公務員試験で数学が必要な問題と対策のコツ|レベルやおすすめの参考書3つもご紹介します

公務員試験で数学が必要となる科目

国家公務員であれ、地方公務員であれ、公務員試験の受験科目というのはほぼ共通です。
択一式の「教養試験」と「専門試験」、それと記述式の「論文」に面接による「人物試験」があるのがほとんどでしょう。このうち択一式の教養試験をさらに細かく分類していくと、「一般知能」と「一般知識」にわけることができます。

数学が必要となるのは数的処理と自然科学

一般知能では「文章理解」と「数的処理」が問われ、一般知識では「社会科学」「自然科学」「人文科学」「時事」が問われています。さて、ここで数学が公務員試験のどこに関連してくるかといいますと、一般知能の数的処理と一般知識の自然科学のふたつになります。それぞれのどのようなかたちで数学が必要になってくるのでしょうか。以下で詳しく見ていきましょう。

公務員試験で数学が必要となる設問

一般知能の数的処理では、数学で必要となってくる論理的思考を要する設問と、数学の計算そのものが問われるような設問があります。前者は「すべてAはBである」「CはAである」という命題から「CはBである」という結論を導くような、論理的思考方法が試される問題です。

数学が必要となる論理的思考と計算そのものが問われる

公務員は法律に従って仕事をしなければならないので、欠くべからざる能力として公務員試験ではこのような論理的な力が問われるのですね。後者は問題文を読解して方程式を作り、速度を計算したり液体の濃度を求めたりといった、まさに学校で習ったような数学の設問です。一般知識の自然科学の分野では、物理や化学の知識が問われるものがあります。当然、これらの設問に答えるためにも数学的な能力が必要となってくることは言うまでもありません。

数学のレベルはどれくらい?

公務員試験の数学のレベルはどれくらいなのでしょうか。公務員の数学は難しくても高校程度のレベルといえます。公務員試験では【数学】の出題数は、基本的に1~2問と少ないですが、数学の要素を含んだ【数的処理】の問題は多いです。数的処理とは【数的推理】【判断推理】【資料解釈】をまとめたものです。数的処理は問題数が多いため、苦手なままにせず、しっかり対策することが必要になります。つぎに、公務員試験の数学対策についてみていきましょう。

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公務員試験での数学対策

では、数学が苦手というひとはどのように公務員試験対策を練ればよいのでしょうか。
もちろんすべての科目をまんべんなく勉強することができれば言うことありませんが、試験科目は多岐にわたるのでもっと効率よく時間を使いたいというも正直な気持ちでしょう。そこで「数的処理以外の数学については勉強をあきらめる」というのもひとつの作戦となるのではないでしょうか。

数的処理のみに時間をかけて効率的に対策をする

まず、自然科学の物理や化学は1問ずつくらいしか出題されないわりには勉強範囲が広く、公務員試験の受験者のほとんどが苦手とするので、スッパリとあきらめる。その一方で、数的処理については受験者がみな問題集などでみっちり対策を練ってくるので、数学が苦手なひとは差がつかないように時間をかけて練習するようにしましょう。ある程度問題をこなせばコツがつかめてきて、どんな問題にも対応できるようになってくるので、物理や化学とは違って時間をかける意味があります。

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公務員試験の数学対策におすすめな参考書3つ

つぎに、公務員試験の数学対策におすすめな本をご紹介します。ぜひ、参考にしてください。

おすすめの参考書①

おすすめの参考書1つめは、TAC出版が出版している【地方初級・国家一般職(高卒者)問題集 数学・数的推理 第2版】です。本のタイトルにもあるように、地方初級・国家一般職(高卒程度)の受験を考えている人におすすめといえるでしょう。この本では、平易な問題から応用的な問題までバランスよく掲載しています。この本で繰り返し演習をすれば数学・数的推理の実力は身につくでしょう。

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おすすめの参考書②

おすすめの参考書2つめは、実務教育出版が出版している【数的推理がみるみるわかる! 解法の玉手箱 改訂第2版】です。最新の出題傾向に対応し、問題の解き方を詳しく解説しています。算数・数学が苦手だと感じている人も、扱いやすく分かりやすい本だといえるでしょう。この本は高卒程度から大卒・院卒程度の試験まで幅広く対応しています。

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おすすめの参考書③

おすすめの参考書3つめは、【公務員試験 新スーパー過去問ゼミ5 数的推理】です。この本も、上記と同じ実務教育出版が出版しています。この本のシリーズは累計350万部突破しているようです。そのため、公務員試験を受験する人たちにとって、このシリーズは支持されているといえるでしょう。また、国家総合職や国家一般職、地方上級などの過去問を287問収録しています。

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公務員試験で数学が必要となる数的処理は時間をかけて対策をしよう

以上のように公務員試験では数学の知識が必要となってきます。これは論理的に物事を考える必要にせまられる公務員となる以上、避けては通れないことです。実務で方程式を使うことだってありますので、あのときやっておけばと後悔しないためにもしっかり勉強をしておきましょう。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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