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【器用貧乏の意味とは】知っておくべき3つの特徴と向いている仕事

器用貧乏の意味

「器用貧乏」という言葉には、「器用で何でもできるがゆえにひとつのことに徹することができず、結局は大成できない」という意味があります。あなたの周りにも、「とても器用でオールマイティーなのに、どの分野においても中途半端で突出した何かが無い」という人がいることでしょう。まさに自分自身がそうだと感じている人も多いです。

今回は器用貧乏について正しく認識し特徴を捉え、自分に向いている仕事や長所を伸ばすための方法を理解しましょう。そうすることで自分に合った仕事を見つけることができます。

器用貧乏は良い意味ではない

器用貧乏という言葉は、残念ながら良い意味ではありません。まれに器用貧乏をほめ言葉として使う人もいますが、それは間違いです。

「器用」という言葉だけならほめ言葉になりますが、「器用」の良い点を活かせていないという意味の「貧乏」という言葉が付いているため、いい意味の言葉ではないのです。器用貧乏は、マイナスの表現であることを覚えておきましょう。

仕事によっては器用貧乏が活きることもある

器用貧乏は言葉の意味として、器用であるがゆえに大成できないという意味があります。確かに、器用だったとしても能力を活かす工夫しなければ、器用さを活かせないまま終わってしまいます。しかし、仕事によっては器用貧乏が活きることもあります。

活きるところまで昇華させていくためには、自身の努力や言葉の捉え方を変える必要があります。言葉通りで使ってしまうとマイナスの印象を与えてしまう器用貧乏ですが、能力の使い方次第では大きく活躍することができるのです。

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器用貧乏の人の特徴3つ

器用貧乏の3つの特徴を表した図

器用貧乏は器用なため仕事の幅が広く、周りから重宝されるともいえます。幅広い仕事ができ、周りから重宝される存在であれば大きな長所となり得るはずですが、器用貧乏の特徴はそれだけではありません。

このように器用貧乏は言葉通りの短所だけではなく、長所となる特徴もあります。器用貧乏を長所として活かし、長所として自分をアピールするためにも、その特徴を正しく知りましょう。

執着心がなく飽き性が多い

器用貧乏な人の特徴としては執着心がなく、飽き性な人が多いことが挙げられます。器用貧乏な人には好奇心旺盛な人が多く、多くのことに興味が移り、ひとつの物事に執着することが苦手です。ひとつの物事を突き詰めるよりは多くのことを経験し、刺激を得たいと考える人も多いと言われています。

また熱しやすく冷めやすい性格があり、ひとつの物事を継続しておこなうことが苦手なところもあります。そのため、興味があるものをみつけれはすぐに目移りしてしまい、何かひとつに集中して行えないことが多くあります。それにより、すぐに仕事を辞めてしまったり転職したりする人も少なくありません。

さまざまな経験を積むことは社会人にとっては大切なことではありますが、ひとつの分野でキャリアを磨くためには一定期間継続して仕事をおこなう必要があります。さまざまな分野に目移りしてしまうため器用貧乏な人は大成しづらいという欠点を持っています。

なんでもこなすマルチプレーヤー

器用貧乏な人はひとつの分野で大成できない人も多いですが、好奇心旺盛で飽き性は必ずしも悪いことばかりではありません。さまざまな分野を経験することで得られるスキルや知識もありますし、それらを経験することでマルチプレイヤーとして成長することができます。例えば、コンサルタントのような仕事はさまざまな業界の企業に対して経営のアドバイスをすることが仕事であり、それぞれの業界についての知識が求められます。このように器用貧乏な人はさまざまな業界や仕事の経験がある場合が多く、自身の経験に基づいたアドバイスをすることができます。

また器用貧乏な人は大抵のことはそつなくこなすことができ、仕事を覚えるのも非常に早いのです。ひとつの分野で大成することは難しくてもさまざまなスキルや知識を身に付けることで企業で活躍することはできます。器用貧乏な人はただ飽き性なだけではなく、基本的な能力は優れています。多くの知識や能力を身に付けているため、なんでもこなすことができるため、マルチプレイヤーとして活躍する人も多いと言われいます。

物事に対して好き嫌いが少ない

器用貧乏な人は物事に対する好き嫌いが少ないことが特徴です。器用貧乏な人はマルチプライヤーであることから、仕事に対しても苦手意識を持つことはありません。どんな仕事であっても苦手意識を持つことなく、そつなくこなすことができるため未経験でも即戦力として働ける場合も多いです。

しかし、苦手意識を持つことがない反面、何でも簡単にこなせるため仕事を好きになることも少ないようです。仕事は上手くいかなければ苦手意識を持つ場合もありますが、それを苦労して乗り越えることができれば今度は愛着に変わります。

苦労する、乗り越えるというサイクルを繰り返して人は仕事を好きになっていきますが、器用貧乏な人は苦労することが少ないだけに仕事を好きになることも少ないのです。

項目ごとの器用貧乏の使い方

一口に器用貧乏といってもその捉え方はさまざまで、言葉の意味通り短所とすることもできれば、それを長所へと変えていくこともできます。長所と短所は表裏一体の存在であり、器用貧乏もそれは同じです。

捉え方や考え方次第では長所にも短所にもすることはできますので、それぞれの項目ごとに使い分けることが大切です。器用貧乏というひとつの言葉から長所と短所の両方を考えることでアピールに一貫性がでます。自身の本質をよりアピールすることができますので、それぞれの使い方を確認しましょう。

長所

器用貧乏を長所として使用する場合には以下のようにアピールすることができます。

・柔軟性が高い
・新しいことにチャレンジできる
・交友関係が上手

器用貧乏な人は基本的な能力が高く、どのような仕事であってもそつなくこなすことができます。たとえ未経験の仕事であってもすぐに戦力として働くことができますので、適応能力が高いとして柔軟性の高さがアピールできます。

また仕事に対して苦手意識を持つことも少ないので不安を感じることなく新しいことにどんどんチャレンジできるのも長所です。器用さは仕事だけに発揮されるものではなく、人間関係においても発揮されます。器用貧乏な人は適応能力が高いため、どんな場所でもすぐに交友関係を築くことができます。器用貧乏はアピールできる長所も多いため、自身にあったアピール方法を選びましょう。

「長所」について詳しく説明している記事もあるので、合わせて確認してください。「長所」について詳しくなることで、より優位に就活を進めることができるでしょう。

短所

器用貧乏な人の短所としては以下があげられます。

    ・専門分野がない
    ・給料が安定しない

    器用貧乏な人は器用であるがゆえに何でもできていまい、さまざまな分野を広く、浅くかじっていることが多いです。ある程度のレベルまでは大抵のことができるものの、ひとつの分野に特化した人と比べれば能力的に見劣りしてしまうのです。

    また飽き性で興味がさまざまなところに移る特徴から転職を繰り返す場合も多く、給料が安定しないというデメリットもあります。転職がスムーズに決まったとしても、転職先ではまた一からキャリアを積んでいくことになり、高い給料をもらえなくなりがちです。器用貧乏であることの短所もしっかりと理解し、長所のアピールにつなげるようにしましょう。

    短所を答える場合の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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    器用貧乏に向いている仕事5選

    器用貧乏に向いている仕事5選を表した図器用貧乏な人はひとつの分野で大成することが難しく、多くのスキルを身に付けても中途半端なキャリアになってしまうこともあります。しかし、すべての仕事で器用貧乏であることがマイナスになるとは限りません。器用貧乏は一般的には短所として捉えられますが、一定の仕事に対しては大きな長所になることがあります。

    次に器用貧乏に向いている仕事を5つ紹介します。器用貧乏が向いている仕事を理解し、仕事の視野を広げてみましょう。

    経営コンサルタント

    器用貧乏な人に向いている仕事としては経営コンサルタントが挙げられます。経営コンサルタントはさまざまな業界の企業に対して経営のアドバイスをすることが仕事であり、それぞれの業界についての知識が求められます。一般的に経営コンサルタントは独自の勉強によって業界の知識を付けていきますが、器用貧乏な人は好奇心旺盛な側面があるため、知らないことを知ることが好きな傾向にあります。それにより知らない業界に対しての知識を身に着けることが早く、すでにさまざまな業界の知識がある人も多いです。

    業界についての知識もある程度はありますし、自身の経験に基づいたアドバイスをすることができますので、アドバイスの信用度は高くなります。どれだけ深く勉強したとしても百聞は一見に如かずであり、実際の経験に勝るものはありません。経営コンサルタントはさまざまな業界での経験を活かすことができ、器用貧乏な人に向いている仕事といえるでしょう。

    カウンセラー

    器用貧乏な人に向いている仕事としてはカウンセラーも挙げられます。カウンセラーにはカウンセリングの技術やコミュニケーション能力だけではなく、幅広い知識も必要とされます。さまざまな相談者の悩みに答えるためにはまずは悩みを理解する必要があり、理解するためには知識が必要です。器用貧乏な人はさまざまな知識を持っている人も多く、柔軟性が高い人も多いので、知識と柔軟性を駆使して相談者の悩みを解決できます。

    また仕事に対しての好き嫌いがないこともカウンセラーに向いている理由のひとつです。他人の悩みを聞くことに苦手意識を持つことなく、仕事に情熱をかけすぎるあまりに自身が悩むこともありません。仕事とちょうどよい距離感を保つことができ、器用貧乏な人はカウンセラーに向いています。

    総務

    器用貧乏な人に挙げられる仕事としては総務の仕事も考えられます。総務は「書類の作成」や「電話対応」、「来客応対」などさまざまな仕事をおこなう職種です。企業における何でも屋のような存在であり、高い処理能力やさまざまな仕事を担当できる柔軟性、視野の広さなどが求められます。器用貧乏な人は、何でもそつなくこなすことができるため、上記のようなさまざまな業務の処理能力が高い人も多いです。

    また柔軟性も高く、さまざまな仕事に適応でき、経験豊富であることも多いため幅広い視点で仕事をおこなうことができます。また総務は企業に必要な職種であり、業界を問わず存在します。器用貧乏な人は総務として活躍できる能力がありますし、さまざまな業界で仕事をすることができます。

    総務希望の人の志望動機の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。

    ディレクター

    器用貧乏な人に向いている仕事としてはディレクター職もあります。ディレクター職もさまざまな業界で存在する仕事ですが、基本的な業務としてはチームの指揮を執り、全体を把握しながら作業を進めていきます。

    ディレクター職がある業界
    ・テレビ、ラジオ
    ・アート、映像、空間
    ・イベント
    ・WEB

      ディレクターは様々な職種の統括力や急なトラブルへの対応力、コミュニケーション能力などが求められる仕事です。チームの中にはたくさんの人がいるため、器用貧乏な人の視野の広さを活かし、それぞれに仕事を指示しながら全体の完成を目指すことができます。

      また柔軟性も高く、急なトラブルに対応できることも活きることでしょう。何よりチームの指揮を執る上ではコミュニケーション能力を欠かすことができず、交友関係が上手いことは大きなメリットです。ディレクターも器用貧乏な人の長所に当てはまることが多く、向いている仕事となっています。

      マーケッター

      器用貧乏な人に向いている仕事として最後に挙げられるのはマーケッターです。マーケッターは市場の動向や消費者の求めるものなどを読み、売れる商品やアイデアを提案することで、モノやサービスが売れるための仕組みを作る人のことを言います。マーケッターはマーケティングをおこなう人ですので、市場の変化を読む力が必要であり、それは経験によって培われることも多いです。器用貧乏な人はさまざまな業界での仕事経験により、幅広い視野から「市場の動向」や「売れる商品」「売れるための仕組み」を理解しているため、実地でマーケティング能力を養っている場合が多いです。

      またさまざまな業界での経験を持っていることでより複合的なマーケティングをおこなうことができます。ひとつの視点だけではなく、幅広い視点で物事を考えることができるので、市場を予測することができるのでマーケッターも向いている仕事のひとつでしょう。

      器用貧乏の特徴を知り長所を伸ばすことが大事

      器用貧乏は一般的には短所されていますが、その捉え方によっては長所にもなりますし、器用貧乏だからこそ向いてる仕事もあります。器用貧乏であることは必ずしもマイナスではありませんので、悲観することなく自身の特徴としっかりと向き合うことが大切です。

      一口に器用貧乏といってもさまざまな特徴、長所や短所があり、それらは人によっても異なっています。自分はどんな特徴がある器用貧乏なのか、自分の中で特に長所といえるものは、短所といえるものは何かなどを考えていきましょう。

      器用貧乏は捉え方によっては大きな長所であり、大きな可能性を秘めた特徴です。器用貧乏であることを嘆くのではなく、自身の特徴を正しく理解して、アピールにつなげていきましょう。

      監修者プロフィール

      ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
      吉川 智也(よしかわ・ともや)
      1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
      現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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