職種研究

【リハビリ助手を志望する人が知っておきたい詳しい仕事内容】向いている人の特徴もご紹介!

リハビリ助手を目指す人は仕事内容の理解が必要

リハビリ助手を志望しても具体的な仕事内容を知らなければ就活の成功は遠くなります。リハビリ助手と言っても、単純に一つの仕事をするだけではありません。理学療法士のアシスタントだけではなく、他にも複数の仕事をこなす必要があります。

中にはリハビリとは関係ない事務作業をする必要もあります。リハビリ助手を目指すなら、仕事内容もきちんと理解し、自分が向いているかどうか分析する必要もあるでしょう。その点を理解していれば、面接時や職務経歴書などで志望動機を求められてもスムーズに答えられます。それが採用・不採用の分かれ目になる場合もあるでしょう。

この記事ではリハビリ助手の仕事内容について解説いたします。リハビリ助手を志望する方はぜひ参考にしてください。

リハビリ助手の仕事内容5つ

リハビリとついているため、リハビリテーションをする上でのサポートと考える人も多いでしょう。実際、メインの仕事はリハビリテーションを必要としている方を助ける、理学療法士のサポートです。しかしほかにもさまざまな雑用も仕事として求められます。

具体的にリハビリ助手の仕事はどんなものか、解説いたします。リハビリ助手という仕事の理解をより深くするための参考にしてみてください。

①リハビリのアシスタント

リハビリ助手は、基本的にリハビリテーションを行う人をサポートする仕事です。ただ、仕事について一人ですべて判断、決断はできません。理学療法士のアシスタントという立場として仕事をしていきます。つまり理学療法士の指示によって動かなければなりません。そのため仕事に対する個人としての裁量は低いのです。

また、理学療法士は国家資格ですが、リハビリ助手になるための必要な資格はありません。そのため医療に関するお仕事の中でも、比較的どんな人でもはじめやすい仕事でしょう。しかし医療機関はとても忙しく人手不足の所も多いです。そのため医療機関によっては看護職員の助手として作業を行う場合もあります。

②事務作業や雑用

リハビリ助手は複数の雑用も多いです。受付やパソコン業務なども任せられることがあります。例えばリハビリに関する予約などの受付業務が代表的な業務です。また、各種書類の作成や記録も業務の一環となります。

他にもリハビリを行う際には服やタオルなど汚れる物も出て来ます。そのような物について洗濯が必要になる場合も少なくありません。

働く場所によっては理学療法士のアシスタントだけではなく、リハビリ施設全体の助手という立場になることもあります。雑用の範囲hは働く場所によって変わります。

③整復のための機械の操作

リハビリ助手の大切な仕事として整復を行うために使う機械の操作があります。骨折や脱臼を正常な状態に戻すためにはさまざまな機械を使うことも多いです。例えば牽引療法器などが代表的な機械です。その他、物理的な力で体を温めて痛みを緩やかにするための機器などもあります。

機械の操作と言っても複雑なものは少ないです。ボタンを押すだけの場合もあるので、機械が苦手だという人でも問題ありません。

④患者さんの介助

患者さんの介助も大切な仕事です。移動のお手伝いや、ベッドへの乗り移り、病院などでは自動車による送迎なども行う場合があります。患者さんの中にはかなり重度な症状の方もいますし、車椅子や、自分一人で歩くのも難しい方など症状の度合いは人それぞれです。そのような患者さんをサポートするお仕事なのです。

病院なら患者さんの病室まで迎えに行き、車椅子を押してリハビリ室まで行く仕事もあります。一人で対応するのは難しくても、他のスタッフさんが助けてくれることが多いでしょう。一人で行った結果、転倒するようなトラブルが起きたら最悪だからです。患者さんの介助と言っても、リハビリ助手の場合、専門的なものではないことが一般的です。

⑤患者さんとのコミュニケーション

リハビリ助手の仕事として患者さんとコミュニケーションを取るのも重要な業務です。患者さんに直接寄り添い、リハビリのお手伝いをしていきますので、リハビリ助手の印象次第で、その病院のイメージが決まる場合も少なくありません。

ただ、コミュニケーションを取ると言ってもちょっとした雑談ができる程度で良いでしょう。高齢者の方が相手でしたら、お孫さんやご家族の話もあります。若い人でしたら恋愛の話も出て来ることが多いです。

また、機械を操作する上でもコミュニケーションは大事です。強弱について患者さんの意見を聞く必要があります。そのためリハビリ助手はコミュニケーションも重要な仕事と言えるのです。

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リハビリ助手の給料はそこまで高くない

求人面でも比較的需要が多いリハビリ助手ですが、給料面ではそれほど高くない状況です。リハビリ助手の平均時給は、900円前後です。月給制の場合には、15万円前後が平均です。肉体的にも大変な仕事ですが、給料が安いため、兼ね合いの難しい仕事でもあります。

今後介護の資格を取りたいと希望する人がリハビリ助手になっていることも多いため、給料は低いですが、資格取得のための研修費を事業所側が負担してくれたり、事業所内で研修をおこなったりと、福利厚生などが充実しているところが多くあります。そのため、リハビリ助手から理学療法士や介護士、社会福祉士などにステップアップする人も少なくないのです。

理学療法士の平均月収は28万円

国家資格者である理学療法士の平均月収は28万円程度です。国家資格を伴う仕事であるうえ、心身に関して障害を持っている方に対する身体機能の回復や維持を図る仕事です。

そのため技術や責任が必要なことから、リハビリ助手よりも高い給与になっています。

リハビリ助手に向いている人の特徴3つ

どんな仕事でも向き不向きはあります。それはリハビリ助手も同じです。リハビリ助手は特別な資格が必要ではありません。そのため誰でも始められる仕事もあります。しかし「はじめられる」と「できる」は全く別の話です。

そうならないよう、リハビリ助手を志望するなら自分が向いているかどうかある程度、慎重に考えておかなければなりません。そこでここからは、リハビリ助手に向いている人について具体的に解説いたします。

コミュニケーション力のある人

リハビリ助手の仕事としてコミュニケーションが重要である点はすでに述べました。つまり、リハビリ助手として仕事をするなら、コミュニケーション力が高くなければなりません。患者さんに気持ちよくリハビリを行ってもらう以外にも、コミュニケーションには重要な役目があるのです。

辛抱強い人

患者さんにとって、リハビリはある意味、試練です。入院、通院前なら苦もなくできたことが、ある日突然できなくなるのです。特に事故などでリハビリが必要となった患者さんは、精神的に不安定なことも多いでしょう。リハビリは「◯日間継続すれば大丈夫」と確約できるものではありません。

根気よく続けてもゴールが見えないことは患者さんにとって気が荒れる理由となるのです。リハビリ助手が八つ当たりされる場合も少なくありません。

人間相手はそう簡単ではありません。気が荒れている患者さんに対し、リハビリ助手は根気よくあきらめず、寄り添う必要があるのです。そのため辛抱強い人が向いていると言えるでしょう。

人の役に立ちたい気持ちが強い人

リハビリ助手は直接患者さんに「ありがとう」と言ってもらえる仕事の一つです。「ありがとう」と感謝されるのは人の役に立っていることを実感できる仕事と言えます。そのため「人の役に立ちたい」という気持ちがあればあるほどやりがいを感じやすいでしょう。

リハビリ助手は、感謝されて励まされることもありますし、八つ当たりをされて辛い想いをすることもあるでしょう。その日々の中でも続けていくには「人の役に立てる」という気持ちがないと難しいのです。

ほかにも「人に感謝される仕事」はたくさんあります。しかしリハビリの成功と失敗は患者さんの人生を大きく変えるものです。だからこそほかの仕事より「人の役に立つ」という部分が大きい仕事です。

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リハビリ助手を希望する人が参考になる志望動機例

リハビリ助手として就職したい方は、履歴書などに記入する場合の志望動機の記述の仕方が重要です。まずリハビリ助手になるための志望動機として、基本的な内容はリハビリ助手という仕事を知った時のことや職業として志望するようになったきっかけについて記述しましょう。では、志望動機の例文を見てみましょう。

志望動機例文①

貴院をリハビリ助手として志望したのは、以前から体が不自由な方々を支援する仕事につきたいと考えていたからです。それは、高校生の時に腕を骨折し入院したことがきっかけです。

治療の時に担当してくれたリハビリ助手の方が超音波療法などの治療を熱心にしてくださったのが印象的でした。貴院は、最先端の機材と最新のリハビリ方法などを取り入れている点も大きな理由です。

私は大学時代に体験でリハビリ施設に助手として働いた際、人はもちろん、最新技術を適用していくことの大事さも知りました。これらより、ぜひ貴院で医療に関して学び、プロフェッショナルになりたいと考えます。

リハビリ助手を志望する動機の書き方のポイントが入っており職場で希望する仕事の内容などについても触れられています。文章表現も自然で無理がありません。高校生の時の経験から仕事についての興味を持った点と大学時代の学習した内容なども具体的に記述できるといいです。

さらに具体的に業務の把握内容や明確な職場での働き方などについて記述内容を加えると一層説得力があります。

志望動機例文②

私は、小学生のときにテニスで複雑骨折をしてしまい、施設でリハビリをした経験があります。初めはリハビリを始めたくなく、歩けなくてもいいと感がえたこともありました。

しかし、リハビリ助手の方が、いきなりリハビリに入らず、コミュニケーションをとりながら徐々に私が歩きたい気持ちになるように向けてくださいました。この時の先生のことを今でも忘れません。私は、患者の気持ちに寄り添いよりよい方向へ一緒に向けられるリハビリ助手になりたいと考えます。

自分の経験から述べられているので、説得力がありやる気も感じられます。リハビリ助手は何より人と接する仕事です。患者さんの気持ちに寄り添うという大事なことが分かっていることは大きなポイントになるでしょう。

リハビリ助手は資格がいらないため給料は低いが福利厚生が充実しキャリアアップを目指しやすい!

リハビリ助手は、難しい試験を突破する必要はありません。人手が足りていない病院や施設などが多く、未経験の人でもはじめやすい仕事と言えます。また近年では、少子高齢化が問題となっており高齢者が増える傾向です。福祉という面を考えれば、未来に向かって需要が増加することも考えられます。

しかし仕事内容は決して楽ではありません。どんな仕事でも大変ですが、助手だから楽なのだと甘い考えを持たないようにしてください。それでも人の役に立つやりがいのある仕事なのは確かです。「人の役に立ちたい」、「人と話をするのが嫌いではない」そのような人はリハビリ助手に向いている可能性があります。この記事内容を参考に、就活の成功目指してがんばってください。

監修者プロフィール

ソーシャルリクルーティングのプロフィール画像
吉川 智也(よしかわ・ともや)
1988年北海道生まれ。大学卒業後、2010年に株式会社マイナビに入社、2011年に新人賞金賞を受賞。IT・小売・外食などサービス業界の企業を中心に、300社以上の採用活動を支援してきた経験をもとに、各大学のエントリーシート・履歴書などの就活講座の講師も務め、年間3,000名以上に対して講演を実施。
現在はポート株式会社で、キャリアアドバイザーグループの責任者として、年間約5,000名の学生の就活相談に乗り、さまざまな企業への内定に導いている。

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