内定について

【内定通知書が来ないことはある?】もしもの場合の対処法

内定通知書が送られて来ない

内定を獲得すると、就活は一段落します。過密なスケジュールを過ごす人も多いため、企業から内定を言い渡され、ようやくゆっくりできると安心する人も多いでしょう。最終面接以降の流れは、基本的には企業から内定が言い渡され、内定通知書という正式な書類を通知されて、承諾、あるいは辞退となることが多いです。

企業によって細かい違いはあり、最初から内定通知書を送ってくることもありますが、基本の流れはそれほど変わりません。しかし、全ての場合でスムーズに進むとは限らず、最終面接の合格を言い渡されたのに、内定通知書が送られて来ないということもあります。

この場合、本当に内定が出たのか不安になる人は少なくありません。内定通知書が来ないのはなぜなのか、対処法も含めて知っておきましょう。

なぜ内定通知書が来ないのか

内定通知書は企業への内定を証拠付ける重要な書類であり、これを見てようやく安心できるという人も多いでしょう。口頭で内定を告げられただけでも嬉しくはありますが、あくまで口約束に過ぎず、これはいつでも撤回できてしまいます。

内定通知書があるなら、少なくとも口約束ということはなく、間違いなく内定をもらったと実感しやすいでしょう。就活生にとって心のよりどころともなる内定通知書ですが、送られて来ない理由は大きく3つに分けられます。

忙しくて遅れている

一番多いのは、採用活動に追われていて忙しく、単純に手が回っておらずに送られて来ないケースでしょう。内定通知書の発行には時間がかかることもあり、正式な形で就活生に通知するには時間を要してしまうケースも少なくありません。

正式な通知が遅れてしまうからこそ、就活生を早く安心させたいと考え、口頭で内定を言い渡す企業も多いです。内定を言い渡されてから通知書が届くまでに時間がかかったとしても、それは企業の配慮のたまものであるともいえるでしょう。

もちろん、単純に人手が足らずに連絡できていないケースも多いです。最終面接以降も採用担当者はやることが山積みで、必ずしもスムーズに連絡できるとは限らないことを理解しておきましょう。

企業側の手違い

内定通知書は発行したものの、企業の手違いで届いていないケースもあります。これは送ったつもりで送付を忘れていたり、送付先が間違っていたりする場合が考えられるでしょう。企業側のミスで届いていないことも多いですが、そのまま放置してしまうと、場合によっては内定取り消しになる可能性があるため注意しなければなりません。

忙しいという事情で通知が遅くなる場合があるだけに、多忙で送られて来ないのか、それとも手違いなのかがは分かりづらく、厄介でもあります。完全に企業側に落ち度がある場合は、内定取り消しとはならないケースもありますが、これも確実ではありません。

内定が確約にならないまま放置するのは危険なため、場合によっては自分から行動しなければならないことは覚えておきましょう。

そもそも内定通知書を発行していない

最終面接の合格を言い渡され、内定通知書をもらうというのが一連の流れですが、これにも例外はあります。企業によってはそもそも内定通知書を発行していないこともあり、この場合は当然送られて来ません。

内定通知書の発行がない場合は、当然送られて来なくても問題はありませんが、企業によって対応が異なるため注意が必要です。内定通知書を発行する企業は多いため、十分待っても送られて来ないなら、何らかの手違いの可能性が高いでしょう。

そもそも発行していないと、自分で勝手に納得してしまうと、失敗するリスクもあるため注意が必要です。内定通知書を発行しない企業の場合、事前にその旨を伝えることも多いため、最終面接の合格を言い渡された時に、聞き逃しのないようにしましょう。

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内定通知書はなくても大丈夫?

内定通知書が送られて来ないと不安になる人も多いでしょうが、企業によってはそもそも発行しないケースもあります。そのため、内定通知書は必須のものではなく、送られて来ないならそれでも問題はないのではないかと思う人もいるでしょう。

確かに内定通知書は企業によって扱いが違い、不要なケースもあります。内定通知書がないからといって、それ自体に問題があるわけではありません。しかし、企業によっては放置すると危険な場合もあるため、送られて来ないのは果たして正しい状況なのか、細部まで理解を深めておきましょう。

内定承諾書提出の有無が肝心

結論から言えば、内定通知書がなくても就職には問題はありません。就職に関係するのは内定承諾書であり、これを提出したかどうかが重要です。そもそも内定通知書と内定承諾書は別物であり、これを混同しないよう注意が必要です。

内定通知書は単に企業への内定が決まったことを知らせる書類で、文字通り通知をする書類でしかありません。対して内定承諾書は、内定契約を定める契約書であり、これにサインし提出することで、内定は確約となります。

つまり、内定承諾書さえ提出しているなら、よほどの理由がない限り内定は確実であり、別途内定通知書をもらう必要はありません。内定承諾書を提出していない場合は、内定が決まっているのが不確かな状態といえるため、少なくとも内定通知書を持っていないと安心はできないでしょう。

企業によって通知方法は違う

内定通知書と聞くと、正式な書面での通知をイメージする人も多いでしょうが、実はその限りではありません。通知方法は企業によって違い、紙媒体の書類以外で送られてくるケースもあります。

企業によっては最終面接の合格、内定を知らせるメールを、内定通知書に置き換えることも多いです。メールで来ると正式な書類とは考えづらいですが、実は書面での通知と効力が変わらないことは理解しておきましょう。また、最終面接の合格を電話で通知する企業の場合、口頭で伝える内定の決定も、内定通知書と置き換えることができます。

内定通知書はそもそも必須ではなく、単に内定したことを伝えるためのものです。そのため、形式はさまざまで、内定通知そのものを、内定通知書と考えてもよいでしょう。

内定通知書が来ない場合の対処法

内定通知書は絶対に必要なものではありませんが、それでも来ないと不安になる人は多いでしょう。特に内定承諾書を提出する前は、内定通知書がないとさらに不安になりやすく、本当に就活をストップしてもいいか、悩む人も少なくありません。

内定通知書が来ない場合には対処法があり、不安が大きいなら自ら行動し、問題を解決する必要があります。企業の手違いで本来必要なはずなのに届かないということもあるため、万が一に備えて対処法を知っておきましょう。

返事の期間いっぱいまでは待つ

どの企業も採用活動中は忙しく、これまで連絡が早かった企業でも、内定通知書が即座に送られてくるとは限りません。そのため、内定通知書が来るまでは多少待つ必要があり、少なくとも内定の承諾、辞退の返事をしなければならない期間いっぱいまでは待つようにしましょう。

企業によって返事の期間は違いますが、大体口頭で内定を告げられてから、1~2週間程度に設定していることが多いです。仮にその場ですぐに内定を受けると返事をしても、他の就活生の返事を待ってから一斉に通知ということもあるため、すぐに内定通知書がもらえるとは限りません。

内定通知書が書面で来るなら、郵送の時間も考えて3日前後は余裕を見る必要があります。期間超過後、3日程度、もう少し余裕を持つなら1週間程度は待ってみましょう。

期限切れで音沙汰なしなら連絡を

返事の期間を過ぎ、1週間以上経過したのに内定通知書が送られて来ない場合は、何らかの問題が発生している可能性があります。あまりにも通知が遅いなら企業に連絡することが大切で、内定の件はどのようになっているか問い合わせましょう。

返事の期限を過ぎてから1週間以上経過しているなら、問い合わせをしても返事の催促になることはありません。企業に悪印象を与えることもなく、むしろ確実に就職したいという意志が伝わり、好印象になる場合もあるでしょう。

内定通知書の送付が遅れるのは、単に忙しいことが原因の場合もあるため、連絡は手間をかけさせないメールがおすすめです。メールの文面にも注意して、問い合わせましょう。

内定通知書の問い合わせメールの例文

件名:内定通知の件について

○○株式会社 人事部 採用担当○○様

いつも大変お世話になっております。○○大学経済学部の○○と申します。

先日は内定のご連絡を頂き、誠にありがとうございます。入社が今から待ち遠しく、仕事に向けて日々努力を重ねていきたい所存でございます。

内定のご連絡の際に、内定通知書送付の件についてお聞きするのを失念しておりました。
内定通知書はいつ頃の発行になるか、通知の方法も合わせて教えて頂けると幸いです。

お忙しいところ大変恐縮ではございますが、何卒よろしくお願い致します。

署名

内定通知書の問い合わせをする際には、まずは内定のお礼を伝えましょう。その後入社に向けての意気込みを簡単に伝えるとより印象がよく、就職したい気持ちの強さもアピールできます。本題では内定通知書がいつ頃発行されるか、という聞き方がベストです。通知書を早く送ってほしいと催促すると、印象が悪くなるため注意しましょう。発行時期と通知の方法を聞くだけに留めることで、催促している印象を与えずに済み、印象よく問い合わせができます。

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内定承諾書を提出したかどうかで判断しよう

内定の連絡を受けても、正式な通知書が送られて来ないと、本当に内定をもらえたのか不安になる人は多いでしょう。内定通知書があると安心できますが、本当に重要なのは通知書ではありません。内定契約を確約するのに重要なのは内定承諾書であり、これを提出したかどうかが大切です。内定承諾書を提出しているなら、その時点で内定は確約で、別途内定通知書をもらう必要はありません。

反対に内定通知書をもらっていても、内定承諾書を提出していないと、内定が確約になっていないため注意が必要です。内定通知書は実は法的な拘束力は持たず、口頭での通知と効力は何ら変わりません。内定承諾書提出の有無が重要なポイントになるため、これを提出したかどうかで、内定の状態を判断するようにしましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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