業界研究

【信用金庫の志望動機の書き方】作成のポイントと例文5つ

志望動機では信用金庫を選んだ理由を明確にアピールする

メガバンクや地方銀行、信用金庫など、金融機関にもさまざまな種類があります。その中で信用金庫は、地域密着型の金融機関であるといえるでしょう。信用金庫は銀行と違い営業エリアが限られているため、転勤があっても自宅から通える範囲であることが多いなどのメリットがあります。

信用金庫への就職を考えている場合、なぜ他金融機関ではなく信用金庫を選んだのか、志望動機の中で明確に説明することが大切です。「他の金融機関でもいいのでは?」と思われてしまうと、内定の獲得は難しいでしょう。ここでは、地域密着型の金融機関である信用金庫の志望動機を書く際のポイントと、例文を紹介します。

信用金庫の主な業務内容

信用金庫がおこなう主な業務には、顧客のお金を預かる預金業務や、顧客にお金を貸す融資業務、送金や手形・小切手の受取代行をおこなう為替業務があります。これらの業務は銀行と同じです。

銀行との違いは、銀行が株式会社組織の営利法人であるのに対し、信用金庫は会員の出資による共同組織の非営利法人であるという点です。そのため信用金庫が融資をおこなうのは、主に大企業ではなく、中小企業などになります。

経営が良い時ばかりではなく悪い時にも、地域のために地元の企業を支えるのが信用金庫の役割でもあります。利益優先の経営をするのではなく、地域に根ざし貢献する金融機関であるといえるでしょう。

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 信用金庫の志望動機を書くポイント

信用金庫への就職を目指すなら、志望動機を作成するためのポイントを知っておくことが大切です。志望動機は書類選考はもちろん、面接でもチェックされています。いわば選考全体を通して見られているポイントであり、ここでどのようにアピールができるかによって、獲得できる評価は大幅に変わるでしょう。

高評価を獲得するには、工夫して志望動機を作成する必要があります。作成時の細かいポイントを知り、評価される信用金庫の志望動機を考えていきましょう。

なぜ金融機関のなかでも信用金庫を志望したのか伝える

金融業界を志望するなら、信用金庫以外でもメガバンクや地銀、その他の企業など多数の選択肢があります。多数ある選択肢の中でなぜ信用金庫なのか、それ以外の金融系の企業ではない理由を明確にしておきましょう。

信用金庫だからこそ選んだ理由を明確にすることで、志望動機の説得力は高まります。反対にこれが明確にできていないと、志望動機が曖昧になってしまい、アピール力も下がるため注意しなければなりません。

金融業界の他社を志望する理由と差別化をするには、信用金庫ならではのポイントを抑えることが大切です。他の業態の銀行と比較して、信用金庫はどのような点で異なるのかを意識し、差別化した志望理由を考えておきましょう。

その信用金庫でなければならない理由をアピールする

金融業界の中でもなぜ信用金庫なのかを伝えるのと同時に、数ある信用金庫の中でなぜその企業を志望したのか明確にしておくことも大切です。

信用金庫も数多くあり、就職先の選択肢は豊富といえます。ただ信用金庫を志望するだけでは、他行でもよいのではないかと思われてしまい、志望度が低いと判断されます。志望動機では志望先だからこそ選んだ、他の企業ではダメだということをアピールする必要があり、他の信用金庫を選ぶ理由との差別化が必要です。

差別化を図るためにも、志望先ならではの特徴や、自分とのつながりなどをアピールしていきましょう。信用金庫全般を志望する理由ではなく、その志望先に限定した志望動機を考えることが重要です。

将来どう活躍するのか述べる

志望動機では就職したい気持ちをアピールし、仕事への熱意を伝えることが大切ですが、それだけで終わってしまうのはよくありません。就職への熱意を伝えることはもちろん、その後どのように働き、活躍したいのか、就職後のことにまで言及するようにしましょう。

就職はゴールではなく、長い社会人生活のスタートであり、企業はここからの働きを重要視しています。つまり、就職して終わりと考えているようでは、就職後の活躍が見込めないと判断され、低評価になる可能性もあるため注意が必要です。

信用金庫に就職したならどのように活躍したいのか、いかにして仕事を進めるのかを具体的に提示しましょう。採用メリットのアピールが重要であるため、自分を採用したらどのように企業に利益があるのかを述べることがおすすめです。

信用金庫業界の志望動機例文5つ

それでは、信用金庫への志望動機はどのように書くとよいのか、これから例文を5つ紹介していきます。信用金庫の志望動機を作成する際には、他の金融機関との違いを把握したうえで、なぜこの業界を選んだのかを明確にする必要があります。

また、就職した後のビジョンについて述べることも大切です。具体的なエピソードも交えながら、自分らしい志望動機を作成していきましょう。

志望動機の例文①

私は生まれた時から22年間この地域で生活してきたこともあり、地域に恩返しができるような仕事に就きたいと考えています。貴庫のおこなっているボランティアなどの地域貢献活動を以前から目にしており、私も人の役に立ちたいという思いから、大学ではボランティアサークルに入り活動してきました。
その中で学んだ奉仕の心と経済学部で培った知識を生かして、地域の人々に信頼していただけるような職員になりたいです。

 信用金庫への志望動機で、地域貢献はもっとも挙げられやすい理由です。そのため、単に「地域貢献がしたい」と書くだけではなく、自分自身のエピソードを入れることが大切です。

また、信用金庫で働く上で、地域の人々と信頼関係を築くことはとても重要です。こうしたポイントをおさえてしっかりアピールするとよいでしょう。

志望動機の例文②

私が貴庫を志望した理由は、お金を通じて地域の役に立ちたいと考えたためです。貴庫の掲げる「地域のお金を地域に還元する」という経営理念が私の考えに近いと思い、貴庫で働きたいと考えるようになりました。私はお金の管理など何事においても「きっちりしている」と家族や友人によくいわれます。
この性格は貴庫で働く上でとても役に立つと考えており、採用された際にはこれを活かして確実で正確な仕事をしていきたいです。

 信用金庫はお客様のお金を扱うこともあり、かたく真面目な職業です。そのため、自分の真面目な性格をアピールするのも効果的です。

また、信用金庫は接客業でもあり、地域のお客様と密接に関わる仕事です。明るい性格や慎重な性格など、自分の性格を分析して業務内容に絡めて書くことができるとよいでしょう。

志望動機の例文③

私は人と接することが好きで、またパソコンの扱いも得意なため、接客と事務を両方こなせるような仕事をしたいと考えています。昨今の金融機関は、預金や融資だけでなく投資信託や保険などさまざまな分野でお客様の役に立てるところに魅力を感じており、その中でも地域ナンバーワンの金融機関である貴庫を志望しました。
お客様の声をよく聞き、一人ひとりのお客様に合った商品を提案していきたいと考えています。

 銀行と比べると信用金庫は一般的に小規模であるため、少ない人数であらゆる業務をこなす必要がある場合が多いです。そのため、接客と事務のスキルが両方必要とされます。

また、保険や投資信託などさまざまな商品を取り扱うことをポジティブにとらえ、積極的に営業していくという意志を表示することが好印象につながります。

志望動機の例文④

生まれ育った地域の活性化に貢献したいと考え、貴庫を志望しました。貴庫では企業誘致や地元企業への融資などを積極的に行っており、地域経済を円滑に回すために尽力しています。大学時代に貴庫から融資を受けた企業が主催のイベントにも参加したことがあり、その時に地域活性化がいかに地域住民の活力になるのかを知りました。
貴庫では融資や企業誘致など、地域経済の活性化を促す大きな流れを作り、外部から人を呼び込むことで、地元をさらににぎやかにして活躍したいです。

志望先の信用金庫が、どのような仕事をしているかに触れた志望動機です。実施されたイベントや仕事に触れることで、企業理解が深められていることがわかり、評価もされやすいでしょう。

志望動機の例文⑤

私は人や地域とより近い距離で接し、その中で経済の成長を目指したいと考えて貴庫を志望しました。貴庫は地域に密着して業務を進めており、地元の人との距離が近いです。こちらには大学入学から来ましたが、今では自分の故郷のように感じており、住みやすく人も暖かいと感じています。大学生活を充実させてくれたこの土地に恩返しをしたいと考えたことも、貴庫を志望した理由のひとつです。
地元に密着する姿勢で業務を進め、お金の流れを円滑にすることで、地域に恩返しをして活躍したいと考えています。

現在住んでいる場所が地元ではなくても、自分とのかかわりがある土地なら、志望動機としてアピールしても構いません。特に、大学進学で引っ越した土地なら長く住んでいる場所でもあるため、第二の故郷と考えてその土地で信用金庫への就職を目指してもよいでしょう。

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信用金庫業界の志望動機NG例文

私は以前から安定した職業に就きたいと考えていたことと、お金に関する仕事がしたいと考えていたことから、貴庫を志望しました。お金の知識は役に立つものですし、自分のスキルアップにもつながると考えています。
また、自宅が営業エリア内のため、どの支店に配属になっても自宅から通えることも魅力に感じています。貴庫に採用されましたら、早く仕事を覚えて一人前になれるよう精一杯頑張りたいです。

 上記の例文では、なぜ銀行ではなく信用金庫なのか、なぜその信用金庫を志望しているのかという重要な部分に触れられていません。これでは採用担当者に「他の銀行や信用金庫でもいいのではないか」と思われてしまいます。

また、企業の安定性を志望動機とするのは、あまり前向きな印象がなく、好ましくないと考えられます。採用後どうなりたいか、ぼんやりとした目標ではなく、具体的なビジョンや決意表明を示すとよいでしょう。

他の金融機関との違いを把握して信用金庫の志望動機を作成しよう

信用金庫はエリアが限定されるため、地域によって特色がちがいます。銀行と信用金庫の違いを知った上で、志望する信用金庫がどのような地域にあり、どんな特徴や課題があるのかをしっかりと研究して志望動機を書くようにしましょう。

信用金庫の一番の特徴は「地域密着」です。そのことを志望動機にする際は、自分自身のエピソードを入れてオリジナリティを出すようにしましょう。

また、自分の持っているスキルや経験、性格などを分析し、できるだけ具体的に述べることが大切です。それらをどのように仕事に活かせるのかを考え、自分のなりたいビジョンを明確にすることで、採用担当者の知りたい志望動機を書くことができます。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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