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人気の総合商社への就職を勝ち取る
総合商社は一般的に人気のある就職先です。理由については給与が高く、福利厚生も充実していることが挙げられます。もちろん総合商社も小さい所から大手まであるのは無視できません。大手となれば世界的な有名企業が多く、給与面でも充実していることが多いです。
総合商社は給与面だけが人気の理由ではありません。他にも多くのメリットがあります。だからこそ多くの就活生が集まって来るのです。では、どのようなメリットがあるのか、志望企業選びがこれからの就活生にとっては気になる部分でしょう。
志望者が多いということはそれだけライバルとの競争に勝ち抜かなければなりません。その方法についても理解しておかなければならないのです。総合商社を志望した時、どうすればライバルに勝てるのかについても解説するので就活生は参考にしてください。
リーディングマーク発表「東大早慶の就職活動生1000人が選ぶ就職人気企業ランキングTOP30」より
「東大早慶の就職活動生1,000人が選ぶ就職人気企業ランキングTOP30」
の結果が非常に興味深い。
今、なぜ商社なのか。
東大、慶應、早稲田といった高学歴な学生はなぜ商社に行きたいと考えているのか。
このランキングから見えてくる就活生の動向を考察していきたいと思う。
あなたが商社に向いているか、確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
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総合商社が上位4位を独占
1000人の就職活動生に働きたいと考える企業・組織のうち、
5つを選択した結果が
1位 三井物産
2位 三菱商事
3位 伊藤忠商事
4位 丸紅
5位 三菱地所
・
・
・
9位 住友商事
となっている。
実に上位4位までを総合商社が占める結果となっており、
10位までを見てみる9位に住友商事がランクインしていることから、
"五大商社"と呼ばれる総合商社が圧倒的な人気を誇っていることがわかる。
ベスト10の内の半分が総合商社。
かつて学生に人気があった世界でも地位を築き上げて来た
日本を代表するメーカーが先行き不安な現状では
不況による影響が少なく、好業績を上げている総合商社に人気が集まるのは当然の事なのかもしれない。
しかし、いくら人気があるといっても食品やインフラ、銀行に比べると総合商社は学生たちの生活に身近な存在ではないのも事実である。
にも関わらず、なぜこれほどの人気を総合商社は集めているのだろうか。
総合商社の魅力1,圧倒的なスケールの大きさ
総合商社と聞いてまず思い浮かぶのが
"若いうちからグローバルで活躍できるスケールの大きさ"
入社してから数年以内に海外で働くこともでき、
グローバル化が進む中、貴重なキャリアを歩むことができるのは就活生にとって非常に魅力的である。
食品やインフラ、銀行は確かに安定はしているかもしれないが、
グローバル化しているイメージを持つ事ができにくい。
就活生にとっては海外で働いている将来の自分の姿をイメージすることが難しいのではないだろうか。
その点、商社は歴史的に見ても「海外で働く」というイメージがある。
就職した時点で海外に行くという覚悟もできるし、今後のキャリアプランも立てやすい。
また、圧倒的な資本を元手にさらに投資事業への転換が進んでいる商社では
入社数年目にして何十億円という予算規模の事業案件に携わる事も出て来ているため
若いうちから本当に大きな仕事を経験する事ができるのも総合商社の魅力の1つであると思う。
海外に出て活躍したいと考える学生と内向き思考な学生の二極化されている中で、
「グローバルで活躍したい」と志している学生にとっては総合商社ほど環境が整っていると思われる職場はないのではないだろうか。
総合商社の魅力2,圧倒的に高い給与
総合商社は大手テレビ局よりも何倍もの社員を抱えているにも関わらず、
平均年収では1000万円を超えている。
《総合商社の平均年収》
平成22–23年度の平均年収では
三菱商事 1,358万円
住友商事 1,338万円
伊藤忠商事 1,254万円
三井物産 1,246万円
丸紅 1,139万円
となっており、総合商社全体の平均では1100万円以上の給与が支払われている事になる。
日本のサラリーマンの平均年収が400万円と呼ばれる中で、
総合商社の社員は実に約3倍もの給与を貰っている。
確かに給与に関する話は非常にデリケートなことであり、
得てして給与が高いことがネガティブに捉えられてしまう事もある。
仕事選びでは「世の中、お金じゃない。やりがいのある仕事をするべきだ」
という意見もありますし、ミスマッチが増えて来ていることで確かにその通りだな。
と感じることも増えてきている。
しかし、現実では世の中にはいくら働いても給料が増えない業種もあるということもまた事実。
「やりがい」という物差しで測ることのできない基準ではなく、
現実的に「給与」という視点で社会を視ている学生も多いのではないだろうか。
その他の総合商社に就職するメリット
総合商社は世界を舞台に活躍できる仕事です。スケールの大きさは他の大手企業と比較しても遜色ありません。もちろん仕事をするなら給与のことも考えなければならないです。その点でも、総合商社の給与満足度は高水準と言えるでしょう。
また、総合商社に就職をするメリットはこの2点だけではありません。他にもさまざまなメリットが存在しています。そのメリットを理解すれば、総合商社への就活に対しモチベーションもアップするでしょう。総合商社に就職するその他のメリットについて解説していきます。
社会的信頼性が高い
社会的な信頼性は総合商社というだけでアップします。社会的信頼性があるのとないのとでは、生活のしやすさ、人間関係と言った部分でも大きく変わることは容易に想像できるでしょう。銀行のローンを組むとしても、審査が行われます。テレビで活躍する芸能人でも、この審査をクリアできない場合もあるのです。
有名芸能人は高収入なのにと思う人もいるでしょう。審査が厳しい理由として芸能界は浮き沈みが激しいことが挙げられます。総合商社勤務なら個人の事情は別にして、一般的に銀行のローンについて審査が通らないことはよほどの理由がなければないでしょう。大手総合商社は知名度も高く倒産リスクも少ないからです。結婚や恋愛に関しても、大手総合商社勤務というステータスは大きいと言えます。
独立のためのスキルも磨ける
大手総合商社には国内中からあらゆる有能な人材が集まります。東大、京大、早稲田、慶応、国立から私立まで高学歴の人間でも何人か敗れ去るのです。中には海外の有名大学卒の就活生も居ます。勉強ができるのと実際の仕事はまた違うという話もありますが、難関大学に合格して卒業をしたことは個人の評価につながる現実は無視できません。
総合商社に集まる人間の中には、いずれ起業したいという人もいます。総合商社で働くことは、ビジネスのノウハウを学べるだけでなく、優秀な人材と切磋琢磨できる側面もあるのです。どうすれば効率的に利益を得られるのかなど、総合商社で学べることは多いでしょう。総合商社から独立し起業した人は成功しているケースの枚挙にいとまがありません。
今の就活生はより社会に近い目線で就職活動をしている
また総合商社よりもさらに高給とされている「外資系企業」が総合商社よりも人気が低いのは
「Up or Out」と呼ばれる風土の中でリスクと取り、厳しいプレッシャーの中で働くことよりも、
リスクも少なく安定して高い給与をもらうことができる総合商社はやはり魅力的な仕事でる。
- 人の三井”がランキング1位に
就活生の多くが5大(または7大)総合商社を志し、就職活動をしている。
「総合商社のどれか1社でいいから内定が欲しい。」
これが就活生の本音なのではないだろうか。
就活生の中には各社の違いを見つけるために財務諸表をくまなく読んで、
・あの企業は他社と違ってこの分野に投資している、
・今、A社を吸収しようとしているなど理解しようとしている学生もいるかも知れない。
しかし、
果たして財務諸表でわかることが入社の意思決定に繋がるのだろうか。
さらに言えば、財務諸表を読んでいるからといって採用したいと思う要因になるのだろうか。
例えば
「A社は今トウモロコシを使ったバイオエネルギーに力を入れていることが財務諸表を見てわかりました。
だから他社ではなく御社に行きたいと思っています。」
と言われても…あまり魅力的には感じないと思う。
まだ商社という仕事や各社それぞれの違いをきちんと理解していない就活生にとって
一番説得力があり、胸を打たれる志望理由は
「これまで出会ってきた"人"」
なのではないだろうか。
もう一度ランキングを思い出して欲しい。
売上、給与を見れば三菱商事のほうが依然として高い。
そうであれば、総合商社を志望する就活生が三菱商事を1位にあげてもおかしくないはず。
他の業界であれば売上げや給与が人気のランキングにストレートに影響しているケースが多い。
にも関わらずこのランキングでは三井物産が1位となっている。
私はこのランキングを見た瞬間にこのランキングの逆転が大変興味深いな。と感じた最大の要因である。
売上高や給与だけじゃない。
就活生が別の物差しで、自分の物差しで企業を選んでいる。
きっと、これは本人も理解できていないけど、
定性的な判断で無意識に選んでいるのかもしれない。
少しだけ、三井物産の”人”に惹かれている就活生が多いのかもしれません。
一見同じに見えるものでも、
出会う人、出会う場所、出会うタイミングによって
皆さんの運命は大きく左右されることになる。
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あなたと商社の適性を確認してください
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
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総合商社難易度
総合商社は他企業と比較をすると難関です。しかし総合商社という業界の中にも難易度は存在しています。就活生の中には総合商社に入社できれば良いと考える人も居るでしょう。それならば難易度の低い総合商社を狙うのも悪い方法ではありません。
総合商社の難易度で考えた場合、最難関で言うと、やはり大手5社が挙げられます。三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅です。この5社は総合職で見ると、倍率は100倍となっています。
大手5社の中で一番就職難易度が高いと言われているのは三菱商事です。次に三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅と続きます。しかし実際のところ、その難易度はほとんど差がありません。大手5社は難易度がすべて高いと考えて良いでしょう。
総合商社への就職率が高い大学ランキング
総合商社に採用されやすい大学もあります。理由はOBやOGに卒業生が多いからです。難関国立大学は多いですが、それ以外からも総合商社に採用されている人間は皆無ではありません。しかし例外と言えるぐらい少ないです。
大手5大総合商社に採用されている大学では、一番に慶応義塾大学卒が挙げられます。また、一橋大学なども多いです。東京大学や早稲田、京都大学、上智大学など、名だたる大学から採用されています。このような大学がランキングの上位に入ります。
しかし学歴は絶対的なものではありません。あきらめる必要はないです。難関大学卒ではなくとも個人の魅力と能力で総合商社に入社できている人間がいるのは間違いありません。不利な状況を跳ね返すだけの人材になれれば良いだけと言えるでしょう。
総合商社への就職に強い学部
総合商社が採用する人材について、学部が関係するかも無視できない所でしょう。実際、総合商社に採用されやすい学部として、法学部、経済学部、商学部が挙げられることも多いです。法律や経済、経営についてなどの知識は総合商社に限らず一般社会で仕事をする上で助けとなるのは間違いありません。
また、法学、経済学、商学部へ進学する人間は元々将来的に総合商社への就職を考えていたという話も多いです。しかし、法学部、経済学部、商学部以外に理系で採用されている人も居ます。ただし理系でも難関大学卒が大前提という傾向があるのは無視できません。また単純に理系学部だけではなく院生が採用されています。その点も考えなければならないでしょう。
総合商社に就職するには
総合商社に就職するには学歴なども重要です。資格なども持っておいた方が良いでしょう。しかしそれだけでは足りません。総合商社に入社したい人間は山程います。面接官は面接で一緒に問題なく働ける人間かどうかを見極めようとしているのです。
その観点において総合商社の就活を成功させるには何を意識すれば良いのでしょうか?ポイントを理解すれば、面接官に魅力的と感じられ、総合商社に採用される人材に近づけるでしょう。そのポイントについて解説します。
企業研究と業界研究をしなければ勝ち目なし
企業研究や業界研究を行うのは基本です。企業研究の目的は志望する企業の特徴を理解することと言えるでしょう。それに照らし合わせて自分との相性はどうか見極めるためにも必要です。これは業界研究にも共通します。
企業研究をするために情報を得る方法は昔と比べ多くなりました。総合商社についての情報はWebサイトにありますし、就職情報サイトにも紹介されています。企業研究で知っておきたい情報は、代表者、所在地や従業員数、取り扱う商品やサービス、顧客、企業理念や社風までさまざまです。
志望する総合商社に合っているかどうか確かめるためだけではなく面接で質問をされてもしっかり答えるためにも必要となります。本気で志望しているなら、最低限、企業や業界のことを知っておくのは当然だからです。
取って損のない資格
総合商社を目指すなら持って損はない資格があります。例えば簿記などが挙げられるでしょう。社会人として役立つスキルです。どの企業でも経理や会計で簿記が使われています。簿記の知識を知っておくことでお金の流れを具体的に把握できるのです。
ビジネス法務検定を取っておくのも有利でしょう。法律という社会的なルールは総合商社だけではなくどこの企業でも守らなければなりません。取引先に問題がないかどうか確かめるためにも法律の知識を持っていた方が良いです。
英語関連TOEICを600点ぐらいは取っておきましょう。総合商社は取引先と外国語で話すことも多いです。そのような環境の中で、英語もまったく話せないというレベルの人材は入社しても難しいでしょう。
コミュニケーション能力の高さが必要
高いコミュニケーション能力は商社マンに必須と言えるでしょう。総合商社で働くことは、淡々と一つの製品を作るというものではありません。日本国内だけではなく外国にも出かけて品物を取引する必要があります。
知らない人に「この商品を買ってください」と言われても買う人はまず居ないでしょう。そこでコミュニケーション能力が必要となります。そうやって新しい人間関係を作りながら世界中にネットワークを広げていくという仕事です。
他に、会社内での競争でも勝ち抜かなければなりません。ライバルたちは難関を突破して来た能力の高い人間たちです。上の立場になれば、優秀な人材を引っ張っていく力も必要になります。コミュニケーション能力がなければ無理な話でしょう。
体力が無いと戦っていけない
総合商社は体育会系ノリと言われています。一般的なイメージとして頭脳明晰なエリート集団で、精神論より論理を重要視する堅物と感じる人も居るでしょう。しかし総合商社の仕事内容は、体力勝負な所が多いのです。
もちろん体力だけ優秀という人材でも通じません。頭脳も明晰で人間性も良く、どんな厳しい仕事でもついていけるスタミナが必要です。人間としての能力が総じて高い人間が求められています。
どんな仕事でも体力は重視されるでしょう。時には顧客から無理難題を言われることもあります。海外へも行き、連日連夜、残業もしなければなりません。価値観が違う人間と交渉を長期的に続けなければならないケースもあります。そのようなハードな仕事が多いため、どうしても体力が必要とされるのです。
OG・OB訪問で必要な情報を得る
OG・OB訪問は総合商社への就活でなくとも、就活生ならやっておきたいことです。企業研究、業界研究をする上でも重要でしょう。OBやOGは、実際に総合商社の現場を自分自身で見つめて来た先輩たちだからです。
インターネットにも企業情報はあります。しかし現場の生々しい情報があるとは限りません。企業のホームページは宣伝のためにも存在しており、現場の本音は出て来ないでしょう。総合商社で働くことについて、先輩に生の声を聞くのは実際に働く上でも参考になります。
また、OBやOG訪問をしたという情報は人事にも伝わるでしょう。印象が良ければ総合商社の就活においてライバルと差をつけられる要素となります。情報収集という側面だけではなく、直接的な採用における評価においても、OB・OG訪問は大切と考えましょう。
就活は恋愛だ。大事なのは金じゃなくて一緒に働く"人"
本当にその通りだと思います。
ある人は三菱商事がいいと言うし、
ある人は三井物産がいいと言う。
でも、それでいいじゃないか。
きっと、その中でどれが一番好きかはっきり言う事ができるかできないかが運命を変えるのかな。
とこの記事を書いていて思いました。
どうか「この企業がいい。この人と働きたい。」
そんな企業に、社員に出会ってくださいね!