面接対策

【グループ面接で聞かれること5選】例文付きで回答のポイントを解説

面接には個人面接とグループ面接がある

就職活動の面接には、個人面接とグループ面接の2種類があります。「個人面接は何となくイメージできるけれど、グループ面接って何だろう」と思う就活生もいるでしょう。最終面接に進むにつれて個人面接で選考がおこなわれることが多くなりますが、1次面接、2次面接の段階ではグループ面接をおこなっている企業も多くあります。そのため、就職活動の中でグループ面接を経験する可能性は高いです。

この記事ではグループ面接に関して、その概要から、頻出の質問とその対策までを解説していきます。面接はただでさえ緊張します。それに加え、「グループ面接って何だろう」という状態のまま本番に臨むと、余計なところに神経を使ってしまうことになります。以下をしっかりと理解し、本番に臨むようにしましょう。

グループ面接とは

そもそもグループ面接とは何なのでしょうか。グループ面接とは、個人面接のような、面接官に対し就活生が1人というスタイルではなく、面接官に対し複数人の就活生でおこなわれる面接です。

ここではグループ面接がおこなわれる理由と概要について解説していきます。グループ面接を選考過程で取りいれている企業は多く存在します。就職活動でグループ面接に臨む可能性は十分にあるため、しっかりと学んでおくようにしましょう。

グループ面接をおこなう理由

グループ面接をおこなう理由に、短時間で選考を済ませられることが挙げられます。最終面接に近づけば近づくほど候補者も絞れてくるため、1人1人の採用担当者にかかる負担も軽減されていきます。

しかし1次面接、2次面接といった選考の序盤では、多くの就活生がエントリーしてくる可能性があります。そのような中、全ての候補者に対し個人面接をおこなうと、採用担当者1人1人にかかる負担が大きくなります。

グループ面接を導入することで、一度に複数人の候補者の選考をおこなうことが出来るため、効率的な選考を実施することが可能になります。そのような背景から、企業によっては採用活動にグループ面接を導入しています。

グループ面接での人数や時間

グループ面接は面接官に対し、5人程度の就活生でおこなわれることが多いです。この5人のグループは企業によって設定され、多くの場合、初対面の人たちで形成されることになります。時間は、個人面接と同様30分程度でおこなわれることが多いです。しかし個人面接ではないため、当然自身が話す時間は限られてきます。

面接全体の時間が30分程度あったとしても、1人当たりの持ち時間は5分程度です。個人面接と比べ、自身をアピールすることが出来る時間が極端に短いため、より効率よく自身をアピールしなければ、次の選考に進むことは難しいです。

一般的な流れ

グループ面接の基本的な流れを解説していきます。まずは指定された順に1列に並んで入室します。その際、すぐに席に座らないようにします。全員が入室したら自身の椅子の前に並び、面接官から声がかけられたら「失礼します」と言って着席することがマナーです。

その後、面接官からの指示に従い、1人1人自己紹介や自己PRをおこない、面接官からの質問に答えていきます。この際、長々と話すのは面接の進行の妨げになってしまうため、NGです。

質問事項がすべて終了し、逆質問等も終わったら、退出することになります。退出時も1列に並び、ドアに近い人から順々に退出していきます。その際、ドアを出る前に振り返り、面接官に一礼することを忘れないようにしてください。

グループ面接でよく聞かれる5つの質問と回答例

「グループ面接ってどのような準備をして臨めばいいのだろう」と悩む就活生もいるでしょう。ここではグループ面接でよく聞かれる質問とその回答例を解説していきます。基本的に質問事項自体は個人面接と変わりません。

そのため個人面接の準備を入念におこなっておけば対応が難しいものではありません。とはいえ、グループ面接ならではの注意点もあります。そのような点も併せて、万全の状態でグループ面接に臨むことが出来るように確認しておきましょう。

①自己紹介

〇〇大学〇〇学部の〇〇(名前)と申します。私は、大学1年生から飲食店でアルバイトをしています。この経験から、接客の楽しさだけでなく、コミュニケーションを通じてお客様のニーズを把握することの難しさを知りました。しかし、お客様からのリクエストを満たしたサービスを提供できたときにはやりがいを感じ、今ではバイトリーダーを任されるようになっています。
社会人として働くうえでも、アルバイトで学んだコミュニケーションスキルを発揮し、顧客の要望の把握や満足していただくためのプランの考案に取り組んでいきたいと考えております。本日は、どうぞよろしくお願いいたします。

グループ面接でよく聞かれる質問の1つ目は、自己紹介です。これは入室後、最初に聞かれる可能性の高い質問です。自己紹介は第一印象を決めるうえで重要になります。

面接では時間が限られているため、第一印象で悪い印象を与えてしまうと、面接時間内にそれを挽回することが非常に難しくなります。そのため自己紹介はその後の面接の流れを大きく左右するものであるといえます。

グループ面接の自己紹介は、より一層注意して臨みましょう。上述の通り、グループ面接では1人1人に与えられる時間が個人面接に比べ短いです。自己紹介で失敗をしてしまうと、それをカバーし面接官にプラスの印象を残すことが、個人面接よりはるかに難しくなります。

②自己PR

私は、テニスサークルに所属しています。私は役職にはついていませんが、サークルの部員数が120人を超えるため、上の学年として組織をまとめることに貢献してきました。代替わりの当初は、やる気をなくす後輩が多く、活動に参加する人数が激減してしまいました。私は、このままでは活動の規模を縮小せざるを得なくなると考え、月に1回のイベントとして部内戦の実施を提案し、実際に運営を任されることになりました。この活動の結果、回数を重ねるごとに参加人数が増え、休みがちだった部員たちが普段の練習から積極的に参加するようになりました。
このように、私は現状から起こりうる問題を予想し、それに対して解決策を考え行動する主体性を持っています。御社でも、サークルでの経験を活かして、組織の中で起きている問題に対して主体的に行動し、貢献したいと考えております。

グループ面接でよく聞かれる質問の2つ目は、自己PRです。自己PRをする際、自己紹介との違いを意識して述べるようにしましょう。なぜなら自己紹介と自己PRで同じようなことを述べている就活生がいるためです。

自己紹介はあくまでも「挨拶」であり、自己PRは「アピール」です。自身の強みをアピールすることを述べ、端的に分かりやすく伝えることを意識しましょう。

グループ面接での自身の持ち時間は限られており、長々と話すのは賢明ではありません。しかし淡白に抽象的な表現で話してしまうと、面接官には何も伝わりません。自身の魅力をアピールするために適宜エピソードを織り交ぜながら、簡潔に話をまとめるようにしましょう。

③志望動機

お客様に寄り添った旅行づくりの仕事に貢献したいと考え、御社を志望いたしました。私は、初めての海外旅行を御社のプランで申し込んだことがあります。初めての海外ということでたくさんの不安を抱えていましたが、カウンターの方がとても親身になって初心者の私たち向けにコースを考えてくださいました。また、不安なことも全てヒアリングし回答してくださったおかげで、私たちは安全で素敵な旅を満喫することができました。この経験から、私も御社でお客様に寄り添った旅行づくりの仕事に貢献したいと考えるようになりました。
またお客様の笑顔のために品質やサービスの向上に努めている御社では、お客様の意見や要望を引き出す力が必要とされると考えています。そのような御社だからこそ、私のコミュニケーション能力を発揮することができると思い、志願いたしました。

グループ面接でよく聞かれる質問の3つ目は、志望動機です。グループ面接で志望動機を述べる際、他の就活生の志望動機をしっかりと聞いたうえで述べることが重要です。志望動機を作成する際、その情報源は企業のHPやパンフレットなどが多いでしょう。

どの就活生も情報源が同じであることから、志望動機も似通った内容になっていることが多いです。前に述べた他の就活生が、自分が用意している志望動機と似通った内容を述べた場合、そのまま述べてしまうと内容がかぶるため、面接官に印象を残すことが難しくなります

そのため志望動機を述べる際には、自分ならではのエピソードを交えるなど、オリジナリティを出すことが重要です。

④学生時代に頑張ったこと

私が学生時代に頑張ったことは、カナダへの1年間の留学です。さまざまな文化や価値観を持つ人々と意見を共有し、自分に無い考え方を発見したいと考え留学をしました。しかし、現実は言葉や生活の違いによる壁が高く、自分の意見を正確に相手に伝えることさえ難しく感じました。
そこで、私は海外の人々と共同生活を送る環境に身を置くことにしました。初めは、何気ない会話さえも伝わらず苦労しましたが、諦めずにコミュニケーションをとり続けることで相手の言いたいことをすぐに理解できるようになりました。その後は、生活する中でのトラブルを何度も共に乗り越える中で、当初の目的であったさまざまな考え方に触れるということができるようになりました。
御社でも、困難な状況に直面しても、目標に向かって粘り強く働きかけるという長所を生かしていきたいと考えております。

グループ面接でよく聞かれる質問の4つ目は、学生時代に頑張ったことです。この質問では、頑張ったこととその努力による成果を、具体的なエピソードを交えて話すことが大切です。他の就活生たちの回答に埋もれてしまわないために、より印象的なエピソードを話すようにしましょう。

他の就活生より明らかに長い時間話してしまってはいけませんが、成果を得るための過程はできるかぎり丁寧に話しましょう。その過程こそが、仕事に対する姿勢として評価されます。

⑤最近関心のあるニュース

私が最近関心があるのは、計画運休や減便などの情報が外国人観光客に伝わりにくい実態があるというニュースです。台風19号の影響で戸惑う外国人が多かったようです。
現在、訪日外客数は増えており、インバウンドがもたらす経済効果は高いと見られています。日本人が消費に対して消極的になっている今、さまざまな業界がインバウンドに力をいれています。私自身、アルバイト先でよく外国人観光客に接客をする機会があり、このニュースに関心を持ちました。
インバウンドのもたらす経済効果に期待するのであれば、今後、外国人観光客が過ごしやすい環境整備は日本の大きな課題となります。2020年に開催されるオリンピックも視野にいれ、外国人観光客向けの交通情報提示方法などを早急に導入する必要があると感じました。

グループ面接でよく聞かれる質問の4つ目は、最近関心のあるニュースです。最近といっても、1年以内のニュースであれば問題ありません。重要なことは、「なぜそのニュースに関心があるのか」や、「そのニュースに対してどのような意見を持っているのか」を伝えることです。

おすすめは、志望する企業や業界に関わるニュースについて答えることです。しかし、集団面接では同じニュースについて回答する就活生がいることも想定できます。違う考えであれば、自信を持って話して問題ありませんが、複数のニュースについての回答を用意しておくと、同じ考えを話された場合でも焦ることがありません。

グループ面接で失敗しないための4つのコツ

「グループ面接をあまり経験したことが無いから不安を感じる」という就活生もいるでしょう。ここではグループ面接で失敗しないための4つのコツを解説していきます。グループ面接には、グループ面接ならではの特徴があります。

その特徴を捉え、それに適した回答をすることで、グッと評価を高めることが可能になります。グループ面接では個人面接以上に時間が限られているため、効率のよいアピールが不可欠になります。以下のコツを把握し、効率よく自身をアピールできるようにしておきましょう。

①なるべく簡潔に話す

グループ面接で失敗しないためのコツの1つ目は、なるべく簡潔に話すことです。上述の通り、グループ面接において自身に与えられている時間は5分程度になることが多いです。

そのような中で長々と話してしまうと、面接全体の時間が圧迫され、面接官が予定していた質問をすることが出来なくなってしまう恐れがあります。そのようなことになるとアピールの機会が減ってしまうため、結果、自分にとって不利な状況になってしまいます。

グループ面接では、まずは結論から話し、適宜具体性を持たせつつも、要点を簡潔にまとめて話すことが重要です。長くても90秒程度で話すことが出来るよう、事前に準備をしっかりとおこなっておくようにしましょう。

②他の就活生の話もしっかり聞く

グループ面接で失敗しないためのコツの2つ目は、他の就活生の話もしっかり聞くということです。グループ面接において、他の就活生の話を聞いていない人がいます。しかしグループ面接では、就活生が他人の話を聞いているかをチェックするための質問がされることもあります。しっかりと他の就活生の話も聞いておかなければ、このような質問に対処することができません。

また他の就活生の話を聞くことで、自分の就職活動に役立つこともあります。他の就活生の話を聞くことが出来る貴重な機会であるため、しっかりと耳を傾けて、自分の就職活動に活かすようにしましょう。

③回答内容が被っても自信を持って話す

グループ面接で失敗しないためのコツの3つ目は、回答内容が被っても自信を持って話すことです。面接の中で他の人と話の内容が被ってしまうこともあるでしょう。そのような際、「被ってしまって申し訳ないのですが」など、自信なさそうに話し始めてしまう就活生もいます。話が被ってしまっても問題ありません。他の人よりも面接官に印象を残せるように話せばよいだけです。

被ったからと委縮する必要はありません。被ってしまった場合、どちらが優秀なのかを判断するのは自分自身ではなく、面接官です。そのため隣がすごいと思えるような学生でも、自信を持って話すことが重要になります。

自信なさげに話す学生を採用したいと思う企業はありません。しっかりと胸を張って、自信を持って話すようにしましょう。

④第一印象に気を配る

グループ面接で失敗しないためのコツの4つ目は、第一印象に気を配ることです。短時間で初対面の人を判断しなければならない面接において、第一印象は大きな判断材料になります。集団面接では、複数の人物の中で判断しなければならないため、さらに第一印象が選考に与える影響が大きくなってしまいます。

面接会場に入る前に、スーツの着こなし方や髪型などの身だしなみを確認しましょう。シャツが出ていたり、髪が乱れていたりするだけでも、他の就活生と比較されます。また、表情や話し方にも気を配りましょう。明るい表情でハツラツと話す就活生は、フレッシュさを感じさせるため面接官の印象に残りやすいです。

集団面接の前には、身だしなみや態度の最終チェックをおこない、面接官の印象に残る努力をしましょう。

グループ面接でよく聞かれる質問は対策を万全にしよう

ここまで、グループ面接の概要から頻出の質問事項、グループ面接における対策まで解説してきました。上述の通り、グループ面接にはグループ面接ならではの特徴があり、その特徴を把握した上で、それに合った対策をおこなうことが必要となります。

しかし基本的な部分は個人面接と変わりません。個人面接と同様に、グループ面接を突破するためには事前準備が何よりも重要なポイントとなります。1人あたりに割かれる時間が短い分、グループ面接ではひねった質問はあまりされないことが多いです。

上述のような頻出の質問が大半を占めています。そのためしっかりとした事前準備をおこなったうえで臨めば、自ずと結果もついてきます。よく聞かれる質問をしっかりと頭にいれて万全の対策をしたうえで、本番に臨むようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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