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【エントリーシートにおける自己PRの書き方】注意点と例文5つ

エントリーシートは自己PRが大切

エントリーシートを攻略するためには、自己PRのアピール力を高めることが大切です。エントリーシートの内容は企業によって異なりますが、自己PRが求められることは多いです。自己PRは自身の採用メリットを示す重要なものであり、ここでいかに上手にアピールできるかが、合否にも強く影響します。

自己PRはどんな題材でアピールするかはもちろん、それをどのように伝えていくかも大切です。題材がよくてもアピールの仕方が悪ければ高評価を獲得するのは難しく、反対に上手にアピールできていても、題材選びを間違えれば印象は悪くなります。何をどのようにするかが自己PRの重要なポイントです。

エントリーシートの自己PRで見られているポイント

エントリーシートの自己PRで上手にアピールするためには、どのような点が見られているのか、評価されているのかを知っておくことが大切です。自己PRからはさまざまな点が見られており、企業ごとの基準に合わせて最終的な評価が決定します。

評価の基準の細部については企業による違いはありますが、大まかな部分については共通しています。どんな点が見られているのかを知り、評価されるポイントを理解しましょう。

まず結論から述べる

エントリーシートで自己PRをするときには、最初に結論から書くようにしましょう。「私の強みは〇〇です」と初めにインパクトがある書き出しだと、読む人もその先にどのようなエピソードがあるのかと興味を惹かれます。

自分のアピールするべき点を分かりやすいように説明しようとすると、だらだらと長い文章になってしまい、結局何を伝えたいか分からなくなってしまうこともあります。まず自分のアピールしたい強みを最初に伝えて、なぜそう思うのか、今までどんなときに強みを発揮してきたのかなど、具体的に書いていきましょう。サークルやバイトでの出来事など、より具体的に書くと読む人もどんな場面なのかイメージしやすくなり、アピールが分かりやすくなります。

構成を意識して文章を作成する

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自己PRを作成する際に、学生時代の具体的なエピソードを書くようにしますが、どのように書けば良いのか分からないという人もいるでしょう。まずは、何をアピールしたいのか、どんな出来事があったのかなど、文章の構成を意識してみることが大切です。

「自分の強みは何なのか、強みを活かせた経験は何だったのか、どんな課題や問題があったのか、それをどのように行動して解決していったのか、その結果どのようなことが起こったのか」を順番に考えてみましょう。

この構成を使えば、あなたの強みが何なのか、どのように強みを発揮できたのかが分かります。エントリーシートで決められた文章の長さに応じて、必要な箇所に説明を増やすようにしましょう。

キャッチコピーを考える

文章を書く時には、一行目が重要になります。最初に相手の興味を惹きつけることができれば、後に続く文章も真剣に読んでくれるでしょう。そのためにも、「私は向上心があります」「私は協調性があります」などありきたりな表現ではなく、工夫したユニークなキャッチコピーを考えることをおすすめします。

採用担当者がどんな人材か知りたくなるような書き出しがポイントです。自分自身の長所をよく分析して、どんな表現にできるか、どんなフレーズが合うかを考えてみましょう。キャッチコピーができたら、友人や家族などにどう思うか意見を聞いてみて、アドバイスをもらうと参考になります。客観的な意見は、自分では気付かない意外な発見があるかもしれません。

学生の特徴

エントリーシートの自己PRでは学生の特徴がみられており、どんな内容でアピールするかによって、人柄や本質的な人間性がチェックされています。採用を決定する上では、まずは人間的な信用度が大切であり、これはビジネスにおいても重要視されているポイントです。

信用できる人物かどうかはもっとも重要なことであり、学生の特徴を知ることで信頼に値するかを評価しています。アピールする内容次第では、信用できないと判断される可能性もあるので注意しなければなりません。

また、どんな題材をアピールに持ってくるかも評価されています。人によってアピールポイントは違うため、何を使ってアピールするかで学生の個性をチェックしていると考えましょう。

自己分析ができているか

自己分析ができているかも、エントリーシートの自己PRで見られているポイントのひとつです。上手に自己PRをするためには、自分自身をきちんと理解している必要があり、自己分析は欠かせません。自己分析は就活の基本であり、これができていなければ、就活に取り組む意欲が低いと判断されます。

就活そのものへのやる気のなさは、そのまま志望度の低さへと繋がります。仮にきちんと自己分析をおこなっている場合でも、上手に自己PRができていなければ、自己分析ができていないという印象を与えてしまうので注意が必要です。新卒では就活への意欲が重要視されているため、自己PRからも志望度の高さをアピールすることが大切です。

企業とのマッチング度

仕事をする上では企業との相性も大切であり、マッチング度は重要なポイントです。自己PRでどんなアピールをするかによって、企業とのマッチング度も測られており、相性次第で評価は大きく変わります。

いかに優れた能力や個性を持っていたとしても、企業との相性が悪ければ活躍することは難しいです。能力の高い人がすべての仕事で活躍できるわけではなく、仕事には向き不向きがあります。企業は自社にマッチする人材を採用したいと考えており、それを見抜く指標として自己PRを重要視しているのです。

エントリーシートの自己PRのポイント

エントリーシートで上手に自己PRをするためには、いくつかのポイントがあります。自己PRは自身の魅力をアピールするものですが、ただアピールポイントを述べたからといって簡単に評価されるわけではありません。高評価を獲得するには工夫したアピールが大切であり、どのように書くかが重要です。上手にアピールするためのポイントを知り、評価される自己PRを作成しましょう。

簡潔にアピールする

エントリーシートの自己PRは簡潔にまとめたアピールが大切であり、文章は読みやすさを意識して書きましょう。素晴らしい内容が書かれていたとしても、あまりにも小さい文字で長々と書かれていると、採用担当者は読む気をなくしてしまいます。

就活期間中、採用担当者は何百何千枚と応募書類を読まなければなりません。エントリーシートは細部まで読み込むことが難しいため、パッと見て判断できることが大切です。アピールがごちゃごちゃとしていると、見ただけで読む気をなくしてしまい、念入りに読まれずスルーされる可能性があるので注意しましょう。

明確な根拠を提示

自己PRは説得力を持ったアピールが大切であり、明確な根拠を提示して伝える必要があります。素晴らしい内容でアピールできていたとしても、根拠が示されていなければ信用してもらうことはできず、評価の対象にならない可能性があります。

自己PRは、まず読んでもらい評価してもらうことが大切です。本当のことが書いてあると信用してもらうためにも、根拠をできるだけ具体的に示し、説得力を高めたアピールを心がけましょう。

根拠としては、過去にアピールポイントを発揮した、あるいは身に付けたエピソードがおすすめです。エピソードは細部まで深堀りして伝え、誰が読んでも納得できる自己PRを作成しましょう。

仕事での再現性をアピール

自己PRでアピールした能力や人柄は仕事で活かせることが大切であるため、再現性の高さをアピールすることも心がけましょう。どのように仕事で活かすか、企業に貢献できるかを伝えることが大切です。再現性が明確にされていなければ、採用メリットをアピールすることができず、高評価も獲得しづらくなります。

自己PRではさまざまな点が見られていますが、最終的には企業で活躍できるかがもっとも重要視されているポイントです。仕事での再現性を明確に示すことができれば、高評価も獲得しやすくたるため、具体例を交えるなどして詳細に説明しましょう。

エントリーシートの自己PRの例文

エントリーシートに書く自己PRについてさらに理解を深めるためには、アピールの例文を参考にしてみましょう。自己PRのポイントは把握できていても、実際にエントリーシートに記入するとなれば、何と書けばいいのか分からず悩んでしまう人は多いです。

書くべき内容が思いつかないのは、アピールの全体像を把握できていないからです。例文を参考にしてイメージを膨らませ、エントリーシートの作成に役立てましょう。

例文①協調性

私は協調性があり、周囲の意見をまとめて場を収めることが出来ます。大学時代はバスケ部に所属しており、チームの方針でもめたことがありました。どのような方針で練習を組むかで揉め、それぞれが自分の意見を出すばかりで譲りませんでした。
私は自分の意見を出しながらも、他の人の意見を聞くことに集中し、それぞれの意見を整理してまとめました。意見をまとめることで全体の総意となる案を提示し、事態を収めることが出来ました。御社でもチームの意見をまとめ、全員が納得できる提案をすることで、チーム力を高めて活躍したいと考えています。

協調性のアピールでは、周囲の意見をまとめて場を収めることができると述べられています。どんな協調性なのかを具体的に提示することで、アピール内容を明確にし、印象のあるアピールができています。

また、最初に結論を提示することでまとまりが生まれ、全体的に簡潔にまとめられています。過去の経験から根拠を提示し、入社後の再現性についても言及されています。企業でどのように活躍するのかについては、具体的に示されており、仕事で活躍する姿がイメージできる例文です。

例文②行動力

私は行動力があり、いざという時にも迷わず決断を下すことが出来ます。大学時代は居酒屋でアルバイトをしていました。ある日宴会の予約がいくつも重なり、繁忙期でもあったため店内は営業時間中常に満席状態でした。
先に宴会の準備からするのか、それ以外のお客様の料理を作るのか、キッチン全体で迷いましたが、私は先に宴会から準備をすべきと主張し、その理由も細かく説明しました。全員の納得を得た上で行動することで、何とか店を回すことができ、お客様にも喜んで頂くことが出来ました。
御社では、何事にも恐れることなく挑戦し、自分から積極的に仕事を取りに行くことで成長し、企業に貢献できる存在になりたいと考えています。

行動力のアピールでは、迷わずに決断を下すことができると述べられています。どんな能力なのかを限定的に述べることで、アピールポイントを明確、かつ簡潔にできているでしょう。

アルバイトの経験から行動力を発揮したことが伝わり、説得力のあるアピールができています。また、自分勝手に行動しているのではなく、周囲の人からの賛同を得て動けていることが、特に評価されるポイントです。行動力のマイナスとなる要素を打ち消して伝えられており、アピール力は高いでしょう。

例文③好奇心旺盛

私は好奇心旺盛であり、新しいことにも恐れずチャレンジできます。大学時代は経済学部ゼミに所属していました。所属しているゼミでは、他学部との交換勉強会があり、期間は半年と長期でした。交換先は法学部であり、ゼミの内容も難しそうで敬遠する人は多くいましたが、私は何でもチャレンジすべきと考え、交換を志望しました。
法学部のゼミは確かに難しくはありましたが、新しいことをたくさん学ぶことができ、幅広い知識を身に付けることができました。御社では営業として働き、ルート営業だけではなく、新規販路の開拓にも力を入れ、新しい顧客を獲得することで利益に貢献したいと考えています。

好奇心旺盛のアピールでは、新しいことにも恐れずチャレンジできると述べられています。大学時代の経験から、好奇心を発揮したことが伝えられており、説得力には問題はありません。

また、単に好奇心があってさまざまなことにチャレンジできるだけではなく、行動の結果学びがあり、成長できているのも大きなポイントです。仕事での再現性についてもきちんと言及されており、どのように活躍するかが明確にアピール出来ているので好印象でしょう。

例文④リーダーシップ

私は全体を広い視野で見て、よりよくするために行動する力があります。大学で写真サークルに入っていた時に、私たち3年と後輩の仲が悪かったことがありました。サークルの雰囲気をよくするためにも、積極的に皆に声をかけて交流の機会を増やしていき、お互いを理解できるようになりました。

私はあえて部長などの役職にはつかず、皆と同じ立場でいたことで、何でも相談しやすい役回りになったと思います。この経験から、同僚や仲間が困っている時に改善できる方法を考え、自ら率先して行動する大切さを学びました。

サークルでの経験から、自らのリーダーシップについてアピールしています。自分だけでなく周りの人の立場になって行動したことで、サークルの雰囲気を変えることができまました。具体的な経験を述べることで、どのような問題があり、どんな対策をしたのかが分かりやすい文章になっています。

例文⑤責任感

私の強みは、困難な状況でも諦めずに、問題を解決する方法を考えて行動に移せる点です。アルバイトでは販売の仕事をしていましたが、お客様の期待に応えられるような接客を心がけていました。希望している商品が無い時にも、要望を満たせる商品をおすすめするなど、代わりになる商品を提案することで喜んでもらえました。すぐにお断りするのではなく、どのようにしたらお客様に満足して頂けるかを常に考え、行動してきました。入社後もお客様に喜んでいただけるように、全力で貢献したいと思います。

責任感があるという自己PRですが、「責任感」という言葉を使わずに強みを表現しています。アルバイト先の業務で、諦めずに困難な状況に立ち向かっていたエピソードが具体的に書かれています。入社後にも活かしたいと述べることで、志望度の高さもアピールしています。

エントリーシートの自己PRの注意点

エントリーシートの自己PRの注意点

エントリーシートの自己PRで上手にアピールするためのポイントはさまざまありますが、高評価を獲得するには、さらに注意点を知っておくことも大切です。せっかく高評価を獲得できても、ミスがあって評価を下げられてしまうと、選考でも不利になってしまいます。

高評価を獲得するには、プラスのポイントをたくさんつくり、マイナスのポイントをひとつでも減らすことが大切です。注意点を正しく把握して、減点されないアピールを考えましょう。

履歴書よりも詳しく書く

企業によって応募書類はさまざまですが、エントリーシートと履歴書、両方の提出を求められることも多いです。両方の提出が必要な場合、エントリーシートの自己PRは履歴書よりも詳しく書くことが大切です。

それぞれの自己PRは、ベースは同じ内容で書きますが、説明する範囲が違っています。履歴書では概要を簡単に説明し、エントリーシートでは、その内容を深堀りしてアピールすると考えましょう。

さらに考えるなら、その先の面接でのアピールも意識することが大切です。書類選考を突破すれば面接へと進みますが、面接でも自己PRは求められます。面接での自己PRは、応募書類に記載した内容をさらに細部まで口頭で膨らませます。エントリーシートの段階ですべてを語りきらないよう注意しながらも、履歴書よりも細かく伝えることは意識しましょう。

アピールポイントはひとつに絞る

高評価を獲得するにはアピール力を高める必要がありますが、だからといってアピールポイントを増やすのはNGです。自己PRはアピールポイントを増やしたからといって、簡単にアピール力が高まるわけではなく、むしろ印象が悪くなる可能性があります。

エントリーシートに書ける内容は限られており、文字数が制限された中で複数のアピールをしようと思えば、どうしてもひとつひとつの内容が薄くなります。内容の薄いアピールだと、採用担当者の印象にも残らず、評価も下げられる可能性が高いです。

ひとつに絞ることで、アピールポイントを細かく伝えることができます。最も伝えたいことひとつに絞ってアピールしましょう。

企業で活かせることが大前提

エントリーシートの自己PRではどんな内容でもアピールすること自体は可能ですが、評価されるには企業で活かせるということが大前提です。どれだけ上手にアピールできていたとしても、それが企業で活かせる内容でなければアピール力は半減してしまい、場合によってはマイナスの印象を与えてしまいます。

自己PRはどのように伝えるかだけではなく、何を伝えるかも工夫しなければなりません。評価される題材と上手なアピールの両方が揃ってこそ高評価となりますので、志望企業ではどんな能力、人柄が求められているのかを理解しておきましょう。自己PRで評価されるためには、事前の企業研究は必須です。

自由記述欄も自己PRのひとつ

エントリーシートでは自由記述欄が設けられていることが多く、実はこれも自己PRの一環です。自由記述欄は、その名の通り自由に書いて項目であり、自分を自由に表現して、企業に売り込むことができます。

質問として設定されている自己PRよりも、自由度の高いアピールができるため、上手に使えばさらに高評価を目指すことができます。自由記述欄の書き方にもポイントがあるため、それらを理解して上手にアピールしましょう。

図や表を使ってアピール

自由記述欄は、文字だけでアピールするのではなく、図や表などを用いてアピールするのがおすすめです。エントリーシートごとにどの程度の範囲で自由記述欄が設けられているかは違いますが、他の質問よりは大きめの記入欄になっていることが多いです。

記入欄いっぱいを使って文字だけでアピールしてしまうと、読みづらくなります。図や表を使うことで、視覚効果を作り、読みやすく分かりやすいアピールができるでしょう。企業によっては自由記述欄の書き方が指定されている場合もありますが、基本的には図や表などを使うのはOKです。文字以外も上手に使って印象深さや見やすさを意識し、効果的なアピールをおこないましょう。

個性を発揮することが大切

自由記述欄ではどんなことでもアピールすることができるため、個性を発揮することに重きをおきましょう。エントリーシートでは個性が見られているため、履歴書よりもアピールの自由度は高いです。

しかし、通常の質問については、企業からの指定を守らなければならず、完全に自由なわけではありません。一方自由記述欄については、多少の指定がされることもありますが、基本的にはほとんど制限はなく、より自由に自分を表現することができます。

企業としても、自由記述欄から学生の個性が見たいと考えているため、求められているものを提示するためにも、自分らしさを発揮して記入することが大切です。最低限の指定は守りながらも、型にはまらないアピールで個性を発揮しましょう。

エントリーシートの自己PRで個性を伝えよう

書類選考でエントリーシートの提出を求める企業は多く、ここで行き詰まりを感じている人は多いです。エントリーシートは履歴書よりも自由度を高く持ってアピールできるため、個性を伝えることを意識して記入することが大切です。

自己PRについてもこれは同じであり、自分らしさに重点を置き、ほかの学生と差別化を図れるアピールを心がけましょう。自己PRは自分の能力を提示するだけではなく、自分らしさをアピールし、自分にしかない魅力を伝えることが大切です。

ありきたりなアピールでは採用担当者の目には留まらず、選考を突破することもできません。書類選考を攻略するためにも、自己PRの内容は工夫し、アピール力の高いエントリーシートを作成しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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