志望動機
【事業内容とは】業務内容・職務内容の違いと面接に活かす方法を紹介
- 21282 views
目次
就活を始める前に事業内容について理解しよう
ハローワークを始めとする求人票には、事業内容が書かれていることが多いです。事業内容とは読んで字のごとく、事業の内容です。この内容が書かれていなければ、会社名だけでは何をしている企業なのか理解できません。キチンと事業内容が書かれていれば、企業の信用にも繋がります。
事業内容が解れば会社の将来性を、ある程度は判断することもできます。そして就活生が安心して働ける企業かどうかの判断材料にもなるでしょう。事業内容が不明瞭な会社で働いても安心できません。この記事ではそんな大切な事業内容に焦点を充てて、解説していきます。就職活動の参考にしてください。
事業内容とは
インターネットで事業内容をキーワードに検索すれば、多くの有名企業の名前が登場します。事業内容を明記することは、会社の信頼に繋がるからでしょう。何をしている企業なのか明確にしていなければ、怪しい会社と疑う人がいても不思議ではありません。どんなに大きな会社でも事業内容が明らかでない場合は、警戒した方が良いかもしれません。
「事業」という言葉の意味を「goo国語辞書」で調べると以下の内容になります。
1 生産・営利などの一定の目的を持って継続的に、組織・会社・商店などを経営する仕事。「事業に手を出す」
2 大きく社会に貢献するような仕事。「宇宙開発事業」「慈善事業」
つまり営利などの目的を持って、企業が行っている「仕事」のことです。噛み砕いていうと会社としての「仕事内容」といえるでしょう。
小さな会社であっても数種類の事業を行っているケースがありますが、実際には事業項目には書かれているけど、その事業での活動はしていないこともあります。実際に事業内容を行っていない会社を、不審に思う人もいるでしょう。事業内容とは名実共に大事なものです。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活は、自分の強みを活かせる職場を見つけることが大事ですが、どの職業が本当に自分に合っているのか迷うことはないでしょうか…?
そんなときは、「適職診断」を活用してください。
自分の性格や適性を客観的に理解し、自分に合った職業と合わない職業を特定できます。
志望する職業と自分の相性をチェックして、自分らしく働ける環境を見つけましょう。
AIを活用して自己PRを完成させよう!
業務内容・職務内容とは
事業内容と混同されがちな言葉に、業務内容・職務内容があります。しかし以下の解説を読み、事業内容とは別物であることを理解しましょう。就職活動する上では事業内容を把握することも大切ですが、業務内容や職務内容を知ることも大切です。以下の内容では、業務内容と職務内容の違いを、具体的に解説していきます。違いを区別して就職活動を進める上での参考にしてください。
業務内容は部署が行っている仕事内容
業務内容とは、各部署において行われている業務と言えます。会社には、いろいろな事業部があります。営業部・総務部・開発部・海外事業部などです。会社によっては、他の事業部もあるでしょう。また事業内容は一般的でも、会社独自のユニークな名称の事業部もあります。
各部署の中でも、さらに部署が小さく区分けされているケースもあるでしょう。例を挙げれば営業部でも、営業第一課・営業第二課という区分けがされているケースもあります。どの部署に配属されるのかは、入社してからでなければ分からないでしょう。しかし知識としてさまざまな部署があることを知ることは、無駄ではないはずです。
職務内容とは各個人が行っている仕事内容
職務内容とは部署の中での、具体的な仕事内容のことです。同じ営業部と言っても営業事務もあれば得意先管理営業もあります。もっとも、小さく区分けされた部門での仕事内容と理解して間違いないでしょう。職務内容はもっとも小さく区分けされた部門での仕事ですが、会社によっては一人で数種類の仕事をしているケースもあります。
ハローワークやインターネット上の求人情報には、職務内容までが詳しく記載されているケースがあります。職務内容が分かれば、就職する際に大きな参考になるはずです。もし面接時に職務内容が不明瞭な場合は、素直に聞いてみるのがいいでしょう。
企業研究はまず事業内容をしっかり知ろう
名前は聞いたことがある企業でも、実際の事業内容を詳しく知らないケースはあります。そんな場合は事業内容も調査することをお勧めします。その理由は事業内容によって、会社の将来性が見えてくるケースがあるからです。
事業内容が有望であれば、希望を持って働きやすくなります。明確な事業内容を掲げている企業は、活動が力強いことが多いです。事業内容はインターネットやハローワーク、または求人雑誌からも調べることができます。
職務内容より事業内容を理解しておく
ほとんどの企業は就活生の志望動機を知りたがっています。その際に事業内容をしっかりと把握していれば、適切な答えを返しやすいです。志望動機の説明が上手くできない場合であっても、事業内容を理解しているとわかるだけで、企業は好印象を持ってくれるでしょう。
事業内容を理解するためにはホームページでチェックをするのも効果的ですが、より詳しい内容を知りたいときは、専門の会社情報誌を利用しましょう。事業内容を詳しく理解すれば会社にも愛着が湧きやすいものです。そんな就活生の心の内を、採用担当者は見抜く可能性があります。経験ある採用担当者は思いの外、細かい点を見ています。
大手は事業内容も幅広いため理解が不可欠
最近は大手でも、多角化経営を事業戦略にすることが増えてきました。企業のホームページの事業内容をみると、さまざまな事業を展開していることも多いです。SoftBankのホームページを見ると、通信部門の他にYahoo事業部や流通事業部などがあります。SoftBank以上に、さまざまな事業部がある企業はあります。
すべての事業内容を調査しておくことは大切です。しかしどの事業部で勤務したいのかをきちんと決めておくべきです。どんな仕事をしたいのかが曖昧なままだったら、面接時にしどろもどろになってしまうでしょう。完全に希望通りに配置されるかは分からないですが、希望だけはしっかりと面接時に伝えた方が良いと言えます。
事業内容を理解することで志望動機にも活かされる
応募者が企業で活躍できる素地があるかどうかは、多くの採用担当者が一番知りたがっていることでしょう。その素地を知るには中途入社の場合、過去の経歴が参考になります。しかし新卒の場合は、過去の職務経歴がありません。そうであれば応募者の受け答えから判断するしかありません。
事業内容を理解することは、面接時に明解な受け答えをするためには不可欠です。明解な受け答えができたら採用担当者は、自社のことをしっかりと研究しているとの好印象を持ってくれるでしょう。
志望動機で重要なのは「なぜその会社なのか」
企業の採用担当者は、多くの応募者を見てきた採用のプロです。そのプロの心を動かすことは、簡単なことではありません。プロの採用担当者の心を動かす一番の方法は、志望動機を明確に語ることでしょう。実例を出して志望動機を語れば、採用担当者が思わず頷く可能性があります。
例を挙げれば、「学校で○○を一生懸命勉強してきました。その勉強の成果は貴社の××事業に活かせると思います」など、具体的なアピールをすれば採用担当者は関心を持ってくれるでしょう。採用担当者は、多くの応募者の面接をします。少しでも印象に残るように、具体的な志望動機でアピールしましょう。
漠然とした内容ではNG
応募者の中には志望動機を聞かれて、「業務を通じて社会の役に立ちたい」とアピールする人がいるかもしれません。でもそんなアピールは採用担当者の心には、響かないでしょう。採用担当者にとって面接は、優秀な人材を見極める場であると同時に、不必要な人材を見極める場でもあります。他人の言葉を借りたような美辞麗句よりも、具体的な志望動機を聞きたいはずです。
具体的な志望動機が解れば、採用担当者の関心は次の段階に移る可能性があります。採用担当者の次の関心事は、応募者の能力面に移るかもしれません。採用担当者には心配という壁があります。その壁を破るには、一つ一つ心配を取り除いてあげるしかないでしょう。
時間がない人におすすめ!
たった3分であなたの受けない方がいい職種が分かります
就活は自分に向いている仕事を見つけることが成功への鍵です。
向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そこで、「適職診断」を活用してみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの性格や強みを分析し、自分に合った職業や自分には合わない職業を提案してくれます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
AIを活用して自己PRを完成させよう!
面接で事業内容を聞かれたときは
企業によっては、「当社の事業内容について説明してください」という、応募者にとっては意外な質問がくるかもしれません。しかし採用担当者の質問には、何らかの意図があるものです。意外な質問であっても、何とか答えなくてはいけません。
面接前にはあらゆる質問がくることを想定するのが大切です。せめて事業内容を含む会社のことは、調べてから面接に臨みましょう。なぜ面接で採用担当者は事業内容について質問をしてくるのか解説します。
企業への関心度を見られている
企業の採用担当者は、応募者がいくつかの会社を掛け持ちしていることは知っています。そして優秀で脈のある応募者には、自社に入社してほしいと思っています。その脈を見る質問として、事業内容のことを質問している可能性があるでしょう。人は関心のあることは自然に知りたがるものです。就職活動においても同じです。入社したいと思っている企業のことは、自然に調べるはずです。そんな人間の心理を、採用担当者は熟知しています。
企業に対する関心がなければ、その企業で働く動機が薄いと思われても仕方がありません。実際に入社するしないは別として、応募する企業のことはしっかりと勉強すべきでしょう。それが面接に成功する、重要な要素になることは間違いありません。
他人にわかりやすく説明できるかどうかを見られる
事業内容に関しての質問をする意図には、コミニケーション能力を見る目的もあるかもしれません。コミニケーション能力と書くと、営業職を希望していないから関係ないと思う人がいるかもしれません。しかし内勤であっても、同僚とのコミニケーションは必要です。できれば面接前に、あらゆる質問を想定して質疑応答の練習をするのが一番です。しかしいくら練習しても上手に説明できない場合もあるかも知れません。それでも諦める必要はありません。
人は淀みなく話す人よりも、不器用でも自分の言葉で話す人を信頼する傾向があります。上手に説明できなくても、自分の言葉で誠実に説明しましょう。そんな姿勢を見て良い印象を抱いても、悪印象を抱く採用担当者はいないでしょう。誠実さは大切な魅力です。
事業内容を知ることは企業研究の基本中の基本!
事業内容を知ることはとても大切です。この記事では具体的に事業内容を始めとする、企業研究の大切さを紹介しました。面接とはある種の、お見合いのようなものかもしれません。企業と応募者がお互いを理解しようとするからこそ、実のある面接になるのでしょう。人と人とは、信頼関係で結びついています。面接という小さな人生の一場面でも、当てはまることです。
企業を研究するうちに、その企業のことが好きになる可能性はあるでしょう。そうなれたら、面接時に活き活きと受け答えができるようになります。企業もそんな人を見て、採用したくなってくるでしょう。企業研究の基本である事業内容を知り、就活を順調に進めていきましょう。