【就職試験の面接対策】気を付けるべきポイントと頻出質問への回答例

就職試験の面接で失敗しないために事前対策は必須

就職試験の面接で失敗しないためには、事前の対策を欠かすことはできません。就職試験にはさまざまなものがありますが、その中でもメインとなり、かつ難易度が高いのが面接です。

面接はほとんどの企業で実施されますし、業界や企業によって質問の内容や傾向なども違う場合があります。志望する業界、企業に合わせて面接の対策を進めることが大切ですが、他業界であっても共通している部分もあります。

基本的な対策をしっかりとおこなっておけば、さまざまな業界の選考にも役立ちますし、就活をより有利に進めることも可能です。就活を攻略できるかは面接での評価にかかっています。しっかりと事前の対策をおこない、面接を攻略して就活を成功させましょう。

面接の基本の流れ

面接のスタイルや質問内容は企業によって異なりますが、基本的な流れでおこなわれることがほとんどです。

ここでは、就職試験での面接における基本の流れをご紹介します。面接でするべきことを事前に確認しておくことで、本番も戸惑うことなくスムーズに対応できます。

企業へ到着して受付をする、面接がおこなわれる部屋への入退室、面接での質疑応答など、それぞれ気を付けるポイントもチェックしてみてください。面接の流れを掴み、何度も練習を繰り返して、万全の状態で試験に臨みましょう。

受付・待機

企業へ向かう際には、時間に余裕を持って到着できるようにしましょう。交通機関で遅れが生じる可能性も考えて時間を確認してください。遅刻は厳禁ですが、万が一遅れてしまいそうな時は、すぐに企業へ連絡して事情を説明します。遅刻しそうだと分かった時点で、すぐに電話をしましょう。

メールは、いつ読まれるか分からないため、緊急の際は必ず電話で連絡をしてください。また、企業へ行くのが早すぎるのもマナー違反です。早く着いてしまった場合には、近隣で時間を潰して5~10分前を目安に受付をしましょう。受付では氏名、学校名、面接に来た旨を伝えます。

受付担当者は直接採用には関係ないかもしれませんが、失礼のないように言葉遣いや態度に注意しましょう。しっかり挨拶をして、正しい言葉遣いを心掛けます。待機中は呼ばれるまで私語は慎みましょう。携帯電話の着信音にも注意してください。

入室

名前が呼ばれたら部屋へ入ります。ゆっくりとノックをして「どうぞお入りください」と言われたらドアを開けます。ドアを閉める時には、体をドアの方へ向けて静かに閉めます。後ろ手にならないように注意してください。そして、面接官の方へ向き直り、扉の前で一礼して「失礼します」と言います。

椅子の左側か後ろに立ち、大学名と名前を言い「宜しくお願い致します」と一礼します。面接官から指示されたら「失礼します」と言い、着席しましょう。入室は緊張してしまう場面ですので、本番前に練習してスムーズにおこなえるように準備しておくことが大切です。

ドアの位置、椅子の位置などはその時になってみないと分かりません。どのような場合でも対応できるよう、いくつかのパターンを想定しておくと安心です。集団面接で、複数の応募者が一度に入室する場合もあります。

面接

席に着いたら、鞄は足元に置きます。男性は手を軽く握りひざの上に置き、女性は手をひざの上に重ねます。正しい姿勢になるように、背筋を伸ばして座りましょう。猫背になっていたり、体が傾いていたりすると、だらしない印象を与えてしまいますので注意してください。

姿勢は気を付けていないとすぐに乱れてしまいますので、普段から意識して背筋を伸ばしておくとよいでしょう。面接官から質問されたら、自然な笑顔でハキハキと答えましょう。面接官の目を見て応えますが、長時間続けていると不自然になるので、顔全体を見るようにします。

緊張しているからとうつむいたり、小さい声でボソボソと答えるのはNGです。聞き取りやすい声の大きさで、早口にならないように心掛けてください。

退室

面接が終わったら、椅子に座ったままの状態で「本日はありがとうございました。」と一礼します。その後立ち上がり、椅子の横に立ってからもう一度「ありがとうございました」とお辞儀しましょう。面接のために時間をつくってもらった感謝の気持ちが伝わるようにすることが大切です。

そして、ドアに向かって歩きます。ドアの手前に来たら、面接官がいる方へ体を向き直して「失礼いたします」と挨拶し退室となります。面接の質問が終わるとほっとして気が緩みがちですが、最後まで緊張感を持って行動しましょう。

退室してすぐにだらしない態度をとったり、携帯電話を確認したりするのはNGです。企業を出るまでは気を抜かないように、意識して行動してください。

面接の前に気を付けるべき3つのポイント

面接を攻略するためには、まずは面接の前に気をつけるべきポイントを知っておく必要があります。注意点を正しく理解していないと面接に到達する前に失敗してしまう可能性もありますし、面接本番でも実力を発揮することができません。

面接では好印象を与え、高評価を勝ち取ることが大切であり、そのためには実力を最大限にまで発揮する必要があります。気をつけるべきポイントを正しく守り、面接当日では実力をしっかりと発揮していきましょう。

①面接で伝えたいポイントの復習をしておく

面接の前には絶対に伝えたいことだけは、面接前に改めて復習しておくことが大切です。面接では緊張してしまい、頭が真っ白になってしまうこともあり、何を伝えるべきなのかを忘れてしまうこともあります。

しかしそれでは魅力は伝わりませんし、高評価を勝ち取ることもできません。面接では流れるように、流暢に話すことが大切なのではなく、つっかえながらでも伝えたいことをしっかりと伝えることが大切です。

上手に話せたから高評価、詰まってしまったから低評価と単純なものではなく、何が伝わったかで評価は決まります。本番で緊張して、他のすべてを忘れてしまったとしても、最も大切なことだけは伝えられるように、絶対に伝えたいことを再確認しておきましょう。

②身だしなみが整っているか確認する

身だしなみが整っているか確認することも、面接の前に気をつけるべきポイントの一つです。スーツにしわがないかや、当日の髪型やメイクが大丈夫か確認しておきましょう。面接は質問に対する受け答えだけではなく、身だしなみも評価の対象となっています。

どれだけ上手に受け答えができ、魅力が伝わったとしても身だしなみが整っていなければ大きくマイナスの評価になってしまう可能性もあります。身だしなみは信用にもつながりますし、社会人にとっては非常に大切なものです。

身だしなみが悪ければマイナスの評価ですが、きちんと整っていれば高評価につなげることもできます。身だしなみにも充分に気をつけ、悪い印象を与えないか細かくチェックしておきましょう。

③余裕をもって受付を済ませる

面接を受ける前には受付を済ませなければなりませんが、ぎりぎりに到着するのではなく、余裕を持っておくことが大切です。面接予定時間の10~15分前には会場に到着し、受付をするようにしましょう。

5分前だとギリギリですので、もう少し余裕を持つためにも10~15分がベストです。早くくればいいものでもなく、早すぎると今度は迷惑になってしまいますので気をつけましょう。

受付を済ませれば待合室に案内されますが、待合室では他の就活生と話さず、静かにして待つことが大切です。企業では他の社員が仕事をしていますし、うるさくしては迷惑になってしまいます。待合室の様子も見られており、それが評価の対象になる場合もありますので、うるさくせず静かに待ちましょう。

面接官に好印象を与える自己紹介のポイント

面接ではほとんどの場合で最初に自己紹介が求められます。面接官は履歴書を確認しながら面接をしています。目の前の人物が履歴書と一緒かを確認するためでもありますが、この時点で評価はスタートしています。

自己紹介ではただ大学名や氏名を告げればいいものではなく、ここからアピールへとつなげていかなければなりません。自己紹介で第一印象は決定しますので、第一印象から好印象を与えて面接を有利に進めていきましょう。

大きめの声でハキハキと話す

自己紹介で好印象を与えるためには、大きめの声でハキハキ話すようにしましょう。入室したときから緊張してしまうのはわかりますが、自己紹介の段階から、もごもご話すのは良くありません。

もごもご話してしまうと第一印象で暗い印象を与えてしまい、マイナスの評価につながる可能性があります。第一印象は強烈に記憶に残るものであり、面接では最初についた印象から大きく評価が変わることはありません。

最初に好印象を与えることができれば、面接を通して好印象になりやすいですし、反対に暗い印象を与えてしまうと、そのイメージを拭うことができなくなります。面接は自己紹介が肝心ですので、緊張を取り払うためにも意識的に大きな声で、ハキハキと話すことが大切です。

1分程度の長さにまとめる

自己紹介ではただ大学名と氏名を言って終わりにするのではなく、自分のことをさらに知ってもらうことが大切です。最初にある程度情報を与えることができれば、他の質問でも活かしやすいですし、興味を持ってもらうことができれば、面接官の印象にも残りやすいです。

学生時代に取り組んでいたこと、趣味、特技、面接への意気込みなど伝えておきたい内容はさまざまありますが、長くなり過ぎないように注意しなければなりません。自己紹介が長すぎると、言いたいことがわからなくなるため1分程度にまとめて話すことが大切です。

長々と話しても結局何が言いたいのかわからないのであれば、評価はされませんし、話が長いと退屈な印象を与えてしまうので注意をしましょう。

面接でよくある質問と回答例3つ

面接を攻略するためには、面接でよくある質問についての回答を考えておくことが大切です。業界や企業によって面接での質問の内容は異なることも多いですが、共通している質問はありますし、それらへの対策を怠っては高評価を勝ち取ることはできません。

面接でよくある質問はどんなものがあるのかを知り、自分だったらどのように答えるのかを事前に考えておくことが大切です。回答例も参考にしながら、質問への回答を考えていきましょう。

長所や短所について教えてください

長所は新しいことにも恐れずに挑戦出来ることです。大学では文化祭の実行委員になり、これまでとは全く違った新しいアイデアに挑戦して文化祭を盛り上げ、集客率を前年よりも20%アップすることができました。短所は深く考えずに行動してしまいがちなことです。新しいことへの挑戦を考えるあまり、考えるよりも行動することが身に付いており、それで失敗してしまうこともあります。行動する前には一度深呼吸をして、考えを頭の中で整理することで短所を克服することができました。

面接でよくされる質問としては、長所と短所を聞く質問が挙げられます。長所と短所の質問では、人柄や能力だけではなく、どれだけ正確に自己認識ができているかもみられています。

しっかりと自己分析ができているかや、短所と向き合うことができているかも見られているポイントの一つです。短所を短所として話すのではなく、それをどう長所に転じるか、あるいはどのように改善したかを伝えることが大切です。長所と短所はそれぞれ裏返しのものにすることで、答えやすくなります。

志望動機を教えてください

私は住宅を販売することで多くの人の幸せな人生を作り上げたいと考え、 貴社を志望しました。貴社は個人に向けた住宅の販売に強みがあり、特に高機能な住宅に強みがあります。高機能で使いやすく住みやすい住宅を提供することで、多くの人を幸せにしたいと考えています。大学時代は居酒屋のホールとしてアルバイトをし、コミュニケーション能力を身に付けました。貴社でもコミュニケーション能力を活かしてお客様に寄り添い、お客様に信頼されることで活躍したいと考えています。

志望動機を問う質問では、企業を志す理由はもちろん、業界を志望する理由についても問われています。数ある業界の中でもなぜその業界なのか、業界の中でもなぜその企業なのかが見られており、他の企業と差別化した理由を答えることが大切です。

企業は志望動機から学生のやる気や入社意欲の高さを判断しています。他の企業ではなく、その企業だからこそ志望した理由、その企業でなければならない理由を伝えなければなりません。また、企業でどのように活躍できるかを伝えることも大切です。

自己PRをしてください

強みは主体的に問題を解決する方法を考えられることです。アルバイトをしていた居酒屋は味の評判は良く、雑誌にとりあげられることもありましたが、売上に伸び悩んでいました。そこで私は少しでも貢献したいと思い、この問題を解決する方法を考えました。原因を分析し、新規顧客が少ないことが分かりました。そこで、新規顧客を獲得するために、ソーシャルネットワークで情報を伝えていき、外で積極的に呼び込みをおこない店の存在を認知させることを徹底しました。
また、オペレーション方法も見直して、人手不足でもスムーズにサービスをおこなえるようにしました。その結果今まで店を知らなかった人が存在を知り、新しい常連となったことで、売上を20%アップさせることができました。この経験から学んだ問題解決力を、顧客の広告戦略を考える貴社の仕事でも活かしていきたいです。

学生時代に頑張ったことを教えてください

大学に入学した際、新しいスポーツにチャレンジしたいと思い、水球サークルに入部致しました。それまで水球の経験がなかったため、ルールとフォーメーションの勉強を必死にしました。また、週に5日あったサークルの練習を休むことなく参加しました。初心者だったため、他のメンバーの足を引っ張らないようにしたいという思いからでした。最初は補欠メンバーでしたが、徐々に試合に出場する機会も増えてきました。試合で勝利したときは本当に嬉しかったです。水球サークルで活動した3年間はとても有意義な日々でした。毎日の厳しい練習を続けたことで、強い忍耐力を学び、体力も更に自信がつきました。

未経験ながらも水球サークルに入部した経験を伝えています。学生時代に頑張ったことは面接でよく聞かれる質問ですが、サークルや部活、学業、アルバイト、ボラティア活動など話す内容に特に決まりはありません。

しかし、ただ頑張ったというだけでなく、その経験から何を学んだのか、結果としてどのようなことを感じたのかなどをアピールしましょう。

何か質問はありますか

御社は個人と法人両方に向けた商品の展開を行っていますが、企業のホームページで確認したところ個人への販売比率が7割と多くなっていました。今後の戦略としても個人への販売を中心に商品を展開していくのでしょうか。それとも法人の分野を強化していくのでしょうか?

何か質問はありますかと逆質問を求める企業は多く、まず質問があるかどうかで企業への真剣度が見られています。逆質問は企業のことを知るまたとないチャンスであり、志望度が高ければこのチャンスを逃すことはありません。

重要なチャンスであるにも関わらず質問なしだと、志望度が低いと思われますので注意しましょう。また逆質問では企業研究がしっかりできているかも見られています。ホームページを見ればわかる薄い内容を聞くのではなく、企業研究ができていることをアピールするためにも鋭い質問をすることが大切です。

会場を出るまで就職試験だと心得ておこう

面接は就職試験の中でも緊張しますし、難関ですのでしっかりと事前に対策をおこなう必要があります。面接が成功するかは事前の対策で決まりますので、徹底して対策をおこない、本番を迎えることが大切です。

入念な対策をおこない、面接も無事に終了すれば肩の力も抜けますが、ここで油断してはいけません。面接終了の合図で質疑応答は終わりますが、面接の評価はまだ続いています。

面接終了後でも油断してしまうと評価を下げてしまいますので、会場を出るまで就職試験だと心得ておくことが大切です。最後の最後まで油断をせず、気持ちを引き締めて臨むことで高評価を勝ち取ることができます。しっかりと対策をおこない、決して油断せずに面接を攻略していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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