企業探検隊

「作りたい」をカタチに。企画、開発、製造から設備までを担う専門家集団|JOHNAN

JOHNAN代表取締役社長執行役員 山本光世さん

1962年創業、京都府宇治市に本社を構えるJOHNANは、「ものづくりプラットフォーム」として幅広い領域で製造ノウハウを発揮してきました。半導体から航空宇宙分野まで、さまざまな製品の企画・開発・製造を手掛けています。

歴史あるメーカーは固い・厳しい社風を持っているイメージですが、同社は穏やかで温かい雰囲気が特徴。社員の人生を丸ごと尊重し、寄り添い、一緒に成長したいと考えています。

理念への共感、社風へのマッチ度、人としての成長を大切にしているという同社の代表取締役社長 山本光世さんにお話を伺いました。

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企業探検隊の発見|JOHNANの事業概要

企業体験隊の発見|JOHNANの事業概要

Q.「ものづくりプラットフォーム」という言葉を掲げてらっしゃいますね。どのような意味なのでしょうか。

プラットフォームという言葉だと、課題とそれを解決する企業のマッチングなどを思い浮かべるかもしれません。しかし、当社はそうした意味でこの言葉を使っているわけではありません。

当社は受託開発、受託製造、そして商品企画までも、一手に手掛けるメーカーです。だから顧客が望むものを、望む形でかなえることができるのが強みです。一社一社、一人ひとりの希望を実装することができるのです。

「実装」は一般的には機械が機能するように部品を組み込むという意味ですが、当社ではさらにお客様一人ひとりの希望を形にし、社会の中で機能させることを目指しています。つまり、どのような相談をいただいても、それを形にできる「窓口」として、プラットフォームという言葉を掲げています。

実際に半導体・通信機器・自動車・産業機器・船舶・医療機器・航空宇宙分野まで、手がけている製品や技術は幅広く、企画・試作・量産・修理・設備や人材の支援まで、どんな工程でも携わることができます。

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Q.特定の技術分野にとどまらない事業領域を展開しているのですね。

お客様が構想していることを形にするために、幅広い技術やスキルを全力で投入しています。特定の技術ではなく、一連のノウハウこそが、当社の強みだと言えるかもしれません。

だから、社員にも一つの技術や技能にとらわれない、フレキシブルに活躍できる“多能工”のような人材を目指してほしいと思っています。もちろん、すべてにおいて完璧であってほしいというのではなく、個々の適性を見ながら守備範囲を広げていくイメージです。主体性を持って学ぶ姿勢があれば、成長することができると思います。

企業探検隊の発見|JOHNANの社風

企業体験隊の発見|JOHNANの社風

Q.京都の老舗企業と聞くと、かっちりとして厳しいイメージです。社内の雰囲気はいかがですか。

とても和やかで温かい雰囲気ですよ。たとえば、当社はお互いに「さん」をつけて呼び合うのが慣例です。上司や社長でさえ、役職名ではなく「〇〇さん」。呼びやすいですし、無意識のうちに親しみを感じられるのではないでしょうか。

また「健康相談室」があって、社員一人ひとりの心と体をしっかりとサポートしています。健康相談室に在籍する公認心理師と入社時に一度面談する機会を設けているので、入社後も気軽に相談しやすい。社内でも一番わかりやすい食堂の横にあって、気安く立ち寄り、心身のあれこれだけでなくくだらない話もできる場所です。

ちょっと疲れたら相談に行く人、愚痴をこぼす人──。周りからも「相談室行ってみたら」と自然に出てくるほど、身近な存在です。私も用がなくてもついお喋りに行ってしまいます(笑)。

こうした取り組みも功を奏しているのか、長く働く社員が多く、定着率は高いですね。

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社内での交流も大切にしていて、毎年アドベント(キリストの待降節)に合わせてイルミネーションセレモニーを実施していたりと、社員同士の絆を深める機会も設けています。

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Q.社員一人ひとりの人生を大切にしているんですね。

当社に加わってもらったからには、10年は一緒に歩みたい、当社にいることで良い人生になったと感じてほしいんですよね。だから、社員のライフプランも尊重しています。

たとえば産育休。今のところ、復帰率100%で全員が戻ってきてくれています。復帰後は時短勤務やリモートワークを選ぶ人もいて、それぞれのバックグラウンドを大切にしながら、力を発揮してくれているのがうれしいですね。

人生のプランや方針は変化していきますから、それに合わせていろいろな選択肢を選べるように、副業なども許可しています。副業で得た知見を、当社の業務にもフィードバックしてくれたら最高ですよね。

ライフプランを大切に成長できる環境

Q.温かい雰囲気が伝わってきました。社員の方々はどのような人が多いのでしょうか。

当社では社風にあった人、理念に共感できる人を採用しています。採用時には適性検査の性格分野を、かなり丁寧にチェックしています。「こういう性格の人を採る」ということではなくて、社内や組織のバランスを見てそこにマッチする人を採用しているということです。ベースとして当社全体の雰囲気になじみそうかも見ていますね。

企業探検隊の発見|JOHNANの企業理念

企業体験隊の発見|JOHNANの企業理念

Q.理念への共感とおっしゃっていまいしたが、どのような理念を掲げてらっしゃるのでしょうか。

JOHNANは、レゾンデートル(存在理由)として、“「かこむ・みる・つくる」ことで、子供達の世代が希望をもつ社会を造り続ける。” と掲げています。「かこむ・みる・つくる」は創業以来JOHNANが守り育んできた価値観であり、「JOHNANらしさ」です。

「かこむ」とは、社内外を問わずに語り合い、お互いを尊重し責任を果たすこと。
「みる」とは、人間や宇宙を広い視点でみつめ、個人や組織の使命を見出すこと。
「つくる」とは、魂と祈りを込めて、まだ誰もやっていないこと、新しい価値を造ること。

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ちょっと大袈裟に感じるかもしれませんが、いろいろな立場の人が分け隔てなく食卓を囲むように、自分、会社、地域、アジア、世界へと視座を広げ、新しいものを生み出すことだと解釈しています。このスピリットが染み込むように、さまざまな研修も用意しています。

またレベルや職種の階層別に合わせた基本的な知識・技術研修に加えて、『7つの習慣』を使った研修もあるんですよ。単なるスキルの習得だけではなく、考え方や行動、マインドなどの面でも成長してほしいと思っています。

当社の考え方プラス、社会人として・人間としての成長の上に、スキルや知識がついてくるのだと思い、人としての基盤を育むことに力を入れています

人材育成・研修の方針

Q.御社はスキルだけではない、人間性を大切に育む企業だと感じました。

長期的な視点で見て、社員が成長できるように、そして長く当社で活躍できるように寄り添っていきたいと思っています

もし担当している業務がうまくいかなくても、当社にはほかの事業領域があります。幅広いスキルを身に付けながら、自分に合った場所・仕事で活躍してほしいと思っています。自分に付加価値をつけて、さまざまなチャンスをものにできる人になってほしいですね。

当社の経営陣も、穏やかで真面目で柔軟な人ばかりだと言われます。そんな雰囲気の場所で長く成長を続けていきたいと思う方であれば、きっと居心地良く働けると思いますよ。

JOHNAN本日の企業探検まとめ

山本 光世さん(代表取締役社長執行役員)

Mitsuyo Yamamoto・1997年同志社大学神学部を卒業し、アメリカ留学後、中小企業の経営支援を手掛けるベンチャー支援会社に入社。経営コンサルティングや新事業開発支援を経験後、2003年6月に城南電機工業所(現:JOHNAN)に入社。その後2年間アメリカに渡り、ミシガン大学ビジネススクール卒MBAと同大学自然資源環境大学院卒MSを取得。2010年6月から現職を務め、国内外の企業との資本提携や新規事業投資、組織文化改革に従事する

企業詳細:コーポレートサイト

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