企業探検隊
「自立」をキーワードに、働く人の幸福度上昇と本気で向き合う |Hajimari
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深い青と、温かさを感じる白い木目調の壁。エントランスには南国を思わせる背の高い観葉植物があり、一方で窓からは都会の洗練された景色を望める──まるでビーチのような爽やかで明るい雰囲気のオフィスを構えるのは、フリーランスの即戦力プロ人材と企業とのマッチングサービスを運用するHajimariです。

その社名の通り、多くの人の新しいキャリアステージの「始まり」を創出し、「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める」という大きなビジョンを掲げています。
そのビジョンをいかに達成していくのか、社員はどういったマインドで大きな目標に向かっているのかを、CHRO(最高人事責任者)である有賀誠さんに聞きました。

企業探検隊の発見|Hajimariの社風

Q.初めに、大切にしている考え方について教えてください。
私たちの掲げるビジョンである「自立した人材を増やし、人生の幸福度を高める。」これを誰もが大切にしながら働いています。
「人生の幸福度」と聞くと、途方もない目標に聞こえるかもしれません。実際日本の幸福度は世界で61位と低く、これは主要7カ国の中で最下位です(※World Happiness Report 2026参照)。一企業がそれを押し上げられるのか──難しいと感じますよね。
それでもHajimariは、日本で働く人たちの幸福度を上げようと本気で考えています。そして、その実現のために道標としているのが、7つのバリューです。

物事を自分ごととして考え、だからこそ思いやりや感謝が生まれる。それらをふまえ、最終的に世の中に大きなインパクトを残す。これがHajimariが向き合い続け、体現していきたい考え方です。
なかでも働いていて日々強く感じるのは「仲間の幸せを本気で考える」というバリューが深く根付いているということ。まず仲間が互いを支え合える、気持ち良く働ける環境でなければ、組織やチームとして力を発揮できませんよね。
だからこそ私たち役員の間でも、今後仲間が増えるなかでどうすれば一体感を維持、あるいはさらに強化していけるのか、いつも大真面目に議論しています。
一人ひとりの社員に、当たり前に寄り添う。それをまずは役員が体現し、じわじわと浸透、最終的に組織の文化になるのだと考えていますね。

Q.実際に「仲間の幸せを本気で考える」が体現されていると感じたエピソードはありますか?
ある社員が何かに苦しんでいるとして、その人の直属の上長ではない役員メンバーが食事に連れ出し、また別の役員がキャリアの相談にのるなどということはよくあります。そしてその社員の成長と活躍を実現するため、必要に応じて担当業務の変更やワークショップ開催の検討をする。そのようにして、経営陣がチームとして一人ひとりの社員に寄り添うのです。
プライベートも含め、役員と社員がコミュニケーションをとる場は多くあります。希望する社員が集まってのBBQやクラブ活動などに加え、ときには少し真面目なディスカッションをすることも。そこでは年齢や役職に関係なく、お互いに本音をぶつけることができる雰囲気があると思います。
そのように思ったことを正直に言い合える環境が、仲間の幸せにつながっていると思います。私は長いキャリアを経たうえでHajimariに参画したのですが、ある日若手社員から「今、僕の話を聞いていなかったでしょう!」と指摘されたことがありました。理由を聞くと、彼が話そうとしたときに私がそれを遮って喋った、とのこと。
そう言われるまで、まったく気づかなかったんですよ。もしかしたらこれまでの大きな会社にいたなかで、そうやって若手を黙らせてしまったシーンがあったのかもしれない、と大いに反省しました。
Hajimariでは、この年齢になっても気づきや学びがある。その事実をうれしく思っています。きっとこういう本音で語り合うところから仲間の幸せは生まれるのでしょう。現在Hajimariには230人(2026年8月インタビュー時点)もの社員がいますが、全員と一対一でかかわるつもりで向き合っていますね。

Q.社員数が多い中で、そこまで社員同士が密にかかわれるのはなぜなのでしょうか。
そのための努力をしています。あらゆるところで社員同士がかかわれるようにしていますね。
たとえば直属の上司以外とのランチや複数の部署のメンバーを集めたイベント、ほかにも「Hajimari祭」という運動会のような全社行事も開催していて、各部署のメンバーが交わるように工夫しています。


オフィスの雰囲気として、仕事にはがっつり集中して取り組みますが、そのなかでも笑い声や冗談が聞こえてくるような明るさがあります。どちらかというと賑やかなオフィスかもしれませんね(笑)。
私たちはチームで働いていくなかで1+1を3にすることを目指しています。それを思うと、少しうるさいくらいコミュニケーションを取れていたほうが絆も深まりますし、良いものが生まれるのではないでしょうか。
Q.メンバーには、特にどのような人が多いですか?
自ら考え、他責にせず、行動する人です。もともとそういった素養を持っている人を採用しているというのもありますが、全員が自立を強く意識しています。
自立とは、つまり自分の人生の主人公でいるということ。世の中の風潮や一般的な意見にとらわれず、自分の道は自分で決める。どうありたいか、どう生きていきたいかを自分の意思で決定する。それを体現していこうとするメンバーが集まっています。

そして、それは決して「自分勝手」という意味ではありません。強く、自立した人材であるからこそ、ユーザーや仲間に貢献できるという思想なのです。
ビジョンにもあるように、Hajimariは「真に自立した生き方とは何か」を世の中に問う立場。だからこそ、自身が自立していなければならないというのが、社員に共通する考え方です。

企業探検隊の発見|Hajimariの環境

Q.Hajimariでは若手が活躍できることも大きな特徴ですよね。
そのとおりです。ただ誤解されやすいのですが、「若手が会社から自然と裁量権を与えてもらえる」というわけではありません。
確かに若くして活躍する社員は多いのですが、会社から「若いうちからあなたに任せる」ということではありません。優秀な人が努力をして成果を上げたときに、「これをやりたい!」と発信、会社としてもそれを支援するということなのです。それが最終的に「若手の活躍の機会が多い」という現状に結びついているんですよね。
待っていて降ってくるチャンスはありません。それだけは誤解をしないでほしいと思います。

Q.多くの人がそのようにチャンスを手にできるのはなぜなのでしょうか。
会社内の出来事を「ジブンゴト」としてとらえている人が多いからだと思います。課題があればそれを拾い、必要な人たちを巻き込んで解決していく。そういったDNAが根付いています。また、そのための社内ワークショップも頻繁に実施しているのです。
ワークショップの種類は多種多様ですが、特徴的なものを挙げるなら、2カ月間毎週宿題が出る「ジブンゴト化」ワークショップがあります。そこでは、一人ひとりが自分自身で内省をおこなうとともに、お互いに指摘やアドバイスをします。個人でもチームでも考え、議論を続けるなか、それぞれ最後は自分としての答えを見つける。そのような内容です。
社長や役員も参加しますよ。それくらいこの「ジブンゴト化」の視点を養うことを会社としても大切にしているわけです。
Q.実際にチャンスを手にしたうえで、希望に沿ってステップアップしていくにはどうすれば良いですか?
すべての職場で定期的な1on1があるので、そこでそれぞれの希望や課題を話し合います。「こういった業務にチャレンジしたい」という希望があれば、それを応援する土壌があるのです。希望を役員に直接伝える人も多いですよ。
ただし、今の仕事がうまくいかないから別の仕事がしたいというような「逃げ」の選択はなし。基本的には兼務を推奨しています。
前提として、今自分が担当している仕事で成果を上げること。そのうえで+αでやりたいことがあるならチャレンジしてもらうという形です。
兼務や異動はHajimariではよくあることで、たとえば営業として成果を上げた新入社員が新規事業を立ち上げたり、入社時からの希望であった広報に異動したりといったケースもあります。
企業探検隊の発見|Hajimariの採用

Q.Hajimariではどのような人を採用していますか?
第一にビジョンに共感してくれる人です。Hajimariで掲げるビジョンは非常に大きなものですから、本気で一緒にやりたいと思ってくれる人、社会を変えたいという思いを持っている人が大前提になります。
あとは、2つの素養を見ていますね。その一つが考える力。自分の頭で課題を考え出し、解決をするための戦術を立て、行動計画を立てる。この「見立てる、仕立てる」の両軸ができる人かどうかを見ています。
もう一つは行動力です。考えたことを仲間やユーザーに正確に伝え、コミュニケーションを取るなかで行動し、結果につなげられること。「動かす、育てる」ができる人ですね。
もちろん素養という話なので、志望時点で完璧を求めてはいません。Hajimariで働くなかでそういったことができるようになるかどうか、その潜在能力があるかを重視しています。
Q.実際に有賀さんはどのようにしてこの素養を持っている人を判断しているのでしょうか。
おもには雑談のなかで見極めていますね。面接の場ではあえて他愛のない雑談をするように接しています。そのなかで気になるテーマを一つ決めて掘り下げていく形です。
考える力を持っているかどうかを見るために、あえて答えにくい質問をしたり、3つくらいの質問を同時にしたりしています。質問に対して完璧でなくても良いのでロジカルに、段階を踏んで答えられるか。ここで理解力や説明力を見ていますね。
ちなみに雑談の中身ですが、まずはお互いに自己紹介をします。そこで部活をしています、こういった学生団体に所属しています、と教えてくれるのでそこを拾うこともありますし、得意なことや不得意なことを聞くことも。
テーマは何でも良いのですが、学生のキャラクターを深く知れそうなところを深掘りしていますね。
こういったスタンスなので、面接に際して特別な対策をしてきてほしいとは思いません。素の姿を見せてもらいたいです。
ただし、最低限人と会話をするということへの準備はすべきだとも思います。
たとえば営業に行くとして、営業先の相手の肩書や興味のあることはある程度調べるもの。事前準備はビジネスの基本です。
面接も同様に、面接官の経歴やバックグラウンドがわかるなら把握しておくべきだというのが持論です。これが学生の時点で徹底できている人は意外と少ないので、シンプルにほかの学生との差別化にもつながるのではないでしょうか。
Q.有賀さんが一緒に働きたいと思うのはどのような人ですか?
素直で正直な人です。私はいつも最終的な採用可否を決める時、「この人を家族の一員として迎え入れたいと思うか」を考えています。そういった視点で見ると、頭の良さや学生時代の実績だけではなく、信頼できる人かどうかが重要になるんですよね。
何より、素直な人は努力ができますし、周りからのアドバイスを柔軟に受け入れることができます。Hajimariを支えてくれるのは、そういった人材だと思うんですよ。
Q.最後に、学生へメッセージをお願いします。
新卒での就活は人生で一度きり。どのような企業からもオープンに接してもらえるというのは今思えば本当に貴重な機会でした。ぜひ就活を大変なものと思わず、楽しんでほしいです。
今の自分に何が合っているのか、どういった職場が良いのか。わからないことだらけで迷うと思いますが、この人生のチャンスに溢れた瞬間を全力で楽しんでください。そして一度決めたらむやみに悩まず、突き進んでほしいと思います。自分のやりたいことや希望、将来について考え抜いたうえで決断ができれば、後悔はしないはずです。
そして、今の社会の風潮とは少し逆行するところがあるかもしれないのですが、自分で考えて決めた結果なのであれば、入社した企業で最低3年間は頑張ってほしいなと思っています。
1年目は覚える年、2年目で一人前になり、3年目で自分の付加価値をトッピングしていく。そのようにキャリアを積んでいけると、できることもグッと増えると思います。もしその後起業を考えるにしても、転職をするにしても、3年間頑張った経験は必ず自分を支える力になるはずです。
ぜひ一度しかない人生を精一杯楽しみ、自分なりの幸せの形を見つけ、実現してください。選んだ道を正解にしていくのです。皆さんが後悔なく自己実現につながる決断をし、充実した社会人生活を送れるよう、心から応援しています。

有賀誠さん(CHRO)
Makoto Ariga・2024年11月、Hajimariに参画。40年を超えるキャリアにおいて、伝統的な日本企業(JFE、三菱自動車)、代表的なグローバル企業(GM、IBM、HP)、日本企業の新潮流(ユニクロ、ミスミ、日本M&Aセンター)の3つの組織タイプを経験、その多くで経営に携わる。また、エディー・バウアー・ジャパン(当時売上150億円のファッション・ブランド)では代表取締役社長を務めた。ソウル・バンドのリードボーカルでもあり、四ツ谷でライブハウスDoppoを経営。ウィークデーは都内、週末は湘南で海を眺めながら過ごす。世代を越えての学びの場「有賀塾」、経営目線を持つ人事リーダーの育成を目的とした「CHRO養成塾」などを主催。2020年日本HR Award 受賞。ミシガン大学経営大学院(MBA)卒
企業詳細:コーポレートサイト / 採用ページ / サービスサイト
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