【大学院生の志望理由】就職面接で使える例文紹介で詳しく解説|今日から出来る就活準備

大学院卒は内定をもらうのが難しい?

複雑化する一方の現代社会、企業が求める人材像も多様化し、人材と企業が求める人物のマッチングの可能性は拡大しています。希望する企業の情報を調べて、自分なりの現場のニーズを研究すれば、そんな不安な気持ちも変わります。

自分二できる企業への貢献を念頭にいれて、志望理由を膨らませていきましょう。

 大学院卒が悩む志望理由書ポイント

大学院生の志望理由ですが悩む方の少なくありません。では志望理由を書く際、どのようなポイントがあるのでしょうか?まずは具体的なエピソードを入れる、就活の軸を持つ、そしてなぜ大学院に進んだのかという理由をうまく志望理由に盛り込むことです。

次の各ポイントを詳しく解説解説していきます。

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志望理由書を書くポイント①:具体的なエピソードを入れる

大学院生は学部生よりも専門性が高く、研究経験が豊富であることを胸を張ってアピールしましょう。専門分野と関係ない企業へ応募する場合も、大学院生である強みは専門以外にもあることを覚えておいてください。

大学院生は研究や発表という過程で身につけた論理性、弁論性、探求力といった、目に見えない知的技術に長けています。また、高い思考能力や推察能力で活動のイニシアティブを取りやすく、リーダーシップを発揮する可能性も大きいのです。

希望する企業が過去に大学院卒を採用していれば、以上のような大学院生の特性を評価してくれるでしょう。新卒を好む企業にしても、面接に臨む段階に至っては、大学院生であってこその強みをアピールするべきです。

ただ、一般論で終わっては説得力がありませんから、必ず具体的なエピソードを交えながら伝えながら、わかりやすく採用担当者に伝えるのがコツになります。

志望理由書を書くポイント②:就活の軸を持つ

就活の軸とは自分がどのような基準で就職活動を展開しているかという「基本姿勢」です。これは企業を分析、整理し、論理性や計画性をもって行動できることの裏付けであり、研究・分析のエキスパートである大学院生にとっては得意分野でしょう。

就活の軸は採用側が大切にするポイントであると同時に、自分自身が就職活動を展開するうえで、ターゲットとする企業を自分の強みや希望からブレずに進めていく助けになります。

また、採用担当者は一日に複数の候補者に会います。軸を明示することで、採用担当者に端的にあなたの志向を知らせ印象づけることができるでしょう。さらに、入社後以降の計画性も伝えることができれば、採用側に将来の方向性をも展望させ、社員としての長期的ヴィジョンやメリット感を与えられるのです。

志望理由書を書くポイント③:大学院に進学した理由を入れる

大学院へ明確な意思を持って進んだ場合はいうまでもなく、そうでない場合も、大学院生活を振り返って必ず自分の強みを見つけ、自信をもって理由を明らかにしてください。自分の強みを見つけるプロセスも、改めて自分を客観的に見つめて育てる一つのステップになります。

明確な目的を持って進学した場合は、その理由と成果を発表してください。採用側は、その人物が今後会社内で育っていける素地がある、つまり自分の強み弱みを知って弱い部分を客観的に伸ばしていける人を重要視します。

なぜならこのプロセスは仕事人の生涯を通じて続くからです。仕事の目標は自らが設定し、業績評価の際は上司の評価とともに自己評価において達成、不達成を申告していきます。

いつも自身の活動を、自分と他者で見極める心構えができていれば、企業での就業準備がすでに整っていると捉えてもらえるでしょう。

大学院卒の志望理由書例文

企業で働き始める前から企業の視点を持つというのは大変難しいことです。それは採用側も承知の上、それでもあなたなりの企業への理解度を示さなくてはいけません。

志望する企業で活躍する姿を思い浮かべながら想像力を最大級に働かせる必要があります。以上を踏まえて志望理由書を紹介していきます。3つの例の特徴をよくみて参考にしてみてください。

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作った志望動機は選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される志望動機を完成させましょう。

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志望理由書例文①

私は大学院で日本の地方経済に関するフィールドワークをするなかで御社が地方の生産性向上に繋がるシステム構築に携わっていることを知り、御社への就職を志望しました。大学院に進学した理由は、より地に足の着いたミクロ経済学を継続したかったためでした。つねに自分の研究とは何か、今後すべき仕事は何かを考えるなかで私の問題意識は地方経済の課題解決の手段にフォ-カスし、現在は就職活動の軸として、具体的な解決策を提供している企業に重点を置いています。高齢化や人手不足が深刻化するなか、地方経済のシステム化の地域格差を減らすことは喫緊の課題です。私の専門知識や経験は、御社でもきっと役立てられると自負しております。

この例文は、大学院へ明確な意思をもって進学した場合です。自分の専門と企業の募集分野が合致しています。大学院での研究がすでに企業で働くベ-スになる、つまり即戦力になれることは企業にとって大きなメリットですからきちんと示し、全体の話が自然に流れるように組み立てます。

また、専門意識は決して自分の興味本位でなく、企業へ貢献する意欲があることをきちんと表明することも大切です。

志望理由書例文②

私は大学院で20世紀の英国文学を研究しました。2年間、原典を精読し、研究室でコツコツと論文を書き上げました。今後は社会で自分なりに力を発揮したく、就職活動をしています。就職活動で大事に考えているのは、専門である英語を通じて人と切磋琢磨できる仕事に携わることであり、御社の海外事業においては私のスキルがお役に立てると考えております。私が大学院に進学したのは、英国文学を極めるためでした。世界中の参考文献を蒐集したり、数少ない海外の専門家に問い合わせ、粘り強く交渉するなど、非常に貴重な経験をしました。その際に培った交渉能力には大変自信があり、御社にお役に立てると自負しております。

企業活動とは直接関係のない専門分野であっても、大学院進学について自分なりの評価をしたうえ、得た経験をプラスアルファの強みとして昇華し、実社会での戦力になれるとしている点が重要です。

とくに語学専攻者は語学をスキルに留めず、実際に運用した経験を明らかにして実力を示し、具体的にどのような海外事業に役立つか伝えられるとなおよいでしょう。

志望理由書例文③

私は大学での専攻を深めるべく大学院に進みました。国内外の企業マネジメント研究では、一企業の課題やその解決手法を実際的に論議し、企業の経営者の視点に立ってのシステム化をシミュレ-トしました。様々な社員の視点かに立って社内の仕組みや活動の連携、循環を研究したうえで議論を持ち寄り、互いのメリットを模索しながら活動の最適化を図るという大変貴重な経験をしました。就職の軸としては、企業間のサービスを取り持つ中小企業に重点を置いています。御社で働けましたら、大学院で培った分析力や構築力を生活かし、御社取引先企業の立場やニ-ズを探って最適なサービスを提供できるように工夫できる自信があります。

大学院での研究が直接的に就職活動に結びついているパターンです。このようなときは具体的な例をわかりやすく示すことで経験が生き生きと伝わってきます。大学院の研究ならではの綿密な研究成果をぜひアピールして、企業活動への理解度を示してください。

すでに企業人としての準備ができているという印象を、与えることもできるでしょう。

大学院生は軸をもった志望理由を考える

研究を通じて培った分析力や論理性などを活用して導き出した大学院生の就活の軸。さらに専門性や研究室で培った人生経験など、大学院生には多くのアピールポイントがあります。

学部卒とは違う大学院卒の魅力を、胸を張って伝えましょう。そしてどのような専攻であっても、その過程で得られる経験や知識には、企業活動に貢献できる要素が必ずあるはずです。それをいかに発掘して採用側に伝えるかは自分次第です。

大学院生活の総括であり、またこれから始まる長い企業人生活のための準備運動としていまのうちにじっくりと考え、ぜひ納得のいく志望理由書を作成しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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