面接対策

【個人面接対策と質問例】最低限のマナーと自己アピールのコツ

個人面接とは?

個人面接は就活生1人に対して面接官1人、あるいは複数人でおこなわれる面接です。選考によっては就活生が2人以上の集団面接がおこなわれる場合もありますが、就活生が1人の個人面接を基本としている企業は多いです。面接は選考の中でも中心となるものですし、就活を攻略するためにはしっかりと対策をしておかなければなりません。

個人面接と集団面接では攻略のポイントも違っていますので、それぞれの面接に合わせた対策をすることが大切です。個人面接は他に就活生がいないため、より細部までチェックされており、小さなミスでも目立ってしまい、マイナスの印象を与えることもあります。攻略のためには事前準備が重要ですので個人面接について理解を深め、上手に対策を進めておきましょう。

個人面接での最低限のマナー

個人面接を攻略するためには、マナーを身に付けておくことが大切です。就活ではマナーも評価の対象として見られていますし、マナーが守れていなければ悪印象になってしまいます。面接ではさまざまなマナーが必要になりますが、まずは最低限必要なことを知っておきましょう。最低限のマナーができていればマイナスの印象を与える心配はなく、評価が下がることもありません。基本的なマナーを知って、個人面接をスムーズに進めていきましょう。

面接の時間の10分前には準備を万全に

面接の最低限のマナーとしては、開始時間に遅刻しないことが挙げられます。面接に遅刻してしまうと、理由は何であれば評価は悪くなりますし、場合によってはその時点で不合格が決定することもあります。遅刻は面接を受ける以前の問題ですので、開始時間にはしっかり間に合わせることが大切です。また時間ぴったりに到着するのもよくありませんので、面接の時間の10分前には準備を万全にしておきましょう。

初めていく場所でも下調べをしっかりとして15分前には会社に着き、10分前には面接ができるようにすることが大切です。到着は15分前がベストであり、早すぎると前の組の面接が終わっていない場合もあります。早すぎても遅すぎてもいけませんので、適切な時間で会社に着けるようにしましょう。

万が一時間に遅れる時には必ず連絡をする

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面接では遅刻せずに到着することが絶対条件ですが、電車の遅延などトラブルに巻き込まれれば、遅刻してしまうこともあります。万が一時間に遅れる時には必ず連絡をし、無断で連絡なしに遅刻することはないようにしましょう。無断で遅刻すると印象は最悪ですし、選考でも不利になります。連絡をしておけば仮に遅刻したとして、印象が最悪になることはありませんし、理由次第では許される場合もあります。

企業へ連絡するべきなのは遅刻が確定した時だけではなく、急げばギリギリ間に合いそうな場合でも連絡をしておくことが大切です。間に合うかどうか分からない場合は、10分前には遅れるかもしれないことと理由を伝えておくと印象が全然違いますので、必ず連絡をしておきましょう。

挨拶はマナーの基本

約束の時間に遅刻しないことはマナーとして当然のことですが、それだけでなくあいさつをすることもマナーの基本です。あいさつは社会人としてではなく、人間として当たり前のマナーですが、当たり前のことを当たり前にできるのが第一印象を良くするポイントです。当たり前のことができていない人は意外にもたくさんいますし、それをしっかりと意識しておくことで、面接を有利に進めることができます。

面接では入室した瞬間から評価されていますので、第一声で元気よくあいさつをして好印象を与えることが大切です。また面接中だけではなく、会社に入った瞬間から見られていますので、受付でもしっかりとあいさつをして、基本的なマナーが備わっていることをアピールしましょう。

入室から退室までの流れとマナー

ここまでは面接開始までのマナーを見てきましたが、ここからは実際に面接会場に着き、入室してから退室するまでのマナーを見ていきましょう。集団面接であれば、ほかの学生の様子を見て合わせて動くことも可能ですが、個人面接ではそうはいきません。

自分一人で面接を受けますので、最初から最後まで自分一人で判断して行動することになります。マナーでミスをしてしまえば面接官に確実に見られてしまい、マナーなどの事前確認をしていないと思われてしまうでしょう。

そうならないためには、入室から退室までの正しいマナーを押さえ、自然にできるようにしておくことが大切です。ここからの解説は面接の流れを実際にイメージしながら読み、できるだけ体を動かして実践してみてください。

入室

面接官は、学生が部屋に入った時点から学生のことを見ています。実際に面接がスタートする前から、評価のためにチェックされているのです。そのため、入室のタイミングからマナーを意識することが大切です。多くの人が言っているとおり、人の印象はほぼ第一印象で固まります。入室時に悪印象を与えれば、覆すことが困難ですのでくれぐれも気を付けなくてはなりません。

入室の仕方ですが、名前を呼ばれたら返事をし、「失礼いたします」と言ってから入室します。部屋のドアが閉まっている場合には、ノックも必要です。ノックを3回し、「どうぞ」と言われてからドアを開けるようにしてください。

ドアを閉め(後ろ手で締めるのはNG)、面接官の方を向いてお辞儀します。その後は椅子の横に立つようにしましょう。ここで名前を聞かれるケースがありますが、その際には大学名と名前を答え、「本日はよろしく願いいたします」と言ってお辞儀をしましょう。椅子には「どうぞおかけください」と言われてから座るようにしてください。

面接

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面接中は、姿勢や表情、声の抑揚について注意が必要です。つい話す内容だけに注意が向いてしまいがちですが、姿勢や表情、抑揚は相手への印象を大きく左右します。話す内容が良くても与える印象が悪ければ、面接突破は難しいでしょう。

椅子に座る際には、深く腰掛けたり背もたれにもたれないようにしましょう。椅子の前半分から4分の3位に腰掛け、背筋を伸ばすのが良いです。足は前に投げ出したり後ろに曲げたりせず、垂直に下ろしましょう。足は男性であれば肩幅、女性は揃えるのが好印象です。男性は膝の上に拳を作り、女性は手のひらを重ねて置くと良いでしょう。脇も不必要に開かないようにしましょう。一度鏡で見たり、友人に頼んで印象をチェックしておくのがおすすめです。

声の抑揚も大切です。大切なところは少しゆっくり大きめに話すなど、抑揚をつけることで、相手が話しに引き込まれて内容を理解しやすくなります。また、表情は笑顔で自信を持って話すようにしてください。表情を作ることで、逆に自分自身が明るく自信に満ちた気持ちで話しやすくなります。

退室

面接が終了すれば退室することになりますが。もちろん面接官は退室するまでをチェックしています。面接が無事に終わればほっとするのは当然ですが、ここで気を抜いてしまうのは危険です。退室されるまで面接官の評価は続いていますので、退室のマナーも確実にマスターしておきましょう。

面接が終わればすぐに退室するわけではありません。まずは椅子から立ち上がり、「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」と感謝を述べてお辞儀しましょう。

その後はドアの前に移動し、一度お辞儀をした上で「失礼いたします」と言い、面接官と目を合わせた後に部屋を出るようにしてください。これらの一連の流れが自然にできるよう、友人などにチェックしてもらい、何度も練習をしてみてください。

自分の面接力を把握しよう

今の時点で、あなたの面接力はどのくらいでしょうか?それを知るために活用したいのが「面接力診断」です。自己分析や業界・企業理解、マナーがどの程度身についているのかを試してみることがおすすめです。結果を参考にすることで、時間のない就活生も効率的に対策を進められます。無料でダウンロードできるので、力試しとしてもおすすめです。

個人面接で最大限に自己アピールをするコツ

個人面接を攻略するためには基本的なマナーを身に付けるだけではなく、具体的な面接の対策をしておくことも大切です。個人面接では自分自身をいかに上手にアピールできるか、印象深く伝えられるかが大切であり、自己アピールが重要なポイントになります。

自己アピールでどれだけ好印象を獲得し、面接官の記憶に残るかが面接攻略のカギです。最大限に自己アピールするコツを学び、自身を上手にアピールして個人面接の攻略を目指しましょう。

自己紹介での長所は業務に対する自分の強み

自己アピールは最初が肝心であり、いかに自身の長所を明確に伝えることができるかが重要です。自己アピールではただ長所を伝えるだけではなく、業務に対する自分の強みを簡潔に伝えていきましょう。長所については難しく考える必要はなく、ありきたりなものでも構いません。ありきたりな長所でも、会社の方針や業務をする上で戦力になれることをアピールすれば、好印象を獲得することができます。

大切なのは長所そのものではなく、それがいかに仕事をする上で役に立つか、それを活かして活躍できるかです。長所そのものが見られているわけではなく、仕事への再現性の高さや貢献度の高さが見られていますので、企業の仕事で活躍できることをアピールしましょう。

自己紹介での短所は前向きな言葉に言い換える

自己アピールでは長所だけではなく、短所を求められることも多いです。長所のアピールは失敗しても評価されないだけですが、短所については伝え方を間違えてしまうとマイナスの評価になりますので注意しましょう。短所を自己アピールで伝える場合は、前向きな言葉で言い換えることが大切です。長所と短所は表裏一体であり、短所を裏返して考えれば長所として捉えることができます。

例えば「臆病」→「慎重」になりますし、「頑固」→「芯が強い」など言い換えることで短所を長所へと変え、印象をプラスに転じることができます。短所は短所のまま伝えてしまうとマイナスの印象を与えてしまいますので、好印象を与えるためにも長所に言い換えてアピールしましょう。

個人面接の質問の分類と対策

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個人面接で面接官がする質問には傾向があります。もちろん、質問は企業ごと・面接官ごとに違っており、一概にどのような質問がされるのか断定することはできません。しかし、面接官の目的が「学生のことをよく知りたい」である以上、自ずと質問には傾向が生まれます。

逆に言うと、頻出の傾向がある質問に答えられなければ、面接のために十分な準備をしてきていないという印象になり、「弊社は志望度が低いのだな」と判断されてしまう可能性もあります。そのようなことにならないためにも、頻出の質問の傾向を押さえ、きちんと答えられるように対策しておきましょう。

人柄や経験に関する質問

個人面接でよく聞かれる質問の1つが、自分の人柄や経験にまつわるものです。基本的には、エントリーシートや履歴書で書いた内容の確認から始まり、さらに深掘りされていくことが多いでしょう。

面接官は、入社後に活躍できる人材かどうか判断するために、人柄や経験を知りたいと考えています。また、そもそも自分自身の人柄や経験について十分に自己分析して把握しており、それをわかりやすく伝えられているかどうかも評価の対象といえるでしょう。

「あなたの長所は何ですか?」「学生時代に一番力を入れたことは?」「弊社に入社して、どのように仕事に取り組みたいと考えますか?」といった質問からスタートすることが多いといえます。

ここでまず大切なことは、答える内容がエントリーシートや履歴書の内容ときちんと一致していることです。もし相違があれば、面接官に信用してもらえないでしょう。また内容が一致しているといっても、書類を暗記して同じように言うのでは意味がありません。書類に書けなかった内容を、具体例やそう考える根拠で肉付けし、わかりやすく伝えられるようにしましょう。

予想できないユニークな質問

中には、事前に予想できないようなユニークな質問をしてくる企業もあります。例えば、「自分を動物に例えるとしたら何ですか?」「自分を商品としてお店に出すとしたらどんなキャッチコピーを付けますか?」「歴史上の人物になれるとしたら、誰になりたいですか?」などです。

一見、面接とは無関係に思えるかも知れませんが、目的はあくまで学生の人柄などを知ることにあります。「私は動物の○○に似ています」といった答えの部分ではなく、「なぜそう考えたのか」という部分が注目されるはずです。

このような質問は事前に予想が付きにくいため、その場で考えて答えるしかありません。その際、自己分析が甘かったりすれば、当然的確な答えを用意するのは難しいでしょう。まずは十分に自己分析できていることが大前提です。

また、このような予想が難しい質問は、誰もが戸惑ってしまうものです。どうしても即答が難しければ、「少しお時間をいただいてもよろしいでしょうか」など時間をもらい、落ち着いて思考を整理するのも良いでしょう。ある程度質問を予想しておくことも大切ですが、予想外の質問がきても、「完璧に答えられなくて当然」と思い、落ち着いて回答をするようにしましょう。

論理的思考などを問われる質問

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面接では、論理的思考などを問われる質問をされるケースもあります。例えば「○○という企業の売り上げを1.5倍にするためには、どのような軸で考えていけば良いと思いますか?」「ヘリコプターで散布すれば、スギ花粉を抑制することのできる薬が開発されました。花粉症に効果大なはずで、効果も実証済みですが、普及していません。この薬を普及させる方法を考えてください」「○○というコンビニエンスストアがライバルである▲▲を倒すための方策を考えてください」などが挙げられます。

いずれも即答が求められることは少なく、15分や20分といった時間を与えられ、その時間内で考えて答えることが求められるでしょう。この手の問題は、人柄などではなく、思考力を見ていることが多いです。過去にこのような質問が出ている企業とわかれば、フェルミ推定などの対策をおこなっておくのも良いでしょう。コンサルティングファームや外資系企業などで多い傾向にあるようです。

事前対策なしでクリアーするのは難しいですが、この手の質問にも傾向はあります。コンサルティングファームや外資系企業を受ける場合は、「ケース問題」や「フェルミ推定」といったキーワードで情報を集め、事前に対策しておきましょう。

個人面接で好印象な逆質問と避けるべき逆質問の例

個人面接は面接官からの質問に対して回答することで進んでいきますが、面接の最後には逆質問を求められる場合が多いです。逆質問では就活生から面接官に対して質問をすることが可能であり、質問の内容によって印象は良くも悪くもなります。逆質問をしなければ企業への興味が薄いと評価されマイナスの印象を与えますので、必ず質問はしなければなりません。逆質問は面接攻略の重要ポイントですので、避けるべき質問と好印象を与えられる質問の両方を知っておきましょう。

避けるべき逆質問の例

・残業代は出ますか?
・有給はどれくらい消化できますか?
・ボーナスは何ヶ月分もらえますか?

避けるべき逆質問の例としては、給料や有給など金銭面の質問が挙げられます。働く上では給料や休みなどは気になる部分ではありますが、逆質問で聞いてしまうと仕事への意欲が低いと思われる可能性がありますので注意しましょう。待遇面などは企業のホームページや募集要項などを確認すれば知ることができますし、面接前に知っておかなければならないことでもあります。

企業研究が充分でないと判断される場合もありますので、注意が必要です。金銭面の質問をしてしまうと、待遇だけで企業を選んでいるイメージを与えてしまいますので、印象がよくありません。企業での待遇についてではなく、企業の戦略や仕事内容、将来的な展望などについて聞くようにしましょう。

好印象な逆質問の例

・業界内で○○が注目されていますが、事業展開の予定はありますか?
・御社では海外事業にも積極的ですが、アジアとヨーロッパでは気をつけるべき点などは違いますか?

好印象な逆質問の例としては、企業の経営方針や経営戦略、詳細な仕事内容などについての質問が挙げられます。企業の経営方針に関係する質問をすることで、企業への興味・関心の高さをアピールすることができ、好印象を与えることができます。また詳細な仕事内容を聞くことでも、企業への関心の高さがアピールでき、仕事への熱意の高さも伝わり好印象です。

好印象を与えるポイントは、企業研究をした上で分からない点を聞くことです。経営方針を聞く場合でも、「経営方針は何ですか?」と聞いてしまうと、企業研究ができていないと分かり、マイナスの印象を与えてしまいます。経営方針などは企業のホームページでも分かりますので事前に調べておき、それを踏まえた上で質問をすることが大切です。

マナーを守り最大限の自己アピールをしよう

個人面接は選考の中でも中心的なものになりますので、就活を攻略するためにもしっかりと対策をしておかなければなりません。面接は個人や集団に関わらず、対策なしでは攻略することが難しいですし、個人面接の場合は細部まで見られていますので、特に念入りな対策が必要です。面接の対策はさまざまですが、まずは正しいマナーを身に付け、自己アピールを考えることが大切です。

正しいマナーが身に付いていなければマイナスの印象を与えてしまい、どれだけアピールが上手にできても不合格になってしまいます。マナーがしっかりできていても、自己アピールが充分でなければ合格することはできません。マナーと自己アピールは両方ができてこそ意味がありますので、それぞれをしっかりと身に付け、個人面接を攻略していきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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