就活その他

公務員の福利厚生で押さえるべきポイント|年金制度や有給取得率・特別休暇で支払われる給与とは

公務員の福利厚生について

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公務員の福利厚生として【共済組合】や【休暇制度】などが挙げられるでしょう。共済組合は健康保険や年金業務、宿泊施設の経営、福祉事業などをおこなっています。人間ドッグや共済組合の宿泊施設をお得に利用できたり、レジャー施設のチケットを安く購入したりできるようです。

休暇制度では、【年次休暇】【病気休暇】【特別休暇】【介護休暇】の4つにわけられます。特別休暇は【ボランティア活動の参加】【忌引】【結婚】【妻の出産】などで適用されるようです。このように、公務員の福利厚生は充実しているといえるでしょう。

一般職の国家公務員の休暇制度(概要)|人事院

国家公務員共済組合連合会

地方公務員共済組合連合会

育児休暇が取得しやすい

公務員のメリットとして、『育児休暇を取得しやすい』ということが挙げられます。とくに女性の方は、「仕事をしていると産休を取れるのかどうかが不安。」という方が多いでしょう。実は民間企業、公務員共に育休制度は法律上取ることができるように定められています。

しかし、最近のニュースを見ていると、一般企業では一人職場に抜けができてしまうと業務が回らなくなることや、上司からの圧力で育児休暇を取りづらい印象かもしれません。それに比べ、公務員は職種柄、法律違反することは絶対に許されません。

また、公務員が育児休業を取ると、子供の3歳の誕生日まで法律によって支給額の定められた『最大3年間の育児休業手当金』も受け取ることができます。そのような面からも非常に子育てには適した職種であると言えるでしょう。

福利厚生でディズニーチケットがお得に購入できる

福利厚生で、東京ディズニーリゾートのチケットがお得に購入できる共済組合もあるようです。例として、埼玉県市町村職員共済組合が挙げられます。しかし、1年に何回も利用できるわけではなく、【1施設につき年に1回】のように回数が制限されているケースが多いようです。東京ディズニーリゾートの他にも、多くの施設で福利厚生でお得にチケットが購入できます。

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公務員の福利厚生クレジットカードについて

現職の公務員やそのOBが入会できるクレジットカードがあるようです。これは、公務員の福利厚生のサービスの1つともいえるでしょう。例として、国家公務員共済組合員が対象のクレジットカードが挙げられます。入会すると、クレジットカードとしてのサービスの他に会員限定のお得な特典もあるようです。

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旅行商品の割引がある

KKRメンバーズカードに入会すると、お得に旅行をすることができます。海外旅行に行く際は、自動的に最高5000万円までの傷害保険サービスが付いており、万が一の病気や怪我の時は補償してくれます。また、海外旅行の際に必ず使用する空港において、会員限定のラウンジサービスを利用することもできます。

出発までの時間をラウンジにてドリンクサービスや新聞・雑誌を読んで過ごすことができます。会員限定サービスは海外旅行だけでなく、国内旅行においても適用されます。例えば、JR九州旅行をする際は、ホテルを格安で利用できたり、一般価格からさらに割り引いてのサービス利用をすることもできます。

引っ越しの割引サービスもある

国家公務員は民間企業や地方公務員に比べ職種上、非常に転勤の多い職種です。時には都市から地方への転勤が続く場合もあります。地方配属になった場合はこれまでの居住地から通勤は当然できなくなるため、引越しは欠かせません。国から赴任旅費は出るものの、やはりなんども地方への引越しが続くと、引越し代金は結構な出費になるでしょう。

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公務員の年金制度

公務員には、民間企業の社員でいうところの厚生年金に当たる共済年金制度がありました。この共済年金には職域加算制度というものがあり、民間企業の厚生年金より多くの年金が支給されていました。しかし、この福利厚生制度は2015年9月に制度変更され厚生年金に一括化されました。

民間よりも退職金が多く支払われる

新しい厚生年金制度では、一定の年齢に達した対象者に給付される老齢厚生年金、病気、負傷によって労働ができなくなった時の障害厚生年金、対象者が死亡した場合、遺族に支給される遺族厚生年金の3つがあります。それぞれの年金支払額格差も近い将来統一される予定です。

年金支払い額上乗せ制度は、年金払い退職給付という制度に変更され存続していく見込みです。また、民間企業の退職金が1500万円〜2000万円程であるのに対し、公務員の退職金が2400万円と公務員のほうが多い退職金をもらう事ができ、充実した福利厚生を実現しています。

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公務員の有給取得率とは

公務員は、福利厚生の一環として有給を年20日、繰り越しで最大40日まで取得する事ができます。気になるのは実際の有給の取得率ですが、例をあげると千葉市、さいたま市、相模原市の市役所職員の場合、有給取得率は年13日ほどで60%前後のようです。部署別にみると、交通局がほぼ20日の100%に近い有給取得率となっている一方、病院局や消防局では40%前後で低い値となっています。

行政の中枢に関わる部署ではほとんど取得できない場合も

中央省庁や都道府県庁の財政課など行政の中枢に関わる部署では、ほとんど取得できない場合もあり、有給取得率がどのくらいであるのか一概には言えないようです。

民間企業の社員の有給取得率が平均8日ほどで50%程ですから、平均値では公務員のほうが高い取得率となっています。その他の福利厚生制度として病気による休暇は最大で90日、介護による休暇は最大で6カ月取得する事が出来ます。

公務員の特別休暇時に支払われる給与とは

女性は出産を機に退職するケースも多いですが、公務員は育児休暇などの福利厚生も含めて、休暇後もきちんと復職できるようになっています。地方公務員の場合、出産で休む時は出産の42日前から出産後56日まで給与の一日当たりの額の3分の2が支給され、育児休暇の時も180日までは3分の2、子供が1歳になるまでは5割が支給されます。休暇自体は最大で3年までとる事ができます。

公務員は特別休暇の理由によって支払額が変わる

両親の介護などの場合は3カ月まで4割、病気や怪我の場合は基本的には最大で1年と6カ月のあいだ3分の2が支給されます。復職もスムーズに行う事ができ、大変恵まれた福利厚生制度が整っています。

国家公務員の場合、病気休暇が90日まで給与100%支給、その後3年まで休職する事が可能で、初めの1年は給与の8割、2年目から1年半は3分の2が支給されます。出産前が6週間、出産後が8週間まで、介護休暇は6カ月まで取得する事が出来ます。

公務員の福利厚生は民間企業よりも充実している

こうやって見ていくと、公務員の福利厚生制度が充実している事がわかります。その他にも、ディズニーランドの割引パスポート、スポーツ観戦チケットの割引や美術館の入館券の支給など、色々な福利厚生制度があります。民間の福利厚生制度も充実していますが、公務員の福利厚生制度も充実しており、頼りになると言えます。

※最後に、本記事につきましては、公開されている情報を活用し、当社が独自の基準によってシミュレーションした結果を開示しているものとなります。読者の皆様に企業選択の一助になればという趣旨で情報を作成しておりますため、なるべく実態に近い状態のシミュレーションとなる様に最善を尽くしているものの、実際の報酬額とは異なります。 あくまでも参考情報の一つとしてご活用くださいませ。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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