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【企業や業界が人手不足になる原因とは】就活生が知っておくべき人材が足りていない業界5選

人手不足に陥っている業界や企業は少なくない

人手不足に陥っている業界や企業は少なくなく、人手不足になることにはさまざまな原因があります。人手不足の業界や企業は常に忙しいですし、大変なイメージを持つ人も多いですが、実際には悪いことばかりではありません。忙しくてもその分給料が高い場合もありますし、とにかく少しでも人材を募集したいと好条件で求人を出している場合もあります。

採用が大きく拡大していることも少なくありませんし、就職しやすい場合も多いです。人手不足は悪いことばかりではなく、逆に狙い目である場合もありますので、それぞれの業界や企業の実情を知っておくことが大切です。なぜ人手不足なのか、その原因を知り、実際にどんな業界が人手不足になっているのかを知って、就活を進めていきましょう。

企業が人手不足に陥る主な原因3つ

企業が人手不足に陥る原因はさまざまありますが、主な原因は3つに分けられます。一口に人手不足と言っても環境によって原因も違っていますし、それぞれの原因について理解を深めておくことが大切です。

原因次第では自分に合う・合わないも違ってきますし、自分に合う企業を見つけるためにも人手不足の原因を知るのは必須でもあります。また人手不足の企業を避けるためにも原因を知っておくことは大切ですので、原因から企業の特徴を推察していきましょう。

①仕事量と収入が見合わない

仕事量と収入が見合わない業界や企業は、人手不足に陥りやすいです。一人当たりの仕事量があまりにも多く、それに対しての収入が平均的、あるいはそれ以下の場合に人手不足となることが多いです。仕事量と収入が見合わないと離職する人が多く、離職することによってさらに人手不足になります。

人手不足が深刻化すれば、一人当たりの仕事量は増加し、仕事量と収入がさらに見合わなくなりますので、離職者が増える負のサイクルに陥ることも少なくありません。また収入が多い場合でも人手不足に陥ることはあります。大切なのは収入の額ではなく、仕事量とのバランスです。高い収入が得られる企業であっても、あまりの仕事量の多さに人手不足になってしまうことはあります。

②危険度が高い仕事

企業が人手不足に陥る原因としては、危険度が高い仕事であることが挙げられます。危険度が高いと、どうしても人手が足りなくなる傾向にあり、収入面などが良かったとしても人が集まらないことも多いです。危険度の高い仕事は、給料が高い分、安全に仕事を終えられる保証はありませんし、長く続けるのが難しい仕事でもあります。

収入の高さなどから就職したとしても、仕事を始めればすぐに辞めてしまうことも多いですし、そもそも求人が集まらない場合も多いです。給料が良くて危険度の高い仕事よりも、給料が低くても安全な仕事の方が志望する人は多いですし、長年人手不足に苦しんでいる企業もあります。また危険度の高い仕事はあまり一般的ではありませんし、知名度の低さも人手不足の原因の一つです。

③急激な需要の拡大

企業が人手不足に陥るのはネガティブな理由だけではなく、急激な需要の拡大などが原因となる場合もあります。企業や業界の急激な成長で、人手が足りなくなるケースもあり、これはどの業界、企業でも起こりえることです。これまではそれほど忙しくなかったとしても、何らかの理由で業界や企業が急激に成長すれば、忙しくなることもありますし、突然の激務によって離職してしまう人もいます。

急に忙しくなった場合、仕事量は大幅に増加するのに対して、給料などはこれまでの水準であることが多く、仕事量と収入が見合わなくなることも多いです。また仕事量の急激な増加によって職場環境が劣悪になり、働きづらい環境になったため離職してしまう人も多いでしょう。

人手不足が特に深刻な業界5選

人手不足に悩む業界はさまざまありますが、その中でも特に人手不足が深刻な業界もあります。人手不足が深刻化している業界は、業界内どの企業でも忙しいことが多いですし、労働環境が悪い場合も多いので、就職するなら注意が必要です。

また業界によって人手不足となっている原因も違いますので、それぞれの違いを正しく理解しておくことも大切です。どの業界の人手不足が深刻なのかを知り、その理由も知って、志望業界を決める参考にしましょう。

建設業界

人手不足が特に深刻な業界としては、建設業界が挙げられます。建設業界は肉体労働中心の仕事内容から、若者への人気が低下したことが人手不足の原因です。ただ、2020年のオリンピックへ向けて業界的には好調でもあります。人手不足は深刻化しているものの、都市部の再開発需要の増加など、業界として順調に成長しています。

しかし需要の増加に伴い、人手不足に拍車がかかっていることも確かです。もともと人手不足に悩まされていたところに加えて、オリンピックによる特需で仕事量は増加し、一人当たりの仕事量は増加傾向にあります。人気の低下によって人が集まらないこと、需要が増え仕事量が増えたことによって、人手不足は深刻化しています。

運送業界

運送業界も人手不足が特に深刻な業界の一つです。こちらも需要の拡大で業界的には好調ですが、その分現場の労働環境の悪化が深刻化しています。運送業界の好調の背景としてはインターネット通販市場の拡大が挙げられます。インターネット通販市場の急激な拡大によって、個人宅配のの需要が爆発的に伸びたことが、労働環境悪化の原因です。

運送業界では労働環境の改善が急がれており、個人宅配の送料を上げる企業も増えています。現場人員の募集も進められていますし、待遇の改善を進めている企業も多いですが、業界全体としては改善が進んでいないのが現状です。IT技術の導入などが検討されており、労働環境の改善に向けて大きく動き出している業界でもあります。

IT業界

IT業界は一時期は人気の高かった業界ですが、勤務時間が長いことなどから激務のイメージが浸透し、若者離れが起きています。若者離れによって人手は減っていますし、業界としてはまだまだ成長力も高く、仕事量は増加傾向にあります。人手不足に加えて仕事量は増加しており、労働環境が悪くなったことも人手不足が深刻化している理由の一つです。

人手不足、仕事量の増加、仕事量と収入のバランスの悪化による離職という負のサイクルが続いており、離職率が高くなっています。またIT業界内でも特にSE職の人手不足は深刻化しています。SE職はIT業界の中でも特に激務と言われている仕事であり、そのあまりの大変さから離職する人が多く、慢性的に人手不足な職業です。

サービス業界

サービス業界も人手不足が特に深刻な業界の一つです。小売店・飲食店など、残業時間が長い・休日が少ないなど、忙しいイメージと勤務実態から慢性的に人手不足の業界です。小売店や飲食店は基本的には人が休んでいるときに働かなければならない仕事ですし、休みも不定休の企業が多くあります。休みが安定していませんし、盆や正月、大型連休なども働かなければならない場合が多く、年間休日も少ない傾向にあります。

また客商売ですので、労働時間も不規則になりやすいですし、店舗の状態によっては長時間残業しなければならないことも多いです。人手不足が常態化している業界であり、個人の仕事量が多く、労働時間が長いことも当たりまえとなっている業界ですので、若者離れが起きています。

介護業界

人手不足が特に深刻な企業としては、介護業界も挙げられます。介護業界は需要は高いものの、肉体的にも精神的にも過酷な業界というイメージもあり、慢性的に人手不足となっている業界です。介護業界は3K=きつい、汚い、給料が安いと呼ばれることも多く、大変なイメージが浸透しているため人手不足が深刻化しています。

実際には他の業界とそれほど条件が変わらない場合も多いですが、イメージが先行しているため志望者が少ない業界です。また人手不足によって仕事量は多いですし、今後高齢化が進めばさらに仕事量が増加することが考えられます。業界としては成長するものの、人手不足に拍車をかけることになり、さらに人手不足の深刻化が懸念されています。

人手不足の業界や企業は競争率が低め

人手不足の業界は激務であったり、労働環境が悪いことも多いですが、悪いことばかりではありません。人手不足の業界や企業は採用を拡大している場合も多く、他の業界、企業と比べれば競争率が低めであることが多いです。そのため就職しやすくもありますし、人を集めるために好条件を提示している場合もあります。

上手くいけば好条件の仕事に簡単に就職できる場合もありますので、人手不足の業界、企業は狙い目でもあります。もちろん人手不足であることで仕事が大変な場合も多いので、デメリットも考えながら就職を決めることが大切です。人手不足の業界を避ける場合も、あえて挑戦する場合も、実態を正しく理解した上で、就職するかどうかを決めるようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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