企業研究
日本のグローバル企業15選|自分に合った企業を見つける4ステップ
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目次
日本のグローバル企業は豊富! 特徴を把握して魅力的な企業を見つけよう
就活を進めていくうちに、日本のグローバル企業について興味が湧いてきた人もいるでしょう。この場合、グローバル企業とはどのような企業なのか、日本にはどのようなグローバル企業があるのかなど気になりますよね。
一口にグローバル企業といっても、その種類は豊富で、企業ごとにさまざまな特徴があります。そのため、各社の違いを押さえたうえで、自分が志望する企業を見つけることが重要です。
そこでこの記事では、日本のグローバル企業についての基礎知識や日本の有名グローバル企業や特徴について紹介します。日本のグローバル企業についての理解を深めて就職先候補となる企業を見つけるためにも、この記事を参考にしてください。
まず押さえたい! グローバル企業の基礎知識
日本のグローバル企業に興味を抱いているのであれば、まずはグローバル企業の基礎知識から把握することが大切です。そうすることで、グローバル企業とはどういった企業であるかを把握でき、自身が目指すべき企業であるかを理解できますよ。
①定義:複数の国に拠点を持つ企業のこと
グローバル企業とは設立国以外でもビジネスを展開していて、複数の国に拠点を持っている企業を指します。
大きな特徴としては、拠点が違ったとしても設立国と同じサービスや商品を提供しているということです。日本における有名なグローバル企業には、トヨタ自動車やキヤノン、任天堂などが挙げられます。
また、日本のグローバル企業は組織主義が強い傾向にあり、組織が繁栄するためにどうすれば良いか、という思考のもと海外に事業を展開している企業が多いのも特徴です。
そのため、社員の士気を高めるためにも、会社が生み出した利益の多くを社員の給料やボーナスに反映しているケースも多く、給料や待遇が手厚い企業もめずらしくありません。
②特徴:古くからある企業が多い
日本のグローバル企業は、これまで実績と経験を積み重ねてきた企業が多く、その資本を元手に海外進出を図っている企業がほとんどです。そのため、古くからある企業が多く、それぞれのグローバル企業にはさまざまな歴史があります。
先ほど例に挙げたトヨタ自動車、キヤノン、任天堂の創立年・設立年は以下のとおりです。
このように日本のグローバル企業の歴史をたどると100年近い歴史を持っていることもめずらしくなく、古くから活躍している企業が多くあるのです。
③業種:メーカーなどの製造業が多い
日本のグローバル企業のなかには、人件費の削減や人材雇用の最大化を目的として海外に進出している企業が多いことから、グローバル企業にはメーカーなどの製造業が多い傾向にあります。
昨今の日本では少子高齢化にともなう人口減少が続いていて、総務省が2016年に調査した資料「我が国の経済成長における課題」によると、日本の人口は2005年あたりをピークに年々減少し、2050年には日本の人口は1億人を切る予測とされているほどです。
このように国内の人口減少にともなう「国内消費量の減少」や「労働力の低下」などにより日本国内の販路拡大に期待できないという現状が、メーカー企業が海外に進出する背景にあるのです。
④外資系企業との違い:本社が海外企業であるかの違い
「外資系企業」とは拠点とする国以外の国で設立され、販売や製造の一部分だけを日本などの他国でおこなっている企業です。
たとえば、外資系企業として製造業を営んでいる場合、物価の安い国へ生産機能を移し、人件費などのコストを削減する目的のため海外に拠点を展開します。
ほかにも、自国よりも消費者のニーズに合った国にサービスを提供できるように、各国に支店を作るケースも多いです。
おもな外資系企業は、以下のとおりです。
外資系企業ランキングについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑤多国籍企業との違い:各国に独立した子会社があるかの違い
「多国籍企業」とは、複数の国にわたって活動をおこなう企業のことで、グローバル企業と似た言葉です。グローバル企業同様、さまざまの国で活動していますが、多国籍企業はそれぞれの国で営業や人事機能がある点に違いがあります。
多国籍企業は、各拠点にある子会社自体に本社のような機能が備わっており、ある程度自立した状態でビジネスを進めている企業のことを指します。
複数の国で独立した事業を展開することで、海外でのマーケット規模の拡大や海外での企業認知の向上以外にも、海外からの製材や原料の調達などがしやすくなるのです。また、海外の優秀な人材を現地で採用活動をすることも期待できるでしょう。
なお多国籍企業と外資企業の違いは、日本を例に挙げた場合、外資系企業は外国で設立された企業であるのに対し、多国籍企業は日本で設立された企業を指します。
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就活生に聞いた! グローバル企業を志望した経験
グローバル企業への就職を視野に入れている人は、どのくらいの学生がグローバル企業を志望しているのか気になりますよね。そこで学生の皆さんに、グローバル企業を志望した経験があるのか質問してみました。
アンケート結果としては、21.2%の学生がグローバル企業にエントリーしている結果となりました。
グローバル企業は、日本の企業のなかでも時価総額の大きな企業が名を連ねています。そのため、学生から人気の高い企業も多く、大企業への就職を考えている学生を中心にグローバル企業を志望していると言えるでしょう。
このことからグローバル企業はライバルが多い傾向にあるため、企業ごとにしっかりとした選考対策を意識して選考に臨むことが大切です。
適性も重要! 日本のグローバル企業に必要とされる5つのスキル
日本のグローバル企業に就職を考える場合、自分に適性があるかをチェックすることも重要です。そうすることで、選考でのアピールポイントを見つけられるほか、グローバル企業に入社してから活躍できるかも判断できます。
そこでここでは、日本のグローバル企業に必要とされるスキルを5つ紹介するので、自身に当てはまるスキルがあるか確認してみましょう。
①コミュニケーション能力
前述したとおり、グローバル企業は世界各地に拠点を置いていることから、日本以外の国で仕事をする可能性もあり、言語の異なる社員と協力して仕事を進めるため場面もあるでしょう。
グローバル企業に限らず、仕事をするうえでは複数の人でプロジェクトを進めたり会議に参加して業務の改善を話し合ったりと、さまざまな場面で社員同士の交流があります。特にグローバル企業ではさまざまな国の人とやり取りをする機会が多いからこそ、その国の文化や背景などを加味したコミュニケーションが求められるのです。
このことから日本のグローバル企業において、言語の壁をコミュニケーション能力で乗り越えられる人材は、会社にとって必要不可欠な人材だと考えられるのです。
コミュニケーションのアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
②相手の立場に立って考えられる力
日本のグローバル企業に入社して海外で働くことになると、異なる文化や価値観を持った社員や取引先とかかわる機会も出てきます。生まれ育った土地や考え方が異なる人々と接する機会も多いため、それらの人々の立場に立って考えられる力が必要とされるのです。
たとえば、自社で製造した製品を現地の人々に販売する場合、現地の人々はどのようなニーズを持っているのかを考え、それに合わせて販売戦略やマーケティング戦略などを考える必要があります。
また商品開発においても、その国の気候によって必要とされる機能は異なるため、その国の人々がどのような機能を必要としているのかを考えられる力が求められるでしょう。
このように日本のグローバル企業において、相手の立場に立って物事を考えられる力を持っていることは、異なる文化の社員と協働できるほか、その国のニーズに合った提案ができるなどの強みを持っていると言えるのです。
相手の立場に立って考えることのアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
③語学力
日本のグローバル企業など海外に事業を展開している場合、海外支社で働く際はもちろんのこと、日本にも海外から派遣されて来ている社員がいるため、語学力が必要とされます。
また、最近ではWeb会議などで海外支社の担当者と話をする機会も増えたため、これまで以上にさまざまな場面で語学力が求められるようになったと言えるでしょう。これらのことから大学などで語学力を身に付けていれば、その力を日本のグローバル企業で活かせるのです。
ほかにも海外の情報をいち早く察知するためには、海外現地のニュースやトレンドを随時確認することも求められるため、スピーキング以外にリーディングスキルも必要不可欠だと言えます。
語学の中でも、特に英語力は重視される要素の一つです。英語力をアピールしたい学生はこちらの記事を参考にしてください。
④適応力
複数の支社がある企業では支社間での異動もめずらしくないため、新しい環境に移り変わったとしても、その環境に適応できるスキルが求められます。特にグローバル企業は時価総額の大きな企業が多く、国内外に多くの支社を抱えているケースがほとんどです。
そのため、一つの支社に在籍し続けるというよりも、さまざまな現場で働いてスキルアップを目指す目的などから、支社間を転々と異動する可能性は極めて高いと言えます。
また、規模の大きい企業は複数の部署があったり、一つの部署であっても多くのチームに分かれていたりするため、環境が変わってもなじむことができる適応力は必要不可欠なスキルだと言えるのです。
適応力のアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
⑤主体性
日本のグローバル企業は、利益の追求を目的として海外に事業を拡大している企業が多く、社員一人ひとりが主体的に動くような組織作りを目指している傾向にあります。
そのため、物事を自発的に考えて行動する力を持っていれば、新しいプロジェクトのリーダーに抜擢されたり、海外支社への挑戦の機会を得るなど、活躍の機会が増えるでしょう。
また、グローバル市場はトレンドの移り変わりが激しいため、主体的に情報を収集して課題発見や新しいアイデアの提案などを積極的におこなえると、企業から「優秀な人材」と評価される可能性が高いですよ。
主体性のアピール方法について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
どんな魅力がある? 日本のグローバル企業に就職する3つのメリット
日本のグローバル企業への就職を検討しているなら、グローバル企業で働くことの魅力も確認しておきましょう。そうすることで、グローバル企業への就職するかを判断する材料になったり、志望動機につなげられますよ。
ここからは日本のグローバル企業に就職する3つのメリットを紹介するので、どのような魅力があるのか参考にしてください。
①語学力を活かせる
前述したとおり、グローバル企業は自身が海外支社に派遣される可能性が高いほか、国内支社にも海外社員が派遣されていることから、さまざまな場面で外国語が使われています。
そのため、これまでに語学力を身に付けてきたのであれば、日本のグローバル企業ではそのスキルを活かせる場面が多くありますよ。
特に海外に事業を展開している場合、海外の取引先も多く抱えているケースが多いため、海外企業の担当者に自社の製品やサービスを提案する場面が出てくる可能性があります。
業務を通じて海外でも活躍できるほどの語学力を養えれば、自身の語学力アップにつながる以外にも、海外勤務や出張の機会も増え「海外手当」などのさまざまな手当を受け取れるようになりますよ。
語学力の中でも英語を活かせる仕事については、こちらの記事で紹介しています。
②待遇が良い場合が多い
日本のグローバル企業は事業規模が大きく毎年の利益も多いことから、社員の給料や福利厚生などの待遇が良い傾向にあります。そのため、日系企業よりも待遇が良く設定されている場合も多いでしょう。
たとえば、グローバル企業には次のような待遇を設定している企業もあります。
また、待遇以外にもそもそもの平均年収が1,000万円前後である企業もあり、日本の一般企業と比べると高い水準であると言えるでしょう。
③実践的なスキルを身に付けられる
日本のグローバル企業に就職すると、グローバルな視点で日頃の仕事に取り組むことが求められるため、グローバルな環境でも活躍できる実践的なスキルを身に付けられます。
たとえば、将来的には海外で働きたいと考えていたり、海外で起業することを目指していたりする場合は、グローバル企業で身に付けられる異文化コミュニケーションのスキルや柔軟な思考力は役に立つでしょう。
ほかにも、グローバルな環境で活躍することで、最先端の技術やトレンドに触れながら仕事に取り組めるため、最新の知識を身に付けられ、自身の市場価値を高められると言えますよね。
あわせてチェック! 日本のグローバル企業に就職する際の3つの注意点
日本のグローバル企業で働く魅力はたくさんありますが、一方で注意点もあります。そのため、グローバル企業への就職を検討する際は、大変なポイントも知ったうえで目指すかを判断することが重要です。
ここでは日本のグローバル企業に就職する際に知っておくべき3つのポイントを紹介するので、どのような注意点があるのかしっかりと確認しておきましょう。
①異なる文化の人達と仕事をする必要がある
グローバル企業の場合、国内支社への配属であっても外国人社員と一緒に仕事を進める機会も多くあります。そのため、人によっては異なる文化の人達と仕事をすることに疲れてしまう場合もあるでしょう。
たとえば、異なる文化のなかで育ってきたため当たり前だと思っていた常識が異なる場合もあります。したがって、思いがけないところで相手の機嫌を損ねてしまい、トラブルに発展してしまう可能性があるということです。
また言語の壁もあるため、自分が伝えたと思っていたことが相手には伝わっておらず、それが仕事のトラブルに発展してしまう可能性もあるでしょう。
このように異なる文化の人達と仕事をすると、想定していなかったトラブルが発生する可能性もめずらしくなく、グローバル企業のような外国人社員が在籍している企業で働く場合は、日系企業よりも慎重に仕事を進める必要があると言えます。
②海外を転々とする可能性がある
グローバル企業はさまざまな国に拠点を設置しているため、海外での勤務を命じられた際にさまざまな国を転々とする可能性があります。
そのため、一つの拠点で落ち着いた生活を送れなかったり、家族がいる場合は、日本に家族を残して単身赴任する生活が長引く可能性もあるということです。
たしかにさまざまな国を訪れてその文化を学ぶことで、将来的に幅広い視野で活躍できるスキルが養われます。しかし、転勤が多くなるとプライベートの生活に大きな影響を与える可能性もあるため、ある程度の覚悟は必要だと言えるでしょう。
③実績よりも経験が重視されがち
前述したとおり、日本のグローバル企業には100年近い歴史を持った企業も多くあります。そのため、昔ながらの年功序列制度が整っていて、実績よりも経験が重視されがちです。
たとえば、新卒で入社して数年のうちに実績を出したとします。しかし、同じ時期に入社した社員と大きく給料が変わるわけでもなく、数年先に入社して自分よりも実績を出していない先輩社員のほうが高い給料を受け取っているということです。
たしかに実績を出し続けることで、上層部の人に顔や名前を覚えられるとキャリアアップにつながる可能性はあります。しかし、年功序列意識が強い企業の場合、基本的には経験年数に応じて給料が上がるため、大きな昇給にはそこまで期待はできないのです。
ただし、日本のグローバル企業によっても昇給制度などは異なるため、気になる人は事前に確認しておくと良いですよ。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
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就活生に聞いた! グローバル企業を志望した理由
グローバル企業に就職するにはたくさんの魅力があります。では就活生の皆さんは実際にはどういった理由で日本のグローバル企業を志望しているのでしょうか。
そこで就活生の皆さんに、グローバル企業を志望した理由についてアンケート調査をおこないました。
海外に行きたいからという回答が多数
アンケートの回答には、海外に行きたいからという回答が多くみられました。
たしかにグローバル企業は海外に事業を展開している企業であるため、海外で活躍できる可能性は日系企業よりも高いと言えます。そのため、国内だけにとらわれず世界規模の仕事に携わりたい人は、グローバル企業に大きな魅力を感じていると言えますね。
英語に興味があるからという回答も
アンケートの回答には、英語に興味があるからという回答もみられました。
英語は世界共通語であるため、さまざまな国で用いられる言語です。そのため、大学で英語を学んでいる場合、グローバル企業ではさまざまな場面で英語力を活かせるでしょう。
また英語が得意でなかったとしても、グローバル企業という国内外の社員が混在する企業に身を置くことで英語力を身に付けたいと考える学生もいるようです。
各社の強みも紹介! 日本のグローバル企業15選
日本のグローバル企業のメリットや注意点などを把握したところで、実際に日本にはどのようなグローバル企業があるのかを確認してみましょう。ここでは日本を代表するグローバル企業を15社紹介するので、各社の強みを確認しつつ、グローバル企業ごとの違いについても確認してみてください。
①トヨタ自動車
トヨタ自動車は、世界を代表する自動車会社です。これまで創業以降75年間世界に通じる車を開発、販売してきました。トヨタ自動車のミッションは「幸せを量産する」で、ビジョンは「可動性を社会の可能性に変える」です。
またトヨタといえば、自動車をイメージする人も多いですが、実はトヨタグループとしては、自動車事業以外にさまざまな事業を展開しています。
トヨタグループが展開しているおもな事業は、以下のとおりです。
そのため、自動車だけなくこれらの業界に興味がある人は、トヨタグループを就職先候補として考えることは一つの手段だと言えます。
トヨタ自動車のおもな強みは、以下のとおりです。
②本田技研工業
本田技研工業は従業員34人、資本金100万円で浜松の町工場からスタートし、1960年代に二輪車を世界に向け販路拡大させグローバル化させた企業です。そのため、グローバル企業としても長い歴史を持つ企業だと言えます。
また、事業内容も多岐にわたり、車やバイク以外にも航空事業や水素事業、テクノロジー事業などもあり、さまざまな方面で力を発揮している企業だと言えるでしょう。
そして2030年の目指す姿としては、すべての人に「生活の可能性が拡がる喜び」を目標とし、自由で楽しい移動の喜びや豊かになる喜びを提供するとしています。
本田技研工業のおもな強みは、以下のとおりです。
③日産自動車
日産自動車は、グローバル企業のなかでも電動化や自動運転に力を入れている企業です。
2030年代早期までに主要市場に出回る新型車のすべてを電動車両にすることを目的としています。そのため、今後は効率的なエナジーシステムの構築を始めとし、AI(人工知能)技術を活用した精度の高い自動車技術などに力を入れていくことが予想される会社です。
また公式ホームページに取締役である内田誠氏から、日産経営企画である「The Arc(価値の向上)」でグローバル市場での価値を高め、競争力を強化していくことが書かれています。
このことから日産自動車は自動車の性能にこだわることで、他社との差別化を図ることに力を入れようとしていることがわかりますね。
日産自動車のおもな強みは、以下のとおりです。
④キヤノン
キヤノンはプリンターや商業印刷機、カメラなどのモノづくりを中心にグローバルに事業を展開してきた企業です。
キヤノンが手掛けているおもな製品は、以下のとおりです。
このなかでも商業印刷、メディカル、ネットワークカメラ、産業機器は戦略転換を狙った新規事業であり、今後も注力されていく事業だと考えられます。
キヤノンのおもな強みは、以下のとおりです。
⑤ソニー
ソニーはゲームや映像、音楽などクリエイターやテクノロジーなどを活かした事業を展開しているグローバル企業です。またこれまで培ってきたテクノロジーを活かし、新しい取り組みを次々におこなっています。
このようにソニーは、テクノロジーを活かしてさまざまなことに今後も挑戦していくことが見込まれるため、大学で学んだテクノロジー技術を発揮したい人に魅力的な環境だと言えますね。
ソニーのおもな強みは、以下のとおりです。
⑥三菱UFJフィナンシャル・グループ
三菱UFJフィナンシャル・グループは、金融事業を中心にさまざまな事業をグループ会社として展開しているグローバル企業です。
三菱UFJフィナンシャル・グループのおもな事業内容は、以下のとおりです。
また三菱UFJフィナンシャル・グループは、これらの事業を運営していくなかで2024年からの3年間は「成長」を取りに行く3年間としており、成長戦略の進化や社会課題の解決に力を入れていくとしています。
三菱UFJフィナンシャル・グループのおもな強みは、以下のとおりです。
⑦パナソニック
パナソニックは1918年の創業以降、社会生活の改善や向上、世界文化の進展に向けて事業に取り組んできたグローバル企業です。そして現在ではDX化の取り組みに力を入れており、デジタルの力で「くらし」と「しごと」を幸せにするという目標のもと、経営基盤の強化に尽力しています。
具体的には、IoT技術を活用した家電システムや、現場のプロセスをデジタル化して現場の改善案を自律化させるシステム開発などに取り組んでいます。
パナソニックのおもな強みは、以下のとおりです。
⑧ファーストリテイリング
ファーストリテイリングは、ユニクロやGU、セオリーなどのブランドを立ち上げて世界に事業を拡大させたグローバル企業です。特にユニクロは2024年7月時点で世界各地に2,434店舗出店しており、売上収益は2兆円を超えています。
「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」という企業理念のもと、事業拡大とサステナビリティの取り組みに力を入れている企業です。
ファーストリテイリングのおもな強みは、以下のとおりです。
⑨任天堂
任天堂は花札やトランプの製造から始まり、今では全世界で楽しまれている家庭用・携帯用ゲーム機の開発・製造をおこなっているグローバル企業です。娯楽を通じて人々に笑顔を提供することを会社の目標とし、独創的な商品やサービスの開発に力を入れています。
また地球環境の負担を低減するために、機器の設計だけでなく販売後の修理やサポート、リサイクル対応にも力を入れていることが特徴的です。具体的には製品の修理による資源の有効活用以外にも、CO2削減のためエネルギー効率に配慮した製品設計や効率的な輸送などを実施しています。
任天堂のおもな強みは、以下のとおりです。
⑩SUBARU
SUBARUは人々の笑顔をつくることを目標として、自動車の開発・販売を手掛けているグローバル企業です。2018年には中期経営ビジョンである「STEP」を策定し、今後の取り組みについて意思表明をしています。
中期経営ビジョンである「STEP」のおもな内容は、以下のとおりです。
また2023年8月には新経営体制も発表していて、2030年までにはバッテリー式電気自動車の販売台数の比率を60万台の50%にアップデートすることを新目標として掲げました。このことからSUBARUは、今後地球環境を考えた自動車開発に力を入れていくことがわかりますね。
SUBARUのおもな強みは、以下のとおりです。
⑪NTTドコモ
NTTドコモは、モバイルやインターネット回線、スマートライフなどの事業を展開しているグローバル企業です。
企業理念として「新しいコミュニケーション文化の世界の創造」を掲げていることから、グローバルな事業展開に力を入れていることがわかります。
また、NTTドコモが2021年10月に掲げた「新ドコモグループ中期戦略」では、4つの柱を掲げています。
これらのことからNTTドコモは、これまで培ってきたデジタル分野の経験や実績を活かし、グローバル市場で事業の拡大をしていくことが予想される企業です。
NTTドコモのおもな強みは、以下のとおりです。
⑫NEC
NECはIT技術を強みとしているグローバル企業であり、これまで培ってきたIT技術を活用した事業展開をしています。
NECの技術が活用されているおもな業種は、以下のとおりです。
大学などでIT技術について学んできた人は、業種問わずさまざまな場面でIT技術を活かしているNECの仕事は、新しいことに挑戦し続けられる環境だと言えるでしょう。
NECのおもな強みは、以下のとおりです。
⑬日立製作所
日立製作所は、業務システムの改善を目的としたデジタルシステムや、地球環境に優しいエネルギーを活用したグリーンエナジーなどの事業を展開しているグローバル企業です。
また、ほかにも人々の生活にかかわるような家電・空調領域やヘルスケア領域などにも事業を拡大していることから、人々の生活を多方面で支えている企業だと言えますね。
日立製作所のおもな強みは、以下のとおりです。
⑭KDDI
KDDIはモバイルやネット事業で有名なグローバル企業ですが、これら以外にもテレビ事業、金融事業といった事業も幅広く展開しています。
また2022年から2025年の事業戦略として、5Gや生成AIなどの技術を活用した「サテライトグロース戦略」という戦略を打ち出していることも特徴的です。
サテライトグロース戦略とは、これまでの通信基盤を活かしつつ、5G通信や生成AIなどの技術とつなぎ合わせ、スポーツエンタメやヘルスケアといった領域で事業拡大を目指す戦略です。このことからKDDIは、さらに幅広い分野に事業拡大をしていくことが予想できます。
KDDIのおもな強みは、以下のとおりです。
⑮ソフトバンク
ソフトバンクもNTTドコモやKDDIと並ぶモバイル事業で有名なグローバル企業ですが、さまざまな子会社を持っていて、幅広い分野に事業を拡大しています。
ソフトバンクが展開しているおもな事業は、以下のとおりです。
ソフトバンクは「情報革命で人々を幸せに」という経営理念のもと、これまで培ってきたデジタル技術を活かして世界各国に幅広い事業を展開し、人々の生活を豊かにしている企業です。
ソフトバンクのおもな強みは、以下のとおりです。
4ステップ! 自分に合う日本のグローバル企業の見つけ方
日本のグローバル企業にはどのような企業があるのか理解を深めたところで、自分に合ったグローバル企業をどのように見つけたらいいのか疑問を感じた人もいますよね。
そこでここでは、自分に合った日本のグローバル企業の見つけ方を4ステップで解説します。自分に合ったグローバル企業を見つけ、今後の就活をスムーズに進めるためにも参考にしてください。
ステップ①自己分析で仕事に求めることを考える
日本のグローバル企業のなかから自分に合った企業を見つけるためには、自分自身のことを理解する必要があります。そのため、まずは自己分析をして自分が仕事に求めることを考えてみてください。
仕事に求めることの例は、以下のとおりです。
このように仕事に求めることは人それぞれ異なるため、自分自身がどのような仕事をしたいのかを考えることから始めましょう。
自己分析について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
ステップ②仕事に求めることと魅力がマッチングするグローバル企業を探す
仕事に求めることが理解できたら、仕事に求めることと企業の魅力がマッチングするグローバル企業を探します。
先ほども紹介したように日本にはさまざまなグローバル企業が存在し、それぞれの企業で強みとしている特徴が異なります。そのため、各社の強みを確認し、自身が仕事に求めることとに合った企業を見つけてください。
仕事に求めることとそれに合った企業の特徴例は、以下のとおりです。
ステップ③会社説明会に参加して魅力に感じた部分について深掘りする
気になる企業が見つけられたら、実際に企業の担当者に魅力を感じた部分について話を聞くことが大切です。なぜなら、実際に話を聞いてみないと理想と現実にギャップが生じてしまう可能性があり、入社してから後悔してしまうケースもあるからです。
そのため、会社説明会に参加して企業の担当者に自身が考えている企業像が正しいか、答え合わせをしてみてください。
会社説明会で担当者に質問すると良いおすすめ質問は、以下のとおりです。
説明会でのおすすめの質問についてはこちらの記事でも紹介していますよ。
ステップ④インターンシップに参加して仕事を体験する
日本のグローバル企業のなかで考え方がマッチしている企業が見つかったとしても、その企業の仕事内容が自身と合わなければ、入社しても実力を発揮できない可能性があります。
そのため、インターンにも参加しておき、実際の仕事を体験してその企業の仕事内容が自分に合っているかも確認しておきましょう。
インターンで確認しておくべきことは、以下のとおりです。
このようにグローバル企業のインターンに参加する際は、仕事内容が自分に合っているか以外にも、グローバル企業ならではの仕事の進め方なども確認し、自身がグローバル企業に合っているかを判断しましょう。
インターンについて詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
日本のグローバル企業から自分に合った企業を探すなら各社の違いを理解しよう!
日本には多くのグローバル企業が存在します。そのため、グローバル企業に興味を持った場合は、各社の違いを理解して自分に合った企業を見つけることが大切ですよ。
これから選考を進めようとするグローバル企業を決めようとしている人は、この記事を参考に各社の強みを把握し、どのような企業が自分に合っているのかを整理してみてください。
また、気になる企業が見つかったとしても、会社説明会やインターンへの参加も忘れずにおこない、しっかりと見極めてから選考に臨みましょう。
【日本のグローバル企業に関する調査】
- 調査日:2024年10月11日~10月17日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート
- 調査対象者:25卒・26卒の会員の52人