就活の悩み

【就活を茶番と感じる人へ】ストレスをため込みすぎないための方法

就活を茶番にしているのは自分だった?

就活の意味とは何か深く考えたことがありますか。就職活動は就職するための活動だから就職先を見つけるだけだと思っていませんか。就活はただ就職すればいいというものではありません。きちんと就活の意味を理解できていないと退屈に感じてしまうことでしょう。もちろん就活のゴールとしては就職することです。

ただそれに至るまでの過程を充実させることには、意味がありそこから得るものがあります。なにより自分自身も納得することができます。就活を退屈に感じるのも自分なら、そこに意味を感じるのも自分です。就活を退屈だったという気持ちだけで終わらせてしまわないように、その意味を考えながら精力的に活動しましょう。

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就活を茶番と感じる理由

就活中は、やることも多くあり、毎日一生懸命になっていることだと思います。しかし、ふとした瞬間に、なぜこんなことをやっているんだろう、何のために就職活動をしているのだろう、と感じてしまう時があるかもしれません。就活を続けていくと、企業研究や選考試験の繰り返しで、就活が茶番に思えてきていしまうこともあります。

内定ももらえずに就職活動がうまくいかないと、続けることがバカらしいと思ってしまう人もいます。就職活動を茶番だと感じてしまい、やる気が起きなくなってしまう時はどんな場合なのでしょうか。理由とともに見ていきましょう。

夏でもリクルートスーツを着る

就職活動では基本的にリクルートスーツを着用しますが、気温の高い夏でも同じです。暑い屋外でスーツを着て歩き回るのは、とても大変です。しかし、スーツを着なければ、就職活動はできません。暑いと体力も消耗しますし、気持ちに余裕がなくなりイライラすることもあります。

暑くて辛いのに、なんでこんなことを続けていかなければならないんだろうと、就職活動自体が茶番に思えてきてしまいます。企業に入社してからも夏にはスーツを着て業務をすることとなりますので、これから先もずっと同じことが続くのかと将来に悲観的になってしまう場合もあります。そして、就職活動に対してのモチベーションが保てなくなってしまいます。

給料や待遇について質問をしてはいけない

働く目的のひとつに、生活のためのお金を稼ぐということが挙げられます。企業研究をして希望する企業を決めるうえでも、給与がどれくらいか、賞与はあるかなどは必ずチェックしている項目のひとつです。しかし、面接などでは給与や待遇について質問するのは、基本的にタブーとされています。

誰でも、給与がいくらなのか、賞与はどのタイミングでどのくらい支給されるのか知りたいのに、質問してはいけないという矛盾した状況があるのです。これが、就職活動を茶番と感じてしまう理由のひとつとなっています。給与については直接質問できないために、インターネットの口コミなどを参考にするしかありません。OB・OGにも、給与に関して質問するのは失礼となっています。

本音と建前を使い分ける必要がある

就職活動の選考試験では様々な質問をされますが、その答えは事前に用意したものや好印象を残すためのものがほとんどです。正直に自分の考えや経験を言ってしまうと、悪い印象を与えてしまったり試験に不合格となってしまう可能性もあります。面接を受けた企業がたとえ第一志望ではなくても第一志望と答えなければならないなど、就職活動のなかでは暗黙の了解となっているルールも多くなっています。

自分の個性を発揮して他の就活生よりも印象に残らなければならないはずなのに、本当の自分は出せないというジレンマを感じてしまうことも考えられます。自分の本音と企業側から求められている建前を使い分ける必要がありますが、続けていくと疲れてしまい、就職活動がイヤになってしまう可能性があります。

学歴フィルターが存在する

企業によっては、学歴フィルターと呼ばれるものが存在するといわれています。公に明らかになっているわけではありませんが、就職サイトから会社説明会などに申し込むと、常に「満席」と表示されて参加することができないのに、有名大学の名前を入力すると満席とは表示されずに、申し込みページに進めたというケースもあるようです。

有名大学の生徒だけの受付を許可して、選考試験の前にすでにふるいにかけられています。そのような事実を知れば、就職活動に対してのやる気がなくなるのも仕方ないことかもしれません。出身大学を変えることはできませんし、希望していた企業が学歴フィルターをかけていると知れば、就職をあきらなければいけないということになります。

人事目線で就活の意味を考えてみる

就活は学生目線だけで考えれば就職するということだけに焦点が行きがちかもしれません。その場合は企業の人事目線で就活の意味を考えてみましょう。人事が就活中にすることといえば学生の採用を決めることです。それにはどんな意味があるのかということを考えてみましょう。それぞれの企業によって採用の基準は違いますし、企業の数だけ考え方があります。ただ採用の基準こそ違えど共通している部分はもちろんあり、それは企業を支える、成長させていける学生に来てほしいということです。

人事の目線で就活を考えれば、企業の将来を担う若者を発掘すること、企業の将来を託すということ、もっと全体で考えればこれからの社会を背負っていく人材を見つけ出すことです。少しスケールの大きい話になるかもしれませんが、人事の目線だけでも就活の意味はこれだけ膨らみます。なので自分自身で就活の意味を潰してしまわないように、柔軟に考えるようにしましょう。

説明会やインターンへの参加

ネットには情報が溢れていて企業についての情報もすぐに検索することができます。しかしネットで簡単に情報が得られるからといって、説明会やインターンへの参加が無意味であるなんてことはありません。企業のHPを見ただけでは分からない情報もたくさんあるので、実際に説明会に行ってみて印象がガラッと変わることはざらにあります。またインターンに参加することのメリットとして実際に志望する企業に行くことで雰囲気や働いている人のイメージがつくということです。

現場の雰囲気を知っておくことでその後の面接などでも役に立ちますし、ずっと志望していた企業だったけど働いてみるとあまり自分に合っていると思えなかったなどの発見もあるでしょう。実際にその場にいなければ分からないことはたくさんあります。HPを見てもなんとも思わないのに説明会に行けば急に興味がわいたという場合もありますし、その逆もあります。ネットの情報だけで判断せず、まずは行ってみるということが大切です。

志望動機などを書く履歴書

履歴書の特に志望動機などで就活を茶番だと感じる学生も多いようです。確かに全員に将来の夢があるわけでもなく、とにかく働いてお金を稼ぎたいという学生もいるでしょう。その場合でもお金を稼ぐためとは書けませんし、何か正当な理由をひねり出して書かなくてはなりません。どうせ建前ばかりなのにと思うかもしれませんが、企業も無意味に書かせているわけではないということを知っておきましょう。

企業は学生一人一人の思考や人間性を書類から分析しているのです。どんなことが書かれているか、たとえ同じ結果が書かれていてもその過程から思考や人間性を判断します。人事は分析者で、学生はその情報提供者です。履歴書にもきちんと意味があるのだと分かれば書くことが馬鹿らしくなることもないでしょう。

長期間の就職活動も無駄ではない

なかなか内定が出なかったり、内定が出たとしても自分の行きたい企業ではなく就活が長期化してしまう場合もあります。就活は大変なものなので、長期間も続くと疲労もたまり、こんなことをいつまで続けるのかと投げやりな気持ちになってしまうかもしれません。しかし長期間の就職活動は無駄ではないということを覚えておきましょう。

就活の苦労を経験し、それを乗り越えたということは自信にもつながりますし、その他にも様々なメリットがあります。就活を始めて早々に内定が出て、早く就活を終えることができる学生が優秀なのではありません。就活がたとえ長期間にわたったとしても投げやりになることなく、しっかりと自分と向き合い、適切な就職先を決めることができるのが優秀な学生なのです。

マッチングしなかったというリスクを避けられる

就活自体の期間が長くなることに不満を感じる学生もいますが、一社の企業の採用試験が長期化することを嫌う学生も多いです。確かに一度の面接などで決めてもらえれば何度も企業に出向くという労力を使わずに済みますし、企業側としても時間をかけずに済むのでお互いにメリットがあるように思うかもしれません。

しかしそれでも何度も試験を繰り返したり、インターンを行ったりするのにはきちんと理由があります。その一番の理由としては書類審査やインターン、面接と段階を踏んでいくことでお互いマッチング度が分かるということです。例えば一度の面接で決まり、いざ就職してみると思っていた雰囲気と違ったり、企業としても学生が求めていた基準に達していなかったなどのミスマッチが起こり、最悪の場合早期に離職してしまうということもあり得ます。

何度も段階を踏んでお互いに理解を深めることができれば、そういったミスマッチを防ぐことができます。採用までにコストがかかるかもしれませんが、長期的に見れば、このやり方が一番望ましいということです。

就活生にも企業を見極める権利がある

就活が長期化してくると企業から常に判断されているという視線そのものに嫌気がさしてくるかもしれません。就活では学生が選ばれ、企業が選ぶという上下関係が想像されがちですが、企業側と同様に学生にも企業を見極める権利があるということを覚えておきましょう。選ばれ、選ぶといった上下関係はなく、お互いに選びあっているのだと意識を改めると長期化した就活の意味も見えてくるでしょう。

面接でも「面接されている」だけではなく「自分も見極めている」という意識を持つことが大事です。自分がきちんと見極めている上で就活が長期化しているのであれば、納得できる気がしますね。内定が出たからそこに決めるのではなく、本当に自分が行きたい企業を納得できるまで探しましょう。

日本の就活は特徴的

日本の就活は世界的に見ても特徴的です。海外では新卒一括採用という概念がないため、同時期に同じ格好をして動き出す就活生を見て異様な光景に映るかもしれません。日本人であってもその光景を異様だと感じたり、色々なマナーやルールの多さに辟易としてしまうかもしれません。それらを昔から続く悪習であると批判する人もいますが、マナーやルールにはきちんとした理由があります。

それらを知った上で就活をすれば捉え方も変わるかもしれません。また日本ならではの就活だからこそ、就職できるメリットもあります。海外では得意分野や研究した実績がなければ就職することは難しいですが、日本では専門的な能力がなくても就職することができます。不満ばかりを並べるのではなく、そういった点にも目を向けると日本の就活で良かったと思えるかもしれません。

履歴書は手書きが好まれる

企業に提出する履歴書やエントリーシート。データで提出したり、パソコンで作成したものを郵送するという企業も増えてきましたが、手書きの企業はまだまだ多く、また手書きが好まれるというのも事実です。手書きだと読みづらかったり、作成にも時間がかかるのでパソコンで作成したほうがお互いにメリットがあるという意見も出ていますが、文字は心が宿ると言われているように、履歴書は手書きが良いという日本の文化は今も根強いです。

文字には人柄が出るとも言われているので、実際に履歴書の文字を見て判断する企業も多いようです。たとえ下手でも丁寧に書いていれば意欲的で真面目な学生だと高評価をもらえる可能性もあるので、ある意味学生には有利な条件なのかもしれません。

スーツに黒髪が基本

日本の就活はスーツに黒髪が基本です。能力ではなく人柄を重視した採用にも関わらず見た目も揃えなくてはいけないのはおかしいと思うかもしれませんが、個性を前面に出すよりも「やる時はしっかりやる」という事を目に見える形で示す事が必要とされるのでこれも仕方がありません。日本では特に調和ということが重要視されますので、周りに合わせられるかということもポイントになっています。

髪の色や格好で判断するなんてと思いますが、社会に出てみれば、ほとんどの人がスーツで、明るすぎる髪色の人もいません。ビジネスは信用が第一なので、まず見た目から信用される必要があります。その練習としてスーツに黒髪で就活をすると考えれば、それほど的外れでもないように感じられるでしょう。

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そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。

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就活のストレスを解消する方法

日本の就活は特徴的で、専門的な能力がなくても就職しやすいというメリットの反面、日本ならではの就活がストレスになってしまうこともあります。同じ格好をして、同じように活動するという半ば集団行動のような就活は長期間にわたり緊張が続いてしまったり、内定が決まらず焦る気持ちが出てくるのも事実です。

それまでの自由な大学生活から一転して抑圧された場所で、場合によっては長期間活動しなければならないので非常に大きなストレスがかかってしまいます。焦る気持ちも分かりますが時には息抜きをしながら進めていくことが最も大切だということを覚えておきましょう。周りに合わせることも重要ですが、自分のペースを守りながら無理のない範囲で就活を続けるようにしましょう。

就活にストレスを感じたら一度休んでみる

就職活動にストレスを感じてしまったら、一度ゆっくりと休んでみることをおすすめします。毎日目の前のことに精一杯で、気が付けば心身ともに疲れ切ってしまっていることもよくあります。疲れていると前向きな気持ちになることは難しく、無理やりに続けていてもどんどんやる気が出なくなり、悪循環に陥ってしまいます。自分を追い込んでしまっては、本来の力も発揮できず試験でも思ったように結果を残せないかもしれません。

時間が許すなら、1日でも就職活動のことは考えずに自分の趣味や好きなことを楽しんで息抜きをしてみてはいかがでしょうか。一人でゆっくりと過ごすのも良いですし、友達とどこへ出かけてリフレッシュするのも良いでしょう。気分が変わることで、新たな気持ちで取り組むことができます。

SNSの見すぎにも注意が必要

友達や知り合いのSNSを見ると、就職活動がうまくいっている投稿なども目に入り、つい自分と比べて落ち込んでしまうことがあります。毎日の習慣で欠かさずチェックしている人も多いですが、他の人の状況を自分と比べてしまい、劣っていると感じる人もいます。ほとんどの人は、良いことや人に言っても自慢できるようなことをSNSに投稿します。

毎日の生活のなかでは失敗してしまうこともありますが、それをあえて人に教える人はあまりいません。SNSなどで見えている情報は、人の良い面ばかりを映していると思いましょう。自分と他人を比べても良いことはありません。思い切ってSNSからしばらく離れて、他人の投稿を見ないようにすることもおすすめです。

家族や友人に話をする

心を許せる仲の良い友人や家族と話をするのも、気分をリフレッシュできる良い機会です。同じく就職活動中の友人なら、辛い状況もよく分かるので理解してもらえますが、家族などまったく違う立場の人でも、話を聞いてもらえるだけでも、気持ちが軽くなります。具体的なアドバイスをもらえなくても、考えていることや大変だという思いを話して人に聞いてもらえるだけで、リフレッシュできます。

愚痴や不満をため込んでしまうとストレスも大きくなってきてしまいますので、定期的に吐き出して聞いてもらえるようにしましょう。人に愚痴ばかり言うのは申し訳ないと遠慮してしまう人もいますが、ストレスが溜まっているから聞いてほしいと言えば理解してくれるはずです。

あなたの努力に決して無駄はない

就活が長期化すると、自分は何のためにこんなことをしているのだろうかという疑問が湧いてくる瞬間があります。働くために就活をしているはずなのに、いつの間にか就活をすること自体が目的になり惰性で続けているという状態に陥っている人もいるでしょう。長期間の就活は大変な労力になりますし、疲れてくるとこんなことをしても無駄だと自棄を起こしてしまうかもしれません。

苦しくても就活を続けることは無駄ではありません。むしろ苦しいときにどれだけ頑張れたのかが大切なのです。就活だけでなく、就職してからも大変なことはたくさんあります。就活のときにたくさん苦労をしてそれを乗り越える努力をしていれば、就職してからもそれらに負けず立派に働くことができるでしょう。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

多くの学生と企業をマッチングしてきた経験を活かし、『就活対策サイト「キャリアパーク!」が教える 「最高の会社」の見つけ方』(高橋書店)を出版。最高の会社を見極めるための基準や失敗しない企業選びの方法を紹介している。

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01459)

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