インターン

【インターンシップの倍率とは】短期・長期の違いと人気の高い企業

インターンの倍率は企業によって大きく変わる

現在、インターンシップを実施する企業が多くなってきています。インターンシップとは、「学生が一定期間企業で働く職場体験」のことです。企業側は名目上、「インターンと選考は別」としているところが多いですが、インターンがきっかけでスムーズに内定となるケースもあります。

当然のことながら、インターンには定員が設定されており、希望者全員が受け入れられるわけではありません。そのためインターンにも選考フローがあり、それらをクリアする必要があります。インターンの倍率は業界や企業によって大きく変わりますので、倍率について知り、倍率も加味した上でインターンの応募を考えることが大切です。

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本選考と比べるとインターンの方が倍率は高い

インターンは本選考とは別になっています。学生にとっては、「インターンは就活の前段階」と捉えている人も多いでしょう。そのため、本選考に比べて参加しやすいというイメージを持ってしまいがちです。しかし、実はインターンに参加することは簡単なことではありません。全体的な傾向として、インターンは本選考よりも倍率が高くなりやすいからです。

インターンが行われるのは本選考よりも前の段階です。この時点では、学生はまだ志望業界・志望企業を絞り込めていないことが多いでしょう。「少し気になるから」、「とりあえず体験しておきたい」と気軽に応募する学生も多いです。一方、インターンは企業側に負担がかかります。そのためインターンの採用人数が少なく設定されていることが多く、どうしても高倍率になってしまうのです。

インターンの期間が長いほうが倍率は低くなる

インターンの期間

  • 短期インターン(1日のみ)
  • 短期インターン(1週間前後)
  • 長期インターン(数か月間)

インターンの倍率は、業界や企業によっても変わりますが、期間の長さによっても変わる傾向があります。インターンを期間別に分けたのが上記です。インターン期間が長くなればなるほど、負担やスケジュール確保の困難さが増します。そのため、長期インターンほど倍率が低くなる傾向があるのです。

短期インターンが業務を体験することを重視しているのに対し、長期インターンは実践力を重視しているという傾向もあります。長期インターンは即戦力を求める中小企業やベンチャー企業などが実施していることが多く、インターン中の評価が高ければ採用される可能性もあるでしょう。低倍率で内定に直結する可能性があるため、長期インターンへの参加も検討する価値はあるでしょう。

短期インターンシップ(1日のみ)の倍率

1日のみ開催のインターンシップでは、採用倍率は基本的にやや高めになることが多いようです。

1日開催のインターンシップは基本的に複数日程おこなわれることが多くあります。その分参加しやすいインターンシップでもあり、参加日によってはある程度人数がばらけて採用も多くなるでしょう。しかし、1日インターンは募集人数や日程の多さから気軽に参加できることもあり、参加人数がかなり多くなります。複数日程のインターンシップなら参加人数がばらけることになりますが、それでも元々の応募人数が多くなるため、採用倍率は思ったよりも高いでしょう。

それでも1週間前後の短期インターンシップに比べれば、まだ参加しやすいというのも事実です。

短期インターンシップ(1週間前後)の倍率

様々なインターンシップのなかで、一番採用倍率が高くなってしまうのが1週間前後の短期インターンになります。1週間前後の短期インターンシップは、参加のしやすさや日程の組みやすさもあり、就活生にとってはメリットの大きいインターンシップです。大手企業でもこのタイプのインターンシップが多く、一番ベーシックな形式といえるでしょう。

そのため、この短期インターンシップに応募する就活生はかなり多くなるようです。その分採用倍率も上がり、1日インターンに比べると参加できる確率は低くなるでしょう。

1週間前後の短期インターンシップに参加したいと考えているのであれば、この点を踏まえて参加するかどうかを考えるようにしましょう。

長期インターンシップの倍率

長期インターンシップは他のインターンと比べると、参加倍率がやや低い傾向になります。その分参加しやすくはなりますが、専門性の高さから応募しにくいインターンでもあるようです。

長期インターンは基本的に期間が長いこともあり、開催する企業が少ないといえます。またそれに加えて、実務に本格的に関わることになるインターンシップであり、長い時間拘束されてしまうことから就活生によっては参加しにくい部分もあるようです。これらの理由から、長期インターンは応募人数が少なくなるために、倍率も低くなるということです。

こういった事情を踏まえて、参加のための時間が確保できるのであれば、本格的に企業の業務を体験できる長期インターンシップに参加することを検討するのもいいでしょう。

インターンの実情

インターンを上手く活用して就活のスタートを順調に切っていくためには、インターンの倍率以外にも実情を知っておく必要があります。日本でどれくらいの企業がインターンを実施しているのか、そしてどれくらいの学生がインターンに参加しているのかを知りましょう。特にインターンへの参加を迷っている人は、参考にしてみてください。

6割近くの企業でインターンを実施

現在、6割近くもの企業がインターンを実施しています。インターンを実施する企業は年々増加傾向です。なぜなら、インターンには企業側にとっても多大なメリットがあるからです。

採用する企業側で一番避けたいのは、入社後にミスマッチが発覚し、新人が早期で退職してしまうことです。インターンを通し、企業は学生を、学生は企業をより深く理解することができます。

それにより、入社後のミスマッチを防止するという役割があるのです。その他にも、積極的にインターンを行うことで「風通しの良い企業・活気のある企業」というイメージをアピールするなどのメリットもあります。このような点から、企業はインターンを積極的に導入しているのです。

4割以上の学生がインターンに参加

インターンに対して積極的なのは企業だけではありません。参加する側の学生も、年々増加傾向にあります。現在、4割以上の学生がインターンに参加しているのです。学生側も、インターンシップのメリットを理解し、参加率が向上してきています。

そのメリットとは、企業側と同様、入社後のミスマッチを防ぐことが挙げられるでしょう。また、学生は社会人経験がないところから就職先を決めなければならず、それ自体にリスクがあると言えます。

選考がスタートする前に社会や業界・企業、そして自分の適性をできる限り知っておき、それらをきちんと踏まえた上で選考に臨みたいというのが学生側の考えです。就活に失敗したい学生はいません。就活に役立つリアルな体験・情報収集の機会として、インターンはとても貴重なのです。

大企業とベンチャー企業のインターンシップにおける倍率

大企業とベンチャー企業のインターンシップの倍率は、企業の性質によってもある程度差が出てくるようです。

ベンチャー企業の中でも規模の大きな「メガベンチャー」であれば、大企業のインターンシップと倍率にそこまでの差はないようです。逆に、一般的な規模のベンチャー企業と大企業の倍率を比べると、やはり違いが出てくることになります。

基本的に、倍率が高いのは大企業のインターンシップです。その分インターンシップも複数の日程を組んだり募集人数を多くしたりしていますが、応募する就活生が多くなる部分もあるため倍率は高いものであると考えていいでしょう。ベンチャー企業の場合は、インターンシップの募集人数が限りなく少ない場合が多くあります。その分倍率が高くなることも多く、企業によっては大企業より参加しにくいこともあるようです。

人気の高いインターンをおこなう企業

インターンの倍率や実施企業・参加する学生の割合が分かったところで、今度は具体的なインターンの内容について知っていきましょう。先述の通り、インターンを実施している企業は数多くあります。ここからは、そんな数あるインターンの中でも特に人気の高い3社のインターン内容を具体的に取り上げます。人気のあるインターンの内容を知ってイメージを膨らませ、自分のインターン参加の参考にしていきましょう。

【広告業】博報堂

博報堂の2018年卒向けインターン

  • 生活者発想合宿in軽井沢~新しい暮らしを発明しよう
  • クリエイティブ・サマーキャンプ

博報堂は、広告業界の中でも最も人気の高い有名企業です。そんな博報堂では2017年、上記2種類のインターンを実施しており、学生からとても人気がありました。「生活者発想合宿in軽井沢~新しい暮らしを発明しよう」は、博報堂が大切にしている「生活者発想」について学ぶインターンでした。

講義などで生活者発想について学び、軽井沢での合宿で「未来の暮らしを発明するプラン」を考える内容でした。クリエイティブ・サマーキャンプは、「コピーライター」、「アートディレクター」、「インタラクティブクリエイター」の3コースに分かれ、講師・仲間とともにアイデアを磨く体験を5日間するものでした。

クリエイティブな仕事について深く知る貴重なチャンスだったと言えるでしょう。

【総合商社】伊藤忠商事

伊藤忠商事の2018年卒向けインターン

  • 3Daysインターンシップ
  • 1Dayインターンシップ

総合商社で最も人気の高い企業の1つである伊藤忠商事も人気のインターンを実施しています。2017年には上記2種類のインターンが実施されました。3Daysの方は、配属先のビジネス立案、商社ビジネスのケースワーク、働き方改革講座、ファミリーマートと総合商社の機能について学ぶなど、多岐にわたるプログラムでした。

1Dayの方は総合商社のビジネス講座、商社ビジネスのケースワーク、座談会のプログラムとなっており、1日の中で商社ビジネスのエッセンスに触れることのできる内容でした。商社ビジネスについて知る貴重なインターン内容だったと言えるでしょう。

【アミューズメント】オリエンタルランド

オリエンタルランドの2018年卒向けインターン

  • オリエンタルランドが社会に提供する価値は?

オリエンタルランドは、アミューズメント業界の中でも特に人気の高い企業です。そんなオリエンタルランドでも、2018年新卒・総合職志望者向けインターンが実施されました。テーマは「オリエンタルランドが社会に提供する価値は?」です。内容は、テーマパーク運営について3日間で学んでいくというものでした。

オリエンタルランドが提供する価値や、使命について社員からのプレゼンテーションがあった後、グループワーク・発表、それに対する社員からのフィードバックが行われました。その後は会社見学でパーク運営の具体的な工夫を学び、座談会では社員との対話で働くイメージを膨らませるというプログラムでした。テーマパークで働くイメージを自分の中でより具体化できる3日間の内容だったと言えるでしょう。

インターンシップ選考通過者のESを参考にしよう

インターンシップの倍率は、それぞれの期間や企業の規模によって異なるといえます。特に大手企業のインターンシップは倍率が高いため、事前の対策が必要です。本選考を有利に進めるためにも、インターンシップに参加しておきましょう。

就活の未来では、インターン選考通過者が実際に提出したES集を公開しています。日本航空、日清製粉、三菱UFJ銀行、NTTデータなどのインターン選考を突破したESの内容を知ることができます。無料の資料となっていますので、受かるエントリーシートの特徴について確認しておきましょう。

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インターンには積極的に参加しよう!

【国家公務員の昇給制度とは】知っておきたい民間にない俸給表や評価の仕方について徹底解説最近、インターンを実施する企業・インターンに参加する学生がともに増加してきています。インターンには人数制限があるため、本選考以上の高倍率となっており、人気の高いインターンに参加することは容易ではありません。

しかしもし参加することができれば、社会や業界・企業について具体的に学ぶことができ、就活を成功させるための貴重な機会になることは間違いないでしょう。インターンで体験し、学んだことは、就職先選び、業界・企業研究、志望動機の準備、面接など、全ての場面で役立つものです。

もし仮に企業の雰囲気がイメージ通りでなかったとしても、入社後のミスマッチを防ぐことにつながるので、それはそれで大きな収穫と言えるでしょう。ぜひインターンの貴重な機会を活かし、就活を成功へ向かって進めていきましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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