公務員の離職率についてのポイント

職業を決める上で一つの大きな指標となるのが離職率です。このさてこの離職率が低い職業として真っ先に上がってくるのが公務員ですが、公務員の離職率は実際どのくらいなのでしょうか。公務員の離職率の現状に、また公務員を辞める理由ついてご紹介していきます。

公務員の離職率は約10%


公務員の離職率は、離職率が最も高いと言われる18歳~29歳の若年層で概ね10%程度と言われています性別の面では、女性の方が男性より若干離職率高い傾向がある様です。
現在、全業界の平均的な離職率は18歳~24歳程度の若年層で約20%程度であり、離職率が特に高い飲食業界や不動産業界ですと40%を超える会社も多数あります。

  • ただしほぼ0にちかい職種も存在する

こういった実情と比較しますと公務員の離職率10%というのはかなり低い数値だと言えます。
ただしこの10%は公務員全職種の平均値となります。公務員には市役所職員から警察官、税務官など実に様々な職種がありますので、職種によってはほぼ0%にちかい職種もあれば、平均値である10%を越える職種ももちろんありますのでその点は覚えておきたいところです。

公務員の中でも若い層の離職率は高い

公務員の離職率は他業界と比べるとかなり低い数値です。ですがm公務員の場合、若い層の離職率が高い事が目立ちます。
公務員の離職率が最も高い18歳~29歳の層の離職率は約10%ですが、30歳以上になると約3%、40歳以上になると約2%と1/5程度に激減します。

  • だいたい1/2程度に半減してしまう

対して他の業界ですと同じく年齢が高くなるにつれて離職率は減る傾向はあるものの、大体30歳以上からは1/2程度に半減したまま落ち着いていきます。
このため公務員は離職率自体は低いものの、若い層が年配層に比べ辞めやすい業界と言えそうです。
こちらも公務員は様々な職種がありますので一概には言えませんが、やはり若い方は辞め易い業界という事は覚えておいた方が良いかもしれません。

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なぜ安定している公務員を辞めるのか

公務員の離職率は他業界と比べるとかなり低い数値ではありますが、やはり一定の離職率はあり辞める方も一部いるのも事実です。
さてこの公務員を辞める理由とは何なのでしょう。これを考える上で「なぜ公務員になろうとしたか」のアンケートデータが参考になります。
国家公務員を対象とした「なぜ公務員になろうとしたか」のアンケートでは、公共のための仕事ができる、仕事にやりがいがある、スケールの大きい仕事ができるといった仕事内容面に関する動機が大半を占めます。

  • 実際の仕事イメージとの乖離があると辞めてしまう

逆に給料や将来の安定というのはかなり回答としては少なかった様です。
このため、公務員は一見は安定を求めて志望した方が多そうに思えますが、実際は仕事内容を重視して志望している方が多く、仕事内容にこだわりがある分、仕事に迷ったりあらたな目的を見出したりし、特に若い方などは辞めて行く事が多いように見受けられます。

公務員の離職率は若手が辞めやすい!!仕事イメージとの乖離が原因

この様に公務員はやや若手が辞め易い傾向はありますが、それでも離職率としては低い職業となります。
実際に辞めている理由としても、職場環境が厳しい、給料に問題があるといった事よりも仕事内容の拘りの部分が多そうですので、特に仕事内容に迷ったりしない方であれば離職率の少ない良い環境と言えそうです。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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