企業探検隊
高精度3次元地図データのプラットフォーマーを目指して|ダイナミックマッププラットフォーム
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今回、企業探検隊が訪れたのは、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術などに不可欠な高精度3次元地図データを提供する「ダイナミックマッププラットフォーム」(以下、DMP)。
もともと内閣府の「戦略的イノベーション創造プログラム」において、自動走行システムを実現するための高精度3次元地図データを開発する目的で、2016年に設立されました。
トヨタ自動車や日産自動車など国内自動車メーカー10社のほか、計測・高精度測位や地図製作を扱う三菱電機、ゼンリンなどが出資し、まさにオールジャパン体制で立ち上げられた同社は、「デジタル社会インフラとして、高精度位置情報基盤をグローバルに構築し、自動運転をはじめとする 新しい未来を拓く」というパーパス、そして「高精度位置情報の提供を通じてあらゆる産業における共通基盤を目指す」というビジョンを掲げ、国内外のさまざまな産業に寄与しています。
2025年3月には東証グロース市場に上場を果たした同社の成長の秘訣や風土について、人事部の山田睦子さんにお伺いしました。
企業体験隊の発見|DMPの社風
Q.DMPの企業カルチャーとは何でしょう?
ベンチャー企業らしいスピード感や活気はあるものの、割と落ち着いた雰囲気の企業です。組織としては成熟しており、雰囲気も落ち着いているため、ベンチャー企業のスピード感を楽しみながらも安心感をもって働けます。
大企業出身者の割合が高く、世代は30〜40代の層が厚いですね。社員数は224名(※連結 2025年3月31日現在)ですが、半数以上がアメリカにおり、一部、ドイツにも社員がいます。
Q.非常にグローバルな企業なのですね!
世界的に見ても、高精度3次元地図データを当社ほど有している企業はなく、世界各国における産業のデジタル化、社会課題解決に貢献する大きなポテンシャルを有すると言えるかと思います。
26カ国に進出しており、海外の売上高比率が全体の64%(2025年3月時点)を占めていますが、その中心は北米です。2019年に当時ゼネラルモーターズの投資先であった在アメリカHDマップ企業を買収したためです。
Q.社員のバックグラウンドも多様なのですか?
はい。日本のオフィスでは、正社員・派遣社員あわせて約100名が仕事をしていますが、外国籍の社員もいて、特に多く集まっているソフトウェア開発チームは、普段から英語で仕事をしています。
多様なバックグラウンドを持つ社員が集まっているからこそ、社員同士のコミュニケーションの場づくりは大切にしています。オフィス内も、壁や仕切りのないオープンな設計となっており、部署の垣根なくフラットに会話がしやすい雰囲気です。
毎月最終水曜日の終業後には、オフィスのオープンスペースでお酒を飲むことができますし、有志が「クラフトビールを楽しむ会」やゴルフコンペなどを開いたりしており、それぞれ興味のあるイベントに気軽に参加して楽しんでいます。
企業探検隊の発見|DMPが求める人物像
Q.どのような採用選考なのか気になります! 新卒採用は現在おこなっているのでしょうか。
はい。3年ほど前から毎年1〜2名の新卒学生を採用しています。基本的にインターンシップ経由での採用を中心としていますが、なかには、米国での就活イベント「ロサンゼルスキャリアフォーラム」経由で入社した人もいます。
これまでの実績としてはエンジニア職のみですが、ビジネス職の希望者についても良い出会いがあれば迎え入れたいと考えています。当社のビジネス職は営業だけでなく事業開発も担っているため、やりがいは大きいと思います。
Q.採用においては、どのようなポイントを見ていますか?
当社を志望する理由を詳しくお伺いしています。事前準備として「数ある企業のなかで、なぜ当社なのか」をしっかりと掘り下げ、当社に興味を持ったきっかけや、それがご自身にとってどのような意味を持つのかを聞かせてもらえればと思います。
新卒入社の方は、中途採用と違いスキルは入社してから身に付けていただくことになるため、熱意が重要だと考えており、事業に対する興味や思いの部分を重点的に見ています。
Q.反対に、ここは歓迎しないという要素はありますか?
上記の逆で、当社に興味をお持ちいただいた理由や、これから何をしていきたいかというビジョンが伝わってこない方は準備不足に映るため、「数ある候補のうちの一社なのかな」という印象になり、物足りなく見えてしまいます。
もう一つ付け加えるならば、素直な人は好印象です。気持ち良く教えてくれる先輩がたくさんいる企業なので、先輩たちの教えを素直に吸収しよう、積極的に聞きにいこうという姿勢は大歓迎です。
Q.ほかにも見ているポイントはありますか?
必須ではないのですが、本人のキャリアの幅が広がるという意味で、英語力はあって困らないと思います。
企業体験隊の発見|DMPで活躍する社員の特徴
Q.社員の皆さんの共通点はありますか?
立場に関係なく、相手をリスペクトする姿勢を持っていることや、能動的かつスピーディーに動けることが共通点です。異なる職種のメンバーにも自分から話しかけに行って理解しようとする社員が多いですね。
社内では、社員が持つべきバリューの頭文字を取って「GIFT!」というメッセージを掲げているのですが、これらのワードからも、当社で活躍する人材像が伝わるかと思います。
Q.部署によって働いている人の雰囲気の違いはありますか?
一般的にエンジニアの部署は静かで、営業の部署はにぎやかというイメージがあるかと思いますが、当社には寡黙なエンジニアもいれば話好きのエンジニアもいて、部署による違いは感じません。
全体的な傾向を挙げるならば、事業の社会貢献性の高さや、グローバル市場での発展性にモチベーションを持っている人が多い印象はありますね。
Q.新卒社員の場合、入社後はどのように経験を積んでいくのでしょうか。
社会人の基礎を固める外部研修や、コンプライアンス等のオンライン研修などは受けていただきますが、基本的にOJTがメインです。新卒入社は毎年1〜2名と少人数のため、社内の全員で育てていこうという雰囲気があります。社会人経験が豊富な先輩たちが目をかけてくれ、助けられながら成長できる環境があります。
自走できるようになれば、週に2日程度まではリモートワークも可能です。新卒入社の方の場合、大体入社から半年くらいがリモートワークを開始する目安になるかと思います。
ただ「出社したほうがはかどる」「先輩に教わりたい」という意向から出社派のメンバーもいるので、必須ではありません。フレックスタイムや中抜け制度もあるので、所属部署の上司と相談のうえ、柔軟な働き方が可能です。
Q.最後に御社への入社を考えている方へのメッセージをお願いします。
当社は2025年に9期目を迎えた企業です。数カ月前に上場を果たしたばかりで、ここから「より良いものを作って提供していくぞ、新しい取引先をどんどん増やして、収益を上げていくぞ」という気運が高まっている状況なので、好奇心旺盛でチャレンジを楽しみたい人や、主体的にチャンスをつかみたい人にとっても、おもしろいフェーズにある企業だと思います。
“Modeling The Earth”という言葉でも表現していますが、当社は地球のあらゆるものを丸ごとデータ化してデジタル空間に複製し、いろいろな産業にインフラとして提供していこう、高精度3次元データのプラットフォーマーになろうとしている企業です。いろいろな場所で、いろいろな使い方ができるデータのため、今後さまざまな地域・国・産業での広がりが期待できます。
世界でビジネスがしたい人にも魅力的な企業だと思いますし、非常に大きなことをやろうとしている企業であることを、まずは知っていただけたら嬉しいです。
山田 睦子さん(人事部)
Mutsuko Yamada・大学卒業後、NECグループに入社。法務、人事を経験したのち転職し、八百屋スタートアップ、医療系ITベンチャー、EdTechスタートアップと、大中小さまざまな規模の会社に人事担当として入社し、人事を中心にコーポレート業務全般からカスタマーサクセスの立ち上げまで幅広い業務に携わる。2024年8月にダイナミックマッププラットフォーム株式会社に入社し、現職
企業詳細:コーポレートサイト