日立を研究
インターンシップで実際の職業を体験できるのは、その後の就職活動においても非常に有益です。特に技術職など特定の能力を求められる仕事を実際に体験できれば、その職種において自分の持つ能力を活かす明確なイメージを持つことができるでしょう。
技術職を中心に募集している日立では、どのようなインターンをおこなっているのでしょうか。詳しい日程や種類などを調べてみました。
※この記事では、過去の実施内容について記載しています。注釈がない場合は2018年度実施の内容です。
日立の基本情報
日本を中心に、世界規模で活躍している家電メーカーのひとつである日立は、明治時代に創業した息の長い企業です。機械やデジタル関連で長年培ってきた技術を活かし、現在はIoT時代にあわせた事業展開もおこなっています。
所在地:東京都千代田区丸の内一丁目6番6号
設立年:1910年
従業員数:34,925名(2018年3月末日現在)
平均年齢:41.7歳
平均勤続年数:18.8年
日立を企業研究
日立では「和・誠・開拓者精神」を重視しています。日立の「和・誠・開拓者精神」とは、「他人の意見を尊重しつつオープンに議論し、共通の目的に向かって協力すること」「責任転嫁をせず、常に当事者意識をもってことにあたること」「未知の領域に独創的に取り組もうとすること」ということです。
日立では「IoT時代のイノベーションパートナー」となるべく、機械と人、ネットワークのつながりに特化した事業展開をしています。特に運用・制御技術やITを活かして、様々なデジタル技術を融合させた社会イノベーション事業を中心にグローバルに展開しています。
日立が求めているのは、柔軟な頭で物事の全体像を捉えられ、あらゆる人に心を開いてもらえる人材です。また常に自分の意志を持ち、明確に示しつつ困難に立ち向かえるスキルも重要視されています。
適職診断で日立との適性を確かめてください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
日立の選考フロー
日立のインターンの選考フローは、以下のとおりです。
<技術系>
1次:書類選考(エントリーシート・適性検査)
2次:面談選考(面談の実施が難しい場合は、電話・Web面談)
一部テーマでは、書類選考のみ実施する場合や、面談選考が2回になる場合もあります。
<事務系>
・エントリー→マイページ登録
・エントリー→マイページ作成→アンケート提出・Webテスト受検
日立の選考対策
日立のインターン選考についてみていきます。日立のインターンは競争率が高く、選考を突破するのはなかなか難しいと言われています。日立のインターン選考を突破するためには、ESや面談を通してどういった能力や考え方が求められているのかを知っておくことが大切です。
日立が求める人材を把握する
本選考でもそうですが、企業が求める人材を把握することは就活の基本といえます。自分の仕事への向き合い方や人間性などが、日立の求めるものと一致するかどうか知っておきましょう。これを知っておくことで、自己PRや志望動機にも活かすことができます。日立が求める人材は、以下の通りです。
「意思」と「覚悟」のある人財
①柔軟な頭で、物事の全体像を捉えられる人財
②あらゆる人に心を開き、心を開いてもらえる人財
③常に自分の意思を持ち、それを明確に示せる人財
④困難に立ち向かい、最後までやりとげられる人財
スキルと経験について説明する能力が必要
技術系の参加条件には、「各テーマ毎に設定してある『必須となるスキル・経験』を保有している」という項目があります。これらの保有を伝えるためにも、具体的な内容でわかりやすく説明する必要があるのです。募集テーマに沿った題材を選ぶことはもちろん、取り組みについて詳しく伝えなければなりません。
通常の面接では採用担当者がESや履歴書に目を通すため、専門用語を避けたわかりやすい記述が好まれます。しかし、テーマを絞った専門的なインターンでは、専門用語を使用しても問題ないといえます。専門用語を使用した方が、より具体性のある内容に仕上がるでしょう。
日立のインターン内容と日程
日立では夏季と冬季にインターンを実施しています。技術系と事務系にわかれて、合計4つのインターンを用意しています。同じ技術系でも夏季と冬季で募集の内容が異なるため、よく内容や実施期間を確認する必要があります。
①夏季インターンシップ(技術系)
主に、技術系の職種において実際の業種を体験する内容になっています。テーマごとに実施場所が異なるのが特徴です。①エンジニア系(研究開発、設計開発、生産技術、品質保証、システムエンジニア、知的財産マネジメント)と、②ビジネス・ITソリューション系(システムエンジニア)が募集職種です。理系でエンジニア志望の場合は、①のエンジニア系で応募します。
実施時期:2018年7月下旬~9月下旬
※実施期間は約1~3週間。テーマによって異なります。
参加条件:下記の条件を満たしている方
①国内外を問わず、4年制大学の学部・修士・博士課程、または高等専門学校に在籍している
②各テーマ毎に設定してある「必須となるスキル・経験」を保有している
③インターンシップ実施前に、就業規則の遵守や機密保持等に関する「誓約書」を提出できる
④損害賠償に関する保険や傷害保険等に加入できる
開催地:全国各地(関東圏中心)
※実施場所はテーマ毎に異なります。
待遇:通勤費支給・ 宿泊施設準備・昼食代として1日1,000円支給
- エントリー〆切:7月9日 12:00迄
- 適性検査・ES:不明
- 面接:不明
- 合否連絡:不明
② 夏季インターンシップ(事務系)
夏季インターンシップ(事務系)は、3daysと1dayのどちらかで参加できます。事務職(営業、人事総務、経理財務、資材調達、広報、企画、法務、システムエンジニア)希望の学生が対象のインターンです。1dayはマイページ作成後先着順で受け付けますが、3daysはアンケート提出とWebテスト(適性検査)を実施し、これらの結果でインターン参加者が決定します。
実施時期:2018年8月下旬~9月下旬
※実施期間は1~3日間。コースによって異なります。
参加条件:①高等専門学校または、大学学部・修士・博士課程在籍の方、および既に卒業した方(職歴の有無は問わない)※海外の大学に在籍している方も応募可能。
②事務系職種(営業、人事総務、経理財務、資材調達、広報、企画、法務、システムエンジニア) 希望者
開催地:3days→東京 1day→東京・大阪
待遇:交通費支給・ 宿泊施設準備(1dayコースはどちらも個人負担)
- エントリー〆切:3days→2018年8月20日 12:00
1day→開催日程により随時締切 - 適性検査・ES:不明
- 面接:不明
- 合否連絡:不明
③ 冬季インターンシップ(技術系)
冬季インターンシップ(技術系)では、業務体験コースと短期集中コースの2通りの募集があります。業務体験コースは研究開発、設計開発、生産技術、品質保証、システムエンジニアなど、短期集中コースは事業所見学、ワークショップなどです。
実施時期:2019年1月中旬~2月下旬
※業務体験コースは2週間程度、短期集中コースは1日完結~数日以内
※実施期間はテーマによって異なります。
参加条件:下記 の条件を満たしている方
①国内外を問わず、4年制大学の学部・修士・博士課程、または高等専門学校に在籍している
②各テーマ毎に設定してある「必須となるスキル・経験」を保有している
③インターンシップ実施前に、就業規則の遵守や機密保持等に関する「誓約書」を提出できる
④損害賠償に関する保険や傷害保険等に加入できる
開催地:全国各地(関東圏中心)
※実施場所はテーマによって異なります。
待遇:通勤費支給・宿泊施設準備・昼食代として1日1,000円支給(業務体験コースのみ該当。ただし、実施期間2日以上、かつ毎日の通勤が難しい場合は短期集中コースでも宿泊施設を準備)
- エントリー〆切:第1期:2018年11月29日 正午
第2期:2018年12月12日 正午 - 適性検査・ES:不明
- 面接:不明
- 合否連絡:不明
④冬季インターンシップ(事務系)
冬季インターンシップ(事務系)は、1日完結型の課題解決型ワークです。応募にはマイページの応募が必要であり、開催日程に応じて予約受付を開始する先着順のインターンです。
実施時期:2018年12月中旬~2019年2月下旬
※開催日程により個別に締め切りあり
参加条件:①高等専門学校または、4年制大学の学部・修士・博士課程在籍の方、および既に卒業した方(職歴の有無は問わない)※海外の大学に在籍されている方も応募可能。
②事務系職種(営業、人事総務、経理財務、資材調達、広報、企画、法務、システムエンジニア) 希望者
開催地:東京・大阪・北海道・仙台・名古屋・福岡
待遇:交通費・宿泊費個人負担、報酬なし
- エントリー〆切:開催日程の1週間前
- 適性検査・ES:不明
- 面接:不明
- 合否連絡:不明
日立の技術系・事務系のインターンに参加して将来のビジョンを描こう
日立のインターンは、大学で既にエンジニア系・機械系の技術を習得・経験している人にとっては、実際の現場がどのようになっているかを体験できる機会でもあります。事務職においては、経験・未経験を問わず日立の仕事を学べる貴重な機会となるでしょう。インターンに参加するメリットは、明確な将来のビジョンを作るための体験ができるところです。
就職するか迷っている企業であっても、インターンに参加することで、今後の就職活動によい体験になります。それを踏まえると、機械系職種や事務職のインターンに参加したい人にとって、日立のインターンシップは有益な内容といえるでしょう。