公務員になると得られる4つのメリットとは|デメリットもあわせてご紹介します【疑問解決】
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目次
公務員になるには
景気の変動などに関係なく給料やボーナス(期末・勤勉手当)が保証され、よほどのことがない限り解雇もされない公務員。その身分の安定性から、就活生には毎年人気の職種です。では、そんな憧れの公務員になるにはどうすればいいのでしょう。
当然のことですが、国家公務員なら国(人事院)、地方公務員であれば都道府県や市町村などが実施している採用試験に合格しなければなりません。ただ、これには学歴による制限があり、高卒以上でなければどの職種でも受験することはできません。また、国家公務員の総合職については一部、大学院卒という条件があります。
さらに、公務員の場合、募集のカテゴリーによっては年齢制限が慣行的に許容されていることを忘れてはいけません。つまり、何歳になっても公務員になれるというわけではないということです。つぎに、公務員になればどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。
公務員になるメリット①給料が良い
公務員であることのメリットのひとつに賃金の高さと安定というものがあります。本来、公務員とは民間企業の平均賃金に合わせて賃金調整がされるもの。ですがここ数十年の日本では、民間企業で働く方の平均賃金と公務員の平均賃金とを比べると、公務員の方の方が高いという実態があります。
給与だけでなく雇用も生涯安定している
地域差、職種での格差というものはあるのですが平均月収では、大体10万円ほど公務員のほうが高く、平均年収ともなると、200〜300万円ほど、公務員の方がもらえる賃金が多いというデータがあります。このほかに公務員は、倒産やリストラの恐れがまずないため、労働者が望むのであればほとんどの場合、定年まで働くことができます。これら賃金と雇用の安定が公務員のひとつのメリットです。
公務員になるメリット②充実した福利厚生
公務員であることのメリットの2つ目は福利厚生の充実です。公務員は、民間企業や国民の手本となる存在でなければならないために、福利厚生が充実しています。それというのも国が、民間企業に労働時間を減らせと言ったところ、公務員が過度な労働を強いられているようでは、示しがつかないからです。現在の公務員は、介護や子育てに対して手厚い福利厚生があるのに加えて労働時間を減らしている場所もあります。
また有給休暇に関しても公務員はしっかりと与えられます。
有給休暇が取得しやすい
民間企業のほとんどは、入社半年後に10日ほどの有給休暇が与えられ、その後勤続年数に応じて、増やしていき、最大20日の有給休暇を与えるという体制をとっています。
一方公務員は、1年目から20日の有給休暇を取得できます。さらに新規採用の場合でも、15日後から取得可能です。これら充実した福利厚生が公務員のメリットのひとつです。
福利厚生の種類
公務員は福利厚生が充実しているということも、多くの人が目指す理由のひとつでしょう。その象徴が休暇制度です。いわゆる有給休暇と呼ばれる年次休暇は初年度から年20日間あり、1年で消化できない場合は次年度に繰り越すことができます。しかし、人によっては、とり切れない有給が相当数積みあがっているというケースもあるのです。
病気休暇は、医師の診断書があれば原則90日取得が可能であり、この間は給料が100%支給されます。このほか、夏期休暇や介護休暇、ボランティア、ドナー、産前産後、保育、男性の育児参加、妻の出産など、民間ではほとんどないような特別休暇が付与されています。
また、国家公務員は省庁別、地方公務員は、都道府県と市町村を合わせた形の共済組合(都職員は独立)があり、医療保険と年金を運営しています。このうち公務員が加入する共済年金は、民間に比べ厚遇だと批判が高まったため、サラリーマンの厚生年金に一元化されました。
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公務員になるメリット③社会的信頼
公務員のメリットの三つ目は社会的信頼が高いということです。公務員とは国がその地位を保証してくれているために、社会的信頼という点が非常に高いです。この社会的信頼が高いというのは、イメージの話だけではなく、実生活において大きなメリットをもたらしてくれます。
国によって保障された社会的信頼がありローンが組みやすい
そのメリットというのは、ローンの組みやすさです。公務員は、勤続年数に関わらず、公務員というだけで、多くの場合でローンを組むことができます。よほどのことがない限り、公務員はローンを組む際に断られることがありません。家を建てるのにも、お金を借りるのにもローンを組む必要があります。その際、審査が行われますが、公務員であると、その審査が非常に有利になるのです。ローンが組みやすいというのは、人生設計を考えるにあたり、大きなメリットとなります。
公務員になるメリット④安定した生活
安定した生活が送りやすいことも、公務員になるメリットとして挙げられるでしょう。上記で述べたように、公務員は福利厚生の充実や社会的信頼が高いためです。倒産の恐れもありません。しかし、「公務員になったらメリットしかない」という訳ではありません。つぎに、公務員になるデメリットについて見ていきましょう。
公務員になるデメリット
公務員のデメリットとして【給料が変わらない】ことや【副業禁止規定がある】などが挙げられます。例えば、「今月はこの業務で大きな成果が出たから給料が上がる」というのはありません。給料は月によって変動するわけではないことを覚えておきましょう。
(営利企業への従事等の制限)
第三十八条 職員は、任命権者の許可を受けなければ、商業、工業又は金融業その他営利を目的とする私企業(以下この項及び次条第一項において「営利企業」という。)を営むことを目的とする会社その他の団体の役員その他人事委員会規則(人事委員会を置かない地方公共団体においては、地方公共団体の規則)で定める地位を兼ね、若しくは自ら営利企業を営み、又は報酬を得ていかなる事業若しくは事務にも従事してはならない。
2 人事委員会は、人事委員会規則により前項の場合における任命権者の許可の基準を定めることができる。
副業禁止は、国家公務員法や地方公務員法で決められています。副業がばれた場合、厳重注意や減給、停職など何らかの処分があるようです。また、公務員のなかには激務な職種もあるようです。メリットだけではないことも押さえておきましょう。
公務員対策におすすめの本をご紹介
民間の有効求人倍率は1・55倍(平成29年10月)と高水準で推移していますが、安定している公務員人気は衰えることがありません。つまり、就活生にとっては狭き門ということです。採用試験は国家・地方ともに1次の筆記試験と2次の面接(グループディスカッション含む)に大きく分かれていますが、公務員という職業柄、1次の筆記テストは範囲が広範なことで知られます。
それだけに大変であり、生半可な対策では追いつきません。また、面接では当然、公共の福祉を担う者としての理念や人柄、積極性はもちろん、集団討論では話題をまとめたりグループを引っ張っていくリーダーシップなども見られることになります。公務員を目指す人の専門学校や講座などもありますが、就活生が大学の授業を受けながら空き時間にできることいえば、やはり参考書を使った対策でしょう。そこで、おすすめのテキストを3つご紹介します。
おすすめ本①
1冊目は、2017年12月に発行されたばかりの「本試験過去問題集 国家一般職(大卒程度・行政) 2019年度採用 (公務員試験) 」です。国家一般職(大卒程度・行政)の本試験問題の直近3年分(27~29年度)を収録した過去問題集で、科目別でなく試験種別になっているので、各試験種の出題傾向をしっかり把握することができます。
問題は1年ごとの取り外し式です。年度別にまとめられた問題ページを抜き取って、本試験の制限時間通りに答案用紙に向かうことで、実践形式でのトレーニングができます。また、解答に加えて分かりやすい丁寧な解説を掲載。
正解・不正解に関わらず解説を確認することで、知識をしっかりと定着できます。このほか、当該試験の受験資格や手続の概要をまとめた「受験ガイド」を掲載。過去5年の採用予定者数や受験者数、最終合格者数といった受験データもまとめています。サイズがB5判と大きいところも便利です。
おすすめ本②
2冊目は「出たDATA問 1一般知能 基礎編 2019年度版 大卒警察官・消防官・市役所上級・国家公務員・地方上級 」。こちらも2017年12月に出たばかりのものです。創業50年の伝統と実績、全国32拠点のネットワークを誇る東京アカデミーのオリジナルテキストです。
この1冊で国家公務員、地方上級、市役所上級のほか、大卒警察官・消防官の各採用試験に対応できるのがうれしいポイント。内容は、第1章の数的推理(方程式・不等式、計算パズル 等)に始まり、判断推理(順序関係、対応関係等)、空間把握(平面図形、折り紙 等)、資料解釈(数表、グラフ)まで、盛りだくさんです。
それぞれの過去問を分析し、今後も出題が予想される内容の問題を分野別に精選しています。1問1ページのレイアウトで、見やすさに配慮。また、別冊の解答解説は取り外し可能で問題に集中できます。
おすすめ本③
最後のおすすめ本は「2019年度版 絶対決める! 公務員の基礎能力試験(教養試験)完全対策問題集」です。新星出版社の「絶対決める」シリーズの1冊で、姉妹本として「数的推理・判断推理」もあります。前述したように、公務員採用試験の筆記テスト、特に文系・理系ともに受ける教養試験は範囲が非常に広範なことで知られます。それだけに、どこから手を付けて、どれだけ幅広く対策できるかがポイント。
ただ、範囲を欲張りすぎて、基本的なことで取りこぼしがあってはなりません。この本では、人文科学、社会科学、自然科学、一般知能サンプル問題、数的処理、数的推理、資料解釈を網羅。得点に差がでる教養試験の過去問を徹底分析し、それに基づき予想問題を一問一答形式で掲載したほか、最新の傾向に合わせた問題も豊富に取り揃え、直前チェックにも最適な1冊になっています。
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公務員になるメリットは働きやすい環境と安定した収入が手に入ること
公務員は給料がよく、福利厚生が充実していて、社会的信頼のあるメリットの多い職業です。公務員になるには、公務員試験や国家試験を受ける必要があります。公務員になりたいのであれば、努力が必要です。公務員のメリットについて知りたい方がいましたら、この記事を参考にしてみてはいかがでしょうか。