公務員試験の併願パターンや注意点をご紹介します~民間も視野に入れたほうが良いのか~

公務員試験は併願が可能

公務員になるためには公務員試験に合格する必要があります。しかし、一般企業と比べてその期間が非常に長く時間がかかるのも特徴です。そのため、一つに絞って公務員試験を受けていた場合、試験に合格できなかった場合の問題が非常に大きいといえます。

公務員試験といってもその業種は多く、公務員試験の種類も一つではありません。試験の日程も非常に長期間にわたり、4月おこなうものもあれば6月におこなうものもありますし、1年中何かしらの公務員試験を実施しているといっても過言ではないでしょう。

自己PRの伝え方について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

他の公務員試験も別日程で受検できる

公務員試験の併願は可能となっており、自分がなりたい第一志望の公務員試験以外にも日程さえ問題なければ他の公務員試験を受験できます。併願で公務員試験にエントリーしておけば、第一志望がダメな場合にも滑り止めとして公務員試験を受験できるのです。

そのため、どうしても公務員しかなりたくないという場合には併願をおこなうと良いでしょう。ただし併願をおこなう場合には注意すべき点もあるため、それをしっかりと理解することも必要です。

公務員試験の併願パターン

平成29年度4月~6月におこなわれた公務員試験
【4月】
・国家総合職
・警視庁警察官Ⅰ類(第1回) など

【5月】
・特別区Ⅰ類(一般方式)
・警視庁警察行政職員Ⅰ類
・東京消防庁消防官Ⅰ類(1回目)
・東京都Ⅰ類A など

【6月】
・国家専門職
・国家一般職(大卒程度) など

公務員試験の併願パターンとして【実施日が被らない試験を併願する】【希望している職種だけ選ぶ】【試験の雰囲気に慣れるためにどのような職種も併願する】などが挙げられるでしょう。上記の表をみると、毎月のように公務員試験があることがわかります。

【実施日がかぶらない試験を併願する】の例では、「4月に国家総合職、5月に特別区Ⅰ類、6月に国家一般職を受ける」のようなパターンがあるでしょう。【希望している職種だけ選ぶ】の例では「警察に関わる職種だけ申し込む」「行政職だけ申し込む」のようなパターンがあります。

公務員試験の併願パターンは人それぞれです。公務員試験は受験資格を満たしており、かつ日程が被らない限りはいくつでも受験できるといえます。ここでご紹介したパターンを参考に、自分に合った併願を考えると良いでしょう。つぎに、公務員試験の併願をおこなう際の注意点についてご紹介します。

公務員試験の併願をおこなう際の注意点

公務員試験の併願をおこなう際に注意すべきなのは、公務員試験の日程が被らないようにするということでしょう。公務員試験によっては、同じ日に試験をおこなうことも考えられるため、欲張って併願を多用してしまうと試験が被ってしまう場合も起き得るといえます。

あきらめなければいけない公務員試験も出てきてしまいますし、仮に一次試験は日程が問題ない場合でも、二次試験の日程が被り辞退を申し出なければいけないことも考えられます。

辞退の申し出をせずに放っておくと迷惑にもなるので注意

そうなると第一志望と第二志望が被るということも十分に考えられる事態だといえますので、試験の日程に関してはしっかりと注意をしておく必要があります。もちろん辞退することに関しては罰則があるわけではないですが、辞退の申し出をおこなわずに放っておくと非常に迷惑になりますし心象も良くないといえますので注意しましょう。

公務員試験以外との併願も視野に入れること

公務員試験は非常に難しいといえますし、公務員試験ばかりを併願していた場合でも全ての公務員試験に落ちてしまう場合も考えられます。そうなると公務員になれないまま卒業をすることにもなってしまい、就職先が決まらないままの卒業もあり得るのです。

公務員試験は、落ちてしまうと来年まで同じ試験は受けられませんし、年齢制限もあるため受験資格が無くなる場合も考えられます。そのため、一般企業との併願も視野に入れておく必要があるといえます。もちろん一般企業への就活に関してもそんなに楽なものではありませんし、公務員試験の邪魔になるようでは就活自体おこなわないほうが良いともいえます。

就活の準備と公務員試験の対策をおこなう計画性が重要

もしものために一般企業と公務員試験の併願を考えておくのは全ての人に必要なことだといえますし、もし公務員試験に落ちて来年再度受験を考えるのであれば、それまでの間の仕事も必要になるため就活と公務員試験の併願も必要でしょう。

そのためにはしっかりと就活の準備と並行して公務員試験の対策もきちんとおこなうといった計画性が重要となります。公務員試験と就活の併願をおこなう場合は、人一倍の努力と準備を怠らないようにしましょう。

公務員試験の併願をおこなう際の注意点まとめ

本ページでは、公務員試験の併願についてご紹介しました。公務員試験と公務員試験の併願や、公務員と一般企業の併願など、どのような場合でも楽なことは無いといえます。しかし、もしものために併願をおこなうのは賢い選択だといえますので、しっかりと準備をして試験に臨みましょう。

こちらでは、公務員試験の際の服装について詳しく解説しています。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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