就活のマナー

【OB訪問の時期はいつ?】アポをとるタイミングを解説

OB訪問をするメリット

就活を効果的に進めていくためには、志望企業のことを深く知っていくことが必須になります。企業を深く知る手段はさまざまありますが、中でも「OB訪問」はとても重要な機会と言えるでしょう。なぜならOBは実際にその企業で働いている社員であり、人事担当者からは聞けない現場のリアルな声を聞くことができるからです。

それだけでなく、OBの方と話す中で「どんな人が働く企業なのか」、「どんな雰囲気の企業なのか」についても知ることができるでしょう。また、現場で実際に業務に携わっているOBだからこそ、業務内容について具体的に知る貴重な機会になります。このようOB訪問はメリットは多いです。ぜひ就活に上手に活用していきましょう。

OB訪問のメリットについて、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

OB訪問が始まる時期は大学3年の10月ごろ

OB訪問はできるだけ早く始めることが大切であり、3年生10月ごろには動き出しておいたほうがよいでしょう。4年生になるとすぐに就活が始まって忙しくなるため、そこから準備を開始しても間に合わないことが多いです。

OB訪問ではOBとコンタクトを取り、お互いの予定をすり合わせるところから始めるため、やろうと思ってすぐに実行できるとは限りません。数ヶ月単位のスパンで動くことも多いため、可能ならさらに前から始めておいてもよいでしょう。

そもそもOB訪問の実施に明確な時期はなく、自分とOBの予定さえ合うならいつでも実施できます。そのため、1年でも2年でもOB訪問は可能なため、できるだけ早めに行動し、余裕のあるスケジュールで実現させることを心がけましょう。

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OB訪問のピーク時期は3~4月

就活生がOB訪問を始める時期にはピークがあります。就活生の多くはある程度志望企業を決め終わり、本選考に入る前の段階でOB訪問をしようとするからです。企業説明会やエントリー開始が3月前後であり、本選考のスタートは6月からとなります。よって、2018年卒のOB訪問のピークも3~4月でした。

就活ではOB訪問以外にもしなくてはならないことが多いです。本選考開始までにはエントリーシートの作成や説明会への参加、業界研究・企業研究などもしていかなくてはなりません。そのような忙しい状況では、「いつOB訪問すべきか」をあらかじめ決めておき、計画的に就活準備を進める必要があります。OB訪問は、ピークの3~4月を避けることをおすすめします。

OB訪問の時期を早めにした方がいい理由3つ

OB訪問は、ピークを避けた方が良いでしょう。なぜなら、ピークを避けることで得られるメリットが多いからです。同じOB訪問であっても、どのタイミングで行うかで、その効果は大きく変わってしまいます。本選考がスタートしてしまえばOB訪問は行えないため、OB訪問はピークよりも前に終えてしまうのがベストです。それではなぜ早めのOB訪問が良いのか、その具体的メリットを詳しく見ていきましょう。

①アポが取りやすい

ピークよりも早めにOB訪問を行うことのメリットとして、「アポが取りやすい」ことが挙げられます。当然ですが、OBは普段たくさんの仕事を抱え、責任を持って業務に当たっています。ただでさえ忙しい中、就活生のOB訪問のために時間を割くことになるのです。そのためOB訪問の機会を得ることはとても貴重です。

ピークの時期であれば、多くの就活生が一斉にアポ取りを始めます。ただでさえ貴重なOB訪問のチャンスが、多くの就活生によって奪い合われるという事態になるでしょう。そうなると目当ての人のアポを取ることが難しくなってしまうため、ピーク前に動くことが重要なのです。

②丁寧に対応してくれる

ピークよりも早めにOB訪問を行うメリットには、「OBに丁寧に対応してもらえる」ことも挙げられるでしょう。OB訪問が本格化する前のタイミングであれば、OBはピーク時ほど忙しくはありません。時間の面でも気持ちの面でも余裕があるので、ピーク時よりも丁寧に対応してもらえる可能性が高いです。

またOBからすれば、短期間に大勢の就活生に接するよりも、少数の就活生に接しているときの方が印象に残りやすいでしょう。このタイミングで好印象を残すことが出来れば、今後の選考や、もし内定した場合には就職後の社会人生活にもプラスに働く可能性があるのです。

③たくさんの社会人に会える可能性が高くなる

早い時期にOB訪問を行うことには、「たくさんの社会人に会える可能性が高くなる」というメリットもあります。訪問するOBだけでなく、社内の他の社員、また他の企業の社員などもこの時期には余裕もあります。

そのため、この時期のOB訪問で意欲を見せることができれば、「今度は○○部の○○さんに話を聞いてみたらどうですか?」といったように別の社会人を紹介されるケースもあるでしょう。

もともと目当てにしていたOB以外にもさまざまな職種の人、企業の人と接する機会を得ることになり、自分の視野を広げた状態で就活を進めていくことができます。業界・企業研究に役立つだけでなく、より多くの社会人に自分をアピールできるという点でも大きなメリットと言えるでしょう。

OB訪問のアポイントメールを送る時期と注意点

OB訪問には多くのメリットがあり、特にピークよりも前に動き出すことで就活にとても有利に活かしていくことが可能です。そのような大きな魅力のあるOB訪問ですが、アポイントを取る際には注意点もあります。

当然ですが、OB訪問は相手があって始めて実現するものです。そしてその相手は、多くの仕事を抱えている社会人です。相手の貴重な時間を自分の就活のために使わせていただいているのだということを忘れず、対応には十分に注意しましょう。

1か月前に送る

OB訪問のアポイントメールを送る際、最初に気をつけるべき点は「1か月前に送る」ということです。先述の通り、OBは多くの業務を抱えており、基本的に忙しく仕事をしています。OB訪問の時間を確保するということは、OBにとって決して簡単にできるものではないのです。そのためアポイントメールを送る時期に配慮しましょう。

例えば1週間後のOB訪問を希望するメールが届いたら、OBはどう思うでしょうか。就活生に協力したい気持ちがあったとしても、1週間先のスケジュールは恐らくほとんど埋まってしまっているでしょう。これが1か月先であれば、何とか時間を確保するために調整できる可能性があります。ですので、アポイントメールは1か月前には送るようにしましょう。

送る時間帯にも気を付ける

アポイントメールをOBに送る際、メールの送信時間にも気をつける必要があります。メールは電話と違い、相手が自分の都合の良いタイミングで開くことが可能です。そのため、「メールなのになぜ時間に気を遣う必要があるのか?」と疑問に感じる人もいるでしょう。しかし、実際に送信時間まで見ている社会人はとても多いのです。

もし深夜などの時間帯にメール送信していることがわかれば、相手はどのような印象を持つでしょうか。相手によっては、「スケジュール管理ができないのではないか」、「ルーズな性格ではないか」と思われるリスクもあります。

遅い時間になってしまう場合は、翌日の営業時間前にメールを送りましょう。出勤時にメールをチェックする人が多く、時間帯への配慮ができているという印象を持ってもらいやすいからです。

日取りは忙しい時期を避ける

アポイントメールの送信タイミングはここまで書いてきた通りですが、OB訪問の日取り設定にも配慮するようにしましょう。OBは日々忙しく業務に当たっていますので、できる限り忙しくないタイミングを見計らって日取りを相談するのがマナーです。相手に負担をかけず、スムーズに日取りを設定していくことが大切です。

企業によって繁忙期は違いますので、事前に調べておくと良いでしょう。しかし、どの企業も月末が忙しいというケースが多いです。月末にOB訪問を打診してしまうと、「常識がない」、「配慮が足りない」という悪印象を持たれてしまうケースがありますし、OBに負担をかけてしまうので、日取りは中旬あたりで打診するようにしましょう。

日程調節におけるマナーについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

OB訪問を始める前の準備

OB訪問をスムーズにおこなうには、事前に念入りな準備をしておかなければなりません。準備不足で臨んでしまうと、得られるものが少なくなったり、場合によっては何も得られないまま終わったりする可能性もあります。自分が損をするだけではなく、OBにも迷惑がかかりかねないため、事前準備は徹底しておこなわなければなりません。

OB訪問で失敗しないためにも、やっておくべき2つの準備を知って、スムーズに訪問当日を迎えましょう。

質問を事前に考えておく

OB訪問の中心はOBへの質問となるため、何を聞くかは事前に考えておかなければなりません。何も考えずに当日を迎えると、その場で質問することができず、時間を無駄にしてしまう可能性があります。

また、アドリブでは本当に聞きたかったことが聞けずに終わってしまうこともあるため、質問内容はリストにしてまとめておかなければなりません。質問は事前に考えるだけではなく、当日までにOBに共有しておくことも大切です。

いきなり聞かれても全ての質問にスムーズに答えられるとは限らないため、OBを困らせないためにも質問内容はメールで送り、事前に考えてきてもらうとよいでしょう。事前に質問を共有することで、お互いにスムーズに質疑応答ができ、より有意義な時間を過ごしやすくなります。

質問事項について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

最低限のマナーを守る

OB訪問では年齢が近かったり、場合によっては顔見知りの先輩を訪ねたりすることもありますが、どのような関係でも最低限のマナーは守らなければなりません。ここで言うマナーとはビジネスマナーであり、社会人として恥ずかしくない行動を心がけることが大切です。服装や言葉遣い、時間を守るといったごく当たり前のことをきちんと守り、OBに敬意を払って訪問することを心がけましょう。

最低限のマナーが守れていないと失礼であり、場合によってはOBに迷惑をかけてしまうことがあります。また、マナーが守れていないことで印象が悪くなり、それが本選考に悪影響を及ぼす可能性もゼロではありません。評価を下げないため、相手に迷惑をかけないためにも、基本的なビジネスマナーを学んでからOB訪問に臨みましょう。

就活を成功させるためにもOB訪問は実行しよう

【国家公務員の昇給制度とは】知っておきたい民間にない俸給表や評価の仕方について徹底解説OB訪問は、志望業界や企業について深く知ることのできる貴重な機会です。現場で実際に業務に当たっているOBと接することで、人事部からは聞けない貴重な情報や企業の雰囲気、具体的な業務内容を知ることができるでしょう。ただし、OB訪問をより良いものにするためには注意点があります。OB訪問を充実したものにするためには、OB訪問のピーク時は避けるようにした方が無難です。

また、OBは社会人であり、忙しい中時間を確保してくれるのだということも忘れてはいけません。OBにアポイントのメールを送る際には、1か月前には送るようにし、送信時間にも気を配りましょう。もちろんOB訪問の日取りにも配慮することが大切です。マナーを守り、充実したOB訪問を行い、就活を前進させていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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