業界研究
文系の就職先として人気な7業界×10企業|目指すための対策も解説
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目次
文系学生の就職先は無数にある! 自分に一番マッチした進路を見極めよう
就活の時期になったけれど、志望業界や職種が具体的に決まっておらず、まずは基本的な就活情報を知りたいと考えている人も多いでしょう。
特に文系学生だと大学での学びを直接活かす人は限られており、志望先を絞っていくのに迷う場合がありますね。実際に文系学生の就職先は無数にあるうえに近年は新しい仕事が増えており、「社会にはどのような企業があるのか」「文系学生だからこそできることは何か」を理解して職種を絞り込むことが大切ですよ。
ここでは文系学生だからこそ活躍できる業界やおすすめの企業を解説します。多くの選択肢の中から自分に合った企業を見つけましょう。
含まれる業種をそれぞれ紹介! 文系学生の就職先として人気な7つの業界
早速、文系学生に人気な業界を解説していきます。
サービス業界には、飲食やアパレル、旅行や福祉関連の仕事も含まれます。また、これらの仕事に必要となる製品や備品を作っているのが製造業界です。さらにメガバンクから地方銀行、信用金庫まで幅広い金融業界では、商売を始める企業に投資したりもします。
このように「業界」という言葉のなかには多種多様な仕事が存在しており、文系学生は多岐に渡る業界で活躍することができます。そのためやりたいことが明確になっていないと志望先がなかなか決まらないため、業界研究を通して将来を考えていきましょう。
①サービス
サービス業界は、以下のようにさまざまな分野に分類されます。
このようなサービス業界では、個人や社会に対して奉仕的な活動をおこなうことがおもな仕事です。また人と接する機会の多い業界であるため、対人コミュニケーションスキルが重要視されますよ。
一口にサービス業界といってもさまざまな仕事があるので、サービス業界に興味のある人は具体的な業務内容を理解し、どの産業を志望するのか考えることが大切です。
サービス業界についてはこちらの記事でさらに詳しく解説しているので、参考にしながら業界研究を進めてくださいね。
②インフラ
- インフラ業界には、以下のような産業があります。
インフラ業界は、わたしたちの生活に欠かせない基盤を整備する産業です。電気やガス、インターネットなどは毎日の生活に必要不可欠ですよね。そのため社会に必要とされる基盤を作り、世の中を支えたいと考えている人に向いている業界です。
また大手企業が多く、就活生からの人気も高い業界ですよ。需要が安定しているというのも大きな特徴の一つですね。
インフラ業界の魅力や基礎知識を押さえたい人は、ぜひこちらの記事も確認してください。
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③製造
- 製造業はメーカー業界とも呼ばれ、以下のように幅広い産業が挙げられます。
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製造業の仕事は、材料や素材を加工、形成し、商品を作ることです。
自動車や電子関係の産業では、最先端の技術を駆使して作られるものも多く、新たな分野の業務にも携われます。また近年では環境に配慮した取り組みを実践する企業も増えており、海外に進出する企業も多いです。
最先端の技術を持って生活に欠かせない商品を作りたい人、グローバルに働きたい人に向いている業界と言えるでしょう。
製造業に興味のある人は、携わりたい業務や商品から志望産業を考えていってみてくださいね。
こちらの記事では、製造業の業務内容や志望動機の例を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
④金融
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- 安定しているイメージから学生からの人気が高い金融業界は、以下のように分類されます。
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幅広い産業がある金融業界ですが、金融とはお金を融資することを指します。また証券やローン、クレジットカード関連などお金にかかわる商品を扱っているのもこの業界です。さらにヒトやモノを保証する保険会社も文系学生に人気な業界であり、法律に強いと有利になりやすい業界ですね。
このように金融業界は、個人や法人を問わず経済活動になくてはならない存在であり、安定性の高い業界の一つです。
金融業界の魅力や職種について詳しく知りたい人は、以下の記事も合わせて確認してくださいね。
- 安定しているイメージから学生からの人気が高い金融業界は、以下のように分類されます。
⑤ソフトウェア・通信
ソフトウェア・通信業界には、以下のような種類があります。
ソフトウェア
・受託ソフトウェア
・パッケージソフト
通信
・携帯キャリア
・通信回線
ソフトウェアとはパソコンやスマホなどのプログラムのことを指し、それらを開発したり、運用することがおもな仕事です。また通信業界では、ネットを接続する際に必要であるWi-Fiや光回線などを提供・整備しています。
ソフトウェア・通信業界は、ほかの業界と比較すると新しい業界ですが、プログラムの開発だけでなく、新技術の発展により長く安定するとされている業界です。特にIT業界はクラウド化やAI(人工知能)導入など、今後社会を成長させていくのに必要不可欠なものであり、文系学生に人気の高い業界となっていますよ。
以下の記事では、ソフトウェア業界の今後の動向や主要企業について解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
⑥小売
商品を販売することがおもな仕事である小売業界には以下のような産業があります。
日々生活していくために必要なものをスーパーマーケットやショッピングモール、コンビニなどで購入していますよね。生活にとても身近な小売業界ですが、昨今の値上げにより利潤が低迷している業界と感じる人も多くいます。
しかし富裕層をターゲットにした限定販売やオンラインショッピングなど新しい商法に参入しており、IT化やグローバル化も相まってアクティブな業界とも言えますよ。
顧客と直接接することがメインの小売業界では、消費者の声をダイレクトに聞くことができるため、誰かの役に立ったことの喜びを一番近くで感じられることが大きな魅力です。
小売業界に関心を持った人は、こちらの記事も合わせてチェックし、動向や職種について理解を深めましょう。
⑦商社
商社には、総合商社と専門商社があり、商品の輸出入にかかわる貿易を通じて、日本国内における物資の販売をおこなっています。そのためモノの売買の仲介役とされており、卸売業と呼ばれる場合もあります。
総合商社と専門商社の違い
・総合商社:幅広い商品やサービスを扱う
・専門商社:ある分野に特化した商品やサービスを取り扱う
商社の特徴は、海外製品を取り扱うことが多いため、海外との取引や海外勤務が多いことです。グローバルに活躍したい学生は、この部分に惹かれて商社に関心を持っている人も多いのではないでしょうか。
また、商社がおこなう取引は億単位である案件が多いため、スケールが大きく責任をともなう仕事にやりがいを感じる人も多いでしょう。責任の大きな仕事を担当する商社ではそれにともなって、年収が高いことも大きな魅力の一つです。
海外で働きたい人や、高い年収を得たい人に人気な商社に興味を持った人は、仕事内容や求める人物像を理解するためにも、ぜひ以下の記事も合わせてチェックしてみてください。
就活生に聞いた!文系の就職先で人気の業界
自分以外の文系学生がどのような業界に興味を持っているのか気になりますよね。また、志望業界が定まっていない人は、ほかの学生の選択肢を知りたいと思う場合もあるでしょう。
そこで、文系学生に就職先として考えている業界を聞いたところ、以下のような結果になりました。
サービス、ソフトウェア・通信、金融業界の人気が高いことがわかりますね。そのほかにも、製造業や商社、小売業界も文系学生に人気があるようです。
このように、文系学生が就職先として考える業界は多岐に渡ります。無数にある選択肢の中から自分に合う企業を探すには、自分の手で必要な情報を調べて、企業研究を深めることが大切ですよ。
文系学生の就職先として人気の企業10選! 事業内容も合わせて解説
ここまで、文系学生に人気な業界を紹介しましたが、興味のある業界は見つかりましたか。業界はわかったけれど、具体的な企業までは思い付いていない人もいるでしょう。
そこで、ここからは文系学生の就職先として人気な企業を紹介していきます。今まで見てこなかった業界・企業でも事業内容や特徴を知ることで興味を持つ場合もあるので、ぜひ企業研究の参考にしてくださいね。
①JTBグループ
サービス業界で文系学生に人気な企業はJTBグループです。JTBグループのおもな事業は「旅行事業」であり、ほかにも地域の課題を解決するエリアソリューション事業や、企業の課題を解決するビジネスソリューション事業を展開しています。
さらにJTBならではのソリューションを提供することで、顧客の感動や共感を呼び起こすことを意味する交流創造事業にも取り組んでいます。
ショッピングモールや百貨店などで、JTBの店舗を見たことがある人も多いのではないでしょうか。また、旅行先やホテルを探す際に、JTBを利用したことがある人もいますよね。
このように、JTBグループは旅行業をメインとした商品やサービスを取り扱う企業であり、知名度の高い会社です。
②全日本空輸(ANA)
インフラ業界では、全日本空輸(ANA)が文系学生に人気な企業です。全日本空輸(ANA)は航空業界に属し、定期航空運送事業・不定期航空運送事業・航空機使用事業を展開しています。
航空業界というと、パイロットやキャビンアテンダント、整備士の職種をイメージすると思いますが、実際にはコーポレートやIT、経理など幅広い職種があります。ほかにもセールス・マーケティングや、空港地上支援などの業務もあることを押さえておきましょう。
特に、全日本空輸(ANA)は日本国内だけでなく海外便も多いため、グローバルな企業であり、それにともなって顧客もさまざまです。そのため、パイロットやキャビンアテンダント以外の仕事でも英語やその他の語学力は必要となることを覚えておきましょう。
③東京海上日動火災保険
金融業界で文系学生に人気な企業は、東京海上日動火災保険です。東京海上日動火災保険は、以下の保険の損害保険業をおこなっています。
扱っている損保保険
・火災保険
・海上保険
・傷害保険
・自動車保険
・自動車損害賠償責任保険
業務はおもに、営業・損害サービス・コーポレートの3つの部門に分類されています。また、日本国内における損害サービス拠点は業界トップクラスの255カ所であり、わたしたちの暮らしを守ってくれています。近年は、アフリカへの進出も進めるなど、さらなる海外進出を図っていますよ。
④ソニーグループ
文系学生に人気な企業であるソニーのおもな事業は、「ゲーム&ネットワークサービス」「音楽」「映画」「エンタテイメント・テクノロジー&サービス」などです。プレイステーションやイヤホン、カメラなどソニーの製品を使っている人も多いでしょう。
このようにソニーは数多くの幅広い事業を展開している会社であり、特に家電などの電気機器が有名なメーカーです。近年は、エンタテイメントのロボットやサスティナブルな多孔質炭素材料の開発などの新たな取り組みも注目されています。
⑤日本航空(JAL)
インフラ業界に属する航空業界では、日本航空(JAL)も文系学生に人気な企業です。
日本航空(JAL)のおもな事業は、航空旅客・貨物郵便・マイル・ライフ・インフラなどです。
新卒採用では、パイロットや客室乗務職はもちろん、業務企画職として、マーケティングやコーポレート、数理・IT、エンジニアなど幅広い職種がありますよ。
日本航空(JAL)は先ほど紹介した全日本空輸(ANA)同様、日本の航空業界を牽引する存在です。航空業界を目指す学生に人気が高く、選考倍率も高いことも覚えておきましょう。
⑥味の素
飲食料関連の製造業として、文系学生に人気な企業は味の素です。味の素は、調味料として有名な「味の素」の誕生を機に1909年に創業した企業です。おもな事業は、食品系とアミノサイエンス系事業であり、ヘルスケア、電子材料等幅広い事業を展開しています。
現在は日本国内だけでなく、アジアやアメリカをはじめとして、世界24の国・地域に工場を展開し、世界中の顧客へ製品を届けています。そんな味の素の新卒採用では、製品開発・営業・経理・法務など幅広い職種を募集していますよ。
⑦伊藤忠商事
商社として文系学生に人気な企業は、伊藤忠商事です。伊藤忠商事のおもな事業は、資源開発・原料調達・製造・卸売・小売サービスなどです。
伊藤忠商事では、繊維や金属、機械など計8つのカンパニーを展開し、トレードと事業投資を両輪としてビジネスをおこなっています。また、グローバル展開も幅広く、特に中国やアジアにおけるビジネスの基盤を築いているのも特徴ですね。
新卒採用では、総合職と事務職を募集しています。
⑧コナミグループ
ゲーミング業界として、文系学生に人気な企業はコナミです。コナミグループはおもな事業として、デジタルエンターテイメント・アミューズメント・ゲーミン&システム・スポーツ事業を展開しています。
プロ野球スピリッツAや桃太郎電鉄など、実際にゲームで遊んだことがある人も多いのではないでしょうか。さらに近年は「eスポーツ」のリーディングカンパニーとして、「eスポーツ」に早くから取り組んでいることが注目されています。
AIやメタバースなど今後も新技術を取り入れながら、チャレンジしていくコナミの新卒採用では、プログラマーやデザイナーをはじめ、エンジニアやクリエイターなど幅広い職種を募集していますよ。
⑨ソニーミュージックグループ
エンターテイメント業界として、文系学生に人気な企業はソニーミュージックグループです。ソニーミュージックグループのおもな事業は、「アーティスト&ミュージックビジネスグループ」、「ビジュアル&キャラクタービジネスグループ」、「エンタテインメントソリューションビジネスグループ」の3事業です。
アーティスト&ミュージックビジネスグループでは、アーティストマネジメントをはじめ、音楽出版やマーケティングなどをおこなっていますよ。最近は海外におけるストリーミングの需要拡大や、ネット配信の市場拡大も注目されています。
新卒採用では、プロモーター・デザイナー・WEBエンジニア・プログラマーなど幅広い職種を募集しています。
⑩アサヒビール
飲料メーカーとして、文系学生に人気な企業はアサヒビールです。アサヒビールでは、ビールをはじめとして酒類、アルコールテイスト飲料の製造・販売をおこなっています。
そんなアサヒビールは、同じ飲料メーカーであるキリンやサントリー、サッポロと肩を並べる大手ビールメーカーです。浅草から見えるアサヒビールのビルと金色のオブジェを見たことがある人もいるでしょう。あの金色のオブジェは、燃える心を表しているようですよ。
多くの商品を展開しているアサヒビールには、営業・マーケティング・エンジニア・商品開発・研究開発など多くの職種があります。
目指すための対策も解説! 文系学生の就職先としておすすめの職種12選
文系学生が就ける職種は、専門職以外と考えてはいませんか。専門知識やスキルが必要な職種は、理系向きだと思っている人も多いと思います。しかし、理系の知識やスキルでは対応できないような、文系ならではの専門性もあるのです。
それらの職種の中には、資格が必要な業務や、試験を突破しなければならない職種があるため、対策が重要ですよ。
ここでは、文系学生におすすめの職種を解説するので、業界だけでなく職種の志望も絞っていきましょう。
①一般職・総合職
どの会社でも必要なポジションである一般職や総合職は、文系学生の強みを発揮できる職種です。一般職はおもに事務などの総合職の業務をサポートすることが多い職種を指し、転勤や異動が少ないことが特徴です。
事務と聞くとデスクワークが多いイメージですが、実は事務と言っても幅広い業務があり、営業や経理なども含まれます。ルーティンワークが多い職種ですが、会社を運営していくには欠かせない中枢の業務であり、社員が働きやすい環境を作っている、いわば縁の下の力持ちのような存在ですよ。
一方総合職は将来の幹部候補として採用され、仕事内容は多岐に渡ります。総合職には下記のような仕事がありますよ。
総合職として働く職種の例
・営業
・総務
・人事
・経理
・購買
・秘書
・法務
・労務
たとえば営業職では自社の商品やサービスの魅力を顧客に伝え、契約を結ぶことがおもな業務です。特に取引先との円滑かつ密接なコミュニケーションが必要であるため、相手が求める情報を伝えられるスキルが求められます。
総務や人事は、おもに採用活動やジョブローテーションなどに携わっており、適材適所を考えた人材配置をおこなわなければなりません。そのほか、一般職には経理や購買、秘書などもあり、会社の資産にかかわる労務や法務の仕事もあります。
このようにどの企業にも欠かせない一般職や総合職にはさまざまな職種があるため、自分の強みを発揮できる仕事を見つけやすいですよ。
総合職と一般職の違いについて知りたい人は、こちらの記事も確認してみてください。
②公務員・教員
公務員は「国際公務員」「国家公務員」「地方公務員」の大きく3つに分類されます。
そして、教員は「幼稚園」「小学校」「中学校」「高等学校」に分けられます。
公務員も教員も、大学や大学院の出身学部に関係なく、試験に合格すれば、その仕事に就けますよ。
公務員と聞くと、安定というイメージがある人も多いでしょう。実際に公務員は待遇や福利厚生、具体的には育休や産休などの制度が充実しているため、将来への不安が少ないのが特徴です。そのため、安定志向の高まる就活の場において、公務員の人気は高くなっています。
ただし、公務員と一言でいっても、職種により業務内容が異なるため、一つひとつの職を理解することが大切ですよ。
こちらの記事では、公務員や教員の志望動機について解説しているので、合わせてチェックしてみてください。
③難関士業
難関士業には、以下の職種が含まれます。
これらの職種は、いずれも国家資格が必要であり、各試験を突破するためには、年単位の勉強時間や専門学校での授業などが欠かせません。特に、司法試験に合格しなければならない弁護士や、弁理士、公認会計士は難関といわれています。
また、登記業務を遂行する司法書士や、官公庁関連の資料を作成する行政書士、税関連の業務を承る税理士も、士業に該当します。
難関資格が必要な士業に就きたい人は、学生のうちから勉強を進めておきましょう。
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文系学生が就職に向けて進めておきたい適職分析4ステップ
さて、気になる業界や職種はありましたか。就活を進めるに向けて、数多くの選択肢の中から自分に合う企業を見つけるにはやらなければならないことがいくつかあります。ここからは、自分の強みやスキルに適した職と出会うための適職分析について解説していきます。
選択肢が無数にある文系学生の就活こそ、就活前の分析がとても重要ですよ。4つのステップに分けて解説するので、ぜひ実践してみてください。
①徹底的に自己分析をおこない適性と志向性を見極める
まずは、自分の強みや弱み、特徴を知るために自己分析をおこないます。
自己分析をおこなう方法はいくつかあり、分析ツールを使ったり、過去の経験を振り返って自己年表を書いたりします。さまざまな質問に答えて、適職を診断してもらったことがある人も多いでしょう。1回の分析で自分を理解することは難しいため、簡単なものからはじめて何度も分析を繰り返すことがポイントですよ。
おすすめの自己分析の例
・自分史
・モチベーショングラフ
・他己分析
大切にしている考えや、将来の目標、仕事で活かせる性格やスキルなどがわかれば、仕事に対する適性や志向性を見極めることができます。
自己分析をおこなうときのポイントについては、こちらの記事でも解説しているので、あわせて確認してくださいね。
②積極的に説明会などに参加して就職先の選択肢を増やす
自己分析を進めたら、視野を広げて就職先の選択肢を増やすためにも、説明会などに参加して情報収集を進めましょう。
合同説明会では、さまざまな業界の企業が一堂に会するため、複数の選択肢の中から気になる企業を探すことができます。また、オンラインの説明会は気軽に参加できるなど、それぞれの説明会によってメリットはさまざまです。
説明会の例とメリット
・企業説明会:その企業について詳細の情報を得られる
・合同説明会:複数の企業の説明を受けられる
・オンライン説明会:Web上で気軽に説明を聞くことができる
実際に社員に接することで、その会社の雰囲気を感じ取ることもでき、今まで見ていなかった企業へ興味を持つきっかけにもなるかもしれません。志望業界や職種が決まっていない人こそ、説明会に積極的に参加し、どんな企業があるのか知っている企業を増やしておきましょう。
知っている会社を少しでも増やしておくことで、選考を受ける選択肢が広がり、不安が減っていきますよ。
就職説明会で守るべきマナーや質問の仕方についてはこちらの記事で解説しているので、合わせてチェックしてみてくださいね。
③キャリアプランを明確にして就活の軸を固める
自己分析と業界研究を終えたら、ここからは就活軸を定めます。就活の軸とは、数多くの企業の中から選考を受ける企業を決める際の基準となるものです。
就活の軸を決める際は、まずはキャリアプランを明確にして、そこから逆算して考えるのがおすすめですよ。
キャリアプランから就活の軸を考える3ステップ
- 自分が将来なりたい姿を想像する
- 将来像を実現するために必要な要素を洗い出す
- 要素が当てはまる企業や特徴が就活の軸
たとえば、将来グローバルに活躍したいと考えている人は、海外展開をしていることや、語学力を活かせる職種などが就活の軸になりますよ。ほかにも、新入社員でも積極的に意見を発する職場環境や、一つのスキルを極められる業務なども軸として考えられます。
就活の軸がはっきりしていると、強みや能力に合った企業が見つけられるだけでなく、自分に合わない企業も判断することができます。就活を進めていくにはこの就活の軸がとても重要であるため、キャリアプランを考えたうえで3〜5つの軸を固めていきましょう。
就活の軸の考え方については、こちらでも詳しく解説しています。
④志望先の求める人物像に自分がマッチしているかリサーチする
幅広い業界や職種に目を向けていくと、選考を受けたいと思う企業が出てくるでしょう。志望企業が定まったら、企業研究を進めます。特に入社したら担当する業務や、企業が新入社員に求めることを深く理解することが大切です。
企業が求める人物像をリサーチする方法
・企業サイト、採用サイトを確認する
・社員インタビューなどで活躍している社員を見る
・OB・OG訪問で質問する
担当業務を知らないまま入社してしまうと、思っていた仕事と違い、早期退職するリスクがあるからです。また求められている人物像を把握しておかないと、企業が採用したいと思うようなアピールができませんよね。
ミスマッチを防ぐためにも、志望先が求める人物像と自分の強みやスキル、考え方がマッチしている部分が何かをよく考えましょう。
就活生に聞いた! 文系の学生が企業選びで一番重視した要素は?
選択肢が多かったり、気になる企業がいくつもあるとどう選んだら良いか悩みますよね。そこで、文系学生に企業選びをする際に一番重視したことを聞いてみたので、ぜひ参考にしてみてください。
強みやスキルが活かせることを重視した人が多数
自分の強みや能力を活かせることを重視して企業を選んだ人が多く見られました。
さまざまな仕事がある中から自分にマッチする企業を選ぶには、自分の強みと企業が求める強みが合致していることが重要です。
入社して初めのうちはメンターや上司から業務を教わることが多いですが、仕事に慣れると自分から行動を起こさなければなりません。そのときに、自分の強みやスキルにマッチしている企業や業務内容だと、積極的に仕事に取り組むことができますよ。
社風や企業理念とのマッチ度を重視した人も
社風や企業理念といった働く環境のマッチ度を重視して企業を選んでいる人もいました。
働くうえで業務内容はもちろん大切ですが、企業の考え方や方向性とのマッチ度も重要です。特に社風が合わないと、入社後ミスマッチから居心地の悪さを感じたり、本来の実力を発揮できない可能性がありますよ。
仕事での成果以外にも、人間関係や企業との関係も上手くいくように、企業が大切にしている考え方やこだわっていることに対して共感する部分について考えてみてください。
自分に合った社風を見つける方法についてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。
文系学生の就職活動だからこその注意点
ここまで、文系学生がどんな業界や職種に就職できるのか解説してきました。理系と比較して専門性が必要な業務は少ないですが、幅広い業種の選択肢があることが文系就職の特徴です。
しかし、文系就職だからこそ気を付けなければならないことがあります。志望企業の就活を円滑に進めていくためにも、以下の注意点を押さえましょう。
「文系」というくくりにとらわれて視野を狭めない
世の中には多種多様な業種がありますが、「文系学生が就ける就職先は少ない」といったように「文系」「理系」と区別しすぎてしまっている人もいるでしょう。しかし「文系」という括りで就職先が狭くなるというわけではありません。自分は「文系」だからということにとらわれて、選択肢を狭めないようにしましょう。
実際に、理系のイメージが強いエンジニアや電子、機械関係でも文系が就ける職種はたくさんあります。だからこそ自分の強みや能力ではなく、「文系」ということにとらわれてしまい初めから視野を狭めてしまうのは避けましょう。
まずは、「文系」「理系」など専攻分野で絞らずに、自分が何をしたいのかをフラットに考えてみることが重要です。
募集要項に「理系限定」の記載がある求人は避ける
文系でも理系のイメージが強い業界や職種に就職できる可能性はあると述べました。しかし、新卒採用の募集要項に「理系限定」と記載されている場合は、文系学生が応募することは厳しいです。
ほかにも「プログラミングスキル必須」「電気工事士の資格必須」など、スキルや資格の条件がある場合は、それを満たしていないと応募できません。そのため、事前に応募に当たって必要なスキルや条件がないかはきちんとチェックするようにしましょう。
「文系」という言葉で勝手に選択肢を狭めるのは避けるべきですが、興味を持った企業のすべてに応募できるわけではないことも押さえておいてくださいね。
文系の就職先への理解を深めて自分に一番マッチした環境を見つけ出そう!
文系学生が就職できる業界や職種は多岐に渡るため、無数の選択肢があります。目の前に広がる多くの選択肢の中から、自分に合う企業を見つけるには自己分析を通して仕事で活かせる素質や能力を理解したり、就活の軸を定めることが大切です。
特に、文系学生に人気の高いサービス業、通信業、金融業などの有名企業は選考倍率が高いため、企業が求める人物像とアピールポイントがマッチしているかが見られていますよ。
文系学生の就職には「どんな業種・職種へも挑戦できる自由さ」があります。文系だから就職先が限られていると視野を勝手に狭めてしまわないように注意し、自分にマッチしている企業を探しましょう。
【文系学生の就職に関する調査】
- 調査方法:ポート株式会社が運営する企業口コミサイト「就活会議」会員へのダイレクトメール
- 調査日:2023年12月13日~19日
- 調査元:「就活の未来」を運営するポート株式会社
- 調査対象者:24卒・25卒の就活会議会員の71人