企業探検隊

「ホスピタリティ」重視の不動産会社|マークスライフ

マークスライフ常務取締役 笹尾里枝さん

今回企業探検隊が訪れたのは、「成仏不動産」など、ちょっと変わった切り口で不動産サービスを展開するマークスライフ。他社では敬遠されがちな事故物件や再建築不可物件などの不動産の本来の価値を見出し、市場に正しく流通させたり、オーナーが高齢になる前に生前対策として不動産の売却や死後事務準備などを提案したり、幅広い分野の不動産業を担っています。

社内写真‗マークスライフ

常務取締役で採用や人材育成も担当する笹尾里枝さんに、「不動産を通じてお客様の人生に寄り添い、社会課題の解決にも取り組みたい」という熱い思い、そして大切な社員や、採用への考え方について聞きました。

企業探検隊の発見|マークスライフのサービス

企業体験隊の発見|マークスライフの事業

Q.成仏不動産、おまもり不動産、中立不動産など、ちょっと変わった切り口で不動産サービスに取り組んでいるとお聞きしました。

当社は幅広く不動産サービスをおこなっているのですが、他社が敬遠しがちなワケありの物件も扱っています。「成仏不動産」ではいわゆる事故物件、「おまもり不動産」は生前対策や相続対策にもかかわり、「中立不動産」では離婚を検討しているご夫婦の物件を扱っています。

こういった不動産は残された人が困ってしまう類のものが多く、せっかく良い物件であっても正しく評価されなかったり、不当な扱いや煩雑な手続きで疲弊してしまったりすることも珍しくありません。不動産は人生に寄り添い、彩りを与えてくれる素晴らしいものなのに、その取扱いの難しさのせいで途方に暮れてしまう人がいるのは残念なことです

会議室2 マークスライフ

当社では、ただ不動産を売買するのではなく、困っているお客様に寄り添い、より良い人生を送ってもらう手助けをしています。

Q.不動産をライフステージに寄り添う商品・サービスとして扱っていらっしゃるのですね。

そのとおりです。「成仏不動産」で言えば、ご親族を亡くされてつらい思いをされているご遺族様が事故物件の問題まで抱えてしまっては、心身に大きな負担がかかりますよね。

ヨーロッパには古い建物が数多く残っており、繰り返し手を入れながら大切に使い続ける文化が根付いています。そのため、「事故物件」という概念自体が存在しないのです。日本も同様に、考え方や価値観次第で正当な価値を見出せると信じています。だからこそ、弊社では事故物件をただ売買するのではなく、事故物件のイメージを変えるための取り組みにも力を入れています。

不動産の本当の価値を見定める

ライフステージに応じて住み替えたり、売買したり、ときには投資をしてみたり、はたまた手入れをして住み続けてきた家の、本来の価値を活かしてあげたいと思っています。

企業探検隊の発見|マークスライフで活躍する社員の特徴

企業体験隊の発見|マークスライフで活躍する社員の特徴

Q.不動産営業というと、ゴリゴリと数字を上げていくスタイルを想像しますが、御社ではどのようなタイプの社員が活躍していますか。

お客様の人生に寄り添って、困りごとや希望をお聞きしながら、お客様にとって最善の方法をご提案するのが当社のスタイルです。そのため、押しが強いだけではうまくいきません。どちらかといえば傾聴できるタイプ、お客様がつい相談をしたくなるようなタイプの社員が成果を出しています

管理統括本部の様子1 マークスライフ

端的に言うと「自分にもしものことがあったときに家に来てほしい」と思われる人こそ、当社にマッチした人材だと思います。実際に、ご高齢のお客様が手続きのために市役所へ行くときには必ず付き添ってサポートしている社員もいました。

ちなみに当社の営業は全員が「相続診断士」の資格を持っています。皆でチームワークを発揮して助け合いながら、お客様の課題解決に尽力しています。

Q.チームワークも重視しているのですね。

営業成績の棒グラフを貼って、社員同士が敵対しながらギラギラしている感じはありません(笑)。チームワークを高めるために、毎日ショートミーティングをしている支店もありますし、社内イベントとしてボーリングやBBQなどの企画もしています。

それでも、同じ店舗の先輩には話しづらいこともあると思うので、新入社員には他店舗の先輩をチューターとしてつけています。少し距離のある立場だからこそ、客観的に話を聞いてアドバイスできる場面もあると思っています。

さまざまな形で新入社員をサポート

新入社員に対しては、私が月に一度面談をしてメンタル面についてもフォローしてきました。採用人数が増える予定なので、私一人でやっている今のやり方は再検討する必要がありますが、大切なチームメンバー一人ひとりに向き合っていく姿勢は変わりません。

Q.不動産知識に加えて、気配りや傾聴、そしてチームワークが求められるのですね。そういったスキルを高める研修などはありますか。

ベーシックな研修や、日々の業務に関してのOJTなどはもちろんですが、さまざまな立場の方から教えていただく講演の場を設けています。過去には座禅の体験をしたり、葬儀社の方に来ていただいたり、バリアフリーの推進に取り組む法人様にも登壇いただきホスピタリティについて学んだり──。視点を広げ、お客様により良い提案ができるような気づきを得てほしいと思い企画しました。

またどんなライフステージにあっても力を発揮できるように、在宅勤務・短時間勤務のほか、シフトなどを柔軟に調整できるようにしています。当社で働くことで、人としても成長し成熟できると良いなと思いますね。

企業探検隊の発見|マークスライフの採用面接

企業体験隊の発見|マークスライフの採用面接

Q.採用にはどのような特徴がありますか。

まずは「世のために。人のために。」という理念に、共感してくれる方にお会いしたいと思っています。そのため社長と直接話をしてもらいたいと思い、新卒採用面接の前の時点で「社長座談会」を開催しました。

Q.社長座談会とは、どのようなものですか?

オンラインで社長と参加者たちをつないで、ざっくばらんにお話ししてもらえる機会を設けました。お酒もOKです(笑)。

社長の思いを直接伝えたい、応募者の不安やモヤモヤを取り除きたいと思い、双方向でラフにお話しできるようにしたものです

Q.トップと直接お話しできるのは良いですね。社長の思いを受け取るだけでなく、応募者の気持ちも伝えられそうです。

面接においても、せっかく応募してくださったご縁を大切にしたいと思っています。仮に当社には入社いただけないとしても、出会ってお話しできた時間を無駄だと思って欲しくないので、応募者の方が考えていること、悩み、展望などを、じっくりお聞きしてフィードバックもしています

企画部の様子_v2 マークスライフ

最終面接は1人に1時間かけていて、本当に濃い時間になっていると自負しています。今後はこのままの形でやれるかどうかはわかりませんが、ただのマッチングや合否を決める機会ではなく、応募者がキャリアを踏み出すに当たって、有意義なものになると良いなと考えています。

Q.最後に就活生へのメッセージをお願いします。

不動産は生活の基盤となる大切なものですし、なにより不動産ビジネスはおもしろいものです。どのような家に住んで、どのような生活を送るのか──。これは人生の大半を占める大きな分野ですよね。その人生の転機となる瞬間に一緒に向き合いサポートしていく仕事は、本当にやりがいが大きいと思います

また、一人ひとりの課題を解決していくことで空き家問題や相続の問題など、社会的な課題の解決にまでつながる意義のある仕事だと思います。ちょっとおもしろそうだなと思ったら、まずはぜひお話ししましょう。お待ちしています。

マークスライフ本日の企業探検まとめ

笹尾里枝(常務取締役)

Rie Sasao・大学卒業後、スターツコーポレーションに入社。不動産業のおもしろさに目覚める。支店長、上海への海外駐在を経て、北京の大学に語学留学。その後、現地フランス企業で法人営業責任者を務める。帰国後は不動産投資業を経て、2019年よりマークスライフに入社、以降現職

企業詳細:コーポレートサイト

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