職種研究

訪問介護の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

訪問介護とは

訪問介護とは、資格を持つケアワーカー(介護福祉士)やホームヘルパー(訪問介護員)が要支援1~2、要介護1~5の認定を受けた被介護者の自宅を訪問し、食事や排泄など自立した生活が遅れるように支援する仕事です。

日本は高齢化社会に突入し、介護を必要とする人も増えてきました。そこで、訪問介護とは具体的にどのような仕事内容で、どれくらいの年収が得られるのかご紹介したいと思います。

訪問介護の業務内容

訪問介護の大きな目的は、現在の状態を悪化させないこと。そして要介護への進行を予防するため自宅に訪問してサービスを提供することです。具体的な介助については以下の2つが挙げられます。

  • 身体介助
  • 生活介助

身体介助は、介助者が直接触れながら介助を行うサービスです。具体的には食事の見守りや入浴の補助や洗髪、おむつの交換や、車椅子の乗り降り、そして床ずれ防止のための体位変換などが挙げられます。介助者が身体に触れて補助を必要とするものが身体介助です。

生活介助は、一人暮らしをする被介護者のために買い物や食事の準備、ゴミ出しや清掃など、身の回りのサポートをするのが主な業務です。利用者本人が家事をすることができないための介助なので、窓拭きや草むしりなど家事の代行になるものは含まれません。

訪問介護に求められる能力について

  • コミュニケーション能力
  • 介護の技術力
  • 自己管理能力

自宅に出向いて支援を行う訪問介護では、被介護者とのコミュニケーションはもちろん、家族との情報共有は必要不可欠です。ちょっとした変化にも気付き、コミュニケーションを取っていくことで、適度な距離感を保ち被介護者の自立を促すきっかけにつなげます。

介護の仕事は被介護者にストレスを与えてしまう行為には注意が必要です。そのため、介護のテクニックを身につけ、介助する側も体力的な負担を減らすため、介護の技術力向上のための自己研鑽が必要です。

介護は精神的、体力的にもストレスを受けやすい仕事の一つですが、そのストレスを感じた時に自分自信で管理もしくは発散できるかどうかで、長く働き続けられるかどうかも変わってきます。被介護者の自立をサポートするためには、自己管理能力も必要不可欠となります。

訪問介護の平均年収と他職種との比較

訪問介護の平均年収について

訪問介護の年収ですが、介護のケアプランを作成するケアマネジャーを例にして見てみると、年収は323万円でした。(DODA調べ)

実際に自宅に赴く訪問介護とは業務内容が違いますが、年収のイメージが持てるのではないでしょうか。

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 生活相談員:343万円
  • 社会福祉士:365万円

 

ケアマネジャーの年収は日本の平均年収に比べて99万円も低く、同様の職種も日本の平均年収を下回る結果になりました。日本はこれから高齢化社会に突入し、今後ますます介護に対しての需要が見込まれますが、働く人の労働条件が整備されていないことが伺えます。

訪問介護のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

ケアマネジャーのボーナスは法人の規模によっても違いますが、夏と冬の2回、ボーナスとして支給している企業が多いようです。今後は介護施設の必要性を見込み、待遇改善への動きも整備されていくことが考えられます。

昇給について

昇給についても、法人ごとに賃金規定がばらばらなので、平均的な昇給の目安はありません。しかし、介護職のニーズの増加に伴い、介護職員処遇改善加算という制度が作られました。

これは介護職の賃金をあげるための制度の一つで、職場環境改善のための計画を立て、自治体に報告することで追加支給されるという仕組みです。このような制度ができたことで、介護職への待遇改善が期待できることが見込まれます。

 

訪問介護の年齢別平均年収推移シミュレーション

訪問介護の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 201.7万円 13.8万円 35.6万円
25~29歳 262.7万円 18.0万円 46.4万円
30~34歳 302.7万円 20.8万円 53.5万円
35~39歳 331.7万円 22.8万円 58.6万円
40~44歳 357.5万円 24.5万円 63.2万円
45~49歳 377.9万円 25.9万円 66.8万円
50~54歳 393.8万円 27.0万円 69.6万円
55~59歳 388.0万円 26.6万円 68.6万円
60~64歳 290.9万円 20.0万円 51.4万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は302.7万円、うちボーナスは53.5万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が357.5万円、うちボーナスは63.2万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

訪問介護と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 訪問介護の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 201.7万円 263.5万円
25~29歳 262.7万円 343.3万円
30~34歳 302.7万円 395.5万円
35~39歳 331.7万円 433.4万円
40~44歳 357.5万円 467.1万円
45~49歳 377.9万円 493.8万円
50~54歳 393.8万円 514.4万円
55~59歳 388.0万円 507.0万円
60~64歳 290.9万円 380.1万円

訪問介護の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると低いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は302.7万円で、日本の平均と比較すると90万円程度、低くなると推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

訪問介護の生涯賃金シミュレーション

  訪問介護 日本の平均
生涯賃金 1.45億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金と訪問介護手の生涯賃金を比較してみましょう。訪問介護の平均年収は323万円と仮定します。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

訪問介護の生涯賃金は、1.45億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると0.45億円ほど低いと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

 

まとめ

訪問介護は、被介護者の生活に寄り添いながら自立に向けてサポートするやりがいのある仕事です。身近な存在として高齢者やその家族に寄り添っていきます。

訪問介護を必要とする人は増えていますが、まだまだ働く人の給与体験は確立されていない部分も見受けられますが、介護職員の処遇改善加算などの制度が普及されることにより、少しずつ待遇の改善や働きやすい環境づくりが実現できるのではないでしょうか。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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