志望動機

市役所の志望動機に書くべき内容5つと注意点〜例文3選も参考にして書き方をマスターしよう〜

市役所の志望動機を書くポイントとは?

市役所の志望理由の本音は「安定」かもしれません。しかし、安定したい「自分の事情」を志望動機としても受かるはずはありません。市役所の求める人材とはどういった人物なのか、市役所の地域における存在意義は何なのかということを研究し、そこで自分はどのような貢献ができるかというポイントを絞ってアピールするようにしましょう。ここでは志望動機に入れるべき5つの内容と例文を挙げますので参考にしてみてください。

市役所の志望動機の内容①興味を持ったきっかけ

市役所の組織は企画政策から財務・広報・総務・税務・環境・土木・図書館・幼稚園と多種多様です。そのため志望動機では、下記の例のように自分が市役所の仕事に興味を持ったきっかけについて含めるのがポイントとなります。

・幼い頃から住み慣れたまちで愛着があり、働きたいと思った
・市役所で働くことで、最も地域社会に寄り添い、業務を行えるという点に共感した

地元以外でも実際に見て感じたことを伝える

また、志望する市役所が自分の地域と違っても、下記の例のように具体的なエピソードが志望動機には必要です。

・実際にその地域を訪れてみて、歴史的建造物や自然に魅力を感じ、携わりたいと思った
・実際に市役所で働く方々のいきいきした姿を見て、一緒に働きたいと思った

オトクな就活資料【無料】

【いますぐできる!】ES・面接を突破する志望動機マニュアル

志望動機は、企業ごとに毎回作り直さないといけないものです。そのため、エントリーシートの締切に間に合わないなんてこともあるでしょう。でもこちらの資料を使えば、効率的に量産できます。受けたい会社にどんどんエントリーしてみてください。

市役所の志望動機の内容②なぜこの地域を希望するのか

市役所は全国にあります。しかし、そのなかで「なぜこの地域に携わりたいのか」を明確にしておかなければ、「ただ公務員になりたいだけ?志がないのかもしれない」と疑われてしまいます。この部分を明確化できていない応募者は多く、他の人と差をつけるためにはきちんと書くべき項目といえるでしょう。

地元愛や第二の故郷への想いを含める

地元に応募する人で多い志望動機は、「故郷」を理由にするものです。確かに、「故郷」を理由にした志望動機は、長年その場に住んでいなければ見えてこない、いいところや問題の発見ができているため、有利になる可能性があります。ただし、地元民であることのアピールのし過ぎは採用担当者を萎えさせますので控えましょう。

では、その逆で、地元以外の場合はどうすればいいのでしょうか。その時は、「第二の故郷への愛情」を押し出すのも手です。志望先の地域へ移り住むことをイメージすると、長所や問題点、改善点が自然と見つかるものです。そういったところで、地元民の応募者に引けを取らないようにしましょう。

地域の良さを伸ばしていきたい気持ちが大切

市役所に勤めるからには、やはりそこの地域を愛し、より良いものを作り上げていこうという気持ちが志望動機には必要です。地域と一口にいっても、古い街並みが残る地域もあれば、高層住宅のある地域があったり、工業団地があったりと、市役所が管轄する地域はすべて同じではありません。

市民1人1人の声を大切に拾いたいことと、市役所としてベストな形でその地域の良さを伸ばしていこうという気持ちが、志望動機には必要となるでしょう。

市役所の志望動機の内容③市民への想い

市役所の仕事は、管轄している地域と住んでいる市民への貢献です。そのため、市民のことを考えられる人でなければなりません。地域・市民のために働きたいという強い想いが必須で、場合によっては自らを省みず、市民へ奉仕することもいとわないという覚悟が必要です。

市民の人生の節目に携わりたいことを伝える

市役所の中でも市民と関わりが多いのは、市民課や税務課でしょう。とくに市民課では出生・婚姻・住民票の交付などといった、市民の人生に関わる仕事を担当します。志望動機では、こうした市民の人生に関わる大切な節目に携わり、サポートしたい旨を伝えるのがポイントといえます。

市民に対する貢献の明確なビジョンをアプローチする

市役所の志望動機では、市民へどう貢献していこうとしているのか、しっかり伝えられるかが重要です。

・市民の意見に耳を傾けたい
・市民の要望を取り入れてもっとよい街づくりをしたい

上記のように、市役所を通じて自分が地域社会にどう貢献したいのかを、具体的に説明しましょう。

市役所の志望動機の内容④体験談や問題を解決したい意欲

市役所の取り組みに実際に自分も参加した体験談や、そこで得たことなどを志望動機に加えると、より説得力のあるものになります。また、現在地域社会で抱えている問題点などを挙げて、それを解決するために市役所で働きたい、と志望するのも良いでしょう。

人生設計について加えるのも◎

自分の人生設計についても、志望動機に加えてみましょう。市役所は、一般企業より離職率が低く、平均勤続年数も高いです。とくに女性の場合、結婚・出産・育児を経ても市役所で働き続けるというハードルは、そう高くありません。市役所で長く働き続けることで、市民のためによい街づくりを積み重ねていきたいことを、志望動機でアピールしましょう。

市役所の志望動機の内容⑤仕事に活かせる強み

地域貢献や地元愛をアピールすることに一生懸命で、「自分の強み」のアピールが少なくなってしまうことは避けましょう。市役所には色々な部署がありますから、これまで経験してきた学業やサークル活動の中にも市役所での仕事に活かせる強みが必ず何かあるはずです。

・都市計画について学び企業誘致についてシュミレーションしてきた
・サークル活動を通し様々な立場の人が楽しめる企画を立案し言わば立場のバリアフリーを実現することができた

市役所の仕事はあまりに多岐にわたるため、具体的にイメージするのは難しいかもしれませんが、市役所も民間企業と同様に収支の安定と利益を求めていることに考えを及ぼすと考えやすいかもしれません。

市役所の志望動機に使える例文3選

市役所の選考で採用担当者に好印象を残すには、魅力的な志望動機が欠かせません。志望動機で述べた内容が間違えていたり、文章の内容が薄かったりすれば、選考を進むのは難しくなるでしょう。市役所などの公務員は基本的に倍率が高く、選考を通るには1つ1つの努力が大切となります。

志望動機を作成する際は、人と同じような内容だと印象を残せませんので、ある程度のオリジナリティもあると良いです。以下では、市役所の志望動機の例文を2つ、ご紹介します。ぜひ参考にして、魅力的な志望動機を作成しましょう。

例文①

市役所職員として、地域の住民の方々に貢献したいと考えております。地元で就職するか迷いましたが、多くの選択肢から選びたいと思い、休日を使っていろいろな町を探索してみました。その結果、自然豊かで地域のイベントも多い貴所に魅力を感じ、志望いたしました。とくに、毎年開催される○○(活動名)には地域外からの参加者も多く、私も楽しみにしている催し物です。私は、現在、大学で地域政策論を学んでおります。この知識を活かして、この○○市に多くの人を受け入れていきたいと考えております。他にも、○○市の活性化を目指して、支援体制の発案やイベントの企画を積極的におこなうよう、努力いたします。

1つ目の例文は、志望先の市役所が地元じゃない学生の志望動機です。この志望動機のポイントは、「複数の地域を比較したうえで選んでいる点」です。複数の町を探索したという文章から、しっかりと下調べをおこなってから選んだことが伝えられます。

そして、複数の選択肢から選ばれたと聞けば、採用担当者は悪い気がしないでしょう。また、大学で地域政策論を学んでいたと伝えると、ある程度の知識があることをアピールできます。地域政策論は、地域問題を把握し、解決に導くためのものです。

これは、市役所の仕事内容に活かせるものであるため、積極的にアピールしてください。最後に、具体的にどんな業務を頑張りたいかを挙げると、熱意があらためて伝わり、高評価を得られる志望動機が作成できるでしょう。

例文②

私は、高校時代に親の転勤で、○○市に引っ越してきました。私が以前住んでいた××市は自然豊かで良いところだったのですが、○○市は都市開発が進んでおり、そのギャップに驚きました。そうして生活しているうちに、市役所による○○政策や○○の支援により、○○市の居心地の良さが成り立っていると気付きました。私は、もともと市役所での仕事に興味を持っており、行政側として積極的に町づくりに貢献したいと考えていました。貴所へ就職した際には、おこなっている各政策や各支援に関する知識を深め、一日でも早く貢献できるよう精進いたします。

2つ目の例文は、地元の市役所職員として町づくりに貢献したい学生の志望動機です。この志望動機のポイントは、「具体的な政策や支援の名前を挙げている点」となります。政策や支援の名前を具体的に挙げれば、しっかりと情報収集をおこなっていることがアピールできるでしょう。

また、あえて以前住んでいた町との違いを挙げることで、地域の長所を浮き彫りにすることができます。上記の例文でいうと「都市開発が進んでおり」という部分です。最後には、1つ目の例文と同じように、市役所への就職後にどうしたいかを述べると、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

例文③

この〇〇市には大学進学を機に参りました。全国的にはあまり知名度はないと思いますが、住んでみると空き店舗の活用や子育て家庭への優遇など住みやすい環境作りを目指していることがよくわかります。このような地域活性をさらに進め住民に還元するには何よりも税収を増やすことが重要ですが、そのためには工業団地の造成など実現困難な課題もあると思います。しかし〇〇市は交通の便も良く十分に可能性はあると思います。私は学生時代都市計画を学び、地域の活性化について研究してきました。この経験を活かして〇〇市の税収を上げることが即ち住民への貢献につながるとの思いで、どんな業務にも誠心誠意努めてまいります。

3つ目の例文ではさらに自らの考える市役所の役割、課題と自分が仕事に活かせる強みを述べています。市役所での仕事は公務員として安定していることは間違いありませんが、どの自治体も自らの収支を安定させることに何よりも力を入れていることは言うまでもありません。

これは、収支がマイナスになってしまえば地域住民へのサービス低下にもつながることですから、何よりも重要な市役所の役割と言えます。この役割に気付いているということだけでも、他の志望者から一歩前に出ることができるでしょう。

市役所の志望動機を書く際に忘れがちな注意点

応募した先が地元か地元以外かで、アピール方法は異なります。しかし、「地元に恩返しがしたい」「この地域に愛着があります」というような志望動機は、多くの人が書きます。この理由で応募してもマイナスにはなりませんが、そこまでプラスにも働かないのです。

場合によっては、考えが浅いと受け取られてしまうこともあるので、あまり強く押し出すのは控えるべきでしょう。市役所の志望動機では、“想いで溢れた志望動機”に固執するのではなく、“行政政策”や“地域の特色”を調べ、好きな地域だからこそどうやってより良くしたいのかなどを、盛り込んでいきましょう。

ひとつのことだけを熱く語らない

あるひとつの業務に特化した内容の志望動機を書いてしまう人がいますが、できれば避けるべきです。この部署がいい、この業務だけに関わりたいという熱い思いを伝えてしまうと、他の部署や業務になったらどうなるのか、採用担当者は不安に思います。

そのため、部署移動も視野に入れた回答をする必要があるのです。たとえ1つの部署にしか興味がなくても、他部署に関して聞かれた際は、「興味があります」「関心があります」と答えておきましょう。

スキルの高さや即戦力となる可能性を示唆する

公務員に限らずいえますが、「スキルの高い人」「即戦力と成りうる人」は、どこの企業や官公庁でも欲しています。しかし、スキルの高さや即戦力を志望動機に含め忘れている人が多いのも、現状です。スキルの高さなどは、志望動機には入れるべきではないと思いがちですが、抜けなく自分をアピールするには必要なのです。さらっと触れるくらいでも構いませんので、自分のスキルの高さをアピールしてみましょう。

将来の展望もしっかり盛り込む

将来どのようなことを成し遂げたいのかを伝えなければ、採用担当者がその人の貢献度や働き方を想像することができません。採用担当者の心に響かないと意味がありませんので、将来の展望を含め、その夢を実現するにはどのような行動をするべきか、しっかり伝えましょう。

安定のために働きたいはNG

公務員を志望する人の大半は、“安定”が目的で試験を受けるといわれています。昨今の不景気では、それも仕方のないことです。しかし、“安定”した生活をしたいから志望したとは、絶対にいわないでください。市役所は市民のために働き、時には自分の身を犠牲にしても市民を第一に考えなければならない仕事です。市民を敬う心を持つ人こそが、選考を進んでいけるでしょう。

まとめ

市役所での勤務を志望する人は、明確な志望動機を作り上げる必要があります。志望動機を作成するポイントは、主に4つです。とくに、なぜその地域を担当したいのかと市民への想いは、重要になってきます。この2つだけはしっかり伝えられるよう、入念に答えを準備しておきましょう。

また、公務員を志願する理由が“安定”目的であっても、そこは正直には語らない方が無難です。公務員のモットーは地域のため、市民のためです。そこが軸にない人は、選考で弾かれてしまいます。どのような人が求められているのかを確認してから、市役所の志望動機を作っていきましょう。

関連記事

【市役所への就職希望者必見の面接対策完全版】採用を勝ち取るために準備するべき質問内容3つ

地方公務員(市役所)に受かる志望動機の書き方とポイント7つ~観光部署や地元以外で勤務するためのコツ・書類選考で参考にしたい例文を6つ紹介~

志望動機が書けない時におすすめの対処法5つ~履歴書・ES・面接で伝えたい内容・新卒が悩む原因を解説~【例文付き】

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也 (よしかわ・ともや)
1988年2月、北海道生まれ。小樽商科大学卒業。 2010年4月に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。 IT・小売・外食など幅広い業界にわたって300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学の就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を行なう。 現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。