筆記試験

適性検査で落ちる4つの理由とは|突破するコツや事前対策も紹介

目次

  1. 適性検査で落ちることもある! 検査ごとの事前対策が命運を分ける
  2. 就活生に聞いた! 適性検査で落ちたと感じた経験の有無
  3. 適性検査に関する3つの基礎知識をチェックしよう!
  4. 検査別に解説! 適性検査で落ちる人の特徴
  5. 油断せずに取り組もう! 適性検査で落ちるのを防ぐための事前対策
  6. 試験当日に意識! 適性検査本番で意識しておきたい回答の注意点
  7. 就活生に聞いた! 適性検査を突破するためにおこなった対策
  8. 次に活かそう! 適性検査で落ちたと感じたときにすべき2つのこと
  9. 適性検査で落ちるのは対策不足が原因! 出題傾向と自己理解を徹底して突破しよう

適性検査で落ちることもある! 検査ごとの事前対策が命運を分ける

就活において、面接を重要視する人も多いと思いますが、実は適性検査で落ちることもあります。

適性検査をおこなうタイミングは企業によってさまざまであり、場合によっては書類選考時など、応募書類の提出と同時におこなわれます。そして適性検査の結果次第では、書類選考の時点で不採用になる可能性もあります。

企業の選考に通過するためには、適性検査を「性格検査」「能力検査」に分けて、しっかりと対策をしていくことが重要です。

この記事では、適性検査の基礎知識から対策法までを詳しく解説するので、選考をスムーズに通過するためにも確認しておきましょう。

就活生に聞いた! 適性検査で落ちたと感じた経験の有無

適性検査の対策をするか悩んでいる人の中には、どのくらいの学生が適性検査で落ちているのか気になりますよね。そこで学生の皆さんに、適性検査で落ちた経験や、落ちたと感じた理由について質問してみました。

適性検査が原因で落ちたと感じたことはある?

アンケート結果では、およそ35.8%の学生が適性検査に「落ちた」と感じたと回答しています。また、適性検査で落ちたと感じた理由には、「企業とマッチしなかった」という回答が目立っていました。

  • 会社の求める人物像とは違う回答で社風に合わないだろうなと自分でも感じていたから。(新領域創成科学研究科大学院2年)
  • 企業とマッチしていなかった(理工学部3年)
  • 会社の求める人物像とは違う回答で社風に合わないだろうなと自分でも感じていたから。(理工学府大学院2年)

    このことから、適性検査では、企業の求める人材像が自分の性格や人となりと合致しているのかを事前に確認しておくことが大切だと言えますね。

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    書類選考を突破した後、多くの企業で実施されるのが適性検査です。実はここで落とされる就活生も多いことをご存じですか?せっかくの志望企業を適性検査で落ちるのを防ぐために、今すぐ対策をしましょう。

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    適性検査に関する3つの基礎知識をチェックしよう!

    適性検査で落ちないためにも、しっかりとした対策をする必要があります。

    しかし、いきなり対策を始めるのではなく、まずは適性検査とはどのような試験なのか、基礎知識について知っておきましょう。ここでは、企業が適性検査を実施する理由などを解説するので、適性検査についての理解を深めるためにも確認しておいてください。

    ①測ろうとしているのは学生の基礎能力や自社との相性

    適性検査は、大きく分けると「性格検査」と「能力検査」の2つに分けられており、学生の基礎能力や自社との相性を判断するために用いられています

    性格検査とは、学生の人柄や本質的な性格などを見極めることを目的とした検査のことで、次のようなことを判断できます。

    一方で、能力検査は、学生の基礎能力を見極めることを目的とした検査のことです。

    能力検査は、言語と非言語に分けられており、難易度としてはそれほど高くはないものの、問題の形式がややこしかったり、短時間でたくさんの問題を解かなければならなないなどの注意点があります。

    また、旅行や商社などグローバルに活躍する企業の場合、英語の問題が追加されることもあるため、事前に確認して対策をする必要があります。それぞれの適性検査が実施される目的を理解し、どのように対策すれば良いのかを考えてみましょう。

    性格検査についてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

    能力検査についてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

    ②多数の志望者を絞り込む目的がある場合も

    適性検査がおこなわれるタイミングは企業によって異なりますが、書類選考と同時におこなわれるケースが多いです。

    たとえば、大企業や人気企業など選考倍率の高い企業が志望者をふるいにかける際など、採用活動の効率化のために用いられます。また、採用基準となるボーダーラインは企業によって異なりますが、大企業ほど高い基準で設定されている傾向にあります。

    足切りラインを下回ると、スキルや経験で評価されていた場合でも不合格になってしまう可能性が高いため、高得点を狙うための対策は必要不可欠だと言えるでしょう

    ③学生側が適性検査の結果を知ることはできない

    適性検査の結果は、基本的に学生側には開示されないため、性格検査でどのような性格や人となりが出ているのか、能力検査でどの問題を間違えているのかの確認はできません。

    そのため、適性検査での点数は、自分自身の手ごたえで判断する必要があります。

    スムーズに解けた問題が多ければ、良い結果となっている可能性が高いですし、苦戦した問題が多ければ、悪い結果となっている可能性が高いということです。

    もしも、適性検査で自身がどのくらいの結果を出せるのか確認したい場合は、事前に模試テストなどで点数を確認してみてください。そうすることで、今時点であなたが出せる適性検査の結果を把握できますよ。

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    検査別に解説! 適性検査で落ちる人の特徴

    適性検査で落ちる人の特徴

    適性検査で落ちてしまう場合、さまざまな理由があげられます。たとえば、性格検査で落とされやすい回答をしていたなどです。

    ここでは、どのような特徴を持った人が適性検査で落ちやすいのかを検査別に紹介するので、適性検査をスムーズに通過するためにもしっかりと確認しておきましょう。

    性格検査①極端な回答が多い

    性格検査において極端な回答をしがちな人は、「臨機応変に対応できないのではないか」と思われてしまい、適性検査で落ちてしまう可能性が高いです。

    たとえば、「自分の意見は曲げない」などの柔軟性を問う内容に対して、「よく当てはまる」と回答したとします。この場合、「この人は柔軟性が低いのではないか」「仕事中の意思疎通が難しいのではないか」と判断されてしまう可能性があります。

    このように、自分の中で理想の考えがあったとしても、柔軟に回答できるようにしておくことが大切です。性格検査は良い印象を残したいと真面目に答えがちですが、極端な回答ばかりすると逆に悪いイメージを残してしまう可能性があります。自分の考えだけでなく、臨機応変に対応できるような回答を心がけてみましょう。

    性格検査②嘘や矛盾した回答がある

    嘘や矛盾した回答がある人は、企業があなたの性格をつかめず、不採用になる可能性が高くなります。たとえば、「諦めが悪い方だ」という質問に「はい」と答えたのにもかかわらず、「忍耐力には自信がある」という質問には「いいえ」と答えてしまうなどです。

    性格検査では、就活生の性格や人となりを計るために、言い方を変えた同じ質問が何度も出題されます。自分をよく見せようと嘘の回答をしてしまうと、その後の質問で矛盾した回答をしてしまう可能性があるため、嘘をつかずに質問に答えることが大切です

    能力検査①スコアが企業の採用基準に達していない

    能力検査は、企業が求める「基礎能力」を満たしていない学生を落とすための選考です。そのため、経歴やスキルが評価されていてもスコアが採用基準に達していない場合は、その時点で落とされてしまいます。

    また、能力検査の出題範囲として、国語・算数・英語などが出題され、それぞれの分野で採用基準以上のスコアを獲得する必要があります

    得意分野だけに集中して勉強を進めていると、ほかの分野で採用基準スコアに届かずに落ちてしまう可能性もあるため注意しましょう。

    能力検査②回答に時間がかかりすぎている

    能力検査で出題される問題の難易度は、そこまで高くないケースが多いです。しかし、限られた時間の中で多くの問題に回答する必要があります。

    たとえば、正解率が高くても回答に時間がかかりすぎている場合は、問題を解ききれずに適性検査で落ちてしまうということです。限られた時間の中でスムーズに問題を解くためにも、問題ごとの解き方や公式を覚えたうえで、問題集などを活用してスピーディーに回答できるようにしておきましょう

    ただし、適性検査は問題をすべて解くことが高評価につながるわけではありません。

    適性検査では総合的なスコアが企業の基準を満たすことが重要であるため、解けない問題が出題された場合は、時間はかけずにスルーすることも重要だと覚えておきましょう。

    油断せずに取り組もう! 適性検査で落ちるのを防ぐための事前対策

    適性検査で落ちるのを防ぐための事前対策

    就活において、面接対策などと比べて適性検査の対策にあまり時間をかけない学生もいるでしょう。しかし、油断して勉強せずに適性検査を受けると、能力や性格が採用基準に満たしていないと判断され、書類選考で落ちてしまう可能性があります。

    ここでは適性検査で落ちるのを防ぐための事前対策を紹介するので、早いうちから適性検査を攻略するための対策をおこなっていきましょう。

    適性検査は種類によって出題される問題の範囲や傾向、難易度などが異なるため、対策方法も異なります。インターネットなどで調べれば、企業が実施している適性検査を把握できるので、事前に調べて効率的に対策を実施していきましょう。

    SPIについてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

    玉手箱についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、こちらの記事もあわせて確認してくださいね。

    GAB・CABについてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。

    能力検査②何度も解いて解法パターンをマスターする

    適性検査の対策本はさまざまな出版社から出されていますが、一つの問題集を繰り返し解くことが大切です。

    なぜなら、ほとんどの対策本で同じ内容の問題が出題されるため、複数の問題集を購入しても解く問題は変わらないからです。また、覚え方も問題集によって異なるため、効率的に勉強を進められない場合もあります。

    適性検査を攻略するには、一つの問題集を繰り返し解き、問題の形式や解き方を覚えましょう。問題を見てすぐに解答が思い浮かぶ状態まで解き続けることで、限られた時間の中でスムーズに問題が解けるようになりますよ。

    おすすめの対策本についてこちらの記事詳しく紹介しているので、あわせて確認してくださいね。

    性格検査①企業の社風や求める人物像を理解する

    性格検査は、企業の考え方や求める人物像と、学生がマッチしているかを判断するための検査です。性格検査を攻略するためには、企業の社風や求める人物像を事前に理解しておく必要があります

    社風や求める人物像を確認する方法の例

    • 採用サイトを確認する
    • 社員インタビューを見る
    • OB・OG訪問で質問する

    たとえば、「チームで一丸となって目標達成を目指す」社風の企業であれば、協調性のある人や目標に向かって行動できる人などが社風にマッチした人物像です。また、マーケティング職を志望する際は、相手の気持ちを理解できる人や、失敗経験を次に活かせる人などを企業が求めている傾向にあります。

    このように、志望先企業の社風や求める人物像を理解し、どのような人を求めているのかを整理してみましょう。

    社風についてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。例文も紹介していますのであわせて参考にしてみてくださいね。

    性格検査②徹底的に自己分析をして自己理解を深める

    先ほどは、企業の社風や求める人物像を理解したうえで、性格検査に臨むことが大切だと伝えました。

    しかし、企業の社風や求める人物像だけを考えて性格検査をすると、途中で矛盾が生じたり、入社後にミスマッチが発生するなどの問題が発生します。そのため、企業分析とともに自己分析をし、自己理解を深めることも大切です。

    おすすめの自己分析方法

    • 自分史
    • モチベーショングラフ
    • 診断ツールを使う
    • マインドマップ
    • 他己分析

    たとえば、物事を進めるときの考え方や友人との付き合い方、仕事をするうえで重要視していることなどをまとめてみましょう。

    これらの特徴についての自己理解を深め、企業の社風や求める人物像と合致する点があるかを確認してみてください。自己分析をしたうえで企業が求める人物像に沿った解答をすることで、適性検査の通過率アップにつながりやすいですよ

    自己分析の方法についてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。

    たしかに参考書を繰り返し解くことで、出題される問題形式や解き方を身に付けられ、問題をスムーズに解けるようになるでしょう

    また、参考書はさまざまな会社が出版していますが、多くの場合で掲載されている問題の形式は同様です。そのため複数の参考書ではなく、1冊の参考書を何度も繰り返し解くようにしましょう。

    苦手な問題に取り組んだという回答も

    アンケートの回答には、苦手な問題に取り組んだという回答もみられました。

    適性検査では、さまざまな形式で問題が出題されるため、問題を解いていくうちに得意、不得意と感じる問題も出てくるでしょう。

    不得意だと感じる問題に焦点を置き、解き方が身に付くまで問題を解くことが大切です。苦手な問題をなくすことで、適性検査の通過率を大幅に高められますよ。

    次に活かそう! 適性検査で落ちたと感じたときにすべき2つのこと

    適性検査を受けていると、テスト終了後に「落ちた」と感じることもあるでしょう。前述したとおり、適性検査で落ちる原因は対策方法が間違っていた可能性もあれば、企業との相性が悪い可能性もあります。

    そのため、落ちたと感じた理由を考え、改善できる場合は、次の適性検査に活かすことが大切です。ここでは、適性検査で落ちたと感じたときにすべきことを紹介するので、次の適性検査での通過率を高めるためにも参考にしましょう。

    ①思い当たる箇所があれば復習する

    適性検査を受けてみて、スムーズに解けた問題もあれば、解き方に迷った問題もあるでしょう。また、解き方がわからず、スルーした問題もあるかと思います。

    このように、試験本番で解くのに苦戦した問題があれば、試験終了後まで覚えておき、同じような形式の問題を問題集などから探して復習することが大切です

    そうすることで今よりもレベルアップした状態で次の適性検査を受けられるため、その後の適性検査で通過する可能性を高められますよ。

    ②適性検査以外に原因がないか考えてみる

    適性検査を受けて落ちた場合は、必ずしも適性検査の結果が原因で落ちたとは限りません。たとえば、採用枠が減っていて応募するタイミングが悪かった可能性も考えられます。

    その場合は自分の努力不足による選考落ちではないため、適性検査で時間内にスムーズに問題を解けたにもかかわらず落ちてしまった場合は、あまり悩みすぎず、次の選考に向けて気持ちを切り替えましょう。

    適性検査以外の理由で不合格になったと考えられる場合の例

    • 採用枠が埋まってしまって、採用自体が終了となった
    • 企業との相性があまり良くなかった

    また能力検査・性格検査ともに自信があったのにもかかわらず落ちてしまった場合は、その企業との相性が悪かった可能性があります。たとえば、性格検査の結果で出たあなたの性格や人となりが企業と合っていないと感じられた場合などがあげられますよ。

    考え方や性格が合わない企業に入社した場合、入社後に仕事の進め方に不満を覚えたり、居心地が悪いなど入社前と入社後のギャップが生じる可能性があります。そのため、適性検査であなたと企業の相性が合わなかったことが判明した場合は、むしろ運が良かったと思うのも一つの考え方ですよ。

    適性検査で落ちるのは対策不足が原因! 出題傾向と自己理解を徹底して突破しよう

    適性検査で出題される問題の難易度は高くなく、出題パターンや解き方に慣れておくことで突破できる選考です。しかし、就活では面接選考を意識しすぎてしまい、適性検査の対策不足からつまずいてしまう人もめずらしくありません。

    適性検査の段階で不合格になれば、次の選考に進むことはできず、内定への道も閉ざされてしまいます。最初の選考で内定のチャンスを逃してしまうことは非常にもったいないため、この記事を参考に、適性検査の特徴や対策法などを把握し、万全の状態で選考に臨めるようにしておきましょう。

    【適性検査に関する調査】

      調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
      調査日:2024年1月24日~29日
      調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
      調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の67人

      監修者プロフィール

      ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
      吉川 智也(よしかわ・ともや)
      1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
      現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

      多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

      全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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