志望動機

就活生で「志望動機がない」人が取るべき5つの対処法を紹介

志望動機が「ない」からといって未記入はNG

志望動機が「ない」からといって、志望動機を書かないのは厳禁です。企業が新卒に求めているものは、即戦力としての資格やスキルというよりは、「モチベーション」「興味の度合い」「ビジョン」といった気持ちや内面の質が非常に大きいです。仕事に必要なスキルも経験も未熟な新卒が、唯一先輩社会人に勝るとも劣らない部分が、企業や業務への志です。その人の志の高さから、活躍する姿や成長する姿がイメージできるかが採用基準の大きなポイントになります。

そしてそんな気持ちや想いがストレートに表現されている所が、「志望動機」です。したがって、志望動機が書かれていないと、スタートラインに立ってもいないも同然なのです。必ずと言っていいほど問われる質問なので、他の対策の後回しにされがちですが、改めて志望動機は非常に重要であると心に留めて、志望動機の空欄は避けましょう。

志望動機がない場合の対処法

志望動機がないからといって、未記入はNGだと述べました。とはいえ、同じタイミングで何社もエントリーが重なる場合も多い就活において、各企業ごとに志望動機を考えるのは、とても骨の折れる作業であることも事実です。ついつい同業他社で書いた志望動機や自分のエピソードを使い回したくなりがちです。

しかし、数ある会社の中から唯一無二のその企業を選んだ理由であるはずの志望動機が使い回しでは、元も子もありません。一旦ペンを持つ前に、「志望動機とは何なのか」という基本原理をきちんと理解し、コツを掴んでさえいれば、実は志望動機は難しくなくなります。ここでは、志望動機が中々思い浮かばないときにでも、効率良く、且つ採用担当者の心にも響く志望動機が作成できるようになるための対処法をいくつかご紹介します。

①自己分析をする

志望動機なのに自己分析?と思われるかもしれません。しかし、実は自己分析の徹底が、志望動機を書く一番の近道にもなり得るのです。志望動機とは、簡単にいうと「なぜその企業に入社したいのか」「なぜその仕事をしたいのか」です。これを書くためには、「自分は何がしたいのか/好きなのか/得意なのか/興味があるのか」などといった自分に関する情報がわかっていなければ書けません。これは当然といえば当然なのですが、見落とされがちなポイントです。

自分について正確に把握できていれば、その企業で自分は何ができるのか、何をしたいのかはあまり悩まずともみえてくるでしょう。そしてそこまで整理できていれば、「だから入社したいのだ」というストーリーの記載も、もはや難しくはないはずです。志望動機で筆が止まってしまっている人は、立ち返って自己分析をしてみると良いでしょう。

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②就活の軸を決める

志望動機がないとき、対処法として就活の軸を決めることも非常に効果的です。就活において、これだけは譲れないという点を見つけてみましょう。やりがい、職種、処遇、福利厚生、社風、なんでも良いですが、周りに流されず、しっかりと自分自身と向き合って答えを出す必要があります。

「絶対に譲れない」就活の軸が決まれば、企業の見るべきポイントが定まってきます。ただただ何の指針もなく企業のHPやパンフレットを眺めていても、企業の特徴はわかるかもしれませんが、それがあなたにとって良いのか悪いのかは、あなたの中で軸がなければ判断ができません。就活の軸というものさしを持っていれば、そもそもその企業にエントリーすべきかどうかの判断基準にもなりますので、やみくもなエントリーを避けた効率の良い就活にも繋がります。あまり固執しすぎると視野が狭くなってしまう恐れもあり注意が必要ですが、就活の軸は志望動機作成の一助となるでしょう。

③将来やりたいことを書く

志望動機が思いつかない企業に就職する場合は、自分が将来やりたいことを伝えるのも有効です。今は実現できるノウハウがないとしても、将来的に企業でスキルを身につけてから実現したい目標を盛り込むと、志望動機が作成できます。

将来的な目標を考える

極端な話、「いずれ起業したい」と考えているのであれば、どんな企業で働いてもその経験は将来に活かせます。企業への就職はあくまでも通過点であり、そこから「将来どんな人間になりたいのか」「何をやりたいか」をきちんと考えることが、志望動機の作成に繋がるでしょう。志望動機がない場合でも、自分の将来の夢を熱く語るのは難しくないはずです。

④企業分析をおこなう

自己分析が出来ていれば、「その企業で何ができるのか」がわかる、というように前述しましたが、実は自己分析だけでは少し足りません。これも当然ですが、「その企業で何ができるのか」を知るためには、「その企業が何をしている会社なのか」もわかっていなければなりません。すなわち、企業分析も非常に重要になります。

志望動機とは、言わばラブレターのようなものです。全く何も知らない人宛にラブレターを書けと言われても、困難極まりないことは想像に難しくないと思います。志望動機で詰まってしまっている人は、もしかしたらこれと同じ状況に陥ってしまっているのかもしれません。本当に企業をよくわかっているでしょうか?良い点・悪い点、強み・弱みも含め、まずは志望する企業のことをよく知りましょう。採用担当者の心を動かす前に、あなたの心が動く企業の特徴を見つけましょう。とはいえ、企業分析といっても幅広いです。志望動機を書く上で有効な企業分析とはなんでしょうか。

企業の求める人物をチェックする

まずわかりやすいのは、「求める人物像」のチェックです。ほとんどの企業が「求める人物像」を設けています。これは読んで字のごとく、「こんな人を求めています/こんな人と一緒に働きたいです」という企業の基準になります。新卒採用においては、スキルや資格よりも、求める人物像を重視している企業もあります。

また企業にとっては、採用活動だけでなく、入社後の社員の教育や意識統制などにも欠かせない、経営の上で非常に重要な項目になります。したがって、求める人物像とのマッチング度が高い方が、採用される確率もアップします。とはいえ、求める人物像に書いてある内容をそのままコピーして「私は〜〜な人間です。」といっても、全く信ぴょう性がありません。そう言える具体的なエピソードを添えて、自分は求める人物像に合致した人間であるとアピールしましょう。多くの企業が、求める人物像を複数設けていると思います。そのどれか一つにでも、自分が合致していれば、具体的な経験を根拠に志望動機の中で伝えることによって、訴求力は高くなります。

他社との比較も重要

さらに、他社との比較も志望動機を書くために有効な企業分析の一つです。多くの業界の場合、同業者がいて市場競争があります。そのような中で、とある一企業を志望した時に、当然ながら抱かれる疑問は、「なぜ当社を志望するのか?」です。

あなたの志望する理由が、その業界内の会社であればどこでも達成できるのであれば、おそらくどの企業の胸にも響きません。「同業者」とはいえ、同じ時期に同じ業界に存在していることは、必ず差別化を図って顧客を獲得している「異なる会社」であるはずです。

志望する企業を同業他社と比較し、その差を把握し、それまで見えづらかった志望企業の優位性が明確になれば、志望動機を書くペンも自然と進むでしょう。尚且つ「この会社でなければできないため、ここが良い」ということが言えるようになり、志望動機から高い企業理解度が伝わる非常にクオリティの高い内容の志望動機を書けるようになります。したがって、志望する企業の同業他社との比較は良い志望動機を書くためには非常に有効な手段なのです。

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志望動機がない場合は5つの対処法を試してみよう

就活のなかで、「企業の志望動機がない」という場合もあるでしょう。しかし、志望動機がないからといって、すぐに諦めるのはよくありません。

そういった場合には、対処法として、自己分析をする、就活の軸を決める、将来やりたいことを書く、企業分析をおこなう、志望動機ジェネレーターをつかうことです。これらをうまく志望動機に結び付けられれば、効果的なアピールができるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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