就活の悩み

二浪は就職に不利なのか|採用担当者に与える印象や注意点をご紹介

二浪は就職に不利と考える学生は多い

就活ではさまざまな要素が評価の対象となっていますが、二浪をしていると就職で不利になるのではないかと心配する人は多いです。二浪している人はそれほど多くはないため目立つことは確かであり、隠そうにも学歴を見られればすぐに分かります。

浪人自体に悪いイメージを持ってしまう人は多く、二浪ともなれば就活で不利になると落ち込んでしまう人もいるでしょう。しかし、浪人に対して悪いイメージを持っているのはあくまで学生の考えであり、実際に就職に影響するかは企業の考えによって決まります。

自分や周囲の学生がどう思うかではなく、企業が二浪に対してどのようなイメージを持っているのかが重要です。二浪が就職にどのように影響するのか、正しい認識を持って就活に取り組みましょう。

二浪は就職に影響するのか

まず知っておきたいのが、二浪したことが就職にどのように影響するのかです。就活では必ずしも学歴が重視されるわけではありませんが、それでも評価対象のひとつとなっていることは確かです。

学歴ではどの大学、学部に所属しているかだけではなく、どのような経歴を持ち、人生を歩んできたのかが見られています。当然二浪についてもチェックされてはいますが、それが採用担当者にどのような印象を与えるのかを知っておきましょう。

基本的には影響しない

二浪によって就職で不利になるのではないかと不安に感じる学生も多いですが、実は就活ではほとんど影響しません。二浪であっても基本的にはマイナスの印象を与えることはなく、他の学生と同様に評価してもらえます。学歴も評価の一部ではありますが、就活で本当に重要視されているのは、勉強ができるかではなく、仕事ができるかです。

高学歴で勉強ができる=必ずしも仕事ができるとは限らず、選考を通して自社で活躍できそうかを判断して、採用を決定します。もちろん、高学歴であれば基礎的な能力が高いとみなされ、プラスの評価に繋がる場合はあります。しかし、基本的には仕事におけるスキルや人柄などが見られているため、二浪したことは就活にほとんど悪影響を及ぼさないと考えておきましょう。

努力が認められればOK

二浪であっても就職では不利になりませんが、それを当たり前のようにアピールするのはよくありません。いかに努力して入学したかを伝えることが大切です。二浪していたとしても、きちんと努力した姿勢さえ伝われば、マイナスの印象を与えることはありません。

何の努力もなく二浪をしたと思われてしまうと、単に努力するのをさぼっているという印象も与えかねないので注意が必要です。努力さえ認められれば、二浪というマイナス要素は払拭できると考えましょう。

就職におすすめの資格については、こちらの記事で詳しく解説しています。

落ち着きが評価されることもある

二浪は場合によってはマイナスの印象を与えてしまう可能性もありますが、反対に22歳と比べれば落ち着いているなど、プラスの印象を与えられる可能性もあります。二浪している場合、ストレートで入学し、卒業している人と比べれば2歳年上ということになります。

若年層における2年というのは意外に大きいことであり、大人っぽく見え、社会人としての自覚がしっかり身に付いていると判断されることもあるでしょう。もちろん、好印象を与えるためには、相応の落ち着いた振る舞いや発言をしなければならず、反対に子供っぽい印象を与えてしまうと、余計に印象は悪くなります。他の新卒者に比べえれば、年上ならではの落ち着きをアピールしやすいため、それを活かせば好印象も獲得しやすいです。

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二浪で就職する場合の注意点

二浪の場合でも就職にはほとんど影響しませんが、全く影響しないわけではありません。少なからず何らかの影響はあり、二浪ならではの注意点があることも把握しておきましょう。新卒採用では、ストレートに入学、卒業しているのが一般的と考えられており、二浪での就職はややイレギュラーです。二浪ならではの注意点を把握して、上手に就活に取り組みましょう。

面接で浪人時代のことを聞かれることもある

就活の面接ではさまざまなことを聞かれますが、場合によっては浪人時代のことを聞かれることもあります。二浪した理由や浪人中の過ごし方など、深堀りされることもありますので、きちんと答えられるように準備しておきましょう。

浪人時代については嘘偽りなく答えることが大切ですが、回答内容によっては悪印象を与えてしまう可能性もあるので注意しなければなりません。単に勉強をさぼって二浪したなど、ネガティブな印象を与えてしまう内容では、当然印象は悪くなります。

仮に勉強をさぼってしまったたえに二浪していたとしても、そこからどのように反省し、学びを得たのかを伝えることが大切です。浪人時代のことをありのまま伝えるだけではなく、どのように挽回を図ったのかまで合わせて伝えましょう。

同期と年齢が合わない

二浪で就職した場合、同期と年齢が合わず、自分が年上になってしまいます。二浪、あるいは浪人と留年を合わせても2つ年上の人はほとんどいないため、自分がもっとも年上になってしまうということも少なくありません。年齢が上でも同時期に入社した以上、対等な同期ではありますが、年齢が違うことでお互いに遠慮が生まれてしまうことも多いです。

それぞれ気にしないようにしていても、無意識に遠慮してしまう場合もあり、コミュニケーションがうまくいかないこともあります。同期同士はしっかりコミュニケーションを取り、お互いに助け合うことが大切です。お互いに遠慮して距離を縮められないことで、職場で浮いてしまう可能性もあるので注意しましょう。

二浪でも有利に就職を決めるには

就活は取り組み方ひとつでうまくいくか、スムーズに進められるかなどが違ってきます。そのため、上手に取り組めば、二浪していても有利に就職は決められます。大切なのは、漠然と就活に取り組むのではなく、しっかり工夫して、考えながら就職を目指すことです。就活を有利に進めるポイントを知って、前向きに就活と向き合いましょう。

浪人を気にしない

二浪で就活を有利に進めたいのであれば、まずは浪人したことを気にしすぎないことが大切です。二浪しても就活にはほとんど影響はなく、取り組み方やアピール次第ではプラスに変えることもできます。二浪したことをいつまでも負い目に感じていると、就活に対してのやる気も起きず、アピール力も弱くなってしまいます。

企業は一緒に働きたいと思える人材を探しているため、二浪をいつまでも気にして、ネガティブな印象を与えてしまうと、評価が下がる可能性が高いです。全く反省しないのはよくありませんが、それでも気にしすぎる必要はありません。きちんと反省させしていれば、二浪は就職では不利な要素にならないため、深く考えずに明るい気持ちで取り組むことが大切です。

就職先を妥協しない

焦って就職先を決めてしまう人も多いですが、これはよくありません。焦って就職しても、企業との相性が悪く、就職してすぐに辞めてしまむ場合もあります。また、いつまでも企業で活躍できず、成長できないまま何年も経過するということもあり得るため、就職する企業はしっかり見極めなければなりません。

就活は単に就職先を決めればいいわけではなく、自分が納得して活躍できる企業に就職することが大切です。就職に焦って妥協して決めてしまうと、判断を誤ってしまう可能性が高いです。二浪しているからといって焦らず、じっくり就職先を見極めて本当に就職したいと思わる企業を探しましょう。

ホワイト企業の特徴については、こちらの記事で詳しく解説しています。

高校の同級生に就活の体験談を聞く

二浪している場合、大学に進学した高校の同級生であれば、就活を経験して企業に就職しています。高校時代の同級生から就活の体験談を聞けば、リアルな情報が手に入るため、より有利に就活を進めやすくなるでしょう。2年前のことであれば、まだ鮮明に覚えていることも多く、場合によっては就活時代に使用していた履歴書などが残っている可能性もあります。

同級生が就職しているということは、就活に成功したということになるため、成功者の体験談を聞くことで、攻略のポイントが分かり、モチベーションも高められます。また、学生と社会人両方の目線からアドバイスをもらえるため、より多角的な視点から就活を分析し、理解を深めることができるでしょう。

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二浪でも就職に不利ならないため前向きに就活しよう

二浪したからといって就職に不利になるとは限らず、取り組み方次第では有利に進めることもできます。もちろん、浪人時代のことを聞かれたり、浪人の理由や当時の過ごし方など、アピールによってはマイナスの印象を与えることもあるので注意が必要です。

浪人時代について言及する場合は正直に答え、そこから何を学び、どのように反省したか、どんな努力をしたかを伝えることが大切です。二浪していても、そこから挽回するための努力をしていれば、高評価は得られます。二浪したことを気にしすぎることなく前向きに就活に取り組み、上手にアピールして就職を目指しましょう。

就職留年について、知りたい人はこちらの記事もチェックしてみてください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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