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就活生が働きたくない理由と対処法|就職以外の進路をご紹介
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目次
働きたくないのに就活をしている学生は意外と多い
働きたくないのに就活をしている学生は意外に多く、その背景にはさまざまな理由があります。新卒の就活の場合は、就活解禁日とともに一斉に就活がスタートしますし、大勢の人が必死に就活をおこなっています。
しかし就活をしている=必ずしも働きたいとは限らず、本当は働きたくなくても嫌々就活を続けている人も多いです。働きたくないのに就活をするのは異常なことではありませんし、多くの人が同じ気持ちを抱いていますので、それほど心配することはありません。
心配することはありませんが、いつまでも働きたくない気持ちを抱えたままでもいけないので、その気持ちを対処していく必要があります。働きたくない気持ちとどう折り合いをつければいいのか、どのように対処すればいいのかをみていきましょう。
就活生が働きたくない理由5つ
働きたくない気持ちに対処していくためには、まずはなぜ働きたくないと考えるのか、その理由から知っていきましょう。多くの就活生が働きたくないと感じながら就活を続けていますが、そう感じてしまうのには理由があります。働きたくない理由は大きく5考えられるため、自身の気持ちがどれに当てはまるかを考えていきましょう。
①何をしたらいいのかわからない
就活生が働きたくない理由として、何をしたらいいのかわからない状態であることが挙げられます。まだ自分のやりたいことが見つかっておらず、どうやって就職先を決めればいいのかわからないと悩む人は多いです。
一度就職をすればその企業で頑張らなければなりませんし、社会人になれば仕事は生活の大部分になります。もし自分のやりたい仕事、好きな仕事ができればいいですが、そうでなかった場合は生活の大部分が苦痛になってしまいます。
就職した企業の仕事が自分のやりたいことである可能性もありますが、新人の頃からそのような仕事ができる可能性は極めて低いです。「やりたいことがない」と思い詰めずに、興味のあることを思い返してみるといいでしょう。
②漠然とした不安
就職に対して漠然とした不安を抱えていることも、働きたくないと感じる理由の1つです。就職すれば当然これまでとは大きく環境が変わりますし、生活のサイクルなども大きく違ってきます。
中学校から高校、高校から大学などでも環境の変化は起こりますが、学生から学生、学生から社会人になるのとではまったく意味が違います。社会人になれば学生のときとは違って、すべての責任は自分で負わなければなりません。
また社会人になることへの変化だけではなく、新しく始める仕事がうまくできるか、周囲と馴染めるかなどの不安もあります。新しい環境への不安が大きいため、それが重荷となって働きたくないと感じる人は多いです。
③他にやりたいことがある
働きたくないと感じる理由としては、ネガティブなものだけではなく、他にやりたいことがあるというポジティブな理由もあります。就職では叶わないような夢を追いかけたいと考え、働きたくないと感じる人も多いです。
就活をして就職先の企業を決め、卒業後はそこで働くという人が多いですが、卒業後の進路は就職だけではありません。卒業後に必ずしも就職しなければならない決まりはありませんし、夢を追いかけるのも個人の自由です。
しかし夢を追いかけるのにも当然リスクはあり、就職と夢の狭間で悩んでいる人も多いです。人生において明確な目標がある場合は、他人の目を気にせずに挑戦することも大切だといえるでしょう。
④目標やなりたい将来像がない
目標やなりたい将来像がないことも、働きたくない理由のひとつとなります。自分の理想像や将来のビジョンを描けないため、やる気が起きない人は多くいます。やる気が起きないだけではなく、何をすればいいのかわからない人もたくさんいるのです。
就活を進めるためには、ある程度将来のビジョンを描いておかなければなりませんし、あまりにもノープランだと就活に取り組むことすら億劫になってしまいます。目標や将来像などは明確であればあるほどいいですが、最初のうちから明確なビジョンを持たなければならないわけではありません。
就活を続けているうちに自身の臨むビジョンが見えてくることもあるため、さまざまな業界、企業に触れて社会を知ることが大切です。
⑤周囲が就職するからという流れに乗ることに疑問を感じる
日本の場合は新卒一括採用で、就活解禁日から一斉に就活がスタートしますが、「周囲が就職するから就職する」という流れに乗ることに疑問を感じる人も多いです。周りがやっているからとりあえず一緒にやっているという人も多く、何となく就活をしている人もたくさんいます。
何となくの気持ちのまま就活をしている人もいれば、それに疑問を感じる人もいますし、就活をする意味がわからなくなることも多いです。就職先を決めるだけであれば、周囲の人と一緒になって必死に就活をする必要はありませんし、自分のペースで無理なく進めていくことが大切です。大きな流れに乗るのを嫌い、自分の道は自分で決めたいと考えて、あえて就活をしない人もいます。
就活をして働く理由とは
就活が嫌だ、働きたくないと感じている人は多いものの、それを声高に叫んでしまうとさまざまな批判を受けることもあります。卒業すれば働くのは当たり前、働きたくないのは甘えだと評する人もいますし、働きたくないからといって、それが許されることはほとんどありません。
ではなぜ就活をして、働かなければならないのでしょうか。卒業後の進路は働くも働かないも個人の自由なはずですが、就活をして働く理由とはどんなことが考えられるでしょうか。
お金を稼ぐため
就活をして働く理由としては、お金を稼ぐためが真っ先に挙げられます。お金を稼ぐことが働くことの一番の目的であり、お金を稼ぐために就活をしなければならないといっても過言ではありません。
学生のうちは勉強が仕事ですので、働いていないからといって誰に責められることはありませんし、生活費なども親が面倒を見てくれるケースも多いです。しかし学校を卒業し、社会人となれば、いつまでも親を頼ることはできません。
自立した大人として自分の力で生活しなければなりませんし、生活するためにはお金は必要になります。アルバイトであってもお金を稼ぐことはできますが、大切なのは安定した収入を得て生活することです。安定した収入を得るためには、就職しなければならず、そのためにも就活をしなければならないといえます。
自分の価値を見出すため
働くことの一番の目的はお金を稼ぐことですが、お金を稼ぐことだけが働く目的ではありません。仕事をすることによって、自分の価値を見出すために働くという目的もありますし、生活を充実させるためにも働くことは大切なことです。
簡単な仕事であれば誰にでもできますが、いつまでも簡単な仕事ばかりをしていることはできません。1つの仕事をクリアすればさらに次の仕事、それもクリアすればさらにレベルの高い仕事というように常に向上を目指すことが大切です。
仕事により自身の能力を高めることができますし、周囲からも信頼される存在になります。仕事の中にやりがいを見つければ仕事が楽しくなり、生活の大部分である仕事が楽しくなれば生活全体も充実していきます。
社会的信用を得るため
就職して働く理由としては、社会的信用を得るためであることも挙げられます。会社員として働くことで、社会的な信用を得ることができ、これは社会人にとって重要なことです。社会的な信用があることで、社会から認められることになりますし、クレジットカードを作る際やローンを組む時に審査が通りやすくなることもあります。
同じ働いているという条件でも、アルバイトなどの場合はこれらの審査が厳しくなることも多く、自営業などの場合でも審査に落ちることは多くあります。社会的な信用を得ることで身元が保証され、さまざまなことができるようになります。ライフスタイルの変化にともなって大きな買い物をする機会も増えるので、社会的信用は大切です。
働きたくないのではなく就活がしたくない場合もある
働きたくないと考え、就活を積極的に進めることができない人もいますが、働きたくないのではなく就活がしたくない場合もあります。面接やインターンなど、就職活動自体が苦痛のために就活がしたくないと感じ、それが働きたくない気持ちにつながっている人も多いです。
就活ではさまざまなことをしなければなりませんし、常に忙しく動き回らなければなりません。面接を受けるだけでも履歴書を提出し、書類選考に合格する必要がありますし、合格すれば面接の対策もする必要があります。やることはとにかく多いです。
また就活では緊張する場面も多く、それが続いて苦痛を感じることもあります。就活は大変なものですし、就活自体に嫌気が差してしまう学生も多いです。
働きたくない人のための対処法
就職して安定した収入を得ることは大切ですし、働きたくないと感じたまま嫌々就活を続けている人は多いです。確かに就活を進め、就職先を決めることは大切ですが、それ以外に全く道がないわけではありません。
働きたくないと感じたのであれば、他の道を探す方法もありますので、視野を広げ、選択肢を多く持ちことが大切です。働きたくないと感じたときの対処法を知り、自分自身はどうしたいのか、何をすべきなのかを考えていきましょう。
雇われる以外の道を模索
働きたくないと感じた場合は、雇われる以外の道を模索してみましょう。働きたくないからといって、無収入のまま生きていくことはできませんので、何かしらの方法で収入を得なければなりません。
収入を得る方法は就職するだけではなく、自らで起業し、商売を始めることも挙げられます。自分で何か始めることはできないかを考え、何がビジネスにつながるかを考えていきましょう。
起業するのは簡単なことではありませんが、学生時代から自分にできそうなことを探せば、将来を切り開くことは可能です。就職経験なしで起業し、成功した人もたくさんいます。就職しなくても自分の力で収入を生み出すことも可能ですので、その方法をじっくりと考えていきましょう。
好きなことを突き詰めてみる
働きたくないのであれば、自分が好きなことを突き詰めてお金が稼げないか考えてみることも大切です。お金を稼ぐ方法は商売だけではなく、遊びや趣味など、一見関係のないものが収入につながることもあります。
どこに収入のチャンスが眠っているかわかりませんし、思わぬことから夢が実現できる可能性もあります。夢を追い求めるなかで、夢がそのまま仕事になる場合もありますし、とにかく突き詰めてみることが大切です。
中途半端なままでは収入につながることはありませんし、せっかく好きなことをやるのではあれば、とことんまで突き詰めてみましょう。やりたいことをやっていれば後悔はありませんし、結果がどうであったとしても満足できる可能性は高いです。
他の人と違う道は困難なことが多い
就職しなくても働くことはできますし、会社に勤めるだけがすべてではありません。自分のやりたいことをやって、それが仕事になる場合もあります。本当にやりたいことをして生活をすることで、充実感も得やすいはずです。しかし他の人と違う道は充実感があったり、楽しいことも多い反面、困難なことが多いことも覚えておかなければなりません。
一般企業に勤めて会社員として働いていないと収入の安定や老後の備え、社会保険などに不安が残ることもあり、将来のこともしっかりと考えておく必要があります。最初のうちは充実していても、将来的に仕事が上手くいかなくなることもあります。楽しい反面、さまざまなリスクがあることは理解しておきましょう。
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新卒で就職をしない場合の進路5つ
それでは、新卒の就職生が就職をしないという選択をした場合には、その後の人生はどのようになるのでしょうか。ここでは、その場合の選択肢を5つに分けて、その内容とどのようなメリットやデメリットがあるのかをまとめました。就職以外の進路をおさえた上で、今後の可能性を探ってみましょう。
進学
最初の選択肢として挙げられる進路は、進学をすることです。大学に通っている学生は、大学院に進学してさらに学問を究めるということになります。メリットとしては、大学院に進学する分時間的な余裕ができるので、より自分と向き合いながら将来について考えることができる点があげられます。
デメリットとしては、進学に際しお金が必要になることです。学費に加えて生活費も必要になるため、親からの援助の他に奨学金を借りなければならないことがほとんどです。アルバイトをする余裕もないため、金銭的な悩みが生じやすいでしょう。文系の学生の場合には、募集が少ないこともあり試験の合格がそもそも非常に難しい場合が多いです。
契約社員
次の選択肢として挙げられるのは、契約社員です。メリットは、契約社員である分仕事の範囲や内容が限定されていることが多いので、その分余裕を持って仕事に取り組むことができます。残業などに振り回される可能性が低く、正社員に比べて定時で退社できる確率が高いです。
デメリットとしては、責任の範囲が限定されている分給料は低く抑えられており、昇給や昇進、ボーナスといった福利厚生面に期待できないことです。雇用の調整弁の立場も担っているために雇用の安定性が正社員に比べて低く、契約が終わって更新されなければすぐに職業を失ってしまうというリスクもあります。
派遣社員
次の選択肢として挙げられる方法は、派遣社員になることです。派遣社員は派遣会社に登録して、企業の求めがあったらそれに応じて企業に出向き、課された業務をこなして派遣会社から給料をもらうシステムです。メリットとしては、責任重大な仕事を任されることはほとんどなく、定型的な仕事をして定時で退社出来る場合が多いです。
また、勤務する時間も週40時間以下であることが多く、自分なりのプランで勤務できる場合もあります。デメリットとしては、契約社員と同じく給料や福利厚生面があげられます。また、雇用の安定性は極めて厳しいです。雇用の安定性は、場所にもよりますが不安定なことが多く注意を払う必要があります。
フリーランス
進路には、フリーランスもあげられます。フリーランスとは企業に所属せず、自分の能力と才覚だけで仕事を受注してこなしていき、報酬をもらうことによって生活をしている人々です。メリットは、仕事の内容や期間、量を自分の意思で自由に決められる点です。
ノルマのようなものもなく、自分の意思ひとつで決めることができます。人によっては、平均的なサラリーマンの月収を上回る収入を得る場合もあります。デメリットとしては、稼ぐためのスタイルが自営業の形態になるために仕事がないと収入が全くなくなってしまうという点です。
収入に対する安定性がほとんどないといっても過言ではありません。自分で仕事を確保して、高い品質の仕事をすることによってさらに次の仕事を呼ぶ、というスタイルを繰り返していくことによって稼ぎを確保していく必要があるのです。
独立起業
次の選択肢として挙げられる進路は、独立起業することです。これは上記のフリーランスとも一部重なりますが、自分が社長になって企業を興すという点が異なります。メリットとしては、自分で何をするかを全て決定できるということです。事業内容から規模、予算、仕事の進め方まで自分で決定できるので、他の選択肢にはない高い自由度があります。
デメリットとしては、フリーランス以上に仕事を自分で取ってこないと企業を維持させることができず、収入が無くなってしまうという点があります。また、自分の行動に対して大きな責任を負う必要があるので、精神的にも負担が大きくこれに耐えられるだけの強靭な気の持ちようが必要になります。
【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう
今年はweb面接を行う企業も増えていますが、自分の弱点を把握し適切に対策しなければ、どんな形式であれ面接を突破することはできません。
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ぜひ活用して自分の弱点を効率的に対策し、志望企業の面接を突破しましょう。
働きたくないと感じるなら焦って働かなくてもいい
新卒の就活は就活解禁日と同時に一斉にスタートしますし、大きな流れに流されて就活を始める人も多いです。就活を進めている中で違和感を感じている人も多く、働きたくないと考えながらも、惰性のまま就活を進めている人もいます。
就職して企業で働き、安定した収入を得るのは大切なことですが、それがすべての場合で正解ではありません。それが面白くない、苦痛になると感じるのであれば、就職せずに他の道を探す方法もあります。
就職して働くことだけがすべてではなく、他にも選択肢はたくさんあります。働きたくないと感じるなら焦って働く必要はありませんので、視野を広げて、自分なりの将来を見つけていきましょう。