面接対策

【面接前に必要な事前準備】当日に実力を発揮するための対策も紹介

面接前にやることは多い

「面接試験本番までに、できることは少しでもやっておこう」と考える人は多いです。自分が本当に受かりたい企業の面接前ならばなおさらでしょう。しかし、受かりたいという気持ちが先行し過ぎ、落ち着いて準備ができないまま面接会場に入ってしまう人もいます。その結果、本番でうまく話せず、思い描いていたものとは程遠い出来で終わってしまうこともあるでしょう。

この記事では、就職活動が終わってから後悔しないために、これから面接に挑む多くの就活生が「よい結果を掴むためにやっておくべきこと」を紹介していきます。やるとやらないでは、結果はもちろん、企業の見方や自分自身の考え方にも影響が出てくるでしょう。やった方がよいことをやらないままにして後悔することほど、もったいないことはありません。ぜひ参考にしてみてください。

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面接前の3つの対策

面接の前にやっておくべきことはたくさんあります。しかし、面接を何度も受けていくうちに、必ずしもすべての試験前に一から準備し直す必要はない、ということがわかってくるでしょう。つまり、就職活動に慣れてくるにつれて、面接試験への対策の仕方が上手になり、スムーズに準備できるようになってきます。

ここでは、面接試験への準備のコツを掴みきれていない人へ向けて、「面接試験を受ける前に、毎回取り組むべき対策」を3つ紹介します。準備しておいた方がよいことは多くありますが、これから紹介する3つの対策は、その中でも優先的にやるべきことです。面接試験へ余裕をもって挑み、採用される可能性を高めるために、ぜひ実践してください。

①企業研究の内容を最終チェックする

就職活動では、自分が興味を持った企業や働きたいと思う企業の選考へ参加します。しかし、受ける企業の数が増えてくると、人によっては面接を毎日のように受ける場合もあるでしょう。その結果、それぞれの企業研究が疎かになってしまう可能性が高いです。

面接では、「会社にどれだけ興味があるのか」という点を「会社の最新情報をチェックしているか」という質問で確認されます。この質問に対しての答えでつまずいたり適当なことを言ってしまうと、どれだけ立派な経歴や志望動機を並べても、魅力のある人物には映らなくなってしまいます。

企業のホームページや資料などで最新情報をチェックして、面接試験の場で「企業への想いの強さ」をしっかりと示すことが、面接官へ好印象を与える重要なポイントです。

②頻出質問への回答を考えておく

就職活動中はさまざまな企業の面接試験に挑むことになります。しかし、実は面接で聞かれる質問の内容は、どの企業でもある程度決まったものになってきます。自分たちの職場に必要な人物を見極めるために、企業によってはイレギュラーな質問が飛んでくることももちろんあるでしょう。しかし、聞いておきたいことはどの企業も同じです。

例えば、「今までに頑張ってきたこと」「自分の長所」などの質問は、就活中に何度も書投げかけられることになるでしょう。こういった質問については、自分の中である程度答えを用意しておくことができます。

さまざまな企業で問われる頻出質問に関しては、事前に回答を考えておきましょう。その結果、本番で気持ちに余裕を持てるようになります。ただし、準備のやり過ぎで台詞のような話し方にならないように注意してください。

③提出したESや履歴書の内容を見直す

企業の採用選考に参加すると、エントリーシートや履歴書を提出することになります。しっかりと考えながら記入するため、提出直後は内容を覚えているでしょう。しかし、面接日まで間が空いたり他の企業の書類を書いていると、自分で考えた内容であっても細かいところまでは覚えていない可能性が高いです。

エントリーシートや履歴書の内容は、面接でも聞かれるものばかりです。これさえも答えることができなければ、企業に必要な人材だとは思ってもらえません。

面接前に書類に書いた内容を確認できるように、手元にコピーを残しておきましょう。面接会場へ向かう電車の中や喫茶店などで、面接本番を意識しながら繰り返し見直しておくことをおすすめします。

面接前に欠かせない準備

面接前には、対策だけではなく準備も万全にしておく必要があります。対策を完璧にできていたとしても、準備に抜けがあれば、本番で焦ったり、最悪の場合は面接を受けられなくなってしまう可能性もあるでしょう。

ここでは、持ち物や面接マナー、会場までのルート確認などの面接前に準備しておくことを解説していきます。落ち着いて面接に挑めるように、必要な準備をしっかり確認しておきましょう。

持ち物をチェックしておく

・履歴書やエントリーシートなどの提出書類(提出する場合)
・履歴書やエントリーシートなどの応募書類のコピー
・会社案内や資料
・筆記用具とメモ帳
・スケジュール帳
・スマートフォン
・腕時計
・現金
・ハンカチとティッシュ
・ストッキングの予備(女性のみ)
・印鑑や学生証(指定があった場合)

面接前日に、持ち物のチェックをしておくと安心です。上記は、面接で必要な持ち物をピックアップしました。これ以外にも、必要と判断するものがあれば、準備しておきましょう。

応募書類のコピーや会社案内は、待合室で最終チェックをするために必要です。移動中も、余裕があれば見直しをしておくと、精神的に落ち着くでしょう。スケジュール帳は、その場でその後の選考日程を確認する時などに必要です。念のため持ち歩いておきましょう。面接中は、スマートフォンを使用することができないため、時間を確認するには腕時計が必要です。

印鑑は、交通費の精算で必要になる場合があります。学生証は、会場のある建物に入館する時に、身分証明書として提示を求められる可能性があります。印鑑と学生証が必要な場合は、企業より指定されることが多いですが、念のため持ち歩いておくと安心でしょう。

面接の流れとマナーを再確認する

面接では、受け答えの内容だけではなく、立ち振る舞いやマナーなども評価対象となります。素晴らしい内容を話していても、マナーが残念であれば、面接官に採用したいと思わせることは難しいでしょう。そのため、面接での正しいマナーを把握しておくことは大切です。

また、面接が始まる前後の流れを理解しておくことも大切です。会場に着いてから、どのように行動すればよいのか分からずにきょろきょろしていると、挙動不審にみられてしまいます。落ち着いて面接を受けるためにも、本番を迎える前に、会場に着いてからの流れとその時々でのマナーをしっかりと確認しておくことをおすすめします。

受付と待機

会場に着いたら、まずは受付をしましょう。受付をする時間の目安は、面接開始時間の5~10分前です。早すぎたり遅すぎたりしないように、到着時間を調整する必要があります。

受付では、名前と用件をはっきりと伝えましょう。「○○大学の○○(名前)と申します。本日〇時からの面接でお伺いしました。」と、簡潔に述べて問題ありません。

受付をしたら、そのまま面接をする部屋に通されてそこで待機する場合もあれば、控室に案内されることもあるでしょう。面接をする部屋に通された場合は、いつ面接官が来てもいいように、静かに待機します。控室に案内された場合は、名前を呼ばれるまでは、会社案内の資料や応募書類等を見直して心を落ち着かせてもよいでしょう。

入室

控室で名前を呼ばれたら、大きな声で返事をしましょう。案内に従って部屋の前までいき、ドアを3回ノックします。返事があったら、「失礼します」と言ってドアを開け、入室しましょう。集団面接の場合は、最初の1人がノックをしますが、2人目以降はノック不要です。続けて入室しましょう。

入室したら、椅子の横まで進み、挨拶をします。「○○大学の○○(名前)と申します。本日は、お時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。」と言って、礼をしましょう。集団面接で「左の方より順番に名前をお願いします。」などと言われる場合は、指示に従います。

挨拶の後、面接官に「どうぞ」と促されてから、席に腰掛けます。そのときに、カバンは椅子の横に置くようにしましょう。

退室

面接が終了したら、椅子に着席した状態で「ありがとうございました」とお礼を言います。起立してからも、再度「本日は、お時間をいただきありがとうございました」と言って礼をしましょう。最後までは好印象で面接を終えれるように、はきはきとした話し方を意識するとよいです。礼は、45度くらいの深いお辞儀を丁寧にしましょう。

退室する時は、ドアの手前で「失礼いたします」と挨拶をして礼をします。集団面接の場合は、ドアに近い人から順番に退室することになります。その場合も、ひとりひとり「失礼いたします」と挨拶をして、礼をしましょう。退室したら、最後の人が静かにドアを閉めます。

会場までのルートと移動時間をチェックしておく

面接当日までに、会場までのルートと、移動にかかる時間をチェックしておきましょう。企業によっては、面接会場のある建物が分かりづらい場合もあります。面接当日に、会場が見つけられなくて企業に問い合わせをする就活生も少なくありません。そうならないように、会場までのルートはしっかりと確認しておきましょう。

また、移動時間の確認も大切です。移動時間を読み間違えて遅刻してしまっては、印象は最悪でしょう。移動にかかる時間を計算したら、何時に家を出れば余裕をもって到着できるのかも確認しておきましょう。確実に間に合うためには、会場付近に20~30分前には到着しておきたいところです。

面接前の健康管理も大切な事前準備

就職活動中、企業研究や履歴書の記入などに労力を集中できればよいですが、大概の場合は学校の授業やアルバイトと並行して、時間をみつけておこなわなければなりません。そのため、普段の生活よりも忙しく不規則になり、健康管理が疎かになってしまうことがあります。

どれだけ企業について調べて魅力的なエントリーシートを作成しても、大切な面接の日に体調を崩して受けられなくなってしまえばそれまでです。健康管理も立派な社会人としての要素のひとつであるため、健康に気を配りながら就職活動を乗り切ってください。

日々の食事に気をつける

健康管理のポイントのひとつが、きちんとした食事を摂ることです。就活時期は、大抵の企業が朝早くから日が暮れるまで採用面接をおこなっています。就活生にとっては不規則なスケジュールの日が続くでしょう。生活が不規則になると、食事を抜いてしまう人も少なくありません。また、就活によるストレスで食べ過ぎてしまう学生もいます。

そのような生活が数か月続いてしまうと、就活の最中にいきなり体調を崩して大切な時期に動けなくなってしまう可能性が高いです。数々の企業の選考に参加して忙しいことは理解できますが、あまり詰め込みすぎずに食事の時間くらいはしっかりと設けて、一息入れる瞬間を毎日作るようにしてください。とくに一人暮らしの学生は、自己管理が疎かにならないように注意が必要です。

眠れないときもできるだけ休息をとる

健康管理におけるもうひとつのポイントは、十分な睡眠とるということです。就活をしていると、やるべき作業が増えるために生活が不規則になりがちです。とくに複数の企業で面接試験まで進むことが多くなってくると、連日の準備で睡眠時間が削られてしまいます。

さらに就活の期間が長くなってくると、この先の活動が上手く進んでいくのかという不安や面接試験による緊張から、十分に眠ることができない日が増えてくることもあります。そのような時期であっても、少しでも心と体を休ませるようにしてください。

寝転んで目を閉じるだけでも随分違います。音楽を聴いたり、好きな映画などをみて泣いたり笑ったりすることも効果的です。ぜひ自分なりの休息の取り方を探ってみてください。

面接前の3つの心得

面接試験の前は、多かれ少なかれ誰でも不安な気持ちになることがあります。まだ面接に慣れていない時期や、本命の企業の試験においてはなおさらです。だからこそ、本番に話す内容を確認しておくことはもちろん、どれだけ落ち着いた状態で気持ちに余裕を持って挑めるかどうかがポイントになってきます。

ここでは、「面接を成功させるために知っておくべき心得」を3つ紹介していきます。これを参考にし、平常心で面接試験に挑むための自分なりのコツをみつけてください。

①面接前に緊張するのは当たり前

エントリーシートでの選考に無事通過すると、面接の案内が届きます。面接の予約をいれると少し緊張感が出てきて、本番までの時間を準備に費やしながら気を張ることになるでしょう。さらに面接当日は、しっかりと準備してきたぶん、本番で力を発揮できるかどうか不安が増します。面接会場に着くまでにお腹が痛くなったり気分が悪くなることもあるでしょう。

しかし、実は、面接当日に不安と緊張でいっぱいになっているのは自分だけではありません。なんの不安もなく本番に挑むことができる人のほうが少数です。そのことに気がつくことができれば、少しずつ周りがみえてきて、落ち着いた状態で面接官と向き合えるでしょう。深呼吸をするなど、「これをすれば気分が落ち着く」という行動を意識してみつけることも効果的です。

②完璧にこなす必要はない

自分が魅力的に感じている企業の面接であればあるほど、受かりたいという想いから、「失敗は許されない」と気持ちが入りすぎてしまうことがあります。その結果、気持ちが空回りしてしまって硬くなり、上手く面接官に話の内容や熱意が伝わらなかったり、小さな失敗をずるずると引きずってしまったりする可能性があります。

面接は一方的にこちらの熱意を伝える場ではなく、面接官との双方向のコミュニケーションの中で自分の想いを分かってもらう機会です。企業側は決して質問に完璧に答えることができる人物を求めているわけではありません。少し泥臭くなっても、その企業への想いを自分なりに精一杯伝えてみてください。そのほうが、完璧を目指すよりも自分の魅力が伝わるでしょう。

③悪い結果ばかり考えずに自信を持つ

面接試験では、面接官からの質問に対する答えをある程度準備しておくことが大切ですが、同じくらい気持ちの準備も重要です。面接官が複数人並ぶ会場を想像すると、気が引けてしまい悪いほうばかりに考えてしまうでしょう。

「途中で予期せぬ質問が投げかけられて、答えにつまずいてしまったらどうしよう」などと、面接が始まるまでは後ろ向きになってしまう就活生が多いです。

しかし、面接官も同じ心を持った人間です。一度くらいつまずいても、素直に謝って堂々と言い直せば、むしろ好印象に映る可能性さえあります。その日のために準備してきたことを全部出してください。後ろ向きなまま面接を終えてしまうにしても、頭を切り替えて自信をもって挑むにしても、面接は一度きりであることに変わりはないです。

面接前の準備を万全にして当日は本領発揮しよう

選考試験が増えてくる時期を乗り切るために、面接前にやっておくべきことをお伝えしてきました。就活全般にいえることですが、とくに面接は、準備の段階から当日までいかに自分自身をコントロールできるかによって結果が大きく変わってきます。

本来、自分の心や体のことは自分が一番わかるはずです。面接本番に力を出し切るためには、自分が不安に思っている箇所を敏感に察して、ひとつずつ消していくことが効果的です。

面接で話す内容に不安があるなら、何度も繰り返し口に出してみる。体調が優れないなら、休日を設けてみる。表情が硬いと思ったら、鏡の前で笑顔の練習をしてみる。こういったひとつひとつの対策が自分自身を助けることになります。ぜひ実行してよい結果を掴み取ってください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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