職種研究

アクチュアリーの平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

アクチュアリーとは

アクチュアリーという職種を、あまり聞いたことがない人も多いかもしれません。まだ日本ではそれほど一般的な職種ではありませんが、アメリカでは収入が高い職業の上位に入っており、ストレスが少なく高収入の仕事の一つとして知られています。

アクチュアリーへの道のりは高難易度かつ時間がかかるものですが、ハイリターンも望める仕事です。具体的な業務内容や日本での年収はどのようになっているか、詳しく述べていきます。

アクチュアリーの業務内容

アクチュアリーとは、日本語で「保険数理士」といい、代表的な業務内容は保険や年金の商品開発です。

現在国内外にはさまざまな種類の保険や年金に関する商品があり、アクチュアリーはその商品への月々の支払額や、事故や病気が起こった際に支払われる額を決めます。それには事故の発生頻度や損傷率、自殺率、自然災害のリスクなどのあらゆるデータを統計的に分析し、その結果から金額をはじき出します。

こうした生命保険・損害保険や年金分野以外でも、企業のリスクマネジメントやM&Aでのデューデリジェンス(企業価値評価)・市場リスクの予想といったコンサルティング業界、資産運用などの金融業界でも活躍するアクチュアリーもいます。

アクチュアリーに求められる能力について

  • 資格試験による認定
  • 数字に得意であること
  • わかりやすい説明能力

アクチュアリーになるには、日本アクチュアリー会の資格試験に合格し、正会員の認定を受ける必要があります。アクチュアリーには正会員、準会員があり、第1次試験と第2次試験への合格とプロフェッショナリズム研修(初期教育)の受講で正会員、第1次試験のみの合格だと準会員となります。この試験が非常に難易度の高い数理学系の問題が出されるため、合格には平均すると準会員が約5年、正会員が約8年といわれるほどです。そのため、まずこの資格試験に合格することが最大の難関と言えます。

それほど高難易度の数理学系の試験や仕事内容のため、数字が苦手だと務まりません。アクチュアリーの多くが数学系の学部出身であるように、数学や統計といった分野が得意である必要があります。

また、アクチュアリーは保険商品の開発やコンサルティング業務において、素人にもわかりやすく説明できる能力も必要となります。相手に納得してもらうことができなければ、実績をあげることはできないでしょう。

アクチュアリーの平均年収と他職種との比較

アクチュアリーの平均年収について

信頼のできるたしかな情報は見つかりませんでしたが、1,000~2,000万円ほど年収の幅は広いことが予想されます。企業に勤めるか独立するか、準会員か正会員か、また外資系か内資系か、どんな企業に勤めるかなどによって、年収は変動するでしょう。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 戦略・経営コンサルタント:722万円
  • 会計専門職・会計士:657万円

アクチュアリーは、日本の平均年収の約2~3倍の年収だといえます。また、専門職である戦略・経営コンサルタントや会計士と比べても、平均年収は2倍ほど差があるといえます。

アクチュアリーのボーナス・昇給事情

ボーナスについて

アクチュアリーのボーナスの有無については、企業によって差があります。銀行や保険会社では年2回の賞与が多いようですが、外資系企業だと年俸制になり、インセンティブが付くこともあります。また独立したり、どんな企業に所属するかによって変動します。

昇給について

アクチュアリーの昇給についても、企業によって差があります。大手企業ならば昇給制度が整っているところもあります。ですが、企業によって異なるため、一概に金額や給与体系を断定できるわけではありません。

アクチュアリーの年齢別平均年収推移シミュレーション

アクチュアリーの年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 936.7万円 64.3万円 165.5万円
25~29歳 1,220.2万円 83.7万円 215.6万円
30~34歳 1,405.7万円 96.4万円 248.3万円
35~39歳 1,540.5万円 105.7万円 272.2万円
40~44歳 1,660.3万円 113.9万円 293.3万円
45~49歳 1,755.2万円 120.4万円 310.1万円
50~54歳 1,828.6万円 125.5万円 323.1万円
55~59歳 1,802.0万円 123.6万円 318.4万円
60~64歳 1,350.9万円 92.7万円 238.7万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は1,405.7万円、うちボーナスは248.3万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が1,660.3万円、うちボーナスは293.3万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

アクチュアリーと日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

20~24歳 936.7万円 263.5万円
25~29歳 1,220.2万円 343.3万円
30~34歳 1,405.7万円 395.5万円
35~39歳 1,540.5万円 433.4万円
40~44歳 1,660.3万円 467.1万円
45~49歳 1,755.2万円 493.8万円
50~54歳 1,828.6万円 514.4万円
55~59歳 1,802.0万円 507.0万円
60~64歳 1,350.9万円 380.1万円

アクチュアリーの平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると高いといえるでしょう。30~34歳の平均年収は1,405.7万円で、日本の平均と比較すると1,000万円ほど高くなると推測されます。40~44歳では1,660.3万円なので、日本の平均と比較すると1,200万円ほど高くなる予測です。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

アクチュアリーの生涯賃金シミュレーション

アクチュアリーの平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 6.75億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金とアクチュアリーの生涯賃金を比較してみましょう。アクチュアリーの平均年収は1,500万円ほどであることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

アクチュアリーの生涯賃金は、6億7,500円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると3.5倍ほどの金額になると推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

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まとめ

アクチュアリーはこれまで述べたとおり、かなり高難易度な資格ではありますが、一度認定を受け就職できれば非常に重宝されます。保険商品などはこの先無くなることはないため、手に職ともいえる仕事です。また、数学や統計学が苦でないのなら高収入かつストレスも少ない仕事だといえます。大学卒業後保険会社などに就職し、そこから5~10年かけてアクチュアリー資格試験を目指す人も多く、弁護士のように年齢制限もないため、一度挑戦する価値はあるかもしれません。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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