に応じて学ぶ内容は大きく異なってきます。では、それぞれの試験の難易度はどのようになっているのでしょうか。当然のごとく、内容が違う分、それぞれの試験の難易度にも違いがあります。試験を受ける際、難易度を知っていることで、勉強を進めるにあたっての目安にすることが出来ます。自身の受けようと思う試験の難易度がどの程度なのか、事前に確認して勉強に役立てるようにしてください。

三種(セルフケアコース)の難易度は80%ほど

メンタルヘルスマネジメント検定の難易度において、三種の合格率は80%程度になっています。問われる問題はストレスについての一般的な知識や、ストレスの早期発見の重要性、こころの健康が損なわれている人の行動の特徴や解決策など、基本的な問題が中心です。全問マークシートでの回答であり、論述問題が存在しない点も合格率を挙げている要因となっています。

とはいえ、出題範囲はかなり広く、その年によって出題傾向も変化するので、場当たり的な勉強で試験に臨むのは危険です。過去問を活用しながら、出題範囲全体を満遍なく勉強し、試験に臨むようにしましょう。しっかりと対策をしておけば、それほど難しくは感じない、比較的取得しやすい資格であると言えるでしょう。

二種(ラインケアコース)はやや難しい

メンタルヘルスマネジメント検定の難易度において、二種の合格率は50%程度と、三種に比べると合格率が下がる傾向にあります。部下の心の健康を保つにはどのようなサポートを行えば良いのか、心の健康を損なってしまった部下への適切な対応方法など、基本的な内容のアウトプットが出来るかが問われます。回答は三種と同じくマークシート形式であり、論述があるわけではありませんが、基本的な知識を応用することが求められる試験です。

ほとんどの問題は二種の公式テキストの中から出題されるので、テキストを重点的に勉強することが重要ですが、テキストには多種多様な分野の知識が掲載されています。そのため全部で300ページ近くにもなります。三種と同じく、油断せずにしっかりと準備を行っておくことが重要と言えるでしょう。

一種(マスターコース)の合格率は20%を切るほど難しい

メンタルヘルスマネジメント検定の難易度において、一種の合格率は20%を切るほどであり、二種、三種と比べると難易度はグッと高くなります。社内の人事管理についての問題から、社員が相談できる体制の確立、メンタルヘルスケアに関する職場の意識情勢など経営に関わる問題も問われます。回答形式は選択問題だけでなく論述問題も含まれており、試験時間も合計3時間と長丁場にです。

出題される問題は三種、二種と同じくあくまで公式テキストの内容がほとんどとなりますが、その中でも細かい部分を問う問題が多く、入念にテキストを読み込んでおかなければ対応は難しいと言えるでしょう。三種、二種の延長としてではなく、別の試験を受けるような気構えで試験勉強に取り組むことが必要になるのです。

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メンタルヘルスマネジメント検定の対策

メンタルヘルスマネジメント検定を受験すると決めたあとに、実際に勉強する手段をいくつかとり上げていきます。資格取得のためには、自分に合う方法で対策を立てて勉強することが大切です。

ここでは、その勉強方法の中で「検定の受験対策講座を受講する方法」「通信教育で勉強する方法」「参考書・問題集で独学で勉強する方法」などについて、それぞれのおすすめのものをご紹介します。実際に勉強を始める前の参考材料として見ていきましょう。

①受験対策講座を受講する

メンタルヘルスマネジメント検定を受験する人のために、各教育機関や企業において専門の対策講座が多数設けられています。そういった対策講座を利用してみると、限られた時間の中で有効的に検定のための勉強ができるというメリットがあるのです。また、検定の試験にでそうなポイントを専門家が分析して、指導してくれますので、自分だけの目線よりも客観的な対策を取れるのです。

ここでは受験対策講座の一例についてご紹介します。商工会議所が主催する講座では、Ⅰ種のマスターコースとⅡ種のラインケアコースが設けられています。Ⅰ種は全4日間の日程で行われ4日間コースで一般人の受講料が54,000円、学生が39,000円です。また1日だけの受講も可能です。そして、Ⅱ種は1日間の講座で一般人が12,800円、学生が9,700円の受講料です。

②通信講座を受講する

仕事をしながら検定試験のための勉強をするときに、最も一般的な勉強方法の一つが通信講座を使っての勉強方法です。これはメンタルヘルスマネジメント検定に限らず、多数の講座が教育関係の企業から出されていますので、気軽に資料請求したことのある人も多いでしょう。

対策講座のように会場に足を運ぶ必要がなく、自分のペースで隙間時間に勉強できるので、忙しい人におすすめの勉強方法です。メンタルヘルスマネジメント検定のための通信講座の一例をご紹介します。某通信講座では、期間が3カ月~となっています。最大で12カ月は指導サービスやアドバイスなどのサポートが受けられます。料金は35,000円です。通信講座でも教育給付金の補助制度が受けられるものも多数ありますので、事前に確認してみましょう。

参考サイト:通信講座U-CAN

③参考書を活用する

メンタルヘルスマネジメント検定のための対策の勉強方法として、参考書を購入して独学する方法もあります。他の検定試験の勉強と同じですが、初めて勉強する内容のものや、受験自体も初めてという人のために初心者にも分かりやすい説明がされている参考書を選ぶ必要があります。

書店では資格・検定試験別に参考書のコーナーが設けられています。まずは書店に足を運んでみて参考書のいくつかを手に取ってみましょう。パラパラとめくって内容をチェックしてみると、各出版社の特徴や対策の方法の違いが見えてきます。参考書だけのもの、問題集がついているもの、疑似問題が付いているもの、場合によってはCDなどで視覚的に勉強できる付録が付いていることもあります。

おすすめの参考書①メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト

実際に参考書を購入する人の参考用として、おすすめしたい参考書をご紹介します。まず「メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキスト II種 ラインケアコース」です。中央経済社から出版されており、検定試験の公式テキストで、II種の管理監督者を対象とた参考書です。(Ⅱ種とは部門内で、上司として部下のメンタルヘルス対策の推進を行う)

公式のテキストですので、初めて参考書で勉強する人にも充分対策を取られた参考書です。分かりやすくまとめられていますので、順を追って独学する人にも無理なく進められる参考書でしょう。

おすすめの参考書②改訂2版 メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験II種(ラインケアコース)重要ポイント&問題集

この、「改訂2版 メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験II種(ラインケアコース)重要ポイント&問題集」ちらの参考書は、日本能率協会マネジメントセンターより出版されているⅡ種受験のための対策参考書です。公式テキスト第3版に完全対応している内容です。主な特徴は、重要な項目を絞って解説してあり、出題の傾向も分析した上での内容になっています。

試験に合格するために必要な知識をピンポイントに解説してあるので、有効的に試験勉強ができます。また模擬試験と解答解説も付いていますので、実際の試験の雰囲気をつかむことが可能な参考書です。公式テキスト第3版と一緒に併せて勉強すると、より理解度が高まるというコンセプトの参考書です。

おすすめの参考書③これだけ覚える! メンタルヘルス・マネジメント(R)検定II種(ラインケアコース)

こちらの参考書はオーム社より出版されている『メンタルヘルス・マネジメント(R)検定II種(ラインケアコース)』のための参考書です。この参考書の特徴は、Ⅱ種の出題傾向を分析して押えた内容を中心に構成されています。また、近年の試験の出題傾向から、効率よく理解するための図表も用いられています。各章ごとに予想問題が付いていて、章ごとに復習ができるだけでなく、公式テキストにも対応していて、過去2回分の出題問題も掲載されています。

読んで理解する部分と、実際の問題を解く実践の両方がバランスよく対策できる参考書となっています。さらに、検定試験のためだけの勉強に加え、実際の現場でメンタルヘルス・マネジメントを行うときの情報や、仕事に役に立つ事柄も掲載しています。

メンタルケアマネジメント検定の一種は難易度が高い

メンタルケアマネジメント検定は上述の通り、三種、二種と比べ、一種の難易度は非常に高くなります。選択問題は重箱の隅をつつくような問題が出題されることもあります。論述問題も合計1時間の時間を割いて行われるため、論述への対策も不可欠です。メンタルヘルスケアマネジメント資格は、職場におけるストレスを軽減し、一人一人の従業員が活躍できる環境を整備することが出来る貴重な資格です。

しかし、それゆえ一種の難易度は相応に高くなっているのです。三種、二種の受験の際も気を抜いてはいけませんが、一種の受験においては、より一層気を引き締めて勉強に打ち込むようにしましょう。いずれの種類にせよ、メンタルケアマネジメントの検定を受ける場合には十分な対策を行った上で臨むようにしましょう。

 

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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