企業探検隊

多様なサービスでご縁をつなぐ|IBJ

人事部マネージャー 博多屋亮佑さん

今回、企業探検隊が訪れたのは、婚活サービスやライフデザインサービスを手掛ける企業「IBJ」です。

「婚活」といった言葉がまだ一般的ではなかった2000年に創業した同社。人のサポートとITテクノロジーを掛け合わせた独自性の高い事業展開で成長を続け、2015年には東証一部に上場。婚活事業を主業とする企業では唯一の東証一部上場(現在はプライム市場上場)企業となりました。2025年には25周年を迎えた「日本で最も多くの結婚カップルを生み出している会社」です。

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日本の少子化や人口減少の問題への貢献も目指すIBJの成長の原動力や社風について、人事部マネージャーの博多屋亮佑さんにお伺いしました。

企業体験隊の発見|IBJの社風

企業体験隊の発見|IBJの社風

Q.IBJの企業カルチャーとは何でしょう? 業界のリーディングカンパニーとして、大企業らしい文化があるのでしょうか。

当社は、2024年に加盟店数4,502社、成婚組数16,398組という数字を達成(※婚約確認ベース、婚約申し出ベース含む)しており、日本最大級の婚活プラットフォームを有している会社ということは間違いありません。

IBJの実績

マイクロソフト社やJR東海、経済産業省など、名だたる企業、行政や自治体との取り組みも増え、最近はありがたいことに「大企業」というイメージを持っていただくこともあります。

しかし我々としては「まだまだ発展途上のベンチャー企業である」という認識で社員一同、日々の業務に取り組んでいます。「変化と挑戦を是とするベンチャーマインドがある」ということは当社の社風と言えるかと思います。

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Q.ベンチャーマインドと言うと、社員同士の交流も盛んですか?

部署の垣根を越えたコミュニケーションやコミュニティが多い、ということも当社のカルチャーだと思います。 業務を通してかかわりを持つなかで自然に仲良くなり、プライベートも含めて社員同士の交流はあちこちで生まれている印象です

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あくまで自由参加ですが、職種や部署の垣根を越えた飲み会やランチなども定期的におこなわれています。

Q.部署間のかかわりがもともと多いということなのですね。

はい。背景としては、非常に多くのサービスを手がけており、各サービス間のつながりが深いことが挙げられます。婚活サービスでは、連盟事業、直営の結婚相談所事業、婚活イベントの開催や婚活アプリ事業、そして結婚相談所の開業支援やプロダクト支援もおこなっていますし、近年はウェディングや保険、住まい関連のライフデザインサービスも展開しています。

個々のサービスは孤立しているわけではなく、連携や協力できる部分が非常に多くあります。「一つのサービスを利用したことでIBJのファンになっていただき、別のサービスへの興味や利用につながる」といったケースも少なくありません。

ここ5年ほどは、結婚相談所の「サンマリエ」「ZWEI(ツヴァイ)」をグループ化しました。さらに2023年には、「O-net(オーネット)」と提携し弊社に加盟するなど、当社直営の「IBJメンバーズ」を含めると4つのサービスが連携。事例共有や人材育成などで協力できる部分が多々あり、「足並みをそろえてシナジーを起こしていこう」という思いを共有している状況です。

一緒になってまだ日が浅いのでそれぞれの会社のカルチャーは残っていますが、我々が持つ経営ノウハウによって、連結1年で黒字化したサービスもあります。

企業探検隊の発見|IBJが求める人物像

企業体験隊の発見|IBJが求める人物像

Q.採用においては、どのようなポイントを見ていますか?

説明会で必ず伝えているのは「この仕事は人やコミュニケーションが嫌いだと難しい」ということです。すべてのサービスと職種のベースに「人のご縁をつなぐ」ということがあるので、お客様の人生に積極的にかかわっていこうとする、良い意味でおせっかいな人がマッチする会社だと思います

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会社のミッションにも「一組でも多くの結婚カップルを生み出します。」というミッションを掲げており、社内で一番重視されているKPI(重要業績評価指標)も売上ではなく成婚組数です。深刻化する日本の人口減少に歯止めをかけるための重要指標であると認識し、社会的使命としてそこにやりがいを感じられる人かどうかは重視していますね。

Q.婚活に対する知見も必要になるのでしょうか。

いえ、「学生のうちから婚活サービスを使ったことがある」「婚活業界に詳しい」という人は極めて少数だと思うので、応募時点でサービスや商材を理解していることは求めません。もちろん、そういう人がいれば有難いですし、興味や経験があるに越したことはないのですが(笑)。選考を通じて理解を深めてもらい、あとは入社後の研修や実務経験を通して知見を得てもらえたら、と思います

Q.応募者に望むことはありますか?

ご縁を大切にする会社ということもあり、私たちは就職活動においても互いに幸せなマッチングを果たしたいと思っています。そのためには「素の状態でIBJとマッチするか」が重要と考えているので、自分らしさを隠さず見せてほしいですね。もちろん、面接トークを練習することも「努力をする」という意味で大事なことですが、型にはまった理想の学生像を演じる必要はないと思っています。

IBJの面接内容も、一次、二次……と先に進むほど型にはまらない面接になるので、最初から「自分のノリを出してくれているな、リアクションが素だな」と感じさせてくれる人は好印象です。逆に「この人、素が見えないな、よくわからないな……」となるとご縁は生まれにくい気がするので、堂々と「自分はこんな人です」というのを出してくれる人に会えたらうれしいですね。

緊張はもちろんするでしょうが、素の自分を出そうという心構えで来てもらいたいと思っています。

「素を見せ合う面接」がIBJのスタイル

Q.反対に、こういう人は歓迎しないという要素はありますか?

こちらから制限を設けることはありませんが、社会人の先輩として個人的に思っていることを伝えるならば、入社前は「大なり小なり、良くも悪くも入社後のギャップというものは起こり得るもの」という前提を持っておくのが大切だと思います。当社に限らず、企業の外からその会社のすべてを完璧に知り尽くすことは、まだ社会人経験もない学生にはなおさら難しい、と思うからです。

ギャップはある前提で、「この会社なら多少のギャップを感じたとしても頑張ろう、やりきるぞ」と思える会社かどうか、を選ぶ際に考えてみてほしいですね。こういった覚悟を持っていないと、どの会社に入っても小さなギャップを見つけてはネガティブにとらえてしまう気がします。

Q.ギャップがあることも前提に入社の覚悟を持てるか、ということですね。

はい。ちなみに私自身は「人」を見て当社への入社を決めました。人を見て決めたならば、たとえ後から「選択を間違えた」と思ったとしても、学生時代の自分の判断として納得できると思ったからです。

私に限らず、当社への入社理由として「人」や「社風」を挙げる人は非常に多いです。業界のリーディングカンパニーであること、事業領域のおもしろさ、上場企業であることなどもプラスにとらえてもらっているのでしょうが、先に挙げたように素の人間性を重視した面接をおこなっているためか、「自分らしさを出してみて、先輩社員たちの人柄や社風との相性の良さを感じた」ということが入社の決め手になるケースは非常に多いように思います

企業探検隊の発見|IBJで活躍する社員の特徴

企業体験隊の発見|IBJで活躍する社員の特徴

Q.活躍する社員の共通点はありますか?

ひと言で表すならば「変化と挑戦を前向きにとらえられる人」ですね。現状に満足せず、その先の目標や理想に向けて、時にはやり方を変えながら実行につなげていける、「より良く変わる」ということを信じて行動や挑戦ができる、そういう社員が活躍している会社だと思います。

何かを変えることや、前例のないことにチャレンジするのは苦労や負担をともなうことで、手慣れた手法で現状維持を目指すほうが、人にとってはラクなことです。しかし業界のトップ企業が現状維持を目指してしまうと、想定内の動きしかできず、ライバルに追いつかれてしまいかねません。No.2やNo.3の企業は、常にNo.1企業を超えようとしているわけですから。まだまだ未成熟な業界ですし、「No.1であり続けるためにも、今までのやり方に甘んじず、どんどん挑戦していく必要がある」と当社は考えています。

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チャレンジをすれば当然ながら失敗も起こるわけですが、「隠さず素直にすぐ伝える」「過ちがあれば謝る」という報連相の姿勢を持っている社員は多いですね。ミスをしつこく指摘するような上司もいませんし、素直なことも社員の共通点のように思います。

部署による違いも特に感じたことはなく、総合職・専門職を問わずどの部署のスタッフも総じてホスピタリティが高いことも、当社の社員の特徴だと思います。

Q.新卒入社の場合、どのような環境・キャリアパスが想定されますか?

多様なサービスを経験して広い視野と経験値を養ってほしいという考えから、ジョブローテーションを実施しています

ただし「職種や職場が合わなかったら、すぐほかの職種に変更できる」というわけではありません。簡単にジョブローテーションをしても、大成しないと思います。私たちが実施したいのは「将来こうなっていきたいから、そのためにまずはこの部署で経験を積んで、次にこういった仕事を経験したい」といった将来のビジョンに基づくジョブローテーションです。最初の配属時にも希望を聞きますが、できるだけ中長期的な目線で考えてみてほしいと伝えています。

もちろん「本人が希望する部署に今すぐ入るのがベストだろう」と思えば、最初から希望通りの部署や職種に就くこともありますが、「今このタイミングではないだろう」「将来のビジョンを鑑みるとほかの選択肢のほうが良さそうだ」と思えば、本人にとっては意外な配属になることもあるかと思います。

Q.博多屋さんも新卒入社とのことですが、いろいろなジョブローテーションを経験していますか?

はい。関西や西日本の営業部をまとめていた時期もありますし、若手時代からステップアップのチャンスを多くいただき、「肩書きが人を育てる」という言葉を実感しながらキャリアを歩んできました。

いわゆる「抜擢人事」が多いのも当社の特徴です。「その役割を担える器ができたから昇格させる」のではなく、「今はまだその器ではないかもしれないが、この役割にチャレンジさせてみて、半年や1年間をかけてその器に成長していってほしい」というように、期待値やそれまでの仕事ぶりに対する信用・信頼に基づいてチャンスをくれる会社だと思います

Q.最後に御社への入社を考えている方へのメッセージをお願いします。

当社には変化と挑戦に前向きな風土があり、成長のチャンスにもあふれていますが、上場企業として社会から認めてもらえているパブリックな会社であることの安心感も持ちながら働くことができます。「『ご縁がある皆様』を幸せにする」という経営理念の実現に向けて、一緒に歩みたいと思ってくださる学生の方にお会いできることを楽しみにしています

IBJ本日の企業探検まとめ

博多屋 亮佑さん(人事部 マネージャー)

Ryosuke Hakataya・2017年に横浜国立大学卒業後、IBJに新卒入社。2年目から営業本部リーダーや関東営業部の担当部長、西日本営業部の部長など役職を駆け上がる。営業本部の本部長(営業推進部部長、九州営業部部長兼任)を経て、2024年にはグループ会社サンマリエの執行役員に就任。2025年からはIBJに戻り、以降現職

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