筆記試験

テストセンターの分野別対策5選|受検の流れや試験の特徴も紹介

目次

  1. テストセンターの対策は優先順位決めが重要
  2. まず押さえたい! テストセンターとは
  3. テストセンターの特徴4選
  4. 就活生に聞いた! テストセンターを受けたことがある人の割合
  5. 対策する前に押さえよう! テストセンターを受けるまでの流れ
  6. テストセンターを受検する際に覚えておくべき4つの注意点
  7. 対策範囲をチェック! テストセンターの出題内容
  8. 就活生に聞いた! テストセンターの対策にかけた時間
  9. 分野別に解説! テストセンターの対策とコツ5選
  10. 【言語問題】難易度は高くないので時間を割かない
  11. 【非言語問題①】特に推論に時間をかける
  12. 【非言語問題②】推論以外は1冊の問題集を繰り返し解く
  13. 【英語問題】TOEICの勉強がおすすめ
  14. 【構造化把握力】パターンを押さえて実践を積む
  15. テストセンターの勉強をしたい学生必見! おすすめの対策本3選
  16. 就活生に聞いた! テストセンターの対策で意識していたこと
  17. 高得点を目指す! テストセンターの当日に意識すべき2つの点
  18. テストセンターは分野別の対策が攻略するためのカギ

テストセンターの対策は優先順位決めが重要

テストセンターでの出題範囲は広く、テストセンターで確実に成果を出すためには、優先順位を付けて適切な準備を進めることが大切です。

この記事では、テストセンターで成功するための重要事項を解説します。具体的な対策方法はもちろんのこと、テストセンターの概要や注意点についても触れていくので、ぜひ最後まで読んでみてください。

まず押さえたい! テストセンターとは

企業の採用試験で多く使用されている適性検査は、リクルート社が実施するSPI3です。SPIの最新版であり、大学生の就職活動で実施されるSPIは下記の4つに分けられており、その中の一つがテストセンターで実施する適性検査です。

      テストセンター形式には、リアル会場とオンライン会場の2種類があり、リアル会場を選んだ場合は全国各地のテストセンターで受検することになります

      オンライン会場の場合は、自宅などから監督官の指示のもと受験する形となりますよ。

      テストセンターの概要については、こちらも参考にしてください。

      テストセンターの特徴4選

      テストセンターの特徴4選

      適性検査には、テストセンター以外にペーパーテストやWEBテストなどさまざまな種類があります。しかし、「適性検査の対策は一応やってあるから個別の対策はしなくても良いだろう」と甘く見るのは控えてください。

      特にテストセンターの場合、慣れない受検方式に戸惑う学生も多く存在します。テストセンターの特徴を4つ挙げていくので、勉強の際に何を重視すべきか考えていきましょう。

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      書類選考を突破した後、多くの企業で実施されるのが適性検査です。実はここで落とされる就活生も多いことをご存じですか?せっかくの志望企業を適性検査で落ちるのを防ぐために、今すぐ対策をしましょう。

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      ①企業ごとに出題検査が変わる

      企業はそれぞれ異なる基準で学生を選考しています。それに合わせて、テストセンターの出題検査も企業によって変わる点が特徴的です。テストセンター受検の依頼がメールで送付された際は、どのテストを受検すべきなのかよく確認しましょう。

      また、合格のボーダーラインも企業によって異なります。おおまかなボーダーラインは6割~7割といわれていますが、9割以上を要求する企業がないとは言い切れません。企業側から求められる正答率には差があるため、できるだけ高い点数を取れるように勉強を重ねることが大切です。

      ②問題が一人ひとり違う

      一般的な筆記試験の場合、試験会場にいる受検生はみんな同じ問題に取り組みますよね。しかしテストセンターの場合は、問題が一人ひとり違います。それまでの正答率に応じて、出題される問題が変化していくからです。正答率が高ければより難しい問題が、正答率が低ければより易しい問題が出題されることになります。

      出題される問題数も事前に決まっているわけではありません。受検生の正答率が一定の水準に達した段階で試験は終了となります。そのためテストの全体像を把握しながら残り時間を計算し、試験を進めることはできません。一般的な筆記試験とは異なる難しさがテストセンターにはあります。

      ③問題ごとに制限時間がある

      問題によって回答の難易度が変わるところも、テストセンターの大きな特徴です。設けられる制限時間も問題によってばらつきがあるため、それぞれの時間内に回答できるよう配慮しなければなりません。

      各制限時間内に回答できなければ、次の問題に切り替わってしまう点もポイントです。回答まであと一歩のところまで進んでいたとしても、時間内に解けなければ点数には反映されません。確実に良い点を獲得するためには、時間配分を意識することが求められます。

      ④受検結果を複数の企業で使いまわせる

      企業の選考を受ける度に、テストセンターを何度も受け直す必要はありません。過去1年以内に受検したテスト結果を別の企業に送信できるからです。テストの正答率に自信がある場合は、選考を受ける企業の数だけ結果を使いまわせます。もちろん前回の結果に納得がいかない場合は、新しく受検し直すことももちろん可能です

      なお、企業側にはテスト結果を使いまわしたという事実は伝えられません。受検にかかる時間を節約できるというメリットもあるため、効率的に就活を進めるためにも積極的に前回の結果を利用しましょう。

      就活生に聞いた! テストセンターを受けたことがある人の割合

      テストセンターの準備を始めようと思っても、「テストセンターの受検は本当に必要なのか」と気になる人も多いですよね。そこで、テストセンターでSPI3の適性検査を受けた経験があるかどうか、学生のみなさんにアンケートをおこないました。

      テストセンターを受験したことはありますか?

      約半数の学生が、テストセンターを受けたことがあると回答しました。2人に一人は受検の経験があるため、準備はしっかりと進めておくべきだと言えますね

      対策する前に押さえよう! テストセンターを受けるまでの流れ

      テストセンターを受けるまでの流れ

      テストセンター以外の適性検査では、受検者は企業から指定された会場に出向いて試験を受けるものが多く、ペーパーテストや企業側が用意したパソコンでの受検が主流です。

      しかし、テストセンターの場合は、受検者が会場や日時を予約しておくことが必要です。また、試験のすべてをテストセンターで受検するわけでもありません。当日に焦らず受検するためにも、基本的な流れを受検の前に把握しておくことが必要です。

      ①受検者が試験を受ける日時と会場を指定

      まずは企業からメールで受検案内が届くので、パソコンまたはスマートフォンから受験予約をおこないます。

      企業からの案内メールには受検可能期間と受検者登録の方法が載っているため、そのメールの案内に従ってSPIのサイトにアクセスしてください。受検可能な期間で都合の良い会場・日程・時間を選択し、受検を予約して受検者IDを取得しましょう

      選択できるテスト会場

        • リアル会場:全国7都市(東京・大阪・名古屋・札幌・仙台・広島・福岡)※ピーク時には全国に追加で設置される
        • オンライン会場

        受検予約が完了すると、メールで受検者IDと会場の案内が送られてきます。リアル会場で受験する場合は、事前に場所と交通機関を確認しておき、当日は予約した会場に遅刻しないようにしましょう

        ②事前に性格検査をオンラインで受検

        テストセンターで受ける試験のうち、性格検査は自分のスマホやパソコンで受検します。期限までに性格検査を完了させることで、会場予約が完了する仕組みです。期限内に検査を受けなければ受検予約が取り消されてしまうので、忘れずに受検してください

        性格検査では、受検者の考え方や行動パターンを把握するためにさまざまな質問がされます。入社後のミスマッチを防ぐことを目的に、性格検査の結果を重視する企業も少なくありません。自分をよりよく見せようとすると、嘘をついていることが企業側に見抜かれるおそれがあるため正直に回答するようにしましょう。

        ③当日指定された会場で能力検査を受検

        性格検査を経て本予約が完了したら、予約した日程・会場にて能力試験を受検します。本人確認が必要となるため、リアル会場、オンライン会場ともに顔写真付きの身分証明書を用意しておきましょう。

        オンライン会場で必要な持ち物

          ・顔写真付きの身分証明書(運転免許証・学生証・パスポートなど)
          ・筆記用具(鉛筆またはシャープペンシル)
          ・メモ用紙(A4用紙2枚以内)

          リアル会場の場合は控え室と受検用の部屋に分かれていて、予定の時間になったら数人ずつ部屋に入り指定されたパソコンで受検します。また筆記用具が会場に用意されているので、別途持参する必要はなく、受検料も不要です。

          テストセンターを受検する際に覚えておくべき4つの注意点

          テストセンターを受験する際の4つの注意点

          突然のトラブルに見舞われることを防ぐためには、いくつかの注意点に配慮しなければなりません。ここでは、テストセンターでSPIを受検する際に気を付けておくべき点を4つ紹介します。

          ①性格診断が未受検だと予約確定ではない

          試験の予約をおこなうと、企業から届いた案内に従って受検会場・日にち・時間を選択していきます。しかし、この時点で完了した予約はただの「仮予約」でしかありません。性格検査を受検し終わった段階で正式な予約になるため、気を付けましょう

          また、性格診断はスマホからもアクセスできます。急に空き時間ができてテストセンターに向かう場合も、出先で性格診断をおこなうことが可能です。ただし、制限時間の目安は30分となっているため、時間には余裕をもって行動するようにしてください。

          ②キャンセル・日程変更は1時間前までにおこなう

          受検当日に急用や体調不良などで受験が難しくなった場合は、試験が始まる1時間前までに予約サイトからキャンセルまたは日程変更をおこないましょう。

          受検開始時間の1時間前を過ぎた段階で都合が悪くなってしまった場合には、会場に直接問い合わせましょう。受検会場の連絡先は受検票や受検予約完了メールに記載されているので、緊急時は確認してください。都合が悪くなってしまった時点で、早めの対応を心掛けることが重要です

          ③電卓は使用できない

          非言語問題では、多くの計算問題を解くことになります。しかし、テストセンターでは電卓が使用できません。会場で電卓を使用すると試験が中断になってしまうので、会場で配布される計算用紙を使って問題を解きましょう

          なお、リアル会場では基本的に電卓以外の私物も持ち込み禁止です。

          テストセンターの会場に持ち込めないもの例

          • 携帯電話
          • 筆記用具
          • メモ帳
          • 参考書
          • 電子辞書 

            上記をはじめとした私物は会場に持ち込まず、ロッカーに入れておきましょう。

            テストセンターで電卓の持ち込みや必要な持ち物についてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。

            ④不正は厳しくチェックされる

            適性検査全般にいえることですが、テストセンター受検中の不正行為は控えましょう。

            このような行為はすべて不正行為に含まれるため、実施しないようにしてください。テストセンターでは不正行為がおこなわれないように、監督員の巡回や本人確認などに取り組んでいます。該当行為が発見された場合は、企業への連絡を含む厳しい対処を受けなければなりません

            対策範囲をチェック! テストセンターの出題内容

            テストセンターの出題内容

            テストセンターでは、基礎能力検査として言語分野・非言語分野の問題と、性格検査が出題されます。そして、企業によって英語と構造的把握力の問題が出題されることも少なくありません。

            ここでは、それぞれの問題でどのような範囲が出題されるのか解説していきます。出題範囲を知っておくことで、スムーズに勉強を進められますよ。

            言語の出題範囲

            テストセンターにおける言語分野では、基礎的な国語の問題が出題されます。

            確実に得点を得るためには、高い語彙力や読解力が求められます。熟語や文法に関する知識を身に付けたうえで、文章が伝えたい内容を的確に読み取る練習も必要です

            非言語の出題範囲

            非言語分野では、中学校から高校レベルの数学で学ぶ内容が問われます。

            このほかに、図表や資料の読み取り問題なども頻出です。非言語分野は1問あたりの制限時間が短いため、一定の計算スピードが求められます。電卓を使えない状態で、より効率よく回答を進められるスキルも必要です。

            英語の出題範囲

            企業によっては、TOEICに近い英語問題が出題されることもあります。

            リスニングの出題はなく、リーディングのみとなります。問題の難易度はそこまで高くありませんが、一定の単語力がなければ解けない問題が目立ちます。頻出単語や基本的な文法をおさらいしておきましょう。

            構造的把握力の出題範囲

            構造的把握力とは、関係性を把握し物事を建設的に考えられる力のことです。基礎能力検査とは異なり、「新しい課題に直面した際の対応」や「顧客のニーズにマッチしたアイデアの考案」など、ビジネスで役立つスキルを問われます。おもな出題例は以下の通りです。

            文章の読解力だけでなく、ロジカルシンキングができるかどうかを求められる傾向があります。複数の観点から問題を読み解き、関係性を分析しながら回答しましょう。

            性格検査の出題範囲

            性格検査では、面接で聞かれるような質問に応えていきます。性格検査はあくまでも個人の人間性を見るためにおこなうものであり、正解はありません。そのため、自分の直感に従って、思うままに回答を進めれば問題ありません

            中には「できるだけ良い印象にしたい」と考え、本来の性格とは異なる回答をする学生もいます。しかし本来の自分とは違う回答をしてしまうと回答に矛盾が生まれ、担当者は不信感を感じてしまう可能性がありますよ。

            回答に一貫性を持たせるためにも性格検査は素直に回答するようにしましょう。

            ライスケールには注意が必要

            性格検査は正直に回答することが重要ですが、中には極端な設問もあるため、そういった質問には注意が必要です。

            極端な質問の例

            • 人生で一度も嘘をついたことがない
            • 今までに人の悪口を言ったことがない

            こういった質問はライスケールと言って、学生が見栄を張ったり嘘を付いていないかを確かめるための問題です。極端な質問に対しても落ち着いて、正直に回答することが重要ですよ。

            性格検査のライスケールについて詳しく知りたい人は、出題例も紹介しているこちらの記事を確認してみましょう。

            性格検査については、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

            就活生に聞いた! テストセンターの対策にかけた時間

            テストセンターで良い結果を残すためには、準備に時間をかけることが重要です。では、実際の学生はテストセンターの対策を何時間おこなったのでしょうか。今回は、SPIの対策に合計でどれくらいの時間をかけたかどうか学生にアンケートを実施しました。

            対策にどれくらいの時間をかけた?

            もっとも多かった回答は「10時間未満」「11~20時間」であり、「31~40時間」「51時間以上」と続きます。約60%以上の学生が20時間以内にテストセンターの対策を終わらせているようです。やるべきことが多い就活期間中は効率よく勉強を進めるべきなので、対策のコツを学んでおくことが求められます。

            WEBテスト対策の時間が取れない人は、問題集を使って効率良く対策しよう

            WEBテスト対策問題集はもう試しましたでしょうか?多忙な就活中に問題集を何冊も解く時間はなかなかありませんよね。頻出問題を知れば、効率よく対策をすることができます。

            そんな時は、「WEBテスト対策問題集」を活用してみましょう。SPIで落とされないためのポイント解説と、本番と同じように解くことができる問題集がセットになっています。これひとつで、効率よく、SPI対策をすることができます。

            ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

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            分野別に解説! テストセンターの対策とコツ5選

            テストセンターで確実に良い点を記録するには、言語系・非言語系・英語・構造的把握力それぞれの分野に合わせた対策が求められます。なぜなら、各問題の出題内容が大きく異なるからです。難易度の高さや重視すべきポイントも変わってくるため、対策や勉強は各分野に適した内容を選んでください。そして、自分の苦手な分野を優先して勉強しましょう。

            ここでは、分野別に「出題傾向や難易度」「対策方法」「回答のコツ」について解説します。効率よく対策を進めることで、総合的な点数を底上げできるようになりますよ。

            【言語問題】難易度は高くないので時間を割かない

            テストセンターの言語問題では基本的な国語力が問われるため、そこまで難しい問題は出題されません。言語問題の勉強を長時間おこなっても、肩すかしとなってしまう可能性があります。そのため、必要最低限の勉強のみでほぼ問題ありません。

            何度も過去問題を解く必要はないため、「熟語の意味」「二語の関係」「語句の用法」などの頻出問題に集中して取り組みましょう。もともと言語系の分野に強い人は、対策時間をほかの分野に回すことをおすすめします。

            対策方法:新聞を読んで長文に慣れる

            言語系の問題が苦手な人は、日常的に文章を読む習慣を付けましょう。試してほしい対策方法は、毎朝新聞を読むことです。社会情勢や時事問題を把握しながら、語彙力や読解力を鍛えられますよ。

            このほかの対策方法としては、読書もおすすめです。楽しみながら国語力を高められるうえに、今後の選考で「最近読んだ本」について質問された時もスムーズに回答できます。熟語の知識に自信がない場合は、移動時間などを使って勉強アプリに取り組むと良いですね。

            コツ:空いた時間を活用して暗記する

            言語系で出題される語彙問題は、事前知識がなければスムーズに回答できないため、語彙力の強化は必要不可欠です。しかし、語彙力の強化ばかりに多くの時間を割くわけにはいきませんよね。そのため、空いた時間を上手く活用して熟語などの暗記を進めましょう。

            電車やバスでの移動中やテレビのCM中といったスキマ時間を活用することで、比較的負担をかけずに対策を進められます。就職活動では、限られた時間を有効に使えるかどうかが重要です。時間を上手にやりくりしながら、語彙力を強化していきましょう。

            言語問題について悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。

            対策方法:問題集は3冊程度用意して繰り返し解く

            推論の問題をマスターするには、なるべく多くの問題に触れることが必要です。そのため、SPI対策の参考書を2~3冊購入しましょう。1冊のみを使って勉強すると、複数の回答パターンについて学べないからです。

            数多くの回答パターンを学ぶことで、難易度が高い問題が出題されても焦らずに対応できます。問題の要点を正しく読み取れる読解力も自然と身に付いていきますよ。

            コツ:図を書いて解く

            推論の回答方法が理解できない場合は、図を書きながら内容を把握しましょう。たとえば、トーナメント表や対戦表などが出題された場合は、その内容を実際に図で表します。頭の中でイメージをつかみやすくなり、「問題で何が問われているか」を理解しやすくなりますよ

            最初のうちは「図を描く時間がもったいない」と思うかもしれません。しかし、図を使って状況を可視化したほうが、回答時間を結果的に短縮しやすくなります。以前回答した問題と考え方が類似していることにも気付きやすくなるなど、メリットは数え切れません。

            推論問題については、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。練習問題付きで詳しく解説しています。

            【非言語問題②】推論以外は1冊の問題集を繰り返し解く

            推論以外の問題は、1冊の問題集を繰り返し解くことで知識を定着しやすくなります。適切な回答方法を覚えるまで何度も同じ問題を解くと、公式などをより深く記憶に刻みこむことが可能だからです。

            人間は、一度覚えた内容をすぐに忘れてしまう傾向にあります。1回問題を解いただけでは、回答方法を頭に入れることは困難です。同じ問題を数日おきに取り組むと、記憶が薄れてきた状態で復習できるので効果が高まりますよ。

            対策:問題の傾向や出題パターン・回答の解き方を把握する

            頻出問題の回答方法を学んでおくと、テストセンター本番も制限時間内に問題を解く力が付きます。問題を一目見ただけで正確に回答を導く力が付くので、回答率の向上も期待大です。点数を確実にアップするためにも、何度も繰り返して問題に取り組むことが重要です

            コツ:苦手なところから重点的に勉強する

            テストセンター対策を進める場合には、苦手なところから重点的に勉強を進めましょう。

            「苦手だから手が出しづらくて……」と苦手分野を敬遠してしまう学生もいるのではないでしょうか。しかしテストセンターの問題は全体的に出題の傾向が似ているため、苦手分野をしっかりと克服しておかなければ、点数を伸ばしにくいのです

            苦手分野の対策を始める際は、回答スピードについて考えないようにしましょう。ある程度問題が解けるようになったところで、制限時間内に回答するための対策を開始してください。

            非言語問題については、こちらも記事もあわせて参考にしてくださいね。

            対策方法:単語や熟語などの語彙力を増やす

            英単語に関する知識がなければ、語彙力を問われる問題だけでなく読解問題にも円滑に取り組めません。問題内容を読み解く基礎知識が必要だからです。基礎的な単語力を鍛えることで、英語問題全般に対応できるスキルを備えることができますよ

            頻出の英単語や熟語はそのまま暗記し、その単語の関連語もまとめて覚えましょう。なぜなら、同意語・反意語を問う問題に活用できるからです。日常的に単語帳や単語暗記アプリを使い、自分の中の語彙を少しずつ増やしていきましょう。

            コツ:長文問題は設問を先に読む

            長文問題に苦手意識があるなら、まず問題文から何を読み取るべきか把握しなければなりません。そのためにはまず設問に目を通し、取得すべき情報を理解してから長文を読む必要があります。

            先に長文を読んでしまうと、設問に進んでからもう一度長文を読み直さなければなりませんよね。これでは、回答時間を大幅に消費してしまいます。制限時間を有効活用するためにも、解答を予測しながら問題を進めていくテクニックを身に付けましょう

            テストセンターの英語の対策についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてくださいね。

            テストセンターの勉強をしたい学生必見! おすすめの対策本3選

            テストセンターの対策を効率よく進めるには、専門知識を解説した対策本の活用がおすすめです。ここからはテストセンター対策に役立つ3つの対策本を紹介します。

            それぞれの特徴も紹介しているので、自分に合うものを考えながら探してみてくださいね。

            対策本①『これが本当のSPI3テストセンターだ! 』

            これが本当のSPI3テストセンターだ! 』は、かつて日本初のテストセンター対策本として刊行された定番の1冊です。図やイラストを積極的に使用しており、複雑な問題もわかりやすく解説しています。頻出頻度順に問題を掲載しているので、重要度が高い問題から優先的に取り組めますよ。

            『これが本当のSPI3テストセンターだ! 』の概要

              • 出版元:講談社
              • 特徴:図やイラストを使用。頻出頻度順に問題を掲載している

              基本的な受検の流れについても解説しているため、はじめてテストセンターを受ける人はまず手に取ってみましょう。実際の画面を引用しながら解説しているので、受検当日の不安も減らせるはずです。

              対策本②『主要3方式<テストセンター・ペーパー・WEBテスティング>対応】これが本当のSPI3だ! 』

              主要3方式<テストセンター・ペーパー・WEBテスティング>対応】これが本当のSPI3だ! 』はテストセンターだけでなく、ペーパーテストやWEBテスティングの問題の対策もできるボリューミーな1冊です。適性検査に関する対策をまんべんなく進めておきたい学生に適しています。

              性格検査についても触れているため、テストセンターの総合的な対策が進められますよ

              『主要3方式<テストセンター・ペーパー・WEBテスティング>対応】これが本当のSPI3だ! 』の概要

              • 出版元:講談社
              • 特徴:テストセンター、ペーパーテスト、WEBテスティングを対策可能

              非言語系の問題が苦手な人に向けて、「算数のおさらい」を掲載しているところが特徴的です。講義形式で解説が進んでいくため、内容の理解しやすさにも定評があります。初歩的な内容から学び直したい場合は、こちらの1冊が最適です。

              対策本③『史上最強 SPI&テストセンター超実戦問題集』

              制限時間内に回答できるスキルを身に付けたいなら、『史上最強 SPI&テストセンター超実戦問題集』が適しています。なぜなら、30秒~1分で問題を解くための「超実戦的スピード解法」について取り上げているからです。問題解釈やメモの取り方をスピーディーに進める実践的な方法を解説しています。

              『史上最強 SPI&テストセンター超実戦問題集』の概要

              • 出版元:ナツメ社
              • 特徴:30秒~1分で問題を解くための「超実戦的スピード解法」を解説

              制限時間内にすべての問題を終えられない人や、効率の良い回答方法を模索している人におすすめです。解答部分が別冊タイプなので、答え合わせがしやすいところもうれしいですね。

              テストセンターの経験を積んだ学生が、具体的にどのような部分に力を入れていたのか気になる人もいるでしょう。 ここでは、SPIの勉強をするときに意識したことについて学生にアンケートをおこないました。成功のコツを、実際の対策に反映してみましょう。

              何度も問題を繰り返して解いたという人が多数

              多くの学生が、「問題を何回も繰り返した」と答えました。

              1冊の問題集に複数回取り組み、理解度を高めた人が多いですね。問題を1回解いただけでは、正しい解き方を完璧に理解することは難しいと言われています。何度も同じ問題を繰り返すことで、知識を定着させることが重要です

              時間の使い方を工夫して回答した人も

              問題の回答方法だけでなく、「時間をどう使うか」という点を重視した人も多かったです。

              残り時間に配慮しながら問題に答える人や、スピーディーに回答するための対策に取り組む人が多く見られました。

              テストセンターの問題には制限時間があるため、正しい時間の使い方をマスターしなければなりません。タイマーを設定しながら問題を解くなどして、時間に余裕をもって回答できるように練習しましょう。

              高得点を目指す! テストセンターの当日に意識すべき2つの点

              どんなにテストセンター対策に時間をかけても、本番でパニックに陥ったり、計算ミスを連発したりしてしまうともったいないですよね。当日に自分の実力を発揮するためには、「自分の画面に集中すること」と「メモを活用すること」が重要です。

              冷静に自分の問題に取り組むことで、後悔しない結果を残しやすくなりますよ。頭の中で完結しないで、しっかりメモ用紙を使って計算することも大切です。

              自分の画面にとにかく集中する

              自分のモニターに集中するよう意識すれば、冷静さを保ったまま問題に取り組みやすくなります。特にリアル会場だと「まわりの人がサクサク答えているのに、自分は解けていない」という焦りを感じてしまうことも多いですよね。

              テストセンターでは、全員に同じ問題が出題されるわけではありません。解答者の正答率によって問題が変化するため、それぞれ異なる問題が出されています。まわりの様子を気にする必要はないため、自分の問題のみに集中しましょう。

              メモを活用する

              積極的にメモを使用すると、非言語問題の計算などを効率よく進められます。実際に手を動かして計算することで、正確な答えを導きやすいからです。

              なお、リアル会場の場合は使用したメモ用紙はテストセンターを出る際にすべて回収されてしまいます。家にメモ用紙を持ち帰って復習することは不可能なので、回収前に内容を確認しておきましょう。

              テストセンターは分野別の対策が攻略するためのカギ

              テストセンターを攻略するためには、言語系・非言語系・英語・構造的把握力といった各分野に合わせた対策が必須です。それぞれの分野に適した勉強を優先順位に沿って進めることで、漏れのない準備が実現できます。

              時間を効率よく使える力が付くため、今後の面接対策などに多くの時間を費やせるようになりますよ。テストセンターの対策が、内定獲得に結び付いていくということです。まずは第一関門をクリアできるように、今できるところから準備を始めてみてください。

              監修者プロフィール

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              吉川 智也(よしかわ・ともや)
              1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
              現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

              多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

              全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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