変化を徹底的に楽しむパイオニア集団｜インティメート・マージャー

インティメート・マージャーは「データ活用における革命を起こす」ことを掲げ、データを使った効率化に取り組んできました。豊富で膨大なデータベースを元に、よりシンプルで効率の良い、しかも本音に近い意思決定をおこなう仕組みを構築しています。

労働人口の激減が避けられない日本において、生産性を高め、人と機械の作業分担を進めるための道標を示そうと奮闘している同社。現在はおもに広告領域でサービスを展開していますが、近い将来金融、人材、物流、ヘルスケアなどの領域へも足をふみ入れていく予定です。すべての人が当たり前に、簡単にデータ活用ができる社会を目指して日々試行錯誤を重ねています。

これほどの大きなビジョン、そして膨大な情報と格闘している企業内は思いの外フラットで自由。裁量の大きな働き方やチャレンジを後押しする社風が、居心地の良い環境づくりにも一役買っているようです。代表取締役社長の簗島亮次さんに、そんな企業の実態を取材しました。

インティメート・マージャーの社風

Q.事業内容はもちろん、社内の体制や社風にいたるまで“データドリブン”がキーワードになっていますね。

当社は国内最大級のデータプラットフォーム「IM-DMP」によって、クライアントの課題解決に取り組んでいます。データを扱う企業として、常に“データドリブン”でありたいと思っていますね。文字通り、すべてデータに基づいて判断・アクションすることをモットーとしています。

だからこそ社内においてもデータをもとに解釈し、意思決定をおこないます。しかし勘違いしてほしくないのは、データ＝数字でガチガチに縛っているわけではないということ。むしろ逆だと言っても良いでしょう。机上の空論ではなく、トライしてみてその結果をもとに判断しようという意味です。

私たちがやろうとしている事業・サービスは、その多くが前例のないものです。だからこそ理屈をこね回すのではなくまずはやってみて、そこからさらに先へ進めていくのが大切だと考えています。サントリーの「やってみなはれ」ではないですが、「やらないとわからない」というマインドです。やってみて得られたデータが、何よりも大切な指標となります。

Q. チャレンジに重きを置いているんですね。

「成功の反対はチャレンジしないこと」という言葉も掲げており、データを起点に議論を深めています。チャレンジと議論を繰り返すことで、選択肢が増えていくと思います。挑戦〜データ採取〜分析〜議論、さらに挑戦という流れこそが、当社のスタイルです。

もう一つ、生産性を高めることも大切にしています。IT系のベンチャーというと、比較的ハードワークのイメージもあるかもしれません。どうしても残業が長かったり、結果が出るまで根性で粘ったり、ゴリゴリと成果を求められる印象もあるでしょう。しかし当社はベンチャーでありながら設立から12年を数えており、東京証券取引所グロース市場にも上場を果たしています。生産性を高めることで、社員の働き方をより合理的で無理のないものにすることにも注力してきました。

残業も平均で月13時間程度（2025年1月取材時点）、有休の取得率も非常に高いです。残業時間は伸ばそうと思えば伸ばせるもの。一方で時間当たりの生産性を低くしてしまうのも確かです。だからある程度残業を制約して、時間内にやり切ることを推奨しています。

Q.どうやって生産性を高めているのですか。

たとえば、社内の業務には幅広くAI（人工知能）が導入されています。日々のメールや商談のやり取り、会議の音声データなど、すべてをAIにインプットして必要に応じて取り出せるようになっています。報告書や議事録を一から書く必要はなく、本当にフォーカスすべき点に注力できていることは生産性の向上に役立っていますね。

情報伝達やコミュニケーションには手間がかかり、その割に正確に伝わらないことも多々あります。コミュニケーションのスピードと質を高めるためにAIを積極活用し、データドリブンな業務遂行によって、生産性を高めているのです。

インティメート・マージャーの働き方

Q.自由で裁量の大きな働き方が認められているそうですね。

先ほどから話していることに重なるのですが、社員にはとにかく生産性の高い働き方をしてほしいと思っています。そのために、個人の裁量を大きくしています。たとえば、大雪が降ると言われているのに出社しなければならないとしたら非常に効率が悪いでしょう。そのため当社はテレワークはもちろん、ワーケーションなど出先での勤務も可能です。

場合によっては帰省先での勤務でも構いません。航空券の値段は1日違うだけで金額が変わりますよね。その1日のために何万円も多く払わなければならないのは理に適っていません。だったらワーケーションで対応してしまうのも手です。

業務の進め方やスケジューリングも、上長と相談しながら自分で決められます。もちろん成果を出すためには自分を律して行動しなければなりませんが、そのやり方は自分が一番生産性を高められるスタイルで良い。そういう風土が根付いていますね。

Q.それだけ自由度が高いと、プライベートも大切にしながら働けそうですね。

社員の平均年齢が30.6歳（2025年1月取材時点）で、ライフスタイルが大きく変わっていく人も多い時期ですし、ライフステージに合わせて柔軟に働き続けられるようになっていると思います。現在約60名の社員のうち3名が産育休中、もしくは取得予定です。この規模の会社としては比較的多いのではないでしょうか。家賃補助もしており、人生の節目節目に寄り添って歩んでいく会社です。

もちろんスピード感のあるキャリアアップも可能です。入社2年目で新事業領域の中心メンバーに抜擢された社員もいます。自分のライフプランに合わせてキャリアを描いていくことができます。

Q.それだけ皆が自律していると、新入社員などはコミュニケーションが難しいのではないですか。

もちろん、新入社員へのコミュニケーションのサポートは手厚く用意しています。当社は基本的に4〜5人のチームで仕事を進めていて、新しくチームにメンバーが加わった場合には先輩がローテーションで出社し、必ず誰かが新人への指導やアドバイス、サポートをおこなっています。それに加えて、AIを活用してコミュニケーションを取ることが推奨されているので、口下手な人であっても交流がしやすいのではないでしょうか。

また2名以上であれば、1人1,200円までランチ代を支給しています。小さなことかもしれませんが、自販機のさまざまなドリンクも無料です。懇親会や納会も開催していますが、それ以上に日々一緒に仕事をする仲間とコミュニケーションを深める場やきっかけとして活用してほしいと思います。

インティメート・マージャーの社員

Q.IT、データ、AIと聞くと難しそうに感じるのですが、文系でも活躍できますか。

当社の職種は、自社のプロダクトを開発するエンジニア職・顧客にサービスを提供するビジネス職・会社の基盤や仕組みを作るコーポレート職の3つです。

特に文系・理系という区分けはしていないので、学生時代に文系の学部で学んでいた人もビジネス職やコーポレート職で活躍しています。ただしビジネス職であっても、顧客への提案時に多少エンジニア的な動きが必要になることもあります。データというものに興味があり、その活用を進めていきたいというマインドがあれば、慣れることができると思いますよ。

エンジニア職についてはそれなりにスキルも必要とされますが、常に新しい技術や手法を学び続ける探求心や、複雑なシステム・課題に対して論理的な思考と解決策を導き出す科学的な姿勢が重要ですね。

Q.では、人材採用の決め手はなんですか。

データ活用に興味があり、データの可能性を信じていることは前提条件です。さらに素直、ポジティブ、挑戦、プロフェッショナル、バイタリティという5つのコンピテンシー（能力・適性）で判断しています。

技術の進化は日進月歩。特にITやデータサイエンスの世界では、素直にポジティブな方向へ挑戦していくことで可能性を広げていくことができます。だから、挑戦心は必要不可欠だと思いますね。変化に対して柔軟な姿勢を持って、常に前向きにトライを繰り返すことが大切です。

Q.変化に柔軟とは？

新しい技術に対して、積極的に向き合えることです。新しいテクノロジーというと、常に勉強を重ねてアップデートしなければならないと思いがちですが、どちらかというとテクノロジーと仲良くするというイメージが近いかなと。今までと違うことが出てきても、楽しみながら触れてみることができれば大丈夫です。

立ち止まって考えていても、考え尽くせる範囲は知れています。まずは実行してみて、その結果やデータから新しいやり方を探っていくことが重要ですね。

Q.最後に就活生へのメッセージをお願いします。

当社はベンチャーでありながら身体的な負荷は比較的低い一方で、思考や成長スピードにおいて難しさを感じる面があるかもしれません。

しかしその成長の先に前例の少ないデータ活用という分野で、最先端の技術に触れながら新しい商品・サービスを生み出す面白さがあります。

労働人口が激減する日本で、必ずや今より必要とされるビジネスのパイオニアになってみませんか。

記事についてのお問い合わせ