業界研究

離職率が高い・低い業界ランキング|就職前のチェックポイント3つ

各業界の離職率について知っておこう

就職先の企業を決める際には、各業界の離職率ランキングなどを参考にしながら、離職率がどれくらいあるのかを知っておくことが大切です。離職率が高い理由はさまざまですが、仕事がハードであったり、働きづらい環境にあるなど、仕事をする上で障害となるものが多い傾向にあります。

せっかく就職してもすぐに辞めてしまっては意味がありませんので、離職率を知った上で就職先の企業を選ぶことが大切です。必ずしも離職率が高い企業が悪く、低い企業がいいとは言えませんが、それでも離職率が低いに越したことはありません。

より良い就職先を見つけるためにも離職率を確認しておき、離職率の高い業界、企業を志望する場合は覚悟を決めて就職するようにしましょう。

離職率が高い業界ランキング

離職率は基本的には企業ごとに異なるものですが、離職率が高い業界というものがあります。離職率の高い業界は複数ありますし、業界によって離職率が高くなっている理由も違っています。就活では業界研究を進めることが大切であり、良い面だけではなく悪い面を知っておくことも大切です。離職率が高い業界ランキングを知って、就活の選択に役立てていきましょう。

①宿泊業界

離職率が高い業界としては、ホテルや旅館などで働く宿泊業界が挙げられます。ホテルであれば華やかなイメージを持つ人も多いですし、より高いレベルでの接客サービスを行いたいと憧れを抱いて就職する人も多いです。

しかし宿泊業界は給料が安いなどの理由で、早期に離職してしまう人が多いです。宿泊業界は一見華やかにも見えますが、実態としては肉体労働も多く、理想と現実のギャップが大きいことも離職率が高い要因でもあります。

宿泊業界は訪日外国人観光客の増加によって追い風を受けており、業界としては好調です。業績を伸ばしている企業も多いです。しかし、急激な需要の増加によって人手不足になっている企業も多いので、注意しなければなりません。

②飲食サービス業界

ファーストフードやレストランなどの飲食サービス業界も離職率が高い業界です。飲食サービス業界で現場のスタッフとして働く場合は基本的には立ち仕事であり、肉体的な負担も大きいです。

さらに人手不足の企業も多く、社員1人ひとりの負担が大きい企業もたくさんあります。勤務体制に無理が生じ、いくら給料が良くても割に合わないと感じて辞めてしまう人が多いです。就職すると現場に配属されることがほとんどであり、本社に移るまでの修業期間で離職してしまう人も多くいます。

③娯楽業界

人を楽しませることが仕事の娯楽業界も、実は離職率の高い業界のひとつです。娯楽業界に楽しいイメージがある人も多いですが、実際は厳しい環境に置かれているケースが多くあります。人手が足りない、給料が安いなどの理由で離職してしまう人は多く、長く続けていくことが難しい業界と言えるのです。

もちろん娯楽業界でも長く続けている人はいますし、仕事にやりがいを感じている人もたくさんいます。しかし人手が足りず繁忙期が続いたり、低賃金であるなどの理由で辞めてしまう人が多いのも事実です。娯楽業界は夢のある仕事もたくさんありますが、すべてがイメージ通りではなく、厳しい一面もあることを理解しておきましょう。

離職率が低い業界ランキング

離職率が高い業界は就職を躊躇ってしまいますが、反対に多くの人が目指す離職率の低い業界もあります。離職率が低い業界は人気が高く、就職難易度が高い場合も多いので、目指すのであれば、しっかりと対策をして就活に臨まなければなりません。

離職率が低い業界もさまざまなものがありますが、離職率が低い理由はそれぞれの業界で違っています。業界ごとの離職率の低さを知り、業界についての理解を深めて、就活に役立てていきましょう。

①インフラ業界

離職率が低い業界としては、電気・ガス・水道などのインフラ業界が挙げられます。インフラ業界は数ある業界の中でも屈指の離職率の低さであり、離職率が0%の企業もあるほどです。

離職率が低い理由としては、業績が安定していること、競争が少ないことなどが挙げられます。インフラ業界は人々の生活に必要不可欠なものであり、仕事がなくなる心配はまずありません。雇用が安定しており、業績も安定している企業が多く、待遇の良い企業も多いです。

またインフラ業界は構造上新規参入が難しく、既存の企業での寡占状態にあります。それぞれの企業で利益がしっかりと確保されており、無理な競争が少ないため、仕事も比較的進めやすいです。このように、働きやすい環境にあることも離職率が低い要因のひとつです。

②鉱業・砕石・砂利採取業界

鉱物資源を利用する鉱業・砕石・砂利採取業界なども離職率が低い業界のひとつです。就活生にはあまり馴染みのない業界ではありますが、ガソリンを取り扱う企業などがこれに該当します。

鉱業・砕石・砂利採取業界の離職率が低い理由としては、企業ごとに得意分野が明確に分かれていることが挙げられます。鉱業や砕石、砂利の採取などは特殊な仕事であり、専門的に分野が分けられていることで競争が少ないです。

企業間での競争が少ないことから働きやすい環境にあり、離職率は低くなっています。基本的には企業を相手にしたBtoBの仕事であり、接客サービスをおこなう必要もありません。離職率が高い業界に見られるようなサービス業務がないため、対人面でのストレスを感じることが少ないです。

③製造業界

自動車や電化製品などを造る製造業界も離職率が低い業界として有名であり、就活生からの人気も高いです。製造業界の離職率が低い理由としては、給料が高いなどの理由が挙げられます。

製造業界の中でも自動車や電化製品などを製造している企業は大企業も多く、給料の水準が他の業界、企業と比べても高い場合が多いです。また国内だけではなく、海外でも高く評価されている企業も多く、やりがいの大きいことも離職率が低い理由のひとつでしょう。

製造業界は日本が世界に誇る産業のひとつであり、高い評価を受けていることも満足度の高さにつながっています。労働環境や待遇も良く、社会的な評価が高いことなども製造業界の離職率が低い理由だと言えます。

就活生に人気の21業界をチェック!

就職先を決めるには、自分自身に合った業界を知ることも大切です。そのためには、まず業界について知っておく必要があります。そこでおすすめなのが「人気21業界丸わかりマップ」です。こちらでは、就活生に人気の21業界をピックアップしています。

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離職率は企業規模には関係しない

離職率をチェックする上で考えておきたいのは、離職率と企業規模は必ずしも関係しないということです。企業規模が大きければ労働環境や待遇なども良く離職率も低いと考える人は多いですが、実際にはそうではありません。

離職率は企業の規模に関係なく高い場合もあれば、低い場合もありますので、その企業ごとの離職率を確認しておくことが大切です。志望企業を決めれば必ず離職率を調べておき、働きやすいかどうかをチェックしておきましょう。

大企業でも離職率が高いことはある

大企業=離職率が低くホワイト企業とイメージする人は多いですが、実際はそうではありません。大企業であっても離職率の高い企業はありますし、ブラック企業の可能性もあります。離職率と企業規模は全く関係せず、一般的に認知度の高い有名企業でさえ、離職率が高い可能性もあります。

企業全体の離職率が低くても、部署によって離職率が高い場合もあるので注意が必要です。大企業にはたくさんの部署がありますし、同じ企業でも部署が違えば特徴や待遇、社員の扱いなども違っていることが多いです。部署ごとの違いも離職率に大きく影響するため、志望する部署はどのようなところか、配属される可能性がある部署の離職率はどうかも調べておきましょう。

隠れた優良企業もチェックすること

離職率は企業規模に関係しないことは中小企業にもいえ、企業規模が小さくても離職率の低い優良な企業はたくさんあります。就職先を選ぶ際は知名度で選ぶのではなく、企業を理解して選ぶことが大切ですので、中小企業にもしっかりと目を向けていきましょう。

就活生の馴染みのない業界・企業でもビジネスマンの間で有名な企業はたくさんありますし、知られていないだけで世界トップシェアを誇る企業も存在します。中小企業には隠れた優良企業がたくさんありますので、それらもチェックしておくことが大切です。中小企業でも優れた企業、待遇の良い企業は数多くありますので、大企業ばかりに目を向けず、視野を広く持って就活を進めていきましょう。

企業の離職率をチェックする3つの目安

離職率の高い業界はさまざまありますが、その業界にある企業すべての離職率が高いわけではありません。業界としての離職率は高くても、企業としての離職率は低い場合もありますし、反対に業界の離職率は低くても、企業の離職率は高い場合もあります。

本当に大切なのは企業の離職率であり、これをチェックする目安が3つあります。これらを知ることで企業の離職率を知る目安となりますので、正しく理解して志望先の企業に当てはまる点はないかを確認しておきましょう。

①福利厚生や有給休暇制度がきちんと整っているか

企業の離職率をチェックする目安としては、福利厚生や有給休暇制度がきちんと整っているかが挙げられます。福利厚生や有給制度が整っていないと働きづらい環境であることが多く、離職率も高い傾向にあるので注意が必要です。

福利厚生は働きやすい環境づくりのために欠かせないものですし、有給制度はプライベートを充実させるためにも必要なものです。本当にいい企業はワークライフバランスが取れており、従業員の満足度も高い傾向にあります。

制度が整えてあっても、それが本当に機能しているかどうかはわかりませんので、それも調べておかなければなりません。特に有給制度はあっても、実態としては全く休みが取れないこともありますので注意しましょう。

②求人広告を常に出していないか

求人広告を常に出していないかも、企業の離職率をチェックする目安のひとつです。求人広告が出ていなければ応募のしようがありませんが、常に求人がある企業は注意が必要です。常に求人広告が出ているということは、慢性的に人手不足の可能性が高く、入社と離職の回転が早いとも考えられます。

就職を希望する人がいない場合もありますが、雇っても続かずに辞めてしまう、あるいはどんどん退職者が出て求人を出しても追いついていない可能性もあります。人手不足であれば1人あたりの仕事はさらにハードになりますし、離職率も高くなりやすいです。人手不足で仕事がハードになり、それによって退職者が出てさらにハードになるという負のサイクルに陥っている可能性もあるので注意しましょう。

③人間関係や風通しは良いか

仕事をする上ではどんな仕事をするのか、自分のやりたい仕事ができるかが大切ですが、それだけではなく、人間関係も重要になります。人間関係や風通しは良いかも企業を選ぶ際の重要な指標になり、風通しの悪い企業は離職率も高い傾向にあるので注意が必要です。仕事は1人でできるものではなく、誰かと関わっておこなわなければなりません。人間関係が悪いと、仕事で協力できないなど上手く進められないことも多いです。

仕事が上手くいかないことでやりがいを感じづらくなりますし、それによって離職してしまう人はたくさんいます。就職前に人間関係まで知るのは難しいですが、インターンや会社説明会などの機会を利用して社員の雰囲気を感じ、人間関係が良さそうかどうかもチェックしておきましょう。

離職率を1つの目安にして就職活動を行おう!


就活のゴールは内定ではなく、企業で長く働き、活躍することです。そのため就職するときには仕事内容や待遇だけではなく、離職率についても知っておくことが大切です。せっかく就職してもすぐに辞めてしまっては意味がありませんし、離職率を目安にして働きやすい企業かどうかを見極める必要があります。

就職して早期に離職したからといって全てが終わるわけではありませんが、それでもひとつの企業で長く続けるに越したことはありません。勤続年数が長ければそれだけキャリアアップにもつながりますし、より良い条件で仕事をするためにも、長く続けることは大切なことです。

離職率だけに縛られる必要はありませんが、企業選びの大切な指標のひとつではありますので、離職率を目安により良い企業への就職を目指しましょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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