面接対策

【社長面接の質問と回答例】知っておくべきNGな答え3つもご紹介!

最終面接に社長が登場するケースがある

面接は採用担当者だけが相手と限りません。最後の最後、最終面接で会社の社長が登場する場合があるからです。しかし社長が登場しても、面接の準備をきちんとしておけば慌てる必要はありません。

ただ、社長は面接官とは異なる視点で質問をする場合があります。油断すると、最後に社長に気に入ってもらえず不採用ということもあるので回避しなければならないでしょう。

では、面接時、社長の何について注意しておく必要があるのでしょうか。「ぜひうちに欲しい!」と思わせるために、就活生はどんな所にポイントを置いた方がいいのかご紹介します。内容的には特に難しいことはなく、少し注意しておけばよいものばかりなので覚えておきましょう。

社長が面接で質問する時に見ている4つのポイント

会社も色々あるように、社長も個人個人でさまざまな価値観を持っています。社長になった経緯も異なるでしょう。しかし多くの社長が面接で質問をする際、何をポイントにしているか、ある程度、共通していることもあるのでそこを押さえる必要があるのです。

面接に社長が出て来た時、何をポイントにしているのかについて4つご紹介します。そのポイントをきちんと理解して答えることができれば「期待できる新人」と思われる可能性は高くなるでしょう。

目標があるか

経営者である社長はすぐに辞めそうな社員を欲している訳ではありません。新人は基本的に、社会や会社のことを何も知らないひよっこと思われています。しかしその中でも自分の会社で長く働いてくれる新人を見つけようとするのです。その基準の一つが「10年後の目標」をきちんと考えているかどうかでしょう。

「10年後の目標」と言ってもプライベートではなく、入社して10年後のことです。社長は「10年働いてくれますか?」とストレートな質問をぶつけてはきません。「10年後どんな仕事をしていたいですか?」といった言い方で質問をして来ます。企業研究や先輩のキャリアステップなどをチェックし、具体的に答えを想定しておくといいでしょう。

柔軟性があるか

10年後、会社で働ける人材であるかどうか見極めるポイントとして、社長は就活生の柔軟性をチェックします。ある仕事だけ特化した技術を持っていることは素晴らしいことです。しかし時代の流れはとてもスピーディーで、企業も変化し対応しなければビジネスの世界で生き残れないことを百戦錬磨の社長は熟知しています。

また、社長という立場で考えると「異動」や「転勤」などについて抵抗がない人材は重宝したくなるものです。少し異動したら対応できそうにない人は会社にとってリスクです。また上の立場になった場合、人を引っ張っていけるかどうか、変化が起きても慌てず対処ができるかどうかを社長は面接で見ていると考えてください。

応募者と企業の相性

高い能力やスキル、輝かしい学歴を持った就活生はたくさんいます。頭の回転が早い新人は何処の会社でも有利になる傾向があります。しかしそれだけを社長は見ていません。社長は応募者と企業の相性を面接で見極めようとします。

面接での質疑応答やESや履歴書で能力が高いと思われても考え方や価値観について企業と一致しないと判断されたら不採用になることも多いのです。

能力が高い人は会社に利益をもたらす可能性はあります。しかし、一緒に夢を見て頑張っていける人間かどうかはまた別の話なのです。相性の悪い人間と好んで働きたいとは思いません。社長本人、あるいは他の社員たち、会社風土と合わないと感じられないよう注意してください。

応募者を採用してメリットになるか

就活生が「自分に合った企業」を求めるのは当然でしょう。自分の能力を活かせられる、給与や休日、残業の有無なども含めて複数の企業を比較します。ただ、就活生が自分の条件に多く合う企業を求めるように企業も採用してメリットのある人材を探していることを忘れてはいけません。

社長は「この応募者を採用して会社にどんなメリットがあるのか」考えて面接を行います。成長して会社を引っ張っていけそうか、取引先に好かれる性格だろうかと考えているのです。

だからこそ就活生は「自分がどれだけの価値がある人か」をアピールしなければなりません。社長はあなたのことを何も知らないからです。そのため志望動機などでアピールし自分のメリットを知ってもらいましょう。

社長面接を通過するためのコツ

社長面接をスムーズに攻略するには、いくつかコツがあります。面接攻略に向けて事前対策をするのはどの時点でも同じですが、社長面接前は特に念入りにおこない、細部のポイントまで確認しておくことが大切です。

あと一歩で内定に届くからこそ、最後まで油断は禁物です。少しでも気が緩むと、評価を下げられて不合格になってしまいます。最後に失敗しないためにも、社長面接を通過するためのポイントは、詳細まで理解しておきましょう。

企業研究をして自分の考えをまとめる

事前の企業研究は面接対策として必須であり、社長面接前でも同じことがいえます。社長面接では企業への志望度の高さを見るために、基本的な質問をされることも多く、これに答えられないと大幅に評価を落としかねません。

ホームページに載っている基本的な情報はもう一度おさらいして、見直すことが大切です。また、念入りな企業研究が必要なのは、その企業ならではの特徴や魅力を知り、それを踏まえて自分を売り込むためでもあります。

自分をアピールするには、その企業との関連性を提示することが大切であり、他の企業ではなく、その企業だからこそ選んだという明確な理由が必要です。何をアピールすべきかまとめ、質問の対策をするためにも、企業研究で基本的な知識を再度確認しておくことが大切です。

志望動機を深掘りする

志望動機はこれまでに伝えてきたものと同じ内容で勝負しますが、詳細部分はさらに深堀りして、厚みを持たせることが大切です。志望動機は大幅に変わりさえしなければ、以前に伝えたものと多少内容が変わっても問題ありません。

むしろ、以前よりもさらに踏み込んだ内容を話すことで、志望度の高さが伝わり、高評価を獲得しやすくなります。志望動機を深堀りするには、「なぜ?」という疑問を3回ぶつける方法がおすすめです。なぜその企業を志望するのか、その理由は何か、そうでなければならない理由は何かと、何度も疑問をぶつけることで、根本的な部分まで深堀りできます。

社長面接では志望動機を細部まで掘り下げられることも多いため、何を聞かれても答えられるよう準備しておくことが大切です。

社長面接でするべき逆質問

社長面接では最後に逆質問を求められることが多いです。逆質問は社長に質問ができる貴重な機会であるのと同時に、選考における最後の評価を決めるポイントでもあります。そのため、何を聞くかは非常に重要であり、質問内容次第で合否の結果が変わることもあります。

社長面接の逆質問では、業務内容や事業について、あるいは社会人の心構えなどを話題にするのがおすすめです。それぞれどのようなことを聞くとよいのか、具体例を知っておきましょう。

業務内容や事業についての質問

・御社では今後どのような事業に力を入れますか?
・○○事業について興味を持ちました。事業発展の将来的なビジョンを教えてください。
・○○部で活躍するには、どのような勉強が必要ですか?

業務内容や事業について聞くなら、事前に基礎知識は仕入れておかなければなりません。単に「御社の事業について教えてください」と聞くと、企業研究ができていないと思われるため注意が必要です。

ポイントは将来に繋がるという点であり、就職後を見据えた質問をすることが大切です。将来的な事業の発展や企業経営のビジョン、就職して活躍するために必要な知識やスキルなど、今後を意識した質問をおこないましょう。

社会人として心構えについての質問

・社長が社会人として最も大切にされていることは何ですか?
・社会人になるにあたり、最も必要な能力は何ですか?
・仕事で大変なことや辛いことがあった時、どのように乗り越えましたか?

逆質問は社長の話を聞ける貴重な機会でもあるため、成功した人が考える社会人としての心構えを聞くこともおすすめです。基本的には仕事に関することを聞き、素直に疑問に思うことをぶつけて構いません。

ただし、ネガティブな内容になったり、仕事ではなくプライベートな内容になったりすると失礼なため注意が必要です。社会人として生きる上で何を大切にしているか、仕事を進める上で大切なことは何かなど、社長だからこその意見が聞ける質問をするとよいでしょう。

社長面接でしてはいけない質問3つ

社長に限らず面接官にしてはいけない質問があります。面接では「なにか質問はありますか?」と面接官から質問をうながされることがあります。その際、何も考えずにした質問で不採用になる可能性も否定できません。

事前に「どんな質問をするのか」きちんと考える必要があります。同時に「絶対面接官にしてはいけない質問」について理解しておきましょう。面接で社長を含め面接官にしてはいけないNG質問について解説いたします。

年収や勤務時間など待遇についての質問

仕事をするなら給与やボーナスは多くもらいたいのは当然です。他社は残業が少ないのに、自分の所だけ多ければ不満も出るでしょう。しかし年収や勤務時間や待遇のことばかり質問をすると「この人は自分のことしか考えていないのだな」と思われる可能性も否定できません。

ある程度キャリアも実績もある人で企業側から「ぜひ来て欲しい!」という人材ならともかく、新卒の就活生がストレートに給与などの待遇面について質問をするのはやめた方がいいでしょう。「入社しても他社の方が待遇面でよければすぐ辞めるのではないか?」と思われてしまう可能性もあります。

個人的な内容の質問

社長や面接官は普段の生活でほとんど縁がない人です。好奇心旺盛な人の場合、ついつい個人情報を聞きたくなるかもしれません。しかし、面接官に対する個人的な内容の質問は面接に相応しくありません。

社長や面接官は入学式で席が隣同士になった同級生という立場ではないからです。あくまで「あなたが会社に相応しい人材かどうか見極める人間」です。そんな相手に「年齢はおいくつですか?」とか「趣味や特技はなんですか?」と聞くのは非常識になります。

また面接官に「あなたは会社のことをどう考えているのですか?」という質問も駄目です。特に社長が居る場でそんな質問をされても、すでに働いている面接官は答えづらいだけでしょう。社長や面接官に個人的な内容の質問はNGです。

企業HPなどで調べたら分かること

企業の方針や理念など質問するのも止めてください。もっと言えば「会社のホームページに掲載されているレベル」のことを質問してはいけません。志望する部署以外に取り扱っている商品やサービス、どんな企業に取引先があるかなどについての質問は、NGと考えてください。

会社のホームページに掲載されている情報について知らないことは社長や面接官に「事前の準備がまったくできていない人だな」と思われる可能性があるからです。どうしても質問をしたいなら深掘りし、会社のホームページだけの情報では分からない仕事に関することにしましょう。

社長面接で落ちてしまう人の共通点

・基本的なマナーができていない
・志望度が低い
・就職後についてイメージできていない

社長面接でも面接マナーはチェックされており、基本的なことができていないと即時不合格になるケースは少なくありません。また、評価を決める上では志望度が特に重要視されており、これが低いと判断されると不合格になります。

志望動機が練り上げられていなかったり、第一志望を問われて「御社です」と即答できなかったりすると、志望度が低いと判断されやすいです。志望度にも関連する部分ですが、就職後についてイメージができていない、明確なビジョンを持てていない人も、不合格になりやすいです。就職後のイメージができていない=就職する気がないとみなされるため、将来のことにも目を向け、考えておかなければなりません。

社長面接のよくある質問の回答例

社長面接をスムーズに攻略するには、頻出の質問に対する回答例を考えておくことが大切です。社長面接だからといって、特別な質問が用意されているわけではなく、基本的にはこれまでの面接とほとんど変わりません。しかし、見られているポイントや評価のされ方は異なるため、これまで以上に気を引き締め、念入りに準備をした上で臨むことが大切です。

例文①:志望動機を教えてください

御社を志望したのは、食品の流通を通じて多くの人を幸せにしたいと考えたからです。昔から御社の○○という商品の大ファンで、他の商品もよく利用しています。私が最も幸せを感じるのは家族で食卓を囲んでいる時であり、その時に中心にあったのが御社の○○でした。私は○○やそれに続く新たな商品を広く売り出し、ひとりでも多くの人に提供することで、食を通じた幸せの実現を目指したいと考えています。
御社では営業として、大学時代に居酒屋のアルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして働きたいです。各店舗ごとに合わせたコミュニケーションを心がけることでより多くの売り場面積を獲得し、全面に売り出して利益の獲得に努めます。

志望動機は、なぜその企業か、その企業でなければならないのかを伝えることが大切です。例文では過去の経験を提示することで、企業や商品への愛着の強さを提示し、志望度の高さをアピールできています。さらに就職後どのように活躍するかにも言及できており、働きたいという意欲の強さに加え、働いている姿を明確にイメージさせられているでしょう。

例文②:入社出来たらどのような仕事がしたいですか?

商品が売れる仕組みを考えることに興味があるので、将来的にはマーケティング部で働きたいと考えています。就職後はまずは営業部で現場のノウハウを学び、実際にクライアントと接することでなぜ売れるのか、何が売れるのかを肌で感じ、学びたいと思います。
現場の感覚とマーケティングで求められる冷静な分析能力の両方を身につけ、ロングセラーの○○を超える商品をプロデュースしたいと考えています。

入社後の働き方については、将来何をしたいのか、それを達成するまでのプロセスも含めて伝えることが大切です。例文ではマーケティングで働きたいとし、そこに至るまでの道筋として営業部での経験が記されています。どのように仕事をするかだけではなく、どのように成長していくかを示すことで、より高評価を得やすくなります。

最終面接で社長に適切な質問をして内定に近づこう!

面接官との面接で少し失敗しても社長との面接で好感触を得られれば、採用される可能性もあります。どんな会社でも絶対社長が出るという訳ではありませんが、油断すると本番で慌てることになるので事前準備をしてください。

企業研究はもちろんしっかり行いましょう。面接では面接官や社長に対し個人的なことを質問してはいけません。給与面や休日などの条件面について、ストレートに聞くのもやめましょう。

その会社で10年後どんな仕事をしたいのか、柔軟性や自分を採用すると会社にどんなメリットをもたらすことができるかについて事前に考えてください。事前準備をすれば面接で社長が登場しても慌てず落ち着いて受け答えができるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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