志望動機

教員の志望動機の書き方|採用のために押さえておきたいポイント・例文付き

教員を目指すなら志望動機をしっかり考えておこう

教員を目指すのであれば、教員免許など資格を取得することも大切ですが、それだけではなく志望動機についてもしっかりと考えておかなければなりません。教員として働くためには、資格が必要になりますが、教員免許を持っていればすぐに教員として働けるわけではなく、学校に就職する必要があります。

資格を取得した段階ではスタート地点に立ったに過ぎず、選考に合格してはじめて教員として働くことができます。選考の対策としてはさまざまなものがありますが、志望動機を特に重視して考えておくことが大切です。志望動機によって仕事へのやる気が判断されますし、その学校に合うかどうかなども見られています。志望動機を念入りに考え、教員としての採用を目指しましょう。

教師に求められる素質

教師に求められる素質

私たちが幼い時期に最も長い時間を過ごすのが「教師」といっても過言ではなく、多くの人が憧れを抱くことかと思われます。しかし一方で、昨今では教職に就くことの過酷さも大きく報じられるようになりました。

子供達の成長を間近で見ることができるという大きなやりがいがある一方、大変な仕事である教師を務めるために必要な資質を理解し、目的意識を持つことで志望動機をより強固にすることができます。そのためには、教師にとって必要な資質を知ることが大前提となるしょう。以下で、教師に必要な素質を3つに分けてご紹介します。

メンタルが強い

教師は「メンタルの職である」とよく言われます。教師が日々相手にするのは生徒です。クラス全員に同じような対応で教育しても、同じように成長することはありません。ここに人間対人間の難しさを痛烈に感じます。

毎日夜遅くまで、翌日の授業準備やテストの採点、生徒の進路相談をこなすのはかなりの労力が必要です。そして、それらはすぐに効果が現れるものではありません。「自分がしていることは本当に正しいのか」と何度も自問自答することになるでしょう。

その中でもめげることなく、毎日生徒と真摯に向き合い、丁寧に取り組むことが求められます。教師の休職理由のうち、実に60%以上が「心の病」という調査結果もあるくらいです。教師をする上で自分の信念を曲げることなく、常に生徒の手本となる姿を見せられるようなメンタルの強さが求められるでしょう。

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臨機応変な対応力がある

教師の仕事は全てマニュアル化されている訳ではありません。大学生活での座学や教育実習だけではとても全ての状況を想定し、学ぶことはできません。特に、小学生の子供達は自分で的確な判断をしかねる年齢であるため、教師が常に生徒を見ておく必要があります。

そして、万が一急病で生徒が倒れたり、怪我をしたりすることがあれば、教師のその場における臨機応変な対応力が求められます。周囲の状況や近くにいる教職員の人数、生徒の体調など全てを加味した的確で俊敏な判断が求めれらます。

このような不測の事態を常に想定しながら、自分自身でうろたえることなく処理できるように、臨機応変な対応力が必要になるのです。日頃から常に一歩先を考えた行動力も必要であるといえるでしょう。

責任感がある

教師には、何と言っても他人の子供を預かって教育する立場としての「責任感」が必須です。親の立場からすれば、自分の目を離れて1日の大半を過ごす学校に1人で送り出すことは大変不安なことです。

学校の教師が身勝手な指導をしていたり、無責任な行動をしたりすると、安心して自分の子供を預けることはできません。全ての子供は教育機関を通過します。全ての子供の人生を背負っている教師としての立場を考えると、行動や言動の全てが生徒の成長に繋がります。

無責任な行動や言動は、生徒の教師に対する不信感に繋がるでしょう。教師1人1人が日頃から教師としての立場を自覚し、使命感や責任感を常に持たなければいけません。

子供が好き

教員に求められる素質としては、子供が好きであることも挙げられます。どの学校に勤めるかによって、受け持つ生徒の年齢は違っていますが、すべて児童、学生ですので子供であることには変わりはありません。教員はただ勉強を教えることが仕事ではなく、教育者の立場から人を育てることが役割として期待されています。

勉強を教えるだけであれば教員でなくてもできますし、教員として仕事をするのであれば人を育てることを意識しなければなりません。人を育てるためには相手に対して愛情を持って接することが大切であり、子供が好きであることが大切な素質になります。子供が嫌いだと愛情を持って接することはできませんし、子供好きであることは教員の前提条件でもあります。

教員の志望動機の書き方①校訓と教育方針をチェック

教員の志望動機の書き方におけるポイントの一つ目は、校訓と教育方針をチェックする事です。「公立」と「私立」の教員職がありますが、公立学校は各自治体の教育委員会のホームページに年度事の教育方針が掲載されているのでそこで確認しましょう。

一方、私立学校を志望する場合は、ホームページで確認もできますが、資料請求等で生徒募集等の資料を手に入れて確認するのも良いでしょう。資料の方がより具体的に記述されています。

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学校側が何に力を入れたいのかを調べる

その中でまずチェックして欲しいのは、学校側(自治体側)は何に力を入れたいのか、という点です。

・学力優先(進学校)
・体力/部活動優先(全国大会常連校)
・人格形成に力を入れたい
・グローバルな人材を育てたい
・ITや音楽など一部の特化した分野に力を入れたい

一般の民間企業と同じように、学校や自治体ごとに求める人材は異なってきます。そのためどのような人材を求めているのかをきちんと把握して、学校側のニーズに沿った志望動機を書きましょう。

学校や自治体の教育委員会のホームページを確認する

校訓と教育方針を調べるためには、学校や自治体の教育委員会のホームページを確認することが大切です。それぞれホームページには校訓と教育方針が記載されていますし、それらを参考にして志望動機を作成していきましょう。

ポイントは校訓などを正しく理解した上で、学校が求める人材と自身が合致していることをアピールしていくことです。単に校訓や教育方針に共感したと伝えるだけではアピール力が低いですし、説得力もありません。

どんな点に共感しているのか、なぜそのように考えるのかを具体的に示すことが大切ですので、明確な根拠を示すことが大切です。過去の経験などを挙げて説明することで説得力を高めることができますので、根拠となるエピソードを含めて志望動機を語っていきましょう。

教員の志望動機の書き方②教えた経験を交える

教員の仕事は教えることです。志望動機の書き方におけるポイントの2つ目は、今まで自分が教えてきた経験を書く事です。そうするとより強く志望しているという印象を与えられます。学習塾や家庭教師、スポーツインストラクターなどのアルバイト経験でも良いですし、妹や弟に勉強を教えた経験でも町内会で近所の子供に踊りを教えたなどでも良いでしょう。

教育実習での経験を織り交ぜる

教えた経験もアルバイトもしたことがないという人は、教育実習での経験や体験などを織り交ぜながら志望動機を書くと良いでしょう。難しく考える必要はありません。その際の要点は2つです。

・どんなことを教えたのか
・その時、自分はどのように思った/感じたのか

経験があるほうが優遇される場合も多いので、教えた経験は必ず書くようにしましょう。

何の教科を教えていてどう思ったかを具体的に伝える

勉強を教えた経験を語るときには、何の教科を教えていて、どう思ったかを具体的に伝えることが大切です。教科によって教え方は違いますし、同じ教科を教えていた場合でも人によって感じ方は違います。実際に教育者として勉強を教えたときにどのように感じたかによって、その人の教育に対しての考え方などが分かります。

また単純に感想を述べるだけではなく、改善点を挙げるなどして、どのように教えればさらに良くなるかなどを伝えることも大切です。改善点を挙げることで、教育に対して真剣に向き合っていることが分かりますし、教員の仕事に対しての意欲の高さも伝わります。複数の教科を教えた経験がある場合は、教科ごとの違いなども明確にしながらアピールしていきましょう。

教員の志望動機の書き方③この仕事でなければならない理由

そもそもどうして教員をやりたいのか?塾の講師ではだめなのか?こう聞かれると、頭を抱えてしまう人も多いのではないでしょうか。「給料や社会保障が教員の方が良い」「教員の方が勤務時間帯が不規則ではないので良い」「単に一番身近な職業だったから」などの他にも、塾講師やインストラクターでも教育に関わることができれば教員でなくてもいいという人もいるかもしれません。

塾の講師などではダメな理由を伝える

教員の仕事でなければならない理由を伝えるためには、塾の講師などではダメな理由を伝えることが大切です。勉強を教える点だけで言えば、教員でなくても塾や予備校の講師などでも可能ですし、わざわざ学校で働く必要はありません。志望度の高さをアピールするためには、教員だからこそできること、教員でなければできないことを挙げて志望動機を伝えていくことが大切です。

そのため単に勉強を教える仕事をしたいと伝えるのではなく、生活面などにも言及して志望動機を語るようにしましょう。教員と塾の講師の違いは、人を育てるのか、学力を高めるかです。教員は学力を高める以外にも大切なことがたくさんありますので、それらを志望動機に含めていきましょう。

教員の特徴は統合力を求められる点

このような質問は面接の時に問われることが多いので、先手を打つという意味でも教員でなければいけない理由を志望動機に書くのが良いでしょう。そのためには「教員」と「塾講師」や「インストラクター」の違いを押さえておく必要があります。

これらの違いは一言で言うと「総合力」か「一芸特化」かです。「教員」は職業上どうしても「総合力」を求められる職種です。それに対して自分がどれだけ力を発揮できるかをしっかりアピールしましょう。

教員の志望動機の書き方④教育問題に触れる

教員を志すなら教育問題に関心がなければいけません。しかし、あくまで志望動機を書くのであって論文を書くわけではないですから、一つの教育問題を掘り下げて具体的に書く必要はありません。

教育問題に興味があることをアピールする

教員では教育全般に関わる意識の高さが求められますので、教育問題に興味があることをアピールしていきましょう。勉強を教えるだけではなく、教育問題にも関心を持ち、改善を目指すことで、教育に対しての意欲の高さが伝わりますし、好印象を与えることができます。

教育問題はさまざまなものがありますので、自身の中で特に気になっているものを一つ挙げ、それについて言及していきましょう。意欲の高さをアピールするからといって、複数の問題を挙げるのはよくありません。

多くの問題を挙げてしまうと、問題提起だけで終わってしまう可能性もありますので、一つに絞って簡潔に伝えることが大切です。最新のニュースを知っていることで、関心があることを裏付けることができますので、ニュースで話題になっていることに触れるのもおすすめです。

教育に関するキーワード例

教育に関する語句やキーワードを文章中に散りばめて「私は今までしっかり教育について学んできました。教育に関心があります。」というのをアピールしましょう。以下、教育に関するキーワードの例です。

いじめ/不登校/コミュニケーション力/学力低下/グローバル化/英語教育/ゆとり教育/中高一貫教育

小学校・中学校・高校の特徴を志望動機に入れ込むのもコツ

教師を目指すにあたり、小学校・中学校・高校の全てを修了していることでしょう。それらを振り返って、自身の経験を志望動機に加えることも効果的です。小学校であれば、あなたの人格・学力などの基礎を作ることに重きが置かれており、小学校というコミュニティーを通じて人間関係を学ぶ時期です。

中学校は、「思春期」という複雑な感情を抱く年頃をフォローしつつ、対人関係を成長させる実用があります。高校に入れば、自分の将来を決める大きな選択を迫られる時期になり、自分1人で決断をしなくてはなりません。こうしたそれぞれの特徴を元に、自分の経験から考えられる教育への考え方を志望動機として活かすことができます。

小学校の特徴

小学校の特徴としては、すべての教科を担当し、児童たちと深く接することが挙げられます。中学校以上になれば教科ごとに担当が分けられますが、小学校の場合は一人ですべての教科を受け持たなくてはなりません。クラスの児童とは1年を通して関わることになりますし、より近い距離で接することができるのが大きな特徴です。

深く接することで児童それぞれの個性などを知ることもできますし、子供たちの気持ちにも触れやすくなります。小学校の場合は、心を育てることが大切ですので、児童とどのように接して育てていきたいのか、どのような取り組みをしようと考えているかをアピールしましょう。具体的な取り組みについて語ることで働く姿がイメージしやすくなり、評価もされやすくなります。

中学校の特徴

中学校の特徴としては、高校進学や多感の時期の子供たちと関わることが挙げられます。高校進学は人生の中でも大きなイベントになりますし、思春期の子供たちと関わらなければなりませんので行動や言動には一層の注意が必要です。些細な言葉が動揺を招くこともありますし、深く傷つけてしまう可能性もあります。

反対に多感な時期だからこそ、些細な言葉でも心に響き、それが良い結果を生む場合もあります。中学校は義務教育としては最後になりますし、その中で自分に何ができるかを考え、アピールしていくことが大切です。義務教育の範囲で何を教えるべきか、どのように子供たちと接するべきかを具体的に挙げて、どのような教員になりたいかを伝えていきましょう。

高校の特徴

高校の特徴としては、学校ごとに特色が違うことや思春期の子供たちと接することが挙げられます。高校からは義務教育ではありませんので学校ごとに大きく特色の違いが出てきますし、志望する学校に合わせた志望動機を考えなければなりません。

伸び伸びと学び、個性を大事にしている学校もあれば、受験対策に重きを置き、進学を第一に考えている学校もあります。志望する学校の校訓や教育方針などは事前にしっかりと調べ、それらに合わせてアピールしていくことが大切です。

また高校生では子供ではなく、かといって完全に大人でもない狭間で揺れ動き、悩むこともたくさんあります。悩みの多い思春期の子供たちにどのように接するかなど、具体的なプランを提示することも大切です。

教員の志望動機例文

例文①

私は小さな田舎町で育ちました。大学卒業後、地元へ戻るか大学の所在地に残るか迷っていたのですが、地元へ帰省したときに偶然にも恩師に再会しました。進路や都会での人間関係にも悩んでいた時期に、親身になって相談にのって頂きました。そのときの恩師からのアドバイスは、今でも私の心の支えになっています。地元へ戻ることを決意し、私も恩師のように、人に良い影響を与えられるような素晴らしい教師になりたいと思い教員を志望しました。

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こちらは、地元に戻って恩師との再会で教師を目指すことを決意した例文です。恩師からのアドバイスが心の支えになったときの気持ちを感情を込めて話すと良いでしょう。また、アドバイスにより自分がどのように成長したかも忘れずに伝えると良いです。

例文②

私は、小学校2年生からバレーボールを習い始めました。バレーボールを通して、団体プレイで大切な「チームワーク」を学びました。後輩たちにバレーボールを通して、色々と指導していくうちに私は教えることの楽しさを知りました。教師は、色々な知識を子供たちに教える仕事です。貴校の理念にある「学びを歓びに友を大切に」を軸に、私は、バレーボールでの経験を生かし、知識を得る喜びや友達の大切さを伝えられる教師になりたいと思い志望しました。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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こちらは、自分の経験と培ってきたことが、受検する学校の理念に合っていたので志望したという例文です。理念についてもですが、他校との違いを話せるように貴校の具体的な学校内容もパンフレットなどを取り寄せて把握しておくと良いでしょう。

自己PRでチームワークを伝える方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

例文③

私は、大学在学中の4年間、塾の講師のアルバイトをしました。高校生の担当でしたが、年齢も近いこともあり、よく生徒が相談に来てくれました。将来を選択する最も大切な時期に自分と同じように悩んでいる生徒が多くいるのだと実感しました。
生徒たち皆に共通したことは、「大人になったら何になりたい?」ではなく、「夢を現実にするにはどうしたら良いのか」という将来を真剣に考えているという状況でした。教員という職業は、勉強を教えることだけでなく、生徒の夢を叶えられるような仕事です。生徒の夢が叶えられるような頼られる教師になりたいと思い教師を志しました。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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こちらは、自分と同じように悩む高校生を指導して、教員という職業を改めて素晴らしいと実感した例文です。なぜ就職を塾の講師ではなく、学校の教員にしたのか詳しい理由も伝えられると良いでしょう。

アルバイト経験を自己PRする方法について、こちらの記事でもさらに詳しく解説しています。

例文④

将来どんな職業に就きたいかと考えたときに、自分には見当もつきませんでした。両親が教師をしていたので、どんな理由で教師になろうと思ったのか聞いてみました。父は、祖父が小さな企業のサラリーマンだったので進学することを悩むほど、生活が大変だったようです。
家庭を持ったときに、安定した生活がしたかったことを第一に考えたと話をしてくれました。母は、学生時代から人のお世話が好きだったようで、教師になって子供たちの育成をしたいと思って教師になったと話してくれました。私も今までの自分を改めて振り返り、長年続けてきたピアノや珠算、お習字などの経歴を活かせる職業に就きたいと思い教員を志望しました。

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こちらは、両親のアドバイスと自分の経歴から教員を目指すきかっけとなった例文です。両親が教員を選択したきっかけだけでなく、実際に教員になって良かったことを盛り込むと、もっと良い内容になるでしょう。

例文⑤

私は、教育実習を地元の母校に希望を出しました。第1の理由として、地元に帰ってきたかったことが大きく、卒業後は地元に貢献できる教師になりたいと思っていました。母校を選択したのは、慣れ親しんだ学校の方が自分の進路を再確認できると思ったからです。
ほとんどの教室が変わりなくあり、子供たちも素直で楽しい2週間を過ごしました。また、私が中学時代にお世話になった先生が教育実習中に同じ学校で一緒になり、中学時代の自分の頑張りを生徒に話して下さいました。凄く環境の良い中で教育実習を終えたこともあり、教員への道を再確認できました。

※この例文は志望動機作成ツールで作成しました。
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こちらは、教育実習で改めて地元に戻って、地元に貢献できる教員への道を再確認した例文です。なかなか行くことのない母校での教育実習中も、学生時代の思い出を振り返りながら、色々なエピソードを盛り込めると良いでしょう。

Uターン就職のメリットについて、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

教員の志望動機NG例文5選

ここまで、教員に求められる資質と志望動機の書き方について例文を交えて解説してきました。ここでは教員の志望動機のNG例文を紹介していきます。教員採用試験では必ず志望動機を質問されます。しかし、曖昧な志望動機を述べているようでは、選考を突破し、内定を獲得することは出来ません。

採用担当者を納得させられる志望動機をしっかりと練り上げておかなければならないのです。志望動機の中にNGポイントが入っていると、「本当に教員になってうちで働きたいのかな」と疑われ、評価を落としてしまう恐れがあります。そのようなことの無いよう、以下の例文でNGポイントもしっかりと押さえておきましょう。

NG例文①

私は英語に携わりたいと思い、教員を志望しております。私は学生時代、イギリスに1年間の語学留学を行いました。その中で私は英語に強い関心を持つようになり、せっかくなので資格という形で自身の英語力を表せるようにしたいと考え、TOEICの勉強に注力し、900点をマークすることが出来ました。
私は、自身の英語力を活かして社会において活躍していきたいと考えるようになり、そのため英語に携わることの出来る教員を志望しております。その中でも〇〇市の教員を志望しています理由は、英語教育に注力しているからです。一般的な英語の授業に加え、外国人教員による英会話の授業も並行して行っており、「使える英語力」を身につけるための学習が行われており、そのような点に魅力を感じています。

この例文のNGポイントは、教員を志望する理由が不明確であることです。もちろん教員という立場で英語に携わることは可能です。しかし、必ずしも英語を担当することになるとは限りません。国語や数学など、他の科目の担当になる可能性もあるのです。また、民間の企業においては、英語力を活かして仕事に打ち込める環境は多々あります。

それらの企業ではなく、教員でなければならない理由が、この志望動機では判別出来ないのです。教員を志望するのであれば、まずなぜ教員以外の仕事ではダメなのかを論理的に話すことが出来るようにしておきましょう。

NG例文②

私が教員を志望する理由は、生徒の人格形成を支えたいと思っているからです。私は学生時代に家庭教師のアルバイトを行っていたのですが、その中で学校の勉強についていけず、自分に自信を持てない生徒と出会いました。勉強やスポーツの出来不出来で自信を失ってしまい、可能性を狭めてしまうのは、非常にもったいないことであると感じています。
私は教員として一人一人の生徒を見渡し、勉強面やスポーツ面などで負い目を感じている生徒に対して丁寧にフォローし、希望を持って卒業していけるよう支援していきたいと考えています。その中で私が〇〇市の教員を志望する理由は、その雰囲気に魅かれたからです。〇〇市の教育現場にある温かく、人を大事にする風土の中で、生徒と丁寧に向き合っていきたいと考えております。

この例文のNGポイントは、その自治体の教員採用試験に臨むにあたっての志望理由が薄いということです。企業の志望動機を作成する際、「雰囲気に魅かれたから」ということを志望理由として挙げる就活生は多くいます。実際の雰囲気は働いてみないとわからないものであり、その自治体で働く一部の教員に対する印象だけで、雰囲気を決めつけるのは無理があるのです。

その自治体において教員として働きたい理由を明確に答えられるようにしておかなければ、採用担当者にとって魅力的な人材には映りません。なぜ教員、という点だけでなく、なぜその自治体でなければならないのか、というところまでしっかりと述べられるようにしておきましょう。

NG例文③

私は部活動に携わりたいと考え、教員を志望しております。私は学生時代、陸上部に所属し、日々活動していました。過酷なトレーニングなど怪我など辛い思いも多々しましたが、非常に多くの経験をすることが出来、今に繋がっていると感じております。部活動は社会に出るにあたって重要なものを学ぶことが出来る場です。
部活動を通じて生徒の健全な発育に貢献していきたいと考えております。その中で私が〇〇市の教員を志望している理由は、部活動を推奨し、生徒にとっても教員にとっても部活動に取り組みやすい環境が整備されている点に魅力を感じたからです。部活動は教員にも負担のかかることであり、そのせいで思うように部活動を行うことの出来ない学校も多々あります。そのような中で教員の負担を考慮し、生徒が安心して部活動に専念できる環境を整えていることに魅かれているのです。

この例文のNGポイントは、部活動を主軸として話している点です。教員を志望する人の中には、このように部活動に軸を置いて志望動機を述べる就活生も一定数います。もちろん部活動は生徒の成長にとって重要なものであり、そこから多くのことを学ぶことの出来るものです。しかし教員の主軸はそこではないのです。

教員である以上、まずは生徒指導、教科指導に軸を置いて仕事に打ち込むべきです。そのような点で、部活動を主軸に置いた志望動機を述べると、あまり良い印象に繋がらない恐れがあるのです。

NG例文④

私が〇〇市において教員として働くことを志望する理由は、その教育理念に共感したからです。近年、「将来の夢がない」という生徒が増えているということがメディアにおいて盛んに報道されています。そのような事態になる背景には、自ら考え、行動するのではなく、受け身になって勉強してしまっていることが要因だと考えています。
〇〇市では「自ら学び行動する子」を育てることを経営目標として掲げており、「学ぶ意欲と思考力・判断力・表現力の育成」に力を注いでいます。わたしはそのような環境の中で、生徒に夢を見る楽しさと素晴らしさを伝えながら、生徒の成長をサポートしていきたいと考えております。

この例文のNGポイントは自分の言葉で語られていない点です。「自ら学び行動する子」や「学ぶ意欲と思考力・判断力・表現力の育成」など、経営方針としてHPやパンフレットに記載されている表現をそのまま使用するのはNGです。

すでに記載されている表現を、そのまま利用するようなことは誰にでも出来る事であり、それでは採用担当者の心に響く志望動機を作成することは出来ません。感じたことを自分の言葉で述べることで初めて、採用担当者の心に刺さる志望動機を作成することが出来るのです。

NG例文⑤

私は失敗を恐れず、何事にもチャレンジする気持ちを持って教員として働いていきたいと考えています。今日、いじめが社会問題として取り上げられていますが、私はいじめが解決していない原因には学校側の保守的な姿勢が関係していると考えています。
保護者からのクレームや社会からの目に必要以上に怯え、適切な対応が出来ていない結果、いじめが食い止められないのではないかと感じるのです。貴校では教員に慎重な姿勢ではなく、チャレンジ精神を求めていることを知りました。私はそのような環境の中でいじめ問題撲滅に向け、邁進していきたいと考えております。

この例文では、いじめという社会問題について、上から目線で持論を展開している点がNGポイントになります。教員を志望する以上、いじめ問題に関心を持ち、それについて思うところのある就活生も多くいることでしょう。

しかしこの問題は非常にデリケートな問題であり、現場を知らない就活生に上から目線で持論を展開されると、採用担当者は不快に感じる可能性があります。このように教育業界が抱える問題について、得意げに語ってしまうと、選考においてあまり良い印象を持たれない可能性が高いのです。

教員の志望動機は教えた経験を交えるのが書き方のコツ

教員になりたいという人は、教員免許取得などもあるので、早い段階から準備をしている人も多いと思います。教員の場合、履歴書の志望動機欄が長かったり項目が多かったりします。
・校訓と教育方針から学校側のニーズを探る
・教えた経験を書く
・他の教育関連職業ではなく教員になりたい理由を明確にする
・教育問題に触れる
これら4つの書き方のポインをおさえて志望動機を作成してみてください。

教員を目指すにあたり知っておきたい情報

小学校から高校までの子どもの学校教育では、「どういう児童または生徒に育ってほしいか」という目標などの設定がなされています。また、これは一度決定したらずっとそのままでいるというのではなく、年々見直すことでより良い教育へと発展させていくものです。そのため、教員になる前の段階であっても、これらの情報は常に追っておくべきでしょう。ここでは、教員を目指すにあたって知っておきたい情報を2つご紹介いたします。

学習指導要領「生きる力」

知:確かな学力
徳:豊かな人間性
体:健康・体力

「生きる力」とは、現行の学習指導要領に組み込まれている考え方のことを言います。これは平成20年の学習指導要領改訂を受けて、平成23年度から順次実施されているものです。「生きる力」は上記3つの要素のバランスをうまくとることが大切だとされています。

「確かな学力」は学習に関する分野です。基本的な知識や技能を覚えるということはもちろんのこと、論理的思考力や判断力、そして皆の前で表現できる力も養います。「確かな人間性」は、他人を思いやる心やものごとに感動する心をはぐくむものです。また、「健康・体力」の部分では、体育などの教育を通じてたくましい体を作ることを目標としています。

子どものSOS

学校教育の現場で長年問題視されているのが「いじめ」です。なかには死を伴うものもあり、いじめを受ける子どもの精神的苦痛は計り知れません。そのような現状を踏まえ、文部科学省も「いじめの防止等のための基本的な方針」を定めるなどして、いじめをなくすための取り組みを行っています。

ただし、これを実際に活用しなければならないのは「教員」であるため、これらの取り組みのことに関してはしっかりと熟知しておく必要があります。また、文部科学省はルール作りのほかにも、「24時間SOS子供ダイヤル」(0120-0-78310)を設けています。これはいじめのことなどを親にも言えないという子どもたちのための相談窓口であるため、必要に応じて児童・生徒に紹介できるようにしておいたほうが良いでしょう。

監修者プロフィール

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吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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