業界研究

【就職におすすめの業界3選】就活生が知っておきたいホワイト企業に見られる共通点もご紹介

就職先としておすすめの業界とは

ブラック企業という言葉が社会問題になり、就職した会社による度を過ぎた長時間労働や無理なノルマにより、過労死や自殺するケースもあることが浮き彫りになっています。そこまではいかなくても、就職した会社が自分の想像とは大きくかけ離れた企業で、苦しんでいる人たちの存在がクローズアップされています。このような社会状況の中で就活をしている皆さんにとって、ホワイト企業に就職したいという思いは誰もが抱いていることでしょう。

しかし、どの会社がホワイト企業なのか判断をすることは簡単ではありません。では、どのような業界がホワイト企業が多くある業界なのでしょうか。ホワイト企業が多い業界だからという理由だけで就職先を選ぶのは危険なことですが、ある程度把握をしておくことは自分自身の就活の参考になるはずです。

おすすめの業界における共通点

「ホワイト企業」とは残業の長さが異常であるなど、社員に劣悪な環境で労働を強いている企業を指す「ブラック企業」の対義語です。具体的には離職率が低かったり福利厚生が充実していたり、勤務時間や残業の基準が明確であるなど、社員を大切にしている会社です。

また、女性にとっては産前産後休暇や育児休暇が取得しやすく、職場復帰もしやすいこともホワイト企業の条件の一つと言えるでしょう。それでは、ホワイト企業が多いおすすめの業界の共通点を紹介します。

BtoB企業が多い

ホワイト企業が多いおすすめの業界における共通点の第一は「BtoB企業が多い」ということです。BtoB企業とは「Business to Business」の略で、企業を相手に商材やサービスを提供している会社です。BtoB企業は会社間の取引ですから、消費者の流行に直接左右されることが少なく、売り上げの面では安定している傾向があります。現在の日本では業績を上げて元気の良い優良企業の多くがBtoB企業です。

BtoB企業には「オムロン」「三菱電機」「キーエンス」「キャノン」「TOTO」「LIXILE」などの企業があります。就活生にとってBtoB企業の魅力は、優良企業であるのにテレビコマーシャルがほとんどないため知名度が低く、業界大手のBtoB企業でも比較的競争倍率が低いということです。

新卒が積極的に活躍できる

ホワイト企業が多いおすすめの業界における共通点の第二は「新卒が積極的に活躍できる」ということです。ブラック企業が社員を使い捨てのように精神的にも肉体的にも酷使するのに対し、ホワイト企業では研修や教育制度が充実しています。入社直後の研修や教育制度はもちろんですが、働き始めてからもスキルアップの制度や資格取得の制度が整っている企業が多いというのが特徴です。

また、ホワイト企業の多い業界ではメンター制度を導入している会社も増えてきています。新入社員へのサポートを上司ではなく先輩の社員が行うメンター制度では、新入社員は職場に馴染みやすいという良さがあります。そのため、新卒3年以内の離職率が低いというのもホワイト企業の共通点の一つです。

給与面がクリア

ホワイト企業が多いおすすめの業界における共通点の第三は「給与面がクリア」であるということです。ホワイト企業の特徴として給与や賃金について社員が納得できていることが挙げられます。それは、ホワイト企業が高額な給与や賃金をもらっているということではありません。労働時間などから明確に示された給与や賃金ということです。

これらのホワイト企業では給与明細が示され、支給額(基本給に残業代や諸手当を足した金額)や控除額(支給額から税金や保険料等を差し引いた金額)、差引支給額(実際に手にする金額のことでいわゆる手取り)を知ることができます。ですから、残業代や時間外給与がはっきりとわかるシステムになっています。

就活の軸を定めよう

就活を始める際には「就活の軸」を定めることが大切です。就活は内定を得ることが目的ですが、内定を得て入社した後も自分の選択に自信を持つことで、本当に就活が成功したといえるでしょう。しかし、就活の軸を定めることは難しいです。そこで活用したいのが「就活の軸作成マニュアル」です。このマニュアルでは、就活の軸の作り方が詳しく紹介しています。無料でダウンロードできるため、就活に迷いがある学生はぜひダウンロードしてみましょう。

ホワイトかどうかは企業規模には関係しない

ホワイト企業に就職したいと考える人は多く、ホワイト企業=大企業と考えている人もたくさんいます。しかし実際にはそうであるとは限らず、大企業であってもホワイトではない企業はたくさんあり、場合によってはブラック企業も存在しています。ホワイトかどうかは企業規模には関係しませんので、企業規模だけを見て就職先を決めてしまうのは危険です。ホワイト企業は労働環境が良い会社ですので、企業規模に関係なく存在していることは覚えておきましょう。

小規模でも優良な企業は多い

中小企業でもホワイト企業はたくさんありますし、小規模でも優良な企業は多いです。優良企業と聞けば知名度の高い大企業ばかりをイメージする人が多いですが、実際には就活生には知られていないだけで、業界では知名度の高い企業もたくさんあります。就活生でも知っている企業=ホワイト企業であるとは限りません。知られていない企業であっても優れた企業は数多くあるので、視野を広げて就活をすることが大切です。

就活生に馴染みのない業界であったり、マイナーな分野で世界的に有名な企業もたくさんありますし、それらの企業にこそホワイト企業は多いと言えます。小規模でもホワイト企業はたくさんありますので、企業規模や知名度だけに惑わされないようにしましょう。

大企業でも部署によってはブラックの場合もある

大企業であれば知名度も高いですし、待遇なども良く、ホワイトであることも多いです。しかし大企業であればすべての場合でホワイトなわけではありません。企業としては概ねホワイトであるものの、部署によってはブラック企業並みに忙しいということもあるので注意しなければなりません。大企業となれば部署もさまざまありますし、同じ会社に勤めていても、労働環境などは大きく違ってくることも多いです。

部署ごとに仕事内容が違うだけではなく、忙しさや人間関係なども違いますし、ブラック部署と呼ばれる部署を持っている企業も少なくありません。大企業はすべてホワイト企業であるとは限りませんし、部署によってブラックな可能性もあるので注意しましょう。

ホワイト業界にこだわりすぎるのはおすすめできない

一口にホワイト企業と言っても、就活生がその企業に何を求めるかによっても会社に対する満足度は違ってきます。また、仮にホワイト企業が多い業界に入ったとしても必ずしもホワイト企業であるとは限りません。ホワイト企業が多い業界にもブラック企業はあるからです。ですから、優良企業やホワイト企業と一般的に言われている会社に入社できたとしてもミスマッチの危険性はあります。

もちろん、給料や残業、福利厚生など公表されているデータで企業を選ぶことは大切ですが、ホワイト企業にこだわりすぎるのはおすすめできません。また、たとえホワイト企業に就職できたとしても、職場の上司等との人間関係により働きにくくなってしまうケースがあることも承知しておいた方が良いでしょう。

就活の視野が狭くなってしまう

ホワイト業界と呼ばれる業界はさまざまありますが、そればかりにこだわってしまうと就活の視野が狭くなってしまいます。新卒の就活ではさまざまな業界・企業に挑戦することができます。就活を成功させるためには視野を広く持って、さまざまな可能性を検証することが大切です。視野を広く持ち、選択肢を増やすことで自分に合った仕事が見つけられることも多いですし、可能性を絞り過ぎるのはよくありません。

ホワイト業界ばかりに固執してしまうと、他の業界が見えなくなってしまい場合によっては別の業界に自分に本当に合った仕事がある可能性もあります。ひとつの指標ばかりに固執して就活を進めると視野が狭くなり、失敗の原因にもなりかねないので注意が必要です。

ホワイト業界は倍率も高い

せっかく就職するならホワイト企業で働きたいと考える人は多いですし、ホワイト業界での就職を目指して就活に取り組むのは大切なことです。理想を高く持ってホワイト業界で就活を続けること自体は構いませんが、ホワイト業界は人気が高く、倍率も高いことを忘れてはいけません。ホワイト業界に就職したいと考える就活生は多く、応募者数が多くなれば就職難易度は高くなります。

ホワイト業界は他の業界と比べると断然倍率が高いため、こだわりすぎると就活に失敗してしまう可能性もあるので注意が必要です。ホワイト業界だけを目指して就活をするのではなく、他の業界も併せて見ながら就活に取り組むことが大切です。ひとつの業界だけに絞り込みすぎるのではなく、複数の選択肢を持ち、リスクを分散して就活を進めていきましょう。

ホワイト企業の特徴

ホワイト企業への就職を目指すためには、そもそもホワイト企業にはどんな特徴があるのかを知っておく必要があります。ホワイト企業の定義に明確なものはなく、それぞれの特徴に該当する企業=ホワイト企業ということになります。

そのため同じホワイト企業であっても、企業ごとに特徴は大きく異なるので注意が必要です。ホワイト企業の特徴としてはどんなものが挙げられるのかを知り、その上で自分が企業に求めるものは何なのかを考えていきましょう。

年収が高く安定している

ホワイト企業の特徴としては、年収が高く安定していることが挙げられます。仕事をする上で給料は大切なものですし、少しでも多くもらえるのであればそれに越したことはありません。また、ただ高い給料がもらえるだけではなく、それが安定していることも大切です。どれだけ高い給料をもらうことができても、月ごとに給料水準にバラつきがあると困りますし、年収にも影響してしまいます。

給料の高い月、低い月と金額差がなく、常に一定して高水準の給料がもらえることがホワイト企業ならではの特徴であると言えます。ただ高い給料がもらえるかだけではなく、それが安定して支払われているのか、年収の伸び率が高いかなども確認しておきましょう。

福利厚生など待遇がいい

福利厚生など待遇がいいことも、ホワイト企業の特徴のひとつです。福利厚生は仕事をする上でだけではなく、プライベートを充実させるためにも大切なものです。福利厚生が充実していれば、ワークライフバランスも維持しやすく豊かな生活を送ることができます。仕事でどれだけやりがいを感じていたとしても、それがプライベートに反映されなければ全体の充実度は下がってしまうことが多いです。

企業では仕事のことだけを考えていればいいわけではなく、社員のプライベートの充実について考えるのも大切なことです。福利厚生が充実することでプライベートも豊かになりやすいですし、プライベートで得た満足感が仕事でも活かされるため、社員の満足度は高いと言えます。

離職率が低い

就活は単に就職することだけが目的なのではなく、就職後にしっかり活躍できる、長く勤められる企業に就職することが目的です。せっかく就職してもすぐにやめてしまっては意味がありませんし、離職率についてもきちんと確認しておく必要があります。離職率が低いこともホワイト企業の特徴のひとつであり、離職率が低い=働きやすい環境が整っているということになります。

反対に離職率が高いと、労働環境が劣悪である場合も多く、ブラック企業の可能性が高いので注意しなければなりません。企業選びにおいて離職率は重要な指標です。長く勤めることは自身のキャリアアップにも繋がりますし、離職率が低い=ホワイト企業であるということも覚えておきましょう。

休日が多い

就職先の企業を決める上では、年間休日数もチェックしておく必要があります。休日が多いのもホワイト企業の特徴のひとつで、いつが休みなのかを事前に確認しておくのは大切なことです。企業によっていつを休みと定めているかは違いますし、年間の休日数も違えば、月の休日数も違っています。

すべての企業で土日が休みなわけではなく、シフト制だったり、固定休でも業種によっては平日に休みが設定されている場合もあります。また祝日が休みになるかどうかも、企業によって異なりますので注意が必要です。サービス業などは、お盆や正月などでも仕事をしなければならないことも多いですし、年間休日と一緒に祝日もどれだけ休みになるのかを確認しておきましょう。

残業が少なく残業代もしっかり支給される

残業が少ないこともホワイト企業の特徴ですので、残業時間にも注目して企業を選ぶことが大切です。時期によって閑散期や繁忙期などさまざまで、残業がゼロな企業はほとんどありません。多かれ少なかれ残業はありますが、ホワイト企業に就職したいのであれば、残業時間が少ない企業を選ぶ必要があります。また残業が少ないだけではなく、残業代もしっかり支給される企業に就職することが大切です。

残業をすれば残業代が支払われると考えている人は多いですが、実際にはそうではありません。企業によっては固定残業やみなし残業として、最初から給料に残業代が含まれていることもあります。残業が少ないだけではなく、残業をすれば超過分の給料が支払われるのかも確認しておかなければなりません。

ホワイト企業が比較的多いおすすめの業界3選

何をもってホワイト企業と判断するのかは就活生個々が会社に何を求めているのかや将来設計により違ってきます。ですから、自分にふさわしいホワイト企業を選ぶことが大切ですが、これは簡単なことではありません。

それでも、一般的には労働環境が良く、社員を大切にしている会社はホワイト企業であることは間違いのないことです。そこで、「成長をしている業界」、「給与水準が高く女性が活躍しやすい業界」、「安定している業界」の3つに焦点を当ててホワイト企業が比較的多いおすすめの業界を紹介します。

IT業界

IT業界と言えば過酷な労働時間が当たり前といった、就労環境の悪さのイメージを持っている就活生は少なくはないでしょう。確かにIT企業のほとんどが労働時間が長めであることは事実です。しかし、IT業界の市場規模は非常に高く、我々の日常生活やビジネスにおいてITの技術は今後ますます求められてくるでしょう。このようにIT業界の将来性は明るく、今後も成長していく業界であることは間違いがありません。

また、ITの技術は日々進化しているため、技術の高さが求められることはもちろんですが、最新技術に関わる情報やスキルの習得も必要です。キャリアアップに積極的で高い収入を求めるのであれば、IT業界のは最高の業界といえます。IT系の資格取得に対する補助制度を設けている企業もあり、自分のキャリアアップに向けて役立つ技術を身につけることができるでしょう。

金融業界

給与水準の面からいえば何といっても金融業界がおすすめです。金融業界というと銀行というイメージがありますが、その他にも信用金庫や農協系バンク、保険会社、証券会社などさまざまな企業があります。これらの金融業界で共通しているのが平均給与水準が他の業界に比べて高いということです。さらに、給与水準が高いだけでなく福利厚生も充実しているため、金銭的には安定している業界であるといえます。

また、金融業界は女性が活躍しやすい業界でもあります。結婚や出産・育児等に対する制度が充実していて、長く働けたり戻ってきやすい環境が整備されている企業も多いです。また、女性の管理職登用に対しても積極的に取り組んでいるのが金融業界の特徴です。

公務員

就職先を選ぶ際に「安定」を求めるのであれば、何といっても公務員が一番です。公務員は国や地方自治体が雇用主なので倒産をすることがありません。また、公務員の身分は法律によって守られており、解雇ということはほとんどありません。飲酒運転や犯罪などをしなければ公務員の身分は保障され、終身雇用が約束されています。さらに、給与面でも国家公務員や地方公務員ともに大手企業に準じた水準で、男女別の格差はありません。

有給休暇や介護休暇も取得しやすく各種手当てがあるだけでなく福利厚生も優遇されているため、将来設計が立てやすいという面もあります。また、勤務時間もはっきりしていて、産休や育児休暇も認めらているため、女性にとっては結婚後や出産後も引き続き働きやすい職場環境と言えるでしょう。

インフラ業界

インフラ業界もホワイト企業が多い業界のひとつです。インフラ業界と一口にいっても、業種はさまざまであり、水道、ガス、電気などのライフラインから鉄道などの公共交通機関などさまざまあります。業界内にはさまざまな仕事がありますが、インフラ業界に属する企業は、ホワイト企業である可能性が高いです。

インフラ業界は人々の生活には欠かせないものですし、安定して需要が見込まれています。景気によって多少の増減はあるものの、収益が大幅に変わることはありませんので、安定した収益を上げることができます。企業の収益が安定しているということは、経営状態が良い企業も多いことを意味しています。収益の安定が社員に還元されている企業も多いです。

おすすめの業界からホワイト企業を見つけよう!

ブラック企業という言葉が社会問題になっている今日、ホワイト企業が多い業界が今注目されています。それらの業界に共通していることは、第一にBtoB企業が多いことであり、第二に新卒が積極的に活躍できることです。さらに第三として給与面がクリアであることも共通していることです。しかし一口にホワイト企業と言っても、就活生が求めるものにより違ってくるので、たとえホワイト企業に入社できたとしてもミスマッチの危険性はあります。

そのため闇雲にホワイト企業だけにこだわるのはおすすめできません。ホワイト企業が比較的多いおすすめの業界は「成長」という視点からみればIT企業です。また、「高い給与水準」という視点から見ると金融業界といえるでしょう。さらに、「安定性」を求めるのであれば公務員が一番です。これらの情報を参考に、ぜひ自分にベストな業界・企業を見つけていってください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也
(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

記事についてのお問い合わせ