企業探検隊

個性尊重の風土と連携力で国内ITを盛り上げる|アルサーガパートナーズ

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今回企業探検隊が訪れたのは、2026年1月に創業10周年を迎えるIT企業「アルサーガパートナーズ」。社員は総勢400名を超えるITスペシャリスト集団です。これまで東京・熊本・福岡で事業を展開。鹿児島にも拠点が新設され、10月より本格的に稼働を開始しています。直近で毎年150%以上の成長を続けるベンチャー企業です。

公共サービスや不動産テック、エンターテインメントなど、さまざまな業種の国内大手クライアントのパートナーとして、DXを活用した戦略コンサルティングから開発・運用、ホームページ制作やマーケティングなどを一気通貫で手掛けています。DX人材の育成に力を入れており、自由な発想と理論的なアプローチを重視しながら、個々が力を発揮できる組織づくりを目指していることも特徴です。

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印象に残る社名は、「アート(デザイン)」と「サーガ(物語)」を合体した造語に由来しており、自社の“モノづくり力”に投資することで、多くの企業の物語をパートナー企業として牽引していこう、といった思いが込められているそうです。

そんなアルサーガパートナーズの成長の原動力や社風について、熊本支社で九州DX本部・副本部長を務める前野武宏さんに伺いました。

企業体験隊の発見|アルサーガパートナーズの社風

企業探検隊の発見|アルサーガパートナーズの社風

Q.アルサーガパートナーズの企業カルチャーとは何でしょう?

当社は11期目を迎える企業で、東京・福岡・熊本に拠点があり、直近では鹿児島にも拠点が新設されました。新卒採用を実施しているのは現状、熊本拠点のみです。熊本の拠点はもともとフロンティアビジョンという企業で、2021年に合併してアルサーガパートナーズの一員になりました。

フロンティアビジョンでは2003年からホームページの制作・システム開発・Webマーケティングを手掛けており、もともとは従業員30名ほどの規模でしたが、合併後に100名を超える規模に急成長しています。私も合併後に入社しました。

こういった成り立ちの企業なので拠点によってもカラーは多少異なりますが、全社的に共通しているのは社員それぞれの個性を尊重する社風があることだと思います。成長志向が強く切磋琢磨して上を目指すメンバーもいれば、比較的安定志向でマイペースに仕事をしたいというメンバーもいます。その双方が気持ちよく同居できる雰囲気がありますね。

拠点によって異なりますが、熊本拠点では新卒採用を実施しており、全体で見ると20~30代の社員が85%を占めているので、若々しいオフィスという印象を受けると思います。

Q.若手社員の割合がかなり高いのですね! 社内のコミュニケーションはどのようにおこなっていますか?

月1回の懇親会を開催し、ゲームなどを通じて部門横断的な交流機会を持っています。仕事においても、プロジェクトマネージャーや制作ディレクターを中心に、案件ごとの定例ミーティングの機会を定期的に持つようにしています。

熊本拠点は基本的に出社スタイルなので、声を掛け合ってパッと集まってコミュニケーションを取っていますね。若手の割合が高い企業ということもあり、「先輩社員がすぐ横にいてくれたほうが教わりやすい」という声が多いためです。

Q.出社スタイル以外の働き方をしている社員もいるのでしょうか。

もちろん、なかには育児や介護、遠方在住などでリモートワークを活用したハイブリッドな働き方をしている社員もいます。フレックスタイム制度もありますし、有給休暇も時間単位での利用が可能です。

入社後、最初の半年間に取得できる7日間の特別休暇制度『ラッキー7days制度』などもあり、社会人として順調なスタートを切れるよう、さまざまな制度を整えています。

企業探検隊の発見|アルサーガパートナーズが求める人物像

企業探検隊の発見|アルサーガパートナーズが求める人物像

Q.どのような採用選考なのか気になります!

面接のスタイルとしては【カジュアル面談】【オンライン面談】【訪問面談】の3つを設けており、応募者の方の希望でどれを選んでいただいてもOKです

緊張しがちな人はまずカジュアル面談からスタートすると良いと思いますし、熊本県外在住の人やIターン・Uターンを希望していて現状遠方に住んでいるという人は、遠慮なくオンライン面談を申し出てください。「しっかり自分をアピールしたい」「対面での面接に苦手意識がない」という人は、初回から対面型でしっかりお話しできたらと思っています。

現状、当社で新卒採用を実施しているのは熊本拠点のみで、県内のIT系専門学校の学生であれば、指定校推薦もあります。OB・OGの活躍も加味して、先生たちが当社と相性が良さそうな人を推薦してくれているので、ある程度当社を知ってから受けに来てくれる人も少なくないですね。

新卒採用の場合は、システムエンジニア、ホームページ制作ディレクター・デザイナー・エンジニア、マーケターという3つの職種別採用をしています。いずれの職種でも研修期間は3〜6カ月間ありますが、手取り足取りゆっくり育成してもらえる環境を望む人というよりは、自ら考える力を持ってどんどんチャレンジしたいという人が好ましいですね。

中途採用の場合は、経験値やスキルセットも重視します。プロジェクトマネージャー、インフラエンジニア、アプリエンジニア、バックエンドエンジニア、フロントエンドエンジニア、QAテスター、デザイナー、動画クリエイターなどITのモノづくりを担う職種から、マーケターやビジネス/テクノロジーコンサルタントまでさまざまな職種別採用をおこなっています。

Q.面接時に準備してきてほしいポイントはありますか?

新卒か中途か、また職種を問わず全員に共通してお願いしたいのは、当社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に目を通してきてほしいということです

「企業に競争力を 仲間と充実感を そして、新しい物語を」というビジョンや、「自由な発想と確かな理論で価値を届ける」というミッションに共感できるかどうか。そして、バリューとして挙げている7つの行動指針の考え方が、ご自身の考え方とミスマッチがないか。このあたりは、面接の前にひと通り確認してきてほしいです。

アルサーガパートナーズが掲げる7つのバリュー(行動指針)

Q.ほかにも重視している資質はありますか?

自分の言葉で話せるか、相手の言いたいことを理解しようとする姿勢があるかは重視していますね。コミュニケーションに自信がなくても問題はないのですが、あいまいな質問を投げられたときに、「それはこういう意味ですか?」「こういう背景からの質問ですか?」ときちんと確認して回答する、そんな姿勢がある人を求めています。

理由としては、当社が扱っているものの多くが無形商材だからです。お客様から「こういう感じのものをつくってほしい」というオーダーをいただくときには、大半がふんわりした要望です。それを具体的な形にしていくには、あいまいなことを流さず、深掘りをして認識のすり合わせをする姿勢が必要です。いくつかの選択肢を見せて「どれがイメージに近いですか」と聞いたり、「こういう理解で合っていますか」と確認したり、というやりとりが必ず発生します。

そのやり取りができる人か、相手の言わんとすることを汲み取る力があるかどうかは、採用でも重点的に見ていますね。

アルサーガパートナーズが採用で重視するポイント

Q.反対に、ここは歓迎しないという要素はありますか?

上記と逆で、コミュニケーションをあいまいに流してしまう人、相手の意図を汲もうという努力ができない人は、マッチしないと判断する可能性が高いです

また、当社は成長志向でも安定志向でもそれぞれの強みを活かそうと考える企業なので、無理に成長志向のふりをする必要はありません。本人の個性や希望に合った配属先を考えるためにも、面接では本音で話してほしい、ということも知っておいてほしいですね。

なお、エンジニア系の職種に限ってですが、当社が受託開発メインの企業であることは知っておいてください。将来的にどうなるかはわかりませんが、「自社サービスを開発したい」という希望がある人の場合、現時点では入社後にギャップが生じると思います。

企業探検隊の発見|アルサーガパートナーズで活躍する社員の特徴

アルサーガパートナーズで活躍する社員の特徴

Q.社員の皆さんの共通点はありますか?

いずれの職種も、前後の工程の人たちのことも考えながらチームで一つのモノをつくり上げていく仕事なので、チームで成功を分かち合える、協調して物事を成し遂げることに達成感を覚えるタイプの人が多いですね。当社が受託開発中心の企業で、お客様との直案件率が98%を占めているので、お客様との関係をつくる力が必要だからという背景もあるかと思います。

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成長志向の社員の場合、案件やプロジェクトに自ら積極的に手を挙げていくチャレンジ精神が旺盛な人が多いですし、安定志向の社員の場合、プロジェクトの要件を正確に把握・確認し、自ら計画を立てて、予定どおりに進行することができる人が活躍しています。

Q.入社後のキャリアパスの例について教えてください。

入社後の3カ月間はOJTでの研修期間です。エンジニアの場合、まずはe-ラーニングのカリキュラムを受講しながら、実案件に入るためのスキルを身に付けていきます。夏頃から実案件に入り、成長に応じて積極的に案件のサブ担当やメイン担当として抜擢していきます。エンジニアチームは6名前後のユニットに分かれており、入社3年目でユニットリーダーに就任して若手育成に携わるメンバーもいます。東京本社にはリードエンジニアというエキスパート職の社員もいます。

ホームページ制作デザイナーの場合は、3カ月のOJT研修後、まずはページの更新対応からスタートし、半年ほど経つと新規制作の案件へもアサインされていくことが多いです。その後は成長に応じて、数名から成るチームのディレクターへとステップアップしていきます。

ちなみにOJT期間を終えた後も、少人数参加型のディスカッション勉強会、ライトニングトークイベント、IT人材を支援する社内外セミナー・イベントなどの社内の仕組みを活用しながら、永続的なスキルアップに励むことが可能です

Q.どんな人がリーダーやディレクターを任されていますか?

教えるのが上手で面倒を見るのが好きな人や、人と人のパイプ役になれる人が多いです。とはいえ、繰り返し述べてきたように、当社は社員の個性を尊重する企業で誰もがリーダーを目指すべきという考えではありません。ガンガン新しい案件にチャレンジしたい人もいれば、黙々と着実に保守業務にあたりたいという人もいるでしょうし、企業としてはどちらも必要としています。

適材適所で強みを発揮できる体制をつくることが最重要と考えているので、評価も自社の基準をもとにしながら、本人の目標に対しておこないます。四半期ごとに1on1を実施し、社員一人ひとりの状況ややりたいことをヒアリングする機会も大切にしています。

Q.最後に御社への入社を考えている方へのメッセージをお願いします。

当社は「地方に雇用を生み出そう、地方のデジタル化を進めていこう」という想いを持って、国内で積極的に人材育成をおこなっている日本発の総合ファームです。コスト削減やエンジニア人材の確保という目的から「オフショア開発」と呼ばれる開発部隊を海外に置くスタイルもありますが、当社は国内開発にこだわっており、そのためには国内のIT人材不足解消に取り組んでいこうとしています

アルサーガパートナーズの事業領域とビジョン

熊本の拠点でも、売上の半数は東京のクライアントが占めており、熊本にいながら、東京の大きな企業の仕事ができるということも特徴です。東京の案件が中心の社員もいますし、「誰もが知る大きなシステムやサービスに自分がかかわった」ということに充実感を感じてくれている社員もいます。必要に応じて各拠点でリソースを共有し合えることも、グループ体制であることの強みです。

直近では鹿児島拠点も立ち上がりましたが、まずは九州でシェアを広げたのち、全国各都市に広げていこうという方向で動いており、こういった当社の姿勢を魅力に感じてくださる方にも注目いただけたらうれしいです。

アルサーガパートナーズ本日の企業探検まとめ

前野 武宏さん(熊本支社 九州DX本部・副本部長)

Takehiro Maeno・ 外資系金融事業会社にてコンサルティング営業・営業企画(SFE)を経験後、外資系コンサルファームの熊本BPOセンターにてBPRコンサルタント及びPMOとして業務改善・組織運営に従事。地方拠点における高度な業務遂行体制の構築に携わる。事業会社に転じ、コーポレート部門責任者として経営管理・社内DX推進を牽引。2024年よりアルサーガパートナーズに参画。急成長企業におけるPMOとして事業運営・組織開発に取り組むほか、企業向けDX研修の講師、自治体・企業のDX伴走支援を担当

企業詳細:コーポレートサイト / 熊本支社採用サイト

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