職種研究

弁理士の平均年収・ボーナス事情|比較シミュレーションで比べてみよう

弁理士とは

弁理士とは、知的財産に含まれる特許や意匠の権利を守る仕事です。弁理士は国家試験に合格することで、資格が与えられ、特許事務所または法律事務所に所属し業務にあたります。

特許という言葉はよく耳にしますが、具体的にどのようなことを担当するのでしょうか。気になる仕事内容と年収について見ていきましょう。

弁理士の業務内容

■評価鑑定
依頼されたものが、すでに登録されていないかどうか、類似するものの有無について調査を行い、特許出願の妥当性を検証します。

■出願手続き
特許庁に出願するための書類の作成を行います。提出する書類に不備がないか、そして該当するものの特徴などを細かく記載し、ポイントを加えて審査がスムーズに進むように時出願のための準備を行い提出します。

■拒絶通知後の対応
出願後、特許庁から「拒絶通知書」が届いた場合には、意見書を作成し新たに審査に望むための書類を作成します。

弁理士に求められる能力について

  • 法律にまつわる専門的な知識
  • 正確さ
  • コミュニケーションスキル

弁理士は弁理士法に基づき、知的財産権など法律の知識が必要不可欠です。法律の改正もチェクし、常に最新の知識と情報で知的財産の権利化にむけて業務を行います。

弁理士の仕事には正確さも求められます。特許庁へ申請する書類の作成は、不備があった場合、書類を再提出しなければいけません無駄な時間もかかってしまいます。依頼者の知的財産を獲得するためにも、類似品のチェックや妥当性を確認した上で、正確に作成する必要があります。

コミュニケーションスキルも大切です。依頼主とのヒアリングでは、特許に相当する項目を聞き出す力や、特許が獲得できた後でも応用され権利が侵害されては、知的財産の権利を侵害することになります。そのため、依頼主からさまざまな情報を引き出し、確認しながら進めていくコミュニケーション能力が求められます。

弁理士の平均年収と他職種との比較

弁理士の平均年収について

転職会議調べによると、弁理士の年収は、698万円です。

他の職種・平均との比較

 

特許や意匠の権利を守る仕事ですが、特許庁への申請は出願までの事前調査を含めると膨大な業務になります。また、申請したからといって必ず登録できるものでもありません。

地味な作業を積み重ねて、依頼主の知的財産の権利を獲得する弁理士の仕事の難しさから、日本の平均年収よりも276万円も高い結果になりました。

弁理士のボーナス・昇給事情

ボーナスについて

特許事務所または法律事務所に勤務する弁理士は、依頼があるかないかで事務所の売上も大きく変わってきます。

ちなみに、会社の中で知的財産や特許を扱う法務のボーナスは、2015年冬が769,000万円、2016年夏が79,800万円でした。(DODA調べ)一つの目安ですが、仕事内容に見合った金額といえます。

昇給について

弁理士の昇給は、勤務する事務所によって扱う案件の数も変わってくるため、平均的な昇給の額は算出できません。

しかし、上記の結果から見ても分かるように、年収は日本の平均よりも高い金額を得ることができているので、個人の知的財産を守り、感謝されるやりがいのある仕事といえるのではないでしょうか。

弁理士の年齢別平均年収推移シミュレーション

弁理士の年齢別の平均年収を5歳刻みで算出をしました。年齢別の月給と年収の推定値はどのようになっているでしょうか。

年齢 年収 月給 ボーナス
20~24歳 435.9万円 29.9万円 77.0万円
25~29歳 567.8万円 39.0万円 100.3万円
30~34歳 654.1万円 44.9万円 115.6万円
35~39歳 716.8万円 49.2万円 126.6万円
40~44歳 772.6万円 53.0万円 136.5万円
45~49歳 816.7万円 56.0万円 144.3万円
50~54歳 850.9万円 58.4万円 150.3万円
55~59歳 838.6万円 57.5万円 148.1万円
60~64歳 628.6万円 43.1万円 111.1万円

年齢別の平均年収を5歳刻みで算出すると、30~34歳での平均年収は654.1万円、うちボーナスは115.6万円 になると予測されます。40~44歳では平均年収が772.6万円、うちボーナスは136.5万円 になると予測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

弁理士と日本の平均年収との年齢別比較シミュレーション

年齢 弁理士の平均年収 日本の平均年収
20~24歳 435.9万円 263.5万円
25~29歳 567.8万円 343.3万円
30~34歳 654.1万円 395.5万円
35~39歳 716.8万円 433.4万円
40~44歳 772.6万円 467.1万円
45~49歳 816.7万円 493.8万円
50~54歳 850.9万円 514.4万円
55~59歳 838.6万円 507.0万円
60~64歳 628.6万円 380.1万円

弁理士の平均年収は、日本の企業全体の平均年収と比較すると高いと言えるでしょう。30~34歳の平均年収は654.1万円で、日本の平均と比較すると260万円ほど高くなると推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

弁理士の生涯賃金シミュレーション

  弁理士の平均年収 日本の平均年収
生涯賃金 3.14億円 1.90億円

日本の平均的な生涯賃金と弁理士の生涯賃金を比較してみましょう。弁理士の平均年収は698万円であることがわかりました。一方、日本の平均年収は422万円です。20~65歳まで勤めたと仮定した場合、生涯で得られる賃金はどれくらいになるのでしょうか。その結果が、上記の表です。

弁理士の生涯賃金は、3.14億円と予想されます。日本の平均生涯賃金と比較すると1.2億円ほど多いと推測されます。

※編集部で規定したアルゴリズムに基づいた算出であるため、あくまでも予測シミュレーション数値となります。

まとめ

国家資格で規定される弁理士の仕事は、経験を積みながら独立している人も少なくありません。特許事務所から法律事務所へスキルアップすることもできますし、会社にも知的財産があるため、法務部に所属して会社員として専門的知識を生かして働くことも可能です。

国家資格保持者であることから社会的な信頼も高いのが弁理士として働くメリットの一つ。独立後には働いた分だけ収入として得ることができるので、年収アップも夢ではありません。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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