企業探検隊
熱中力とチャレンジ精神で「新しい当たり前」を創る|いえらぶ
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今回、企業探検隊が訪れたのは、ITと不動産を掛け合わせた「不動産テック」の市場を開拓している設立18年目のミドルベンチャー企業「いえらぶGROUP」です。キャッチーな平仮名の社名は、誰もが安心して住まい選びができること=「いい家、選ぶ」に由来します。
同社が手掛ける不動産業界向けのSaaS(Software as a Service/サース:インターネット経由でソフトウェアを利用できるクラウドサービスのこと)である「いえらぶCLOUD」や「いえらぶBB」は、大企業から中小企業まで全国44,000社を超える不動産関連会社の基幹システムとして使用されており、56兆円市場という不動産の業界でトップシェアを誇ります。
またホームページ制作事業やインターネット広告事業などの不動産事業者向けの事業に加え、一般の消費者に向けたメディア運営事業として、お部屋探しのポータルサイト「いえらぶ」や、 口コミサイト「マンションカタログ」なども展開。さらに「いえらぶCLOUD」に蓄積するビッグデータを用いて、金融・人材業界とタッグを組んだ新規事業にもチャレンジしています。
そんないえらぶの成長の原動力や社風について、採用責任者を務める竹田さんにお伺いしました。
企業体験隊の発見|いえらぶの社風
Q.いえらぶの企業カルチャーとは何でしょう?
不動産テックという今までにないジャンルを切り拓いていることもあり、「まずやってみよう」というチャレンジ精神が浸透している会社だと思います。グループ全体では740名を超え、組織の規模は年々大きくなっていますが、「名実ともに高い角度で成長していこう」というスタートアップ企業の精神や雰囲気がしっかり残っている会社です。
ベンチャー企業には珍しく、新卒入社組が全従業員の7〜8割を占めていることも特徴です。社員の平均年齢は28歳とかなり若く、若手が高い熱量をもって難易度の高い仕事に本気で取り組む会社です。経営層も新卒入社からキャリアアップして、役員になっているケースが多いですね。
そもそも不動産テック市場は現在伸びている傾向にあり、加えていえらぶでは業界トップクラスの自社プロダクトと、他製品のクロスセルを実現しています。事業をつくり、伸ばしていくという過程をハイスピードで実行しているのも大きな特徴の一つです。多岐にわたる事業を展開しているからこそ、驚異的なスピードで昇進ができること、自由や裁量を与えられて思いきり仕事を楽しんでいるメンバーが多いことも、当社のカルチャーと言えるかと思います。
Q.竹田さんも新卒入社とお伺いしました。どのような点に惹かれて入社されたのですか?
就活時には大手企業からベンチャー企業・スタートアップ企業までいろいろと検討しましたが、自分の性格的に、若手のうちから裁量をもって自分たちで議論を進めていける環境のスタートアップ企業が向いていると思いました。
スタートアップ企業のなかでも当社は部署の垣根を超えて一体感をもって事業を進めている印象を受けましたね。コミュニケーションが活発な社風にも惹かれました。
Q.社内のコミュニケーションはどのようにおこなわれているのでしょうか。
業務においても他部署やグループ内で連携する機会が多いので、自然に距離が縮まっています。休日も一緒に遊んだり、任意の部活動やゴルフコンペに参加したりと、仕事のつながりを超えた交流を楽しんでいます。
スポーツ系の部活のメンバーたちは年1回運動会なども開催していますが、あくまで有志が自由にやっているという感じで、職場を自分の属する一つのコミュニティとして大切にしている人が多い会社、と言えるかと思います。
企業探検隊の発見|いえらぶが求める人物像
Q.どのような採用選考なのか気になります! 新卒採用の面接ではどんなところを見ているのでしょうか?
高い成長意欲があるかどうか、熱中力がある人か、というポイントを重視しています。
成長意欲を重視するのは社風もありますが、飛躍的に事業が拡大しておりそれにともない規模が拡大している会社であるという背景もあります。毎年数十名のメンバーが続々と入っている状況なので、追いつかれないようにガンガン成長して、早くマネジメント側にいこうという目線を持っている人を求めていますね。
また不動産テック市場は成長の途上にあり、今が非常におもしろい分野です。いえらぶにあるビッグデータやナレッジをもとに、より業界のDXを推進したいと考えています。そのために、事業や製品や人をマネジメントしてくれる未来のマネージャー候補を採用したいという思いもありますね。
もちろん、ただ頭数を揃えたいということではなく、どうせやるなら熱中したほうが楽しいよね、というスタンスになれる人や、物事に夢中になる力が強い人、いわば熱中力のある人のほうが当社の環境にハマると思います。
今いるメンバーたちも「周囲と協力して高みを目指すことが好き」という共通点があります。チームスポーツ、吹奏楽やオーケストラ、よさこい、ダンス、演劇など、学生時代にも自らの意思で何かに打ち込んだ経験があり、仕事に対しても「やらされ感」がない人が多いです。仕事をしていれば当然しんどいこともあるわけですが、「どうせやるなら楽しもう」「自ら楽しむもの」と位置付けているのではないでしょうか。
Q.ほかにも見ているポイントはありますか?
不動産は「幼い頃の原体験」などを持てる部類の業種ではないですし、個人で経験を積むことが難しい事業領域に挑んでいるので、ITや不動産に関する専門知識は問いません。入社後は学びながら実践的なチャレンジをしてもらいたいと思っています。
ただ、成長できる環境でどんなに仕事に打ち込んでも、その努力が必ずしもすぐに報われるとは限らないので、成果を手にするまでの期間をコツコツと頑張れるような「忍耐力」がある人だと望ましいですね。
理想主義で自分に対する期待やハードルが高すぎる人の場合、「頑張っているけどなかなか成果が出なくてもどかしい」という時期を乗り切るのに苦労するかもしれません。
Q.就活生に準備してきてほしいことはありますか?
漠然としたものでも良いので、ぜひ自分の人生の夢やビジョンを描いた状態で来てほしいです。就活生の皆さんには、人生ベースでの話を聞きたいと思っています。キャリアの途中で目標が変わることはあると思いますが、応募の時点で「今後どんな人生を歩みたいと思っているのか」が聞きたいです。
何も思い浮かばなければ、まずは「過去にどのように感情が揺れ動いたか、大きな決断をした際にどのように意思決定をしたのか」を振り返ってみてください。過去を振り返ったうえで自分の未来への思いを何かしら見出し、そこから「自分はどういう会社に行くべきなのか」を言語化できる状態で面接にきていただけると、スムーズにお話が進むと思います。
Q.反対に、ここは歓迎しないという要素はありますか?
上述の回答とかぶりますが、何のために成長したいのかを自分の言葉で説明できない人は「どういう人生を目指すのかを意識できていないのかな」とマイナスに映ると思います。
この点に重きを置くのは、マッチングを非常に重視しているからです。その人にとって一番合った会社に入ることがその人自身のキャリアを輝かせる一番の近道ですし、そうして輝く社員が増えることが企業にとっても事業の発展につながると考えています。
選考はあくまで「マッチングの確認をする場」ととらえており、一人ひとりリアルにマッチングする人を探したいので、その人の考えや人生観に合致する志望理由を語れるかどうかはシビアに見ています。ネット上に落ちている模範回答などを話せば、逆にマイナスに働くかもしれません。
あとは、単独プレーを好む人も当社とは合わないと判断する可能性があります。これは自社プロダクトを作っている会社だからということが大きいですね。お客様各社にとって一番良いプロダクトの形を探して提供していく過程では、セールスが主導しながら開発、カスタマーサクセスなどの他部門との連携が欠かせません。もちろん各人それぞれに目標は持って動いていますが、「社内で協力してプロダクトの成功を目指そう」というスタンスになれる人がマッチする会社と言えるかと思います。
企業探検隊の発見|いえらぶで活躍する社員の特徴
Q.社員の皆さんの共通点はありますか?
当社で活躍する社員に共通する特徴を挙げるとすれば、4つあると思います。
1つ目に、当事者意識と挑戦心を持つ「波を起こす人」。 現状に満足せず、自分の手で社会や業界をより良くしたいという強い思いを持つ人が活躍しています。自ら課題を見つけ、解決のために行動を起こす主体性(当事者意識)が評価される風土で、失敗を恐れず新しいことに果敢に挑む姿勢が成長と活躍につながっています。
新規事業にも精力的にチャレンジしている会社なので、ときにはうまくいかない結果に終わることもありますが、「失敗は減点ではなく、挑戦そのものを加点」とする文化があるので、失敗を含めたチャレンジを恐れない人は当社の環境にマッチすると思います。
2つ目に、成長意欲が高く変化を楽しめる人。急成長を続けるベンチャー企業らしく、事業や組織の変化のスピードがかなり速いので、その変化を楽しみ、会社とともに自身も成長したいという意欲を持つ人がフィットする会社です。実際に「若いうちから裁量権を持って成長したい」「技術力を高めて、事業も動かせるビジネスパーソンになりたい」という意欲的な社員が多く集まっています。
3つ目に、顧客への貢献意欲が高い人。「いい家選ぶ、いえらぶ。」というミッションステートメントのとおり、最終的に「お客様(不動産会社とその先にいる住まいを探す人々)に良いものを届けたい」という思いが社員たちの共通の目的です。職種にかかわらず、顧客の課題解決に真摯に向き合い、貢献することにやりがいを感じられる人が活躍しています。
最後に、チームワークを大切にする人。個々の成長意欲が高い一方で、個人プレーに走るのではなく、お互いに助け合い、高め合うチームワークを重視する文化があります。部署間の衝突などもなく、共通の目標に向かって協力し合える協調性があることも特徴です。
Q.職種ごとの違いはありますか。
採用時点では総合職コース・ビジネス職コース・Webエンジニアコース・デザイナーコースに分かれていますが、本人の希望によってコースを分けているだけなので、この職種だからこのタイプが多いといった違いはあまり感じません。バックボーンや実績はさまざまですが、しいてあげるならば以下のような違いがあると思います。
エンジニア職は、自社開発のSaaSプロダクトを扱っていることもあり、探究心が強い人が多い印象を受けます。未経験で入社したメンバーや文系出身のメンバーも多いので、顧客の課題を技術でどう解決できるかを常に考えられる、ビジネス志向を持ち合わせている人が多いと思います。「プログラミングという手段を通してどう課題解決をしていくか」を考えられる社員が活躍しています。
セールス(営業)職は、不動産会社の経営者層に直接提案をおこなうため、目標達成意欲が高く、コミュニケーション能力に優れたエネルギッシュな社員が多いです。
コンサルタント職は、既存顧客の事業成長を支援する役割のため、分析力と課題解決能力に長け、伴走力のある誠実な社員が多いと感じます。顧客のビジネスに深く入り込み、データに基づいた改善提案を粘り強くおこない、長期的な信頼関係を築くことが得意な人が活躍しています。
Q.新卒入社からのキャリア例を教えてください。
教育カリキュラムもしっかり走らせていますが、かなり早い時期に実務に取り掛かることができ、その後のキャリアも本人次第です。
新卒入社の総合職コースの場合、セールス部門からスタートするケースが多いですが、決まったキャリアルートは設けていません。プロジェクトベースで「試しにやってみる?」と誘われることもありますし、毎月1on1を実施しているので、定期的に各人の考えや希望するキャリアのすり合わせをおこなっています。
部署編成は半期に一度のペースで動きがあるので、その際に個別に吸い上げた希望を反映させています。
Q.実際にスピーディに昇格している社員も多いのですか?
新卒入社後、フィールドセールスとして着実に成果を出し、2年目で主任、3年目で課長に昇格した社員もいますし、新卒入社後、2年目で最年少営業マネージャーに昇格した社員もいます。文系ながらエンジニアとしてキャリアをスタートし、5年目で新部署の立ち上げと課長職を務めているメンバーもいますね。
どの人も正当な評価に基づいて活躍の場を広げていますが、評価項目には数字だけでなく、ホスピタリティや「上に立つ人間として適切か」などの人間性の部分も入っています。理由としては、マネジメントができる社員をどんどん育成したいと考えているためです。
新規事業やグループ会社で活躍している社員もいます。新規事業の立ち上げに自ら手を挙げ、新卒2年目でグループ会社の代表に抜擢されたメンバーの例もあり、普通に仕事をしていたらできないような経験もできる会社なので、仕事にプラスαを求めている人、同世代とは違う経験がしたいという志向の人にも注目いただけたら嬉しいですね。
いえらぶ琉球、いえらぶコミュニケーションズ、いえらぶパートナーズ、ピーシーコネクト、いえらぶパーク、らくなげ、いえらぶクリエイターズなど、関連会社は合計10社を超えてきました。今後もどんどん新しいプロジェクトが立ち上がっていくと思うので、幅広い経験を積みたいという人にも、その環境やチャンスを提供できると思います。
Q.最後にいえらぶへの入社を考えている方へのメッセージをお願いします。
世の中に新しい価値を生み出したい。社会課題の解決に役立てるビジネスがしたい。新しくて大きなことを皆で成し遂げたい。そんなメッセージに共感したり、ワクワク感を覚えたりする人には、当社はとてもおもしろい会社だと思います。
当社は予測不能な変化を遂げる現代において「豊かで、幸せで、未来に希望を持てる 『新しい当たり前』を創造したい」というメッセージを掲げている会社です。社会にイノベーションをもたらすには、果敢に未知に飛び込むことも必要ですし、人生をおもしろいものにするには、未来を信じて自分の決めた道を進む姿勢が欠かせないと考えています。
また、不動産テックは、今ある社会課題に働きかけていくビジネスでもあるので、事業自体に可能性や発展性を見出して入社しているメンバーも少なくありません。「住業界にイノベーションを起こす」という当社の取り組みや目指すもの、風土などに少しでも興味を持っていただけたら嬉しく思います。
竹田 悠斗さん(採用責任者)
Yuto Takeda・早稲田大学卒業。いえらぶGROUPに内定後、大学4年生の10月から人事部の仕事に従事。2017年4月に入社以降も人事部門で活躍し、現在はいえらぶGROUPのマネージャーとして新卒採用・中途採用・採用広報・労務管理や福利厚生制度の拡充、社員総会の運営など人事業務全般や総務の領域を統括する