目次
- 事務職の志望動機はどう貢献するのかを明確化することが大切!
- 事務職は幅広い! 志望動機は仕事内容を把握することからはじめよう
- 就活生に聞いた! 志望した事務職の種類は?
- 志望動機につなげられる! 事務職に向いている人の特徴6選
- 志望動機でアピールしよう! 事務職に求められるスキル5選
- 就活生に聞いた! 事務職の志望動機を作るうえで意識したことは?
- 事務職の志望動機で伝えるべき3つの内容
- 採用したいと思われる志望動機に! 事務職での活躍の仕方を見つける4つの方法
- 企業への貢献内容別! 事務職の志望動機例文5選
- こんな内容は評価につながらない! 事務職の志望動機のNG例
- 事務職の志望動機はどう貢献できるかを示して自分を採用するメリットを伝えよう
事務職の志望動機はどう貢献するのかを明確化することが大切!
事務職を目指している学生のなかには、「志望動機をどう作ればいいかわからない」と悩んでいる人もいるでしょう。
社内のサポート役を担う事務職は、就活生に人気の職種の一つです。しかし、近年ではAI(人工知能)化やコスト削減の狙いから正社員ではなくパートやアルバイトで事務職を募集する企業も増えてきています。
高倍率になりやすい事務職の志望動機では、自分を採用するメリットを明確に伝え、採用担当者に入社してほしいと思ってもらうことが大切です。企業へどう貢献するのかや将来のビジョンを通して、的確にアピールする必要があります。
そこでこの記事では、事務職を目指している人に向けて志望動機の作り方を解説していきます。志望動機で伝えるべき内容や、事務職での活躍の仕方の見つけ方も紹介していくので、質の高い志望動機にしたいと考える人は、ぜひ参考にしてみてください。
事務職は幅広い! 志望動機は仕事内容を把握することからはじめよう
一言に事務職といっても、一般事務や営業事務などさまざまな職種が存在します。志望動機では、なぜこの企業なのかや、なぜ事務職が良いのかを伝える必要があります。そのためにも、まずはきちんと志望する事務職の仕事内容を把握しておくことが必要不可欠です。
そこでここでは、事務職のおもな職種とその仕事内容について解説していきます。自分が志望している職種だけでなく、ほかの事務職との違いも比較しながら理解を深めていきましょう。
①一般事務:書類作成や電話対応など基本的なオフィスワークをおこなう
一般事務は、社内のさまざまな業務をサポートする仕事です。書類作成や電話対応など、基本的なオフィスワークをおこないます。一般事務は、「office automation(オフィスオートメーション)」を略して、OA事務とも呼ばれることもあります。
社内における幅広い業務を担いますが、ほかの社員のサポートをおこなうケースも多いです。そのため、基本的なパソコンスキルだけでなくコミュニケーション能力も重要になってきます。
一般事務について詳しく知りたい人は、こちらの記事もおすすめです。
こちらの記事ではOA事務について解説しているのであわせて読んでみてください。
②営業事務:営業部門のサポートをする
営業事務は、営業にかかわる事務の仕事を担います。営業部門が営業活動に専念できるよう連携をとりながら、社内でバックアップやサポートをします。ときには営業担当に変わって顧客からの電話やメールに対応することもあり、事務職のなかでは比較的顧客対応が多い職種です。
営業担当が使用するプレゼン資料の作成などをおこなうこともあり、間接的に会社の売上に貢献できるのも営業事務の特徴です。
こちらの記事では、営業事務について詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。
③経理事務:会社で扱うお金の管理・記録をおこなう
経理事務は、会社で取り扱うお金の管理や記録をおこなう職種です。具体的には、現金出納(支払い・受け取り)や伝票の仕分け・処理、帳簿の作成、経費の精算などがあげられます。経理事務の仕事はおもに以下の3つに分けられます。
経理事務が作る決算書をもとに経営者が今後の経営の判断をおこなうため、会社にとっても重要な業務を担います。なかには、会社のお金の管理をおこなうプロフェッショナルとして、会社経営に対して意見を求められることもあるでしょう。
こちらの記事では、経理事務の志望動機の書き方について解説しているので、読んでみてくださいね。
④総務事務:会社運営に必要な幅広い業務を担当する
会社運営に必要な幅広い業務を、部門を超えて担当するのが総務事務です。書類作成や電話対応などの基本的な事務作業に加え、社員が快適に働けるように社内の施設管理や社内行事の企画など、さまざまな業務をおこないます。
一般事務と似ている部分もありますが、総務事務は部署を超えて「会社全体にかかわる事務作業」を担当します。一方で、一般事務は「担当する部署のなかで事務作業をおこなう」というのがおもな違いです。
総務事務ではより多くの業務を確実に処理するために、視野の広さや業務管理能力が重要だといえるでしょう。
総務事務の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
⑤人事事務:人事管理業務のサポートをする
人事事務では、人に対する仕事を請け負っている人事管理業務のサポートをおこないます。
人事部の仕事は、人材の採用や配置、異動、人材教育や社員が生き生きと働くための制度・環境の整備など多岐にわたります。これらが円滑に業務が遂行できるよう、多方面からバックアップするのが人事事務の仕事です。
特に、入退社の手続きや給与の計算など労務管理に関する仕事がメイン業務になることが多く、作業の正確性やスケジュール管理能力が問われることが多いでしょう。
⑥貿易事務:貿易にかかわる事務を担当する
貿易にかかわる企業で働き事務作業を担当するのが、貿易事務です。貿易に関する書類の作成や通関の手配など、事務職のなかでも高い専門性を持った仕事です。
海外との取引には、文化やビジネスのならわしの違いから商品の納入や支払いがうまくいかないなど、高いリスクがともないます。商品の価格や数量、取引の条件などを記載した貿易書類を作成し文章に残すことで、リスクを抑えスムーズな取引が可能になります。
このように貿易事務の仕事は、滞りなく貿易業務をおこなうために重要な役割を担っているといえるでしょう。
また、貿易書類の多くは英語で書かれているため、英文を理解し資料を作成できる英語力も求められます。
貿易事務の志望動機について悩んでいる人は、こちらの記事もおすすめです。
⑦学校事務:学校の管理運営にかかわる事務を担当する
学校事務は、教育機関で働く事務職を指します。勤務先には、小学校や中学校、高校、大学、専門学校などがあげられ、学校の管理運営がスムーズにおこなえるように、事務業務を担当します。
窓口業務は、生徒から相談を受けたり保護者の来訪に対応したりするなど、学校事務ならではの業務です。ときには、いじめや退学といった難しい悩みに触れることもあります。そのため、学校事務では高いコミュニケーション能力と柔軟に対応する力が必要だといえますね。
学校事務の志望動機について知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてください。
⑧医療事務:医療機関で医療費の計算やレセプト作成をする
医療事務は、医療機関で患者の対応や医療費の計算、レセプト作成をおこなう事務職です。勤務先は、病院やクリニック、調剤薬局などがあげられます。医師や看護師のように必須の資格はありませんが、医療保険制度に関する専門的な知識が必要な仕事です。
医療事務の特徴の一つがレセプト業務です。具体的には、医療費を健康保険組合などの審査支払機関を通して保険者に請求する際に必要な「診療報酬明細書(レセプト)」を作成します。
これは、病院の売上にかかわる重要な業務です。そのため、正しい医療知識を持ってカルテを正確に読み取る力と作業の正確さが求められます。
また、クラーク業務は患者と医師とをつなぐための事務作業です。カルテの管理や検査データの準備、診断書などの作成代理などがあげられます。
こちらの記事では医療事務の志望動機の書き方について詳しく紹介しています。あわせて、読んでみてください。
⑨金融事務:金融機関の事務作業を幅広く担当する
金融機関で幅広い事務を担当するのが金融事務です。一言に金融機関といっても、働く場所はさまざまで、銀行や証券会社、保険会社などがあげられます。それぞれの金融機関によって仕事内容は異なりますが、共通して以下のような業務を担当します。
たとえば、銀行の窓口対応であれば、口座開設や振込手続き対応、ローンや定期預金などの金融商品を顧客に紹介するなどです。また、営業終了後には取引額の計算や確認をおこないます。
顧客との接点が多い事務職のため、コミュニケーション能力が求められます。さらに、各種金融商品についての専門知識も必要であり、継続的に知識を習得するための向上心も求められる職種だといえるでしょう。
金融業界全般についての知識を習得したい人は、こちらの記事も読んでみてください。
就活生に聞いた! 志望した事務職の種類は?
事務職にはさまざまな職種が存在しますが、事務職を目指した学生はどんな事務職を志望したのでしょうか。そこで、学生の皆さんに志望した事務職の種類について聞いてみました。
アンケートの結果、志望した事務職の職種にばらつきがみられました。今回のアンケートだけでみると、医療事務や金融事務、貿易事務を志望した学生はいないものの、全体的に職種の人気に偏りがないことがわかります。
事務職ごとに特徴があり魅力が異なるからこそ、自分に合う事務職を見つけて志望することが大切になるでしょう。
志望動機につなげられる! 事務職に向いている人の特徴6選
事務職にはいくつかの種類があり、それぞれ仕事内容は異なりますが、事務職に向いている人の特徴は共通しています。人をサポートするという面や書類作成など黙々と作業するケースが多いことから、どんな人が活躍できるのかがみえてくるものです。
ここでは、事務職に向いている人の特徴を6つ紹介します。向いている人の特徴と一致するものがあれば、志望動機のなかにも盛り込むことができるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
①人のサポートが得意な人
普段から人のサポートが得意な人や、自然と周りを気遣い手を差し伸べることができる人は事務職に向いています。営業事務であれば営業部門をサポートし、医療事務であれば看護師や医師のサポートまでをおこないます。
どうすれば円滑に業務がおこなえるかという目線から、ときには決められた仕事以外もサポートをするケースもあるでしょう。
常に、相手の立場になって今何が必要かを考えられる人が事務職として活躍できます。
また、「人をサポートしたい」という理由も、志望動機としては有効です。ただし、事務職を目指す学生が使用する動機として多いため、具体的な経験を用いて自分ならではの考えを示すことが大切です。志望する職種や企業が、誰に対してどんなサポートをしているのかを深掘りして、自分のサポート力とマッチしていることを伝えられると良いですね。
②協調性に優れている人
どんな人ともコミュニケーションがとれる協調性に優れている人も事務職で活躍できるでしょう。
自分が所属していない部署との連携が必要な職種もあれば、顧客とコミュニケーションをとることが多い事務職もあります。異なる立場の人とも積極的に意見を交わしたり、業務がスムーズにおこなえるように情報共有したりなど、積極的にコミュニケーションをとる必要もあるでしょう。
なかには、人と接するのが苦手だから事務職を志望する人もいるかもしれませんが、協調性が求められることを覚えておきましょう。
こちらの記事では、協調性を自己PRでアピールするための作り方を解説しています。協調性に優れている人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
③地道な作業が苦にならない人
事務職では数字を扱う仕事や、大量の資料を整理する仕事など地道な作業が多くあります。電話対応や来客対応などもありますが、なかには一日中デスクに座りパソコン業務をすることもあるでしょう。そのため、地道な作業が苦にならず、楽しみながら作業ができる人が向いていますよ。
地道な作業が苦にならず、楽しみながら作業できることをアピールする場合は、アルバイトや部活動の経験などから効率を良くするために改善や工夫をした経験を用いて志望動機としてアピールするのもおすすめです。
たとえば、「飲食のアルバイト先で洗いものの作業が好きだったが、油もののお皿を重ねてさげると洗いものの効率が悪くなるので、ホールスタッフに改善を求めた」などのエピソードを使用すると、洗いものという地道な作業が苦にならないことや、作業の効率化を図ったという面がアピールができますよ。
④臨機応変に対応できる人
毎日の定型業務をこなすことが多い事務職ですが、ときには業務上のトラブルや突発的な出来事により臨機応変に対応するケースもあります。そのため、柔軟な姿勢で対応する力も必要です。
たとえば、他部門から急な依頼への対応や、顧客からの急な問い合わせに対応するケースなどが考えられます。なかには、必要な書類が足りないなどトラブルに対応しないといけない場合もあるでしょう。
どんな場面でも冷静に判断し、そのときに応じて適切な判断と行動がとれる人は、事務職として活躍できますよ。
臨機応変な対応力を自己PRにしたい人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
⑤スケジュール管理が得意な人
さまざまなタスクを同時進行でおこなうため、スケジュール管理が得意な人も事務職に向いています。いくつかの業務を請け負うため、優先順位をつけて作業をすることが求められるでしょう。
また、契約書類の作成や月末の経費精算処理、年次の決算業務などの期日が決められている事務処理は、確実に納期に間に合わせることも必要です。電話対応やメール対応、来客対応など突発的な仕事に対応しながら、業務を遂行できる人であることが望ましいです。
⑥細かな部分に気づいて丁寧に作業できる
事務の仕事では、ミスを防ぐために細かな部分に気付ける人が活躍できます。書類を作成するときや、数字などデータを入力するときにミスをしないように、丁寧に作業できる力も必要です。
これらのミスを防ぐためには、確認作業も大切です。細かい部分に気づくためにも、ミスをしやすい業務は何度も確認するなど、リスク管理ができる人も重宝されます。
志望動機でアピールしよう! 事務職に求められるスキル5選
向いている人の特徴だけでなく、事務職で求められているスキルを持っていれば志望動機に採用するメリットとして盛り込むことができます。スキルを活かして活躍したいなど、入社後の展望として伝えると効果的です。
ここでは、事務職に求められるスキルを5つ紹介します。自己分析で見えてきた強みや、アルバイトやインターンシップの経験などから得たものと比較しながら、自分にもアピールできるスキルがないかチェックしてみてくださいね。
①コミュニケーション能力
社内外問わず多くの人とかかわりを持つことが多い事務職では、コミュニケーション能力が求められます。業務を円滑に遂行するために重要なスキルの一つといえるでしょう。
コミュニケーション能力は、具体的にみると伝える力や聞く力など細分化することができます。事務職では、特に下記のような種類の能力が求められますよ。
近年では、電話だけでなくメールやオンライン会議でコミュニケーションをとる場面も増えています。対面コミュニケーションだけでなく、文章やオンライン上でもスムーズにやりとりができるコミュニケーションスキルも注目されています。
コミュニケーション能力に自信がある人は、自己PRでアピールするのもおすすめです。こちらの記事では、コミュニケーションスキルを自己PRとして使用するポイントについて解説しています。
②基本的なパソコンスキル
パソコン業務がメインとなる事務職では、基本的なパソコンスキルが必要です。資料作成のための文字入力やファイルを保存・管理するための操作、メールの送受信などです。WordやExcelなどのツールも使いこなせると、なお良いですね。
スマートフォンやタブレットをメインに使用している学生も多く、パソコン操作に自信のない人もいるかもしれません。事務職を志望する場合は、パソコンの基本操作に慣れるようにしておきましょう。
パソコンスキルに自信がある人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
③業務内容に応じた専門スキルや業界知識
業務内容に応じた専門的なスキルや業界の知識があれば、採用担当者の目を引くでしょう。専門性の高い事務職の知識は、学生生活のなかでは習得が難しいかもしれません。しかし、インターンに参加した経験から得た知識などがあれば、志望動機としてもアピールできますよ。
業界の知識を増やすためには、業界研究や企業研究が必要不可欠です。同じ業界でもさまざまな企業を比較しながら、企業の特徴を理解して志望動機に結び付けることも大切になります。
業務内容の理解や業界知識が足りていないと感じる場合は、志望動機を作成する前に業界研究や企業研究をおこないましょう。
企業研究の方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
さらに、こちらの記事では業界研究をスムーズにおこなうための業界研究ノートの作り方について詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
④正確な処理能力
事務職では、正確な処理能力が求められます。具体的には、期限を守ることやスピーディーに作業ができること、ミスをしないことの3つが必要です。
どれだけ作業が早くてもミスをしていたり、正確さがなければ適切な処理をしたとは言えません。
事務職に必要な正確な処理能力は、働きながら身に付けるものです。しかし、多くのタスクを同時進行で進めながら工夫したことや意識した経験があれば、「長所を活かして活躍したい」などと、志望動機としてもアピールにつなげられるでしょう。
⑤丁寧な言葉遣いや身だしなみなどのビジネスマナー
丁寧な言葉遣いや身だしなみなどのビジネスマナーも重要なポイントです。社内外問わず多くの人とかかわる事務職では、基本的なビジネスマナーは必要不可欠です。
挨拶や敬語などの言葉遣い、清潔感のある身だしなみ、丁寧な言葉での電話対応などを求められることは多くあります。
社会に必要なビジネスマナーは、入社後研修などで習得することになりますが、面接での言葉遣いや接し方、身だしなみから、ビジネスマナーが身についていないと思われないよう注意が必要です。
こちらの記事では、面接時に採用担当者がみているポイントについてまとめているので、マナーに自信がない人は参考にしましょう。
就活生に聞いた! 事務職の志望動機を作るうえで意識したことは?
志望動機を作るうえでは、自分を採用するメリットを示すことが大切ですが、事務職を志望した学生はどんなことを意識してアピールしたのでしょうか。
ここでは事務職を目指した学生の皆さんに、志望動機を作るうえで意識したポイントを聞いてみました。
熱意を伝えたという意見が大多数
事務職や応募先企業への熱意を伝えたという意見が多くみられました。
志望動機を作るうえでベースになるのが、「なぜこの企業なのか」「なぜ事務職なのか」を明確に伝えることです。事務職への志望度の高さを示すためにも、働く熱意を伝えると効果的ですね。
マッチするスキルやアピールできるポイントを伝えたという回答も
熱意を伝えたという回答の次に、事務職にマッチするスキルやアピールできるポイントを伝えたという回答も寄せられました。
先述の通り、AI化やコスト削減から正社員での採用が少なくなりつつある事務職だからこそ、自分を採用するメリットを伝えている学生がいることがわかりますね。マッチするスキルや経験などのアピールポイントがあれば、志望動機にも積極的に盛り込みましょう。
事務職の志望動機で伝えるべき3つの内容
事務職を志望した学生は、志望動機に熱意やマッチするスキルを伝えてアピールしていましたが、あらためて大切な要素を確認してみましょう。就職難易度が高い事務職だからこそ、伝えるべき内容を理解して質の高い志望動機を作ることが大切です。
ここでは、事務職の志望動機で伝えるべき3つの内容を紹介します。差別化した自分ならではの志望動機にするためにも、チェックしてみてください。
①ほかの職種ではなく事務職を選んだ理由
なぜほかの職種ではないのか、なぜ事務職なのかを明確に伝えましょう。採用担当者は、消去法ではない確かな理由を聞きたいと思っています。
たとえば以下のような理由だと、ポジティブな志望動機になりますね。
事務職を志望する人のなかには、「営業は自信がないから営業事務」など、消極的な理由で目指した人もいるかもしれません。消極的な理由から志望した場合でも、そのまま伝えずポジティブな志望動機に言い換えましょう。
②応募先企業でなければならない理由
事務職のなかでも、なぜこの業界なのか、この企業なのかの理由を述べましょう。
たとえば、同じ一般事務でも自動車業界なのか住宅業界なのかで志望動機で伝える内容は変わってきます。志望動機を伝えて「ほかの業界でもいいのではないか」と思われないためにも、応募先企業である理由を明確する必要があります。
応募先企業でならない理由をみつけるためにも、業界研究や企業研究は重要です。事務職の仕事内容だけでなく、会社全体の理解や業界の課題や現状など幅広い視点から理解を深めましょう。
③自分を採用するメリットや入社後のキャリアビジョン
事務職の志望動機を伝えるうえで、自分を採用するメリットや入社後どう活躍したいかを示すことは重要です。先述のとおり、事務職の募集が縮小傾向であるなか、内定を勝ち取るためには採用担当者に「活躍してくれそう」と具体的にイメージしてもらうことが必要です。
具体的には以下のように、採用するメリットや入社後の展望を述べるといいですね。
自分を採用するメリットや入社後のキャリアビジョンは、自分の強みや企業に入社して何を実現したいかなどをベースに考えてみると良いでしょう。
採用したいと思われる志望動機に! 事務職での活躍の仕方を見つける4つの方法
事務職の志望動機では、入社後どう活躍したいかや貢献したいことなどを伝えることで自分を採用するメリットを示すことが大切です。しかし、自分はどう貢献できるかがわからない人もいるでしょう。
そこでここでは、事務職での活躍の仕方を見つける方法を4つ紹介します。さまざまな角度から探すことで、自分の強みと企業がマッチするポイントが見つかり、入社後の具体的なイメージができるようになりますよ。
①スキルや経験から洗い出す
事務職で活かせるスキルや経験から洗い出す方法があります。保持している資格だけでなく、自分ならではのスキルを書き出してみましょう。
たとえば、スキルや経験から洗い出せる活躍方法には以下のようなものがあります。
事務職で求められるスキルで紹介したようなコミュニケーション能力やパソコンスキル、正確な処理能力なども有効です。そのなかで、志望する事務職で活かせるものがあるかどうか、考えてみましょう。
また、部活やアルバイトで誰かをサポートした経験なども振り返ってみてください。そこで自分が具体的にどうサポートしたのか、その結果どうなったのかを洗い出すと、事務職としてどう周りをサポートできるかがみえてきますよ。
②他部門とどうかかわるのかから貢献できることを探す
志望する事務職が、他部門とどのようにかかわるのかを具体的に調べてみましょう。そこから、自分がどう貢献できるかのヒントが見つかるかもしれませんよ。
たとえば、会社全体とかかわる総務事務であれば、多くのことに目が届く視野の広さが必要になってきます。
人事部をサポートする人事事務であれば、採用に関する業務もあれば、給与や労務時間の管理など労務管理に関する仕事もあります。つまり、就活生や社員、役員などさまざまな立場の人と接する機会があるため、相手に合わせて接するコミュニケーション能力も求められます。
このように、具体的にどんな人とかかわるか、そのうえで何が大切なのかを考えると具体的にどう貢献できるかがわかってくるでしょう。
③自分の強みを周りに聞いてみる
自分の強みを、家族や友人など親しい人に聞いてみるのも有効です。自分の強みや特徴などを分析してもらうと良いでしょう。
たとえば、周りから言われた強み別に活躍方法をみてみましょう。
自分をよく理解した人からの意見は、新たな気づきをもたらしてくれるでしょう。また、「周りからもこういわれます」と第三者からの評価として伝えると、志望動機の説得力も増すのでおすすめです。
④将来の展望から逆算してみる
事務職として実現したいことや、将来の展望があれば、そのために何ができるかと逆算してみるのもおすすめです。
たとえば、営業事務として幅広いサポートをしながら知識を身に付けて将来的には営業職として活躍したいという展望があるとします。その場合は、営業職を目指す前に営業事務になり、具体的に何を身に付けたいのかを考えてみましょう。
「顧客対応に磨きをかけたい」「正確に課題を分析してプレゼン資料を作れるようになりたい」など、入社後にかなえたいことや実現したいことが見えてくるかもしれませんよ。
企業への貢献内容別! 事務職の志望動機例文5選
事務職の志望動機の具体的な作り方がわかれば、実際の例文をみていきましょう。
ここでは、具体的に企業にどう貢献するか、内容別に5つの志望動機の例文を紹介していきます。例文の良いポイントも解説するので、伝えるべき要素を盛り込んだ質の高い例文をチェックしてみてくださいね。
例文①作業の効率化を目指す
インターンで業務の効率化を提案した経験を示していることで、説得力が増した例文となっています。具体的な経験を用いることで、採用担当者は入社後の学生の姿もイメージしやすくなるでしょう。インターンやアルバイトなどの経験から、働きやすくするために何かを提案したエピソードがないか、考えてみましょう。
例文②円滑なコミュニケーションで業務効率化を図る
こちらの例文では、部活動の副キャプテンとして顧問やキャプテン、チームメンバーと立場の異なる人と円滑にコミュニケーションをとっていたエピソードを盛り込んでいます。部員からの言葉から、副キャプテンとして任務を全うしたおかげで部員が辞めなかったということも伝えられ、結果として良い影響をもたらしていたことがわかります。
このように第三者からの評価もいれると、自分よがりの行動や自己満足のエピソードでないことが伝えられるのでおすすめです。
例文③信頼関係を築く
アルバイトの経験からは、自分の存在意義を見つめ直し、今の自分にできることを精一杯取り組んでいる姿が感じ取れます。採用担当者はこのエピソードから、自分には何ができるのかを考え業務に取り組んでくれる学生であることがイメージできますね。
この例文のように、志望する事務職の仕事内容を把握してどうかかわっていけるか、どのようにサポートできるかを例文で示せるように心掛けましょう。
例文④痒いところに手が届く存在になる
こちらの例文では、自分の強みがどのように身についたのかを具体的に示せているところがポイントです。また、自分の強みと志望する総務事務の仕事内容がマッチしているところも良いですね。
自分の強みやスキルが志望する事務職でどう活かせるか。そこから志望動機を考えるのもおすすめです。
例文⑤働きやすい環境づくりをする
自分の行動が評価されたことで、副リーダーを任せてもらったというエピソードを盛り込んだ例文です。任命された理由も丁寧に説明できており、入社後どのように周りとかかわっていくかがイメージできますね。
また、サポートが多い事務職の仕事では、補佐的な立場の副キャプテンや副リーダーなどでの経験が活かせることが多いです。そのため、補佐的な役割を担った経験があれば、志望動機に結び付かないか考えてみましょう。
こんな内容は評価につながらない! 事務職の志望動機のNG例
事務職の志望動機として適した例文を確認できれば、次は好ましくない志望動機の例文をみてみましょう。事務職の志望動機のなかには、評価につながらない内容を述べる学生もみられます。どれだけ熱意を伝えたとしても、ポイントがずれた志望動機では採用担当者を納得させられません。
そこでここでは、事務職の志望動機として避けるべき例文を3つ紹介します。何が良くないのかもポイントも解説するので、志望動機を作る際の参考にしてみてくださいね。
例文①消去法で選んだなどネガティブな志望動機
私は営業スタッフとして売上に貢献できる自信がなかったため、営業事務を志望しました。
私は昔から、自分から人間関係を構築するのが苦手で話しかけられるのを待つタイプでした。しかし、人間関係が構築できれば相手のためにためにいろいろとサポ-トをするのが得意で、悩み相談を受けることも多かったです。
また、街を活性化する建設業に興味もあったことと、地域からの信頼性が高い貴社であれば、生まれ育ったこの街の未来を明るくすることができると思い志望しました。
入社できたら、得意のサポート力を活かして営業スタッフが営業活動に専念できるようにバックアップしていきたいです。
こちらの例文では、営業スタッフで活躍できる自信がないという消去法で事務職を選んだことが一番の志望理由になっていることが問題です。また、その根拠を示すために自分の短所を志望動機で伝えていることも、良いとは言えません。
建設業を志望する理由や企業の特徴も盛り込んでいることは評価できるポイントであるため、消去法として示しているのが勿体ない志望動機といえるでしょう。
この例文の場合、「サポート力を活かしたいと考え事務職を志望した」などポジティブな理由を示し、自分の短所に関しては省いて伝えると良くなります。
例文②給与や福利厚生だけに言及した志望動機
私は、プライベートを充実させたいという思いがあり、残業が少なく福利厚生が充実している貴社の事務職を志望しました。
私の企業選びの軸は、給与が安定していることや残業が少ないこと、休暇などの福利厚生が充実していることです。
事務職は比較的残業が少なく定型業務をメインにおこなうため、仕事のスケジュール管理がしやすい仕事です。そのため、プライベートを充実させたい私には向いていると感じました。
そのなかで貴社を志望した理由は、業界のなかでも利益率が高く将来的にも安定して働けると感じたからです。また、休暇に関するユニークな福利厚生も魅力に感じました。入社後は、学生時代に取得したMOSの資格を活かして、貴社で長く活躍できる人材になりたいです。
例文のように、給与や福利厚生などを志望理由にすると、熱意が伝わりにくく印象が悪くなる可能性があります。「ほかの好条件の会社でもいいのでは」と採用担当者に思われる可能性も高いです。
給与や福利厚生に対して条件を持ちながら企業選びをすることは悪いことではありませんが、志望動機としてアピールするのは適していません。
なぜ事務職なのか、なぜ志望先企業なのかを違う視点で考えてみましょう。
例文③受け身すぎる志望動機
私は、人にお願いされたことは完璧にこなせる人間です。そのため、事務職に向いていると思い志望しました。
私は昔から友人からお願いをされることが多かったです。友人からは、頼みやすい性格で嫌な顔をせずに引き受けてくれるからついついいろいろ頼んでしまうといわれたことがあるほどです。たとえば、旅行手配や学園祭での実行委員、食事会のときのお店探しなどさまざまなことを依頼されてきました。
私の頼まれやすい性格は、業務をサポートする事務職に適していると思い志望しました。
貴社に入社できたら、頼まれたことはすべてこなせる事務職を目指して多くの人に頼られる社員になりたいと考えます。
この例文からは、「頼まれたことだけやる」という部分しか示せておらず、貢献度の高さが示せていません。このような受け身すぎる志望動機だと、学生から主体性を感じず採用担当者は頼まれたこと以外はしてくれないかと不安に感じてしまうでしょう。
具体的にどう貢献するかを伝えるためにも、自発的にどうしたいかというポジティブな部分を示せると良いですね。
事務職の志望動機はどう貢献できるかを示して自分を採用するメリットを伝えよう
事務職の志望動機は、なぜ事務職なのかやなぜ応募先企業なのかを示すだけでなく、具体的にどう貢献するかを伝えることが大切です。AI化やコスト削減の影響を受けかねない事務職だからこそ、自分を採用するメリットを志望動機でも明確に述べましょう。そして、採用担当者に自社で活躍してほしいと思ってもらうことが重要です。
そのためにも、自分のスキルや経験を洗い出したり、仕事内容をよく理解し周りとどうかかわるのかをイメージしながら、具体的にどのように貢献できるかをみつけていきましょう。
この記事を参考に、質の高い志望動機を作ってみてください。
【事務職に関する調査】