業界研究
就活生に人気の業種12選! 業種の特徴から絞り込み方まで徹底解説
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目次
就活生に人気の業種を理解して志望先選びに役立てよう!
就活を進める中で、「業種」という用語を耳にする機会もあるでしょう。「業種」とは、事業の種類のことです。たとえば、製造業や建設業、漁業などが挙げられます。
就活において「業種」は、志望する企業の絞り込みや業界・企業研究をする際に必ず出てくる用語の一つです。
この記事では「業種」について、種類や就活における業種の絞り方や志望する業種が決まらないときの対処法などを解説します。「業種」の意味を就活生のうちに理解しておき、自分に合った企業を見つけましょう。
業種とは? 業界の種類であり12個に分類される
業種の種類は団体によって定義が異なります。しかし多少の違いはあっても、ほとんどの場合大分類として12〜14業種にカテゴライズされていますよ。
たとえば、中部経済新聞が公表している業種は、12種類です。
団体によっては「9. 卸売・小売・飲食業」内の「飲食業」を一つの業種に分類したり、「12. サービス業」内の「医療サービス」を一つの業種に分類したりする場合もあります。
ここからはそれぞれの業種ごとに詳しく紹介していくので、理解を深めてくださいね。
①農林・水産業
「農林・水産業」は農業、林業(一部)、水産業から構成されており、農業はおもに9業種に分類されます。
また水産業には、水産加工業や養殖業などがありますよ。
農林・水産業は、自然や海を舞台にした事業が多く、私たちが生活していくうえで必要な食料を生産する業種です。売上は天候に影響されやすく、農作物などの価格は毎年変動します。
ただし現代では最新の農業技術やバイオ技術などを活用することで、安定した生産活動を実現している人も増えていますよ。
農林・水産業についてこちらの記事で詳しく解説しています。主要企業や業界について紹介していますので、志望している人はあわせて参考にしてみてくださいね。
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就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
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②林業
「林業」は造林や木材の加工などで事業を営む業種です。おもに4つの業種に分類されます。
林業は家を作るための木材・丸太や細かく砕いた木くずなどの販売、炭への加工などが挙げられます。昨今では地球温暖化問題や環境保全の意識が強まり、最先端技術を用いた事業も新たに動き出していますよ。
日本は世界でも有数の森林大国で、木材保有量や森林面積の比率が他国よりも高いです。また木材を伐採するための重機開発もおこなわれてきたため、効率的かつ安全に伐採できる環境が整っているのも特徴の一つですね。
林業についてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
- 林業の平均年収・ボーナス事情│比較シミュレーションで比べてみよう
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③漁業
- 「漁業」にはおもに4つの業種があります。
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日本は国土の四方が海に囲まれていて、古くから海の恵みを受けながら繁栄してきました。そのような日本にとって、漁業は必要不可欠な業種と言えます。
おもな漁業の方法は、沖合漁業、沿岸漁業、遠洋漁業で、獲りたい魚によって時期や釣り場、網の引き揚げ場所を変更します。基本的には日帰り漁業がメインですが、数日間の宿泊が必要な場合や、1カ月以上の長旅になる場合もあるため、漁業に就職する際は事前に働き方を確認しておきましょう。
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④鉱業
- 「鉱業」はおもに4つの業種に分類されています。
鉱業は地中に埋まっている鉱物や燃料を採取する事業です。たとえば私たちの生活に必要不可欠な石油や石炭のような燃料を採取しますよ。ほかにも金、銀、鉄鉱などの金属鉱物や、ガスなどの燃料も鉱業で取り扱います。
現代は精錬や精製技術も発達しており、新しい鉱物の活用方法も生み出されています。鉱業で採取される燃料は世界中で必要とされているため、グローバルに活躍したい人に向いている業種だといえるでしょう。
⑤建設業
「建設業」はおもに3つに分類されます。
建設業はその名の通り、建設工事や土木建築などをする事業です。事業内容としては、発注者である施主の希望に沿った建物を建設したり、マンションや戸建て、ダムなどを建設します。
大手総合工事業者(ゼネコン)は就活生からの人気が高く、志願者も多い業種です。地域に根差した事業をしたい人や、都市計画や生活の基盤を整える事業に挑戦したい人におすすめですよ。
建設業を志望している人は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。志望動機の書き方について詳しく解説していますよ。
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⑥製造業
- 「製造業」は分野が広い業種で、定義もさまざまです。たとえば以下の業種があげられます。
製造業はさまざまな原材料を使用して商品を製造する業種です。材料や加工法次第で多様な商品を生み出せるため、製造したい物によって就職先の業界は変わります。
そのため、製造業を志望する際は「製造業の中でも何を作りたいのか」を重点的に自己分析を通じて考えるようにしましょう。
製造業はメーカーと呼ばれることもあります。メーカーについてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて確認してくださいね。
⑦電気・ガス
「電気・ガス」の業種は、おもに4つの業種に分類されます。
電気・ガスは、私たちの生活基盤であるインフラを整える産業を担っており、生活していくうえで必要不可欠な業種です。そのためいつの時代も需要が高く、成長性の高い業種と言えます。
大きな事業に携わりたい人やインフラを整えて世の中を動かしたい人は、電気・ガス業種への就職も視野に入れてみてください。
ただし電気・ガスは地域ごとに管轄されているため支社や営業所が全国にあり、転勤が発生する企業もあります。転勤の有無や働き方について、事前に応募先企業に確認しておくことが大切です。
インフラを整える仕事については、こちらの記事でも詳しく解説しています。インフラ企業の種類や志望動機についても紹介していますので、志望している人はあわせてチェックしてみましょう。
⑧運輸・通信業
「運輸・通信業」は、おもに8業種に分類されています。
また、運輸・通信業はおもに物流を指している業種であることから、インターネットなどの「電子関連産業」も対象となりました。
運輸のおもな仕事は長距離配送や郵便配達、商品・在庫の管理、梱包・発送業務などです。一方で通信業のおもな仕事には、システム開発やマーケティング、サーバ保守などがありますよ。
運輸・通信業は、商品の物流や販路開拓に興味がある人や、IT技術を活かした仕事に興味がある人におすすめの業種です。
運輸業について興味がある人はこちらの記事も参考にしてみてくださいね。主な業務内容などについて詳しく解説しています。
通信業への就職を視野に入れており、もっと詳しく知りたい人はこちらの記事を見てみましょう。
⑨卸売・小売り・飲食業
「卸売・小売り・飲食業」の業種は多岐にわたります。おもな業種は以下のとおりです。
卸売や小売りはその業務自体を指しているので、何を販売しているかで就職する業界が変わります。また活躍するポジションによっても商品の販売や企画、マーケティングのように仕事内容が大きく変化するため注意しましょう。
同様に飲食業も就職後に就くポジションによって仕事内容が大きく変わるため、自分のやりたいことを明確にしてから選考に挑むことが大切です。
飲食業についてもっと詳しく知りたい人は、こちらの記事がおすすめです。
卸業・小売業は流通業界に含まれます。流通業界に興味のある人はこちらの記事も参考にしてみましょう。
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⑩金融・保険業
- 「金融・保険業」の業種はおもに9業種に分類されます。
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金融・保険業のおもな仕事内容は、お金の管理や保険サービスの販売、ローン承認、借主の審査、株取引などです。
銀行などの金融機関で仕事をするケースが多く、お金や契約書類を扱うことも珍しくありません。そのため、社内のルールを厳守しお金や契約書類をしっかりと管理できるスキルが必要とされます。
また銀行などの金融機関を志望する学生は多く、非常に人気の高い業種です。金融・保険業を中心に就活をする場合は、ルールを厳守できる点や誠実さなどをしっかりとアピールすることが大切ですよ。
金融業についてはこちらの記事で解説しているので、この業界への就職を目指している人は参考にしてください。
- 保険業界についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。採用でのポイントについても紹介していますので、保険業界を志望している人は確認してみてくださいね。
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⑪不動産業
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「不動産業」はおもに2つの業種に分類されます。
おもな仕事内容には、不動産の管理や販売、仲介などがあり、売買契約と賃貸契約ではそれぞれで一回の取引金額や契約内容が違います。また土地の管理や建物の開発などを担当する場合もありますよ。
ほかにも分譲マンションや戸建ての販売促進、ポータルサイトへ賃貸物件の間取りや家賃の掲載、住宅展示場に訪れた顧客のニーズに合わせて建物の外観や内装を提案するなど、担当部署によって仕事内容は幅広くあります。自身がやりたい仕事内容を分析し、自分に合った企業を選ぶことが大切です。
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- 不動産業について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみましょう。業務内容などについて詳しく紹介していますよ。
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【不動産業界に就職するメリット】業務内容や働き方の特徴を徹底解説
⑫サービス業
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- 「サービス業」はその名のとおりサービスを提供する業種で、定義が広く、さまざまな業種に分類されます。
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サービス業は専門として取り扱う分野が幅広く、対象となる業界が多い業種です。サービス業に就職したい場合は、自分がやりたい仕事を明確にすることが大切ですよ。
たとえば接客業が得意なら、「ホテル・旅館」「医療業」などがあります。裏方として活躍したいなら「映画業」「放送業」「駐車場業」などがおすすめです。理想とするサービス業のイメージを思い浮かべ、自分に合った業界を見つけてみてください。
サービス業についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しているので、参考にしながらあなた自身の希望を掘り下げてみてくださいね。
- 【サービス業界の現状と職種】あなたの就活に役立つ情報を徹底解説
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12の業種がさらに中分類される
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ここまで紹介した業種は、「大分類」と呼ばれる12の業種です。そして大分類から「中分類」「小分類」と、さらに細かく分類されます。
たとえば大分類の「製造業」には、中分類として「飲料・たばこ・飼料製造業」「家具・装備品製造業」「輸送用機械器具製造業」などがあり、それぞれに小分類が存在しますよ。
また、大分類「サービス業」の中分類としては、学生に人気の高い「情報・広告業」や「放送業」のほか、「修理・整備業」、劇場や遊園地などの運営をおこなう「娯楽業」などもあります。
業種一覧表では、中分類は100の業種に分類されており、中分類ごとにより細かい小分類へと分かれているのです。
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かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では、自分に適性のある仕事を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で自分の適性を把握しておき、就活を効率的に進めましょう。
あわせて活用したい!AIを活用して自己PRを完成させよう!
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就活生に聞いた!志望先に選んだ業種
- 就職する業種に悩んでいる人は、周りの学生がどのような業種を志望しているのか気になりますよね。そこで、学生の皆さんに志望先として選んだ業種について質問してみました。
- 「サービス業」はその名のとおりサービスを提供する業種で、定義が広く、さまざまな業種に分類されます。
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アンケート結果から、学生が志望した業種で最も多かったのが「卸売・小売・飲食業」と「製造業」の15.5%でした。次に「運輸・通信業」の14.1%、「農林・水産業」の11.3%と続く結果です。
「卸売・小売・飲食業」にはさまざまな業界があり、就職先も多岐にわたります。また、「製造業」は家具や家電、自動車などさまざまな製造に関係していることから、毎年多くの学生がさまざまな業界で志望している業種だと言えますね。
上記のような人気の高い業種への就職を成功させるためには、選考対策をしっかりとおこない、業種を志望した理由などをしっかりとアピールすることが大切です。
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【不動産業界に就職するメリット】業務内容や働き方の特徴を徹底解説
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自分に合う業種を絞り込む3ステップ
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業種は小分類まで見ると非常に多くの業種があるため、自分が応募する業種を絞るのに苦労する人も多いです。そんな人のために、ここからは志望業種を絞り込む方法を3つ紹介します。
絞り込むのに苦労している人も、すでに絞り込んだ人も、就職先企業の選択肢を広げるために参考にしてください。
ステップ①自分がやりたいことを考える
やりたくない仕事や興味のない仕事は、どんなに頑張っても長続きしないため、自分が「やりたいこと」を考えることが大切です。
そのためにも、自己分析として自分がやりたいことや得意なこと、やっていて楽しいことを紙に書き出してみましょう。そして、どの業種が自分に合っているのかを考えます。
やりたいこととおすすめの業種の例
- 大学や大学院で学んだIT技術を活かしたい→「通信業」
- 利益よりも人のためになる仕事がしたい→「電気・ガス」「運輸・輸送業」
自分がやりたいことをさまざまな視点から考えることで、応募先企業の軸となる業種を定められるほか、自分に合った企業の社風や制度も明確にできますよ。
ステップ②自分のやりたくないことを考える
向いていない業種への就職を避けるためにも、「やりたくないこと」「自分には合わないこと」も考えてみましょう。たとえば人と話す仕事、責任の大きな仕事などをピックアップしたら、それらに関連する業種を消去法で削除してみてください。
やりたくないことと避けるべき業種の例
- 人と話すことが苦手→「サービス業」「不動産業」
- 責任の大きな仕事が嫌い→「金融・保険業」「電気・ガス」
このように自分が不向きだと思う業種や仕事内容、環境について、しっかりと理解しておくことが就職を成功させるためには大切ですよ。
ステップ③自分の優先順位を明確にする
就活をスムーズに進めるためにも、優先順位を明確にしましょう。たとえば給与や福利厚生、働き方、やりがいなどです。働くうえでの詳細な労働条件は企業によって異なりますが、業種ごとにも違いがあります。
優先順位を付ける際の項目例
- 福利厚生
- 休日
- 給与
- やりがい
たとえばB to C事業を多く展開する「娯楽業」「サービス業」「卸売・小売・飲食業」は、土日以外の日が定休日だったり、シフト制の場合も多いです。そのため、土日休みを希望する人や決まった時間で働きたい人には合わないでしょう。
このように、働き方や待遇などのいろいろな条件から自分にとっての優先順位を明確にすることで、自分に合った業種に優先順位を付けられますよ。
業種を絞るうえで実践したい4つの方法
業種を絞る方法は、自己分析だけではありません。ここからは、数ある業種の中から自分に合った業種を絞り込む際に、自己分析以外で実践できる方法を紹介します。
業種ごとの正確な情報を把握するためにも、ここで紹介する4つの方法をぜひ実践してみてください。
①合同説明会に参加して話を聞く
合同説明会とは、さまざまな業種の企業が集まり就活生へ自社の事業内容や商品・サービスについて詳しく説明する場のことです。
合同説明会に参加するメリット
- さまざまな業界の企業説明を受けることができる
- 企業選びの視野が広がる
- 先輩社員や人事担当者と直接交流できる
合同説明会に参加する際は先ほど紹介した業種を絞る方法をもとに、ある程度興味がある業種を事前に絞っておくことが大切です。合同説明会には多くの企業が参加するため、絞り込まずに参加すると「あの企業にも聞いておけば良かった」と後悔してしまう可能性があるからです。
就活生にとって合同説明会はいろいろな業種を比較できる貴重な機会であるため、積極的に活用しましょう。
合同説明会に参加する予定の人は、こちらの記事もあわせて確認してみましょう。
②大学のキャリアセンターで相談する
大学のキャリアセンターとは、学生が自分自身のスキルや経験、性格に合った企業を見つけるためにサポートを受けられる部署のことです。
キャリアセンターの職員はこれまでの経験から、学生一人ひとりの特性を理解し、その人に合った業種を見つけてくれます。自分では気付けなかった強みを見つけてくれ、選択肢として考えていなかった適性業種が見つかる可能性がありますよ。
さらに適性業種だけでなく、どのような企業に向いているのか、どのような職種に向いているのかなど、自分に合っている企業をより具体的に提案してくれます。
③OB・OG訪問で現場の声を聞く
OB・OG訪問とは、気になる企業で働いている学校の卒業生に、その業種や職種、仕事の内容を聞きにいくことです。
OB・OG訪問でおすすめの質問例
- 実際の仕事内容を教えてください
- 入社する前と後で印象が変わった点はありますか
- 今の業界・企業を選んだ理由を教えて下さい
OB・OG訪問では、実際に現場で働いているリアルな声を聞けるため、興味のある業界についての理想と現実、仕事内容、必要なスキルなど、より詳細な情報を収集できます。自分に合っているかもしれない業種が絞れたら、その業界のより具体的な情報を理解するためにも、選考前にOB・OG訪問をしてみましょう。
OB・OG訪問をする場合は、質問内容をピックアップして限られた時間のなかでできるだけ多くの情報を引き出すことが大切です。おすすめの質問をこちらで解説しているので、実施前に確認してください。
④就職エージェントにサポートを依頼する
就職エージェントとは、学生を対象に就職先企業を紹介しているサービスのことです。自分自身に合っている業種や職種から、どのような企業に向いているのかを教えてくれます。
就職エージェントで受けられるサービス例
- 書類の添削
- 自己分析
- 選考対策
- 企業紹介
就職エージェントは就活サポート経験が豊富であるため、これまでのサポート経験や就活知識から、あなたのスキルや経験、性格を基に、客観的な視点で自分に合った業種を選別してくれますよ。
ほかにも自分に合った企業への就職を成功させるために、エントリーシートの添削や面接対策もしっかりとサポートしてくれるため、就活に不安を感じている人でも安心して利用できます。
就活生に聞いた! 志望した業種の決め手
業種選びで迷っている人のなかにはほかの学生の決め方を知りたいが人もいるでしょう。
業種を選ぶ理由は人それぞれ異なりますが、ほかの学生の決め方を知ることで自分の業種選びが一歩前進する場合もあります。そこで、学生の皆さんに業種を志望した理由について質問してみました。
これまで学んだ知識が活かせるという回答が多数
アンケートの回答には、これまで学んだ知識が活かせるという回答が多くみられました。
業種によって求められる知識やスキル、経験は異なります。たとえば製造業であれば製造する商品の構造を理解しておく必要がありますし、サービス業であればコミュニケーション能力や教え方、そのサービスの知識が必要とされるでしょう。
学生時代に特定の業種に役立つ知識を学んでいれば、入社後の業務に活かしやすいため、学びから業種を選ぶのも選択肢の一つですね。
入社後の勤務地がマッチしたという回答も
アンケートの回答には、入社後の勤務地がマッチしたという回答もみられました。
たしかに、業種によって勤務地は異なります。例えば、「漁業」であれば海岸沿いである可能性が高く、「農業・林業」であれば内陸側になる可能性が高いでしょう。また「情報・通信」や「研究開発」などの場合は、海外勤務の可能性もあります。
そのため希望している勤務地が決まっている人の中には、勤務地に合わせて業種を選ぶ人もいるのでしょう。
志望する業種が決まらないときに役立つ3つの対処法
志望する業種の見つけ方はさまざまですが、それらを試しても業種が決まらない場合もあります。
そんな人は、業種が決まらないからといって、そのままの状態で就活を進めると、自分に合っていない企業へ就職してしまう可能性があります。そのため、志望する業種が決まらない場合は、こちらで紹介する対処法を参考に、考え方を変えてみて、自分に合った業種を諦めずに見つけることが大切です。
①職種などから決める
志望する業種を見つける際は、業種からではなく、職種から決めてみるのもおすすめです。
職種には、一般職や総合職などに加え、事務職や営業職などさまざまな職が該当します。また、基本的に職種が同じであれば、業界が違っても仕事内容はほとんど同じです。
たとえば事務職であれば、企業の事務に関係した仕事をおこないますし、営業職であれば、企業の持っている商品やサービスを売り込みます。
そのため営業職に興味がある場合は、何を売りたいのかを考え、売りたいものから志望する業種を連想するのも一つの手段です。職種から業種の順番に考え方を変えることで、自分に合った業種を見つけられますよ。
職種についてもう少し詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
②自分の能力が活かせる業種を考える
志望業種を見つけるのが難しい場合は、やりたいことや、自分の能力から考えてみるのも有効な手段です。
なぜなら自身の能力を活かせる仕事であれば、やる気や熱意を持って取り組める仕事である可能性が高いからです。
たとえば、以下のスキルがあれば、次の仕事に合っているといえます。
持っているスキルと向いている仕事の例
- コミュニケーション能力がある:ITエンジニア、販売・サービス、事務
- 提案力がある:販売・サービス、営業
- 真面目・誠実である:金融、コンサルタント
- 責任感を持て仕事ができる:インフラ系、医療系
- 発想力、柔軟性がある:クリエイティブ系
自分の能力を活かせる仕事であれば、活躍しやすく、やりがいを感じられる可能性が高いです。また、自分の性格やスキルから志望業種を見つけることで、アピールポイントを明確にでき、選考を有利に進められますよ。
こちらの記事では自分の強みと弱みを見つける方法について紹介しています。仕事に活かせる能力がわからない人は、参考にしてみてくださいね。
③視野を広げてみる
志望する業種が見つからない場合は、選択肢を絞り込むだけではなく、視野を広げてみることも大切です。なぜなら、自分がやりたいと思えることが決まっていない場合に絞り込みすぎると、自分自身の可能性を狭めてしまうからです。
これまでに除外した選択肢が自分に適した仕事である可能性もあるため、悩んだときこそ視野を広く持ち、さまざまな可能性を検討してみましょう。
人と話すことが好きな場合の選択できる業種
- 建設業
- 電気・ガス
- 運輸・通信業
- 卸売・小売・飲食業
- 金融・保険業
- 不動産業
- サービス業一方で、人々の笑顔がやりがいだと感じる人は、以下の業種を選択肢に入れられます。
笑顔がやりがいだと感じる場合に選択できる業種
- 農林・水産業
- 漁業
- 鉱業
- 建設業
- 電気・ガス
- 卸売・小売・飲食業
- 不動産業
- サービス業
このように、自身の特徴から自分に合っている業種があるか、視野を広げて確認してみましょう。そうすることで、複数の選択肢から、より自分に合った業種を絞り込められますよ。
志望業種を絞り込む際の3つの注意点
自分に合った業種をスムーズに見つけるためにも、志望業種を絞り込む際は、注意点を意識することが大切です。
注意点を意識せずに志望業種を絞り込むと、自分に合った業種が見つからずに苦労する可能性があります。就活をスムーズに進めるためにも、注意点を確認しておきましょう。
①就活初期から絞り込みすぎない
業種の選択肢を狭めないためにも、就活初期は業種を絞り込みすぎないことが大切です。
前述したとおり、業種は大きく12種類に分類されるため、就活初期のころは最低でも3つほどは候補として残しておきましょう。そうすることで優先順位を付けやすくなり、自分に合った業種を絞りやすくなりますよ。
たとえば候補として選んだ一つの業種が合わなかったとしても、残り2つの選択肢から自分に合っている業種を天秤にかけて決められますよね。また、複数の業種を候補に入れておくことで、インターンや会社説明会などを通じて、複数の業種について情報を集められるでしょう。
一方で業種を絞りすぎてしまうと、最初に選んだ業種が合わないと感じ場合、自己分析や業界分析を一からおこなう必要があり、二度手間になってしまう可能性があります。就活をスムーズに進め、複数の業種を比較するためにも最初から絞りすぎないように注しましょう。
②志望業種にこだわりを持ちすぎない
就職先企業を探す際は、必ずしも志望業種から探す必要はありません。そのため、志望業種以外で気になる企業があれば積極的に選考を受けることを検討しましょう。
企業選びの軸になる要素の例
- 企業理念・ビジョン
- 職種
- 社風・社員の雰囲気
あまりにも志望業種にこだわってしまうと、視野が狭まってしまう可能性があります。企業を絞りこむために志望業種を決めることは重要ですが、企業が大事にしている点や職種など、その他の部分にも着目して企業を選ぶようにしましょう。
③業種以外に求める条件を度外視しない
業種ばかりに集中してしまい、それ以外の条件を度外視すると、就職してから後悔する可能性が高いです。なぜなら、一つの業種には多くの企業が存在しており、企業ごとに働き方や待遇、社風などに大きな違いがあるからです。
業種以外におさえておきたい必須条件の例には、次のような条件があります。
たとえば、動画編集や映像制作などのクリエイティブ系の業種であれば、出社なのか、在宅なのかで働き方が異なります。また、小売業や不動産業であれば、インセンティブが給料にどのくらい反映するのか企業によって異なるでしょう。
このように同じ業種でも、働き方や待遇などが企業によって違うため、自分が求める条件をしっかりと決め、業種以外の条件を度外視せずに就職先企業を選ぶことが大切です。
業種と絞り込み方への理解を深めて効率的に就活を進めよう!
業種とは、大きく分けると12種類あり、その下に中分類、小分類と、多数の業種が存在します。そのため、就活では自分に合っている業種を絞り込む必要があります。
そして、志望業種を絞り込むためにも、「自分がやりたいこと」を明確にするとともに、「やりたくないこと」も同時に把握しましょう。
就活を進めるうえで、自分に合っている業種を明確にできると、就活をスムーズに進めることができます。この記事で紹介した業種を絞り込む方法を活用し、効率的に就活を進めましょう。
【就活の業種に関する調査】
調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
調査日:2023年12月13日~19日
調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
調査対象者:23卒・24卒の就活会議会員の71人