職種研究

土地家屋調査士の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

土地家屋調査士とは

土地家屋調査士は、依頼を受けた土地に対して、不動産の登記を行うことを目的とし、測量をして図面に起こし、登記のための申請書を書いて手続きを行います。

不動産の広さや場所、用途などを法務局に提出し登記することを表題登記といい、土地家屋調査士のみが仕事として行うことができます。

具体的な仕事内容はどんなことをするのでしょうか。気になる年収やボーナスについてもご紹介したいと思います。

土地家屋調査士の業務内容

■不動産の測量と調査
依頼を受けた不動産を調査し、境界杭の位置を確認して面積を測量します。境界杭が定まっていない場合は交渉した後、境界標を設置します。

■図面の作成
調査した測量のデータを元に、図面を作成し、表題登記のための申請書の作成を行います。売買や遺産相続、所有地を分ける分筆などがあり、提出するための書類一式を作成します。

■申請書類の作成と代理手続き
作成した書類を法務局に提出し、代理で手続きに関わる業務を請け負います。

土地家屋調査士に求められる能力について

  • 向上心
  • 事務処理能力
  • 精神力

土地家屋調査士は、土地家屋調査士法に基づき業務を行いますが、法律が古いため、その都度運用方法を見出しながら進めていかなくてはいけません。そのため、測量技術を学びながら仕事に生かしていく向上心が必要となります。

事務処理能力も必要です。土地家屋調査士は、法律に基づき正確な書類作成が求められます。膨大な資料の作成と正確さを心がけ、スムーズに登記が完了することを意識します。

土地家屋調査士は、不動産の測量と調査を行い、収集したデータを元に申請書類を作成しなければいけません。調査する当日に天候が悪い場合は、再度訪問し地道に作業を続けるなど、強い精神力を持って調査をすることが求められます。

土地家屋調査士の平均年収と他職種との比較

土地家屋調査士の平均年収について

土地家屋調査士は専門的な仕事であることから、土地家屋調査を主な業務としている事務所で働くか、独立して経営する方法があります。個人経営になるので、平均年収やボーナスは集約できない現状があります。

測量技術者の仕事内容と近いことから、測量技術者の年収を例に取ってみると、457万円です。(厚生労働省の賃金構造基本統計調査より)

他の職種・平均との比較

  • 日本の平均年収:422万円
  • 測量:353万円
  • 技術開発・構造解析・特許・調査:467万円

類似の測量技術者の年収と比較すると、日本の平均年収よりも35万円も高い金額であることがわかります。測量のみを行う測量士は、平均よりも低い傾向です。

そして特許や調査を主な業務としている技術開発は、45万円高いことが分かりました。土地家屋調査士は、測量のみならず、代理での申請業務も行うことから、年収が高いことが伺えます。

土地家屋調査士のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

上記の測量技術者のボーナスは701,600円でした。事務所に所属した場合では売上に応じてボーナスが変動し、個人で経営する場合にはボーナスという形ではなく、年収という形で金額が変わってきます。

昇給について

昇給は、事務所又は、個人経営の場合では、経営状況や受注した件数や案件の難易度によって昇給額は変わってきます。

土地家屋調査士の年齢別平均年収推移シミュレーション

土地家屋調査士の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 285.4万円 19.6万円 50.4万円
25~29歳 371.7万円 25.5万円 65.7万円
30~34歳 428.3万円 29.4万円 75.7万円
35~39歳 469.3万円 32.2万円 82.9万円
40~44歳 505.8万円 34.7万円 89.4万円
45~49歳 534.7万円 36.7万円 94.5万円
50~54歳 557.1万円 38.2万円 98.4万円
55~59歳 549.0万円 37.7万円 97.0万円
60~64歳 411.6万円 28.2万円 72.7万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は428.3万円、うちボーナスは75.7万円になると予測されます。40~44歳では平均年収が505.8万円、うちボーナスは89.4万円になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

土地家屋調査士と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 土地家屋調査士の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 285.4万円 263.5万円
25~29歳 371.7万円 343.3万円
30~34歳 428.3万円 395.5万円
35~39歳 469.3万円 433.4万円
40~44歳 505.8万円 467.1万円
45~49歳 534.7万円 493.8万円
50~54歳 557.1万円 514.4万円
55~59歳 549.0万円 507.0万円
60~64歳 411.6万円 380.1万円

土地家屋調査士の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較するとやや高いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は428.3万円で、日本の平均と比較すると30万円ほど高くなると推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

土地家屋調査士の生涯賃金シミュレーション

  土地家屋調査士の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 2.06億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金と土地家屋調査士の生涯賃金を比較してみましょう。土地家屋調査士の平均年収は457万円と仮定します。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

土地家屋調査士の生涯賃金は、2.06億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較するとわずかですが0.16億円ほど多いと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

まとめ

土地家屋調査士の仕事は、地道な調査と申請書の作成が主な仕事になりますが、依頼主の不動産を登記することで財産を守る大事な業務になります。また、調査した後、申請し登記されたものは、法務局に残るため、自分が携わったものが後世にまで残せるという魅力もあります。

事務所を開業した場合は、住み慣れた街で働くことができ、自分でスケジュールを組んで仕事ができるので自由度が高く、働いた分だけ収入という形で反映されるので年収アップも期待できます。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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