面接対策

【面接で受かる人の特徴】意識すべきポイントと質問への答え方のコツ

面接でしっかり受かるために準備は入念にすべき

企業の採用選考において、内定までの間に面接試験が一度もないことはありません。少なくとも一度は面接試験を乗り越えなければならないときがきます。

中には4回、5回と面接試験を重ねる企業もあります。顔を合わせて話すからこそ、書面ではわからない人柄や価値観がわかるため、企業にとっても面接は貴重な時間です

しかし、多くの就活生は面接の経験が豊富ではありません。学校の入学試験やアルバイトの採用面接で数回経験した程度という方がほとんどです。就活での面接対策をあまりしないまま本番に臨めば、失敗を繰り返してしまうでしょう。

この記事では、「企業の面接試験に受かるためのコツ」や「知っておくべきこと・やっておくべきこと」を詳しく解説していくので、参考にしてください。面接に臨む前に、紹介するポイントを押さえて準備すれば、合格に一歩近づくでしょう

面接に受かる人の特徴

面接に受かる人の特徴

面接は、コツを押さえれば、良い結果につながります。就活をしていると、複数の企業から内定をもらい始める人と、なかなか内定をもらえないままの人が出てきます。

もちろん、経歴の違いや面接本番に強いかどうかなどの理由もあるかもしれません。しかし、面接試験によく受かっている人には実はある共通点が存在します。

受かる人はやっていて、なかなか受からない人はできていない準備があります。たとえ、学歴や今までやってきたことにあまり自信がなくても、ぜひここで紹介する「面接に受かる人の特徴」を頭にいれて実践してみてください。

①面接練習を含む準備を入念にしている

面接に受かるためには、面接へ向けてさまざまな準備をしておくことが近道です。面接本番で緊張してしまい、思い通りのやり取りができなくなる経験をしたことはないでしょうか。

「十分に準備ができた」と思える状態で面接に挑むと、それだけで心の余裕が出てきて、結果が180度変わってきます。面接本番までに、頻出の質問はもちろん、先輩から過去の面接試験の質問を聞いて、回答を用意しておきましょう。

また、模擬面接を繰り返して、実際の面接の雰囲気に慣れておくと、緊張も和らぎます。「面接本番で初めてする体験」をできる限りなくし、平常心を保てるようにしておくことが大切です。

「面接練習」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「面接練習」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

②業界・企業研究や自己分析を徹底している

説得力のある志望動機や自己PRをおこなうためには、業界・企業研究と自己分析は必須です。業界や企業の知識がなければ、入社したい意欲は伝わりません。また、自己分析ができていなければ、根拠がなく、説得力に欠ける自己PRになる可能性があります。

業界研究は、その業界が社会全体において担っている役割や経済規模などの大枠を押さえておきます。企業研究は、その企業の理念や事業の特徴を捉え、自分が携わりたい仕事に関して下調べをしておきましょう。

業界や企業の特徴を把握できていれば、「なぜそこで働きたいのか」という明確な理由を伝えられます。その理由が明確であるほど、仕事への熱意が伝わります。

自己分析では、長所、短所を含め、自分の性格の特徴を把握しておくことが大切です。過去の経験を振り返って書き出し、それぞれのイベントでどう考え、どのように行動し、結果から何を学んだのかを考えましょう。

自己分析でアピールする内容を裏付けるエピソードを用意しておくことで、説得力のある自己PRになります。自己分析ができていると「自分と向き合える人材だ」と評価されます。

自己分析ができている人は、自分の課題を発見し解決する能力があると判断され、成長が期待できます。

「自己分析の方法」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「自己分析の方法」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

39点以下は要注意。面接力診断を試してください。

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面接の種類ごとの違いと特徴

面接を攻略するには、段階ごとの違いを知ることが大切です。企業によって選考回数は違いますが、新卒の就活だと一次と二次を経て、最終面接になることが多いです。

同じ企業であっても、段階によって見られているポイントは異なるため、注意しなければなりません。種類ごとの特徴を知っておけば、その面接で「何をアピールすべきか」もわかるでしょう

それぞれ同じやり方で取り組むと失敗する可能性もあるため、種類ごとの違いや段階別の特徴を知り、面接そのものの理解を深めておいてください。

一次面接

一次面接はまだまだ学生が多く残っており、ふるいにかける意味合いでおこなわれることが多いです。そのため、見られているのは基本的なポイントであり、最低限のことができているかどうかがチェックされていると考えましょう。

基本的な身だしなみやマナー、頻出の質問に対する受け答えが、細部まで見られています。基本的な部分ができているかどうかが、二次に進めてさらに深堀りしていくべきかの判断に影響します。

つまり、ふるいにかけられて落ちないようにすることが大切であり、悪目立ちしなければ、問題なくクリアできることも少なくありません。一次面接では、基本的なマナーを守って、二次面接でさらに話を聞きたくなるような受け答えをしましょう。

二次面接

二次面接では志望動機や自己PRなどから、就活生の人間性や企業との相性をみられていることが多いです。就職して上手くやっていけそうか、仕事で活躍できるだけの能力、ポテンシャルがあるかがみられていると考えましょう。

実際的な能力が見られているため、二次面接では人事部ではなく現場の社員が面接官を担当する場合もあります。もちろん、企業によって違いはありますが、仕事との適性をみられているため、その企業で求められている特徴をアピールしましょう。

また、企業への適性だけではなく、一緒に働きたいと思ってもらうことも重要です。能力の他に人柄も注意深くみられているため、面接官とコミュニケーションを取ることを意識して臨みっましょう。

最終面接

最終面接では役員や社長クラスが面接官になる可能性が高く、これまでよりも厳かな雰囲気でおこなわれることが多いです。緊張感が高いため失敗もしやすく、より念入りな準備が必要といえるでしょう。

チェックされているポイントは、入社する意欲がどれだけあるかであり、志望度の高さをアピールすることが重要です。企業は相性のよい人はもちろん、内定を出せば確実に就職してくれる人を探しています。

そのため、たとえ能力や個性の部分で評価が高くても、志望度が低いとみなされて落ちる場合も少なくありません。志望度について直接言及されることも多いため、就職意欲の高さは口ごもらずに、素早く答えられるようにしておきましょう。

面接において重要なポイント

面接へ向けて十分な準備ができたら、後はいよいよ本番を迎えるのみです。どれだけ心の準備をしてきても、緊張したり体調が優れなかったりしてしまうこともあるでしょう。準備を入念に行えば、「これだけ準備したから大丈夫」と思え、緊張もほぐれます。

面接では、準備だけでなく、本番の振る舞いが合否に関わります。面接当日でのポイントを押さえれば、面接官に好印象を持ってもらえるでしょう。

ここからは、面接本番で企業の採用担当者によい印象を与え、内定を引き寄せるにはどのようにすればよいかということについて、具体的にみていきます。

第一印象を良くするポイント

もしも自分が面接官ならば、第一印象がよい人というのはどのような人であるか考えてみてください。心理学的に、「初頭効果」というものがあり、人は出会って3~5秒の印象がその後の評価に関わります。また、後からその印象を変えることはなかなかできません。

面接がおこなわれる部屋に入ってまず最初に見られるのは、やはり身だしなみです。気を付けていても、いつのまにか髪の毛がはねていたりネクタイが曲がっていたりしてしまいます。直前に鏡でしっかりと確認しておくようにしましょう。

また、同時に表情や姿勢も確認しておきます。顔の筋肉を動かしてリラックスさせて、背筋はきちんと伸ばし、一度深呼吸してから面接会場へ入りましょう。当たり前だと思われるかもしれませんが、やるかやらないかで面接の流れが変わることさえあります。

「面接での身だしなみ」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「面接での身だしなみ」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

好印象になる話し方

面接において話の内容はもちろん重要であり、誰もが何を話そうか事前に考えて本番に挑むでしょう。しかし中身ばかりに気を取られていると、相手にきちんと話が伝わらない場合もあります。

声の大きさ、聞き取りやすい発音、抑揚のつけ方など、注意を払うべきポイントはいくつも挙げられます。話し方を気を付ければ、相手を話に引き込み、内容も伝わりやすくなります。

面接全体を成功させるコツの一つは、最初の自己紹介の際に大きくはっきりとした声で話し始めることです。最初にお腹から発声して緊張感を飛ばせば、その後もはきはきとした印象で話せます。

入念に練ってきた話の中身、熱意を、面接官に全て伝えられるようにしましょう。

「面接での話し方」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「面接での話し方」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

面接で質問されたときの答え方のコツ

面接での答え方のコツ

面接官は、さまざまな質問をしてきます。会社が求める人材にマッチするかどうかを見極めるためです。どのような質問をされても、考えている以上の話はできません。しかし、伝え方を工夫することは可能です。

伝え方を工夫すれば、内容を明確に相手に伝えられるでしょう。どんなに熱意をもって話しても、相手に意図が伝わらなければ意味がありません。伝え方のポイントを知って、相手に内容が伝わる魅力的な話し方を身に付けましょう。

面接に受かる人は、自分の価値を相手に響かせるように話し方を工夫しています。ここでは、話の中身を相手にうまく伝える答え方のコツをみていきます。

①結論から端的に話す

面接に受かるためには、「話の大事なポイントや結論から簡潔に話す」ことが大切です。エピソードを最初に長々と話してしまい、聞き手が飽きてきてしまった頃にようやく結論を語り始めると、結局何を伝えかったのか伝わりません。

面接では、結論から答えるようにしましょう。結論から話を構成する話し方を「PREP法」といいます。結論から述べて、その後にエピソードを添えるようにしてください。面接では、PREP法で話すことで、説得力のある話し方ができます。

PREP法

  1. 「結論(Point)」
  2. 「理由(Reason)」
  3. 「具体例(Example)」
  4. 「結論(Point)」

例えば自分の長所をアピールするときPREP法を活用すれば、「私の長所は、ポジティブ思考なところです。どんなに失敗しても、それを糧に成長してきました。ポジティブ思考を活かして、御社でも成長して貢献します。」という文章になります。

面接を通してこのリズムを守って話すと、聞き手は聞きやすく、自分も頭の中を整理しながら調子よく話すことができます。面接に受かる人は、本番の前に結論から話す練習をして、より受かる確率を高めているのです。

②相手に敬意を払った態度を心掛ける

面接試験は「企業が求める人間性や能力を持ち合わせているか」が判断される場です。その企業で活躍できる能力を持っていても、社会人として持っているべき資質が、あまりにも欠けている人は評価の対象になりません。

社会人としての基本的なマナーが身についていない人は、会社にとっては不利益になる恐れがあると判断されます。面接では、スキル以前に、基本的なマナーを守れている人が評価対象だと認識しておきましょう。

例を示すと、中途半端なお辞儀、目を合わせない、髪の毛を触る、言葉遣いが悪い、過剰な自己主張などが挙げられます。どれも日常からの延長でつい出てしまう行動であるため、意識して注意を払う必要があります。

面接に受かる人は、これらの行動が面接という大切な場面で出てしまったりはしません。一つ一つの振る舞いが、面接の結果に影響します。マナーを守って、社会人としての素質をアピールすることで、面接官に好印象を残しましょう。

【39点以下は危険度MAX】
本番前に、面接偏差値を診断しておこう

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面接でよく聞かれる質問と回答例

面接を攻略するためには、実際にどのようなことを聞かれるのかを知り、回答例を考えておくことが大切です。業界や企業によって聞かれる内容は異なりますが、志望動機や自己PR、学生時代に頑張ったことは、どの企業の選考でも大抵聞かれます

頻出の質問はそれだけ企業が重要視しているため、評価の大部分を担っているともいえます。回答例を参考にして、自分ならどのように答えるか考えておきましょう。

    面接で頻出の質問

    • 志望動機
    • 自己PR
    • 学生時代に力を入れたこと

    志望動機

    私が御社を志望したのは、食品の販売を通じて、より多くの人の生活を豊かにしたいと考えたからです。私は昔から食べることが好きで、誰かと一緒に食事をすることが、最高の幸せだと思っています。御社の商品はどれも美味しいだけではなく、低価格で大容量であり、多くの人とシェア出来ることが魅力です。商品の供給を支えることで、間接的に豊かな生活の実現の手助けをしたいと考えています。
    大学時代はカフェでアルバイトをし、常連のお客様の話を聞くことで傾聴力を身につけました。御社では営業として働き、傾聴力を活かして貢献します。製造と販売それぞれの考えを引き出し、その橋渡しを円滑に進めることで活躍したいと考えています。

    志望動機はなぜその業界、企業を志望したのか、明確な理由を述べることが大切です。その企業でなければならない理由を提示し、自分が就職すると何ができるのか、どのようなことで貢献できるのかを述べましょう

    「志望動機の伝え方」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「志望動機の伝え方」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

    自己PR

    私は継続力があり、一度決めたことを曲げずに取り組み続けることができます。大学時代は剣道部に所属していました。私は面と胴打ちは得意でしたが、小手打ちが苦手で、大学に入ってからその弱さを特に実感しました。このままではいけないと思い、毎日小手打ちの素振り100回を自分に課し、部活の有無に関係なく、4年間やり続けました。
    結果インターハイにも出場することができ、大事な一戦を小手で一本取ることができました。御社でも目標を定めてコツコツと努力をし続けることで目標を達成し、利益に貢献したいと考えています。

    自己PRでは何ができるかを提示し、それがどのように身についたか、あるいは発揮したか、過去の経験で根拠づけをおこないます。重要なのは身についているその能力が、仕事でどのように活かせるかを提示することです。

    仕事での再現性に繋げることを意識して、アピールを締めくくりましょう。

    「自己PR」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「自己PR」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

    学生時代に力を入れたこと

    学生時代は居酒屋でのアルバイトに力を注ぎ、リーダーシップを身に付けました。最初は自分でお金を稼ぐということに楽しみを見出していましたが、続けるうちにチームで働き、連携して目標を達成することの楽しさに気づきました。アルバイトは4年間続け、2年目からはキッチンのリーダーを任されるようになりました。
    リーダーになってからは、それぞれシフトに入る前にミーティングを必ず行い、お互いの意識のずれや連絡不足をなくすことに努めました。その結果、年間で最も売り上げの高い日でもミスやクレームなくやり遂げることができ、リーダーシップを身につけることが出来たと感じています。御社でもチームで動くことを意識し、お互いの意識の共有を心がけることで、大きな力を発揮して活躍したいです。

    学生時代に力を入れたことは、何をどのように頑張ったのか、そこからどのような成長があったのかを提示することが大切です。経験のプロセスを念入りに語り、最後には企業での活かし方に繋げて締めくくりましょう。

    「学生時代に頑張ったこと」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「学生時代に頑張ったこと」について詳しくなることで、より優位に就活を進められるでしょう。

    面接に受かる人の特徴を踏まえて入念に準備しよう!

    面接を終えた後にどれだけ手ごたえを感じていても、落ちるときもあります。初めのうちは、面接を振り返り、話し方が悪かったのか、経歴が魅力的ではなかったのかと悩むでしょう。しかし、企業が求めている人材と合わなかっただけ、ということも多くあります。

    面接後に後悔して落ち込まないためにも、「十分対策して臨んだ」と思えるような事前準備が大切です。次の面接試験からは、できる限りの準備を徹底的におこなってから挑むようにしてください。

    これを繰り返すうちに、面接が苦手と思い込んでいた人でも、以前と全く異なる結果が出るようになるでしょう。面接はコツさえ押さえれば、結果につながることが多いです。終わった面接を振り返ることは大切ですが、引きずらずに次の面接の準備をしましょう。

    監修者プロフィール

    ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
    吉川 智也(よしかわ・ともや)
    1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
    現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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